◎自然を手本にすべき
  ハイフィールド氏の本は自分の飼育経験のみならず、フィールドワークの
結果、野生ではどんな生活を送るのかという知識があり、それに基づき、
より自然に近い環境を与える飼育を理想としています。自然はもっとも
偉大な飼育者であり、生みの親ですから、筋の通った考え方です。
  また日本においても影響は大きいと思いますが、別の考え方も
出ています。私が知ったのはクー動物病院の田中先生のカメカメフェスタの
講演で、カメの本で読みました。「飼育下では自然のような良い環境は
用意できない。ならば、可能だからといって、自然のマイナス面まで
真似すべきだろうか?」という考え方です。その一つが温度を常に心地よい
温度に保つべきだという考え方ですね。これに基づいて、研究編の夜間温度の
ところで書きました。
  読んだとき丁度夜間温度で悩んでいたときなので、助かりました。
正しいとも思います。

  でも長期的影響の点で、これが本当に正しいかわかりません。適度なストレスが
長期的には有効に働く可能性は高いと思います。また環境変化(例:温度低下など)
への対応力が付くとも思います。

  結論は出せません。

  ただ、思うのは、どんなに技術が進歩しても、自然には我々の
真似できない能力がありますし、その点はどこまでいって適いません。
それは不適格者は殺す事ができる事です。
  つまり自然は「駄目なやつは死ぬ」ですみますが、我々は
「駄目なやつでも殺す事はできない」なのです。
  自然とは飼育の上で基本ルールが違う以上、あまり真似し過ぎても良くない。
とりあえずはこれが今の私個人の回答ですかね。
  厳密に言えば、自然は「飼育者ではない」という事ですね。



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