◎死んだと思った
  亀吉をつれてきた晩はよくわからず、寒いと困るので、バスキングライトを
点けっ放しで寝ました。たぶん、翌朝は私より早く起きていたと思います。
翌日、飼育書を買って読むと、「夜は消しましょう」となっていたので、
その日は夕方消しました。
  しかし、夜見てみると、亀吉が手足頭をだらりと出して、動きません。
死んでいるようです。もちろん、寝ているのだとは思いましたが、
心配になりました。
  子供のとき、縁日で買ったヒヨコは翌朝死んでました。そんな記憶が
蘇ります。
  悩みました。よく見ても全く動いていません。これでは心配で寝られそうも
ありません。
  思い切って甲羅を指で叩いてみました。亀吉は起きました。
  「ごめんよ。亀吉」


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