イルカと遊ぶ 日付:1997/7/15, 潜水場所:御蔵島 天候:晴れ, 気温:28℃, 海洋状況:なかなか 水面温度:?℃, 水底温度:?℃, 透明度:8m 前日夜10時くらいだったか、竹芝桟橋を出港した「すとれちあ丸」の船室で早速飲みはじめる。買い込んだビールだけにしておけばよかったものを、部屋に転がっていた飲みかけの鬼殺しを持ち込んだのが運の尽き。早朝の三宅島に着き、たたき起こされた時は頭ぐらぐら。それでもまだ朝焼けの「すとれちあ丸」を撮る余裕はあった。 宿は「おしどり」。そこでもまだイルカさんと遊ぶには体力をつけねば、と朝食を平らげる根性もあった。んが、しかし、直後、全部えろえろえー。そんなになっても、これで思い残すことはない、とばかりに御蔵島行きの漁船に意気揚々と乗りこむ。小さな漁船だ。揺れる。ここでくたばってはいかんと、横になって体力を温存する。小一時間も経つと御蔵島が見えてくる。イルカさんだぁ。よし、飛び込めぇ。えろ。いかん。いかん...いかん。 元気なイルカたち。恐れ気もなく人間に寄ってきて愛敬たっぷりに泳ぎ回る。目の前で飛び跳ね、ちょっと馬鹿にしたような目でちらと人間を見てから、ついて来れるもんなら来てみな、とばかりに悠々と泳ぎ去る。とてもついて行けるスピードではない。イルカたちも楽しそうだ、などと思うのは人間のエゴだろうか。でもイルカと触れ合った人間たちはとても幸せそう...なのを船上から写真をとる私。ウェットを着てるだけで苦しい。時々餌をまく。ぐやぢい。 船の上には二頭のマグロが転がっている。これは船酔い。私は二日酔い。空しい。 しばらくすると、なんとか潜れそうになってきた。気合で飛び込む。しかし長い間潜っていられない。時々眼下を数頭の群れが通り過ぎる。カメもいる。が、今の私にはあまりにも遠い。 無理をして潜ったせいか、お腹の調子がおかしくなってきた。やばい。ここは船の上。しかも小さな漁船。そんな施設があるわけもなし。あった。船体後部、ちょうどスクリューの上辺りに小さな穴があいている。船長に泣き付くと、皆の潜っている方に船首を向けてくれた。うりゃ。...体調がよくなったとは言い難いが、気分は爽快である。なんとなく大海原と一体になったという満足感が芽生える。 一応イルカさんと泳いだぞ、と満足したところでタイムオーバー。三宅島への帰路へつく。帰港したころには大分気分もよくなったが、昼飯はやめといた。 No. 63 日付:1997/7/15, 潜水場所:三宅島・釜の尻 天候:晴れ, 気温:28℃, 海洋状況:なかなか 水面温度:24℃, 水底温度:?℃, 透明度:13m 潜行開始:15:38, 浮上開始:16:30, 潜水時間:52min, 最大水深:12.9m ウエイト:1kg, タンク:10L スチール, 200>50 気を取り直して潜る。釜の尻。火山島らしい名前だ。 透明度は今一つ。ここ数日でコンディションが悪化したらしい。ウミウシが目につく。真っ白できれいなウミウシ。ミノウミウシの仲間だ。 No. 64 日付:1997/7/16, 潜水場所:三宅島・大久保浜 天候:快晴, 気温:28℃, 海洋状況:波強し、ちとにごり 水面温度:23℃, 水底温度:23℃, 透明度:7m 潜行開始:6:26, 浮上開始:7:20, 潜水時間:54min, 最大水深:15.4m ウエイト:1kg, タンク:10L スチール, 180>0 早朝の大久保浜。ちょっと波が荒い。 エントリーするとすぐ、だだっぴろい砂地になる。数匹のハマフエフキが泳ぎ回っている。興味津々、といった感じでダイバーに寄ってくる。根にぶち当たりその根に沿って進む。イソギンチャクに数匹のクマノミが群れている。大きいのと小さいのととってもちっちゃいの。そばにミツボシクロスズメダイ。手当たり次第に撮りまくったが、気合いを入れて近づきすぎた。ほとんどボケボケ。クマノミを撮っている間にカワハギやらヨソギやらなんかいろんな魚が寄ってきた。幸せなひととき。皆は一足先に帰ってしまった。一人で戻る。コロダイ。ハナミノカサゴ。やばい。のんびりしすぎた。エアがない。しかも一人。ちょっと浮上して浅い深度で浜へ。 No. 65 日付:1997/7/16, 潜水場所:三宅島・釜の尻 天候:快晴, 気温:30℃, 海洋状況:まあよし 水面温度:23℃, 水底温度:23℃, 透明度:8m 潜行開始:10:09, 浮上開始:10:56, 潜水時間:47min, 最大水深:12.8m ウエイト:1kg, タンク:10L スチール, 200>50 今回は「ダイバーを撮る」をテーマにしてみた。がほとんどボケボケでした。 ミノカサゴ。ツノダシ。ウミウシ。などなど。岩の割れ目に潜むイセエビ。
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