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台風10号

10/14-18は沖縄へ行く予定であった。仕事のめどをなんとかつけ、休みもとり、体調もまずまず。私は伊豆と三宅島以外ほとんど潜ったことがない。沖縄なんぞ行ったことも見たこともない。わくわくドキドキでその時を待ったのであった。
月曜日。いよいよ水曜の夜から沖縄だー、2日間の出張を無事終わらせてバケーション(短すぎる...)だー、と出張に出かけようとしたとき、後輩がささやいた。「沖縄行くんですよねぇ。台風大丈夫ですか?」なに?台風?いそいで天気予報のホームページを開く。ほんとだ。台風10号だ。この時期になってまだ10号というのはなんか変だ。いや、そうでなくて、進路は...。思いっきり沖縄に向かっているではないか。しかもなんともジャストなタイミング。う〜む。いや、大丈夫。きっと南の方で停滞するか、とっとと日本海に抜けるであろう。とにかく出かけなきゃ。既に遅刻している...。
出張から戻り、早く帰って明日の準備しなきゃなー、なんぞと思っていると仕事がぼこぼこ増えていく。木金と休まなきゃいけないから、全部終わらせないと...。結局徹夜。と、とにかく今日は早く帰って夜の飛行機に間に合うようにしないと。全然準備してないよぉ。しかし仕事は終わらない。あぁ。もういい。あとは来週だ。なんとかごまかして帰っちゃおう。などと情けないことを考えていると電話。
沖縄に一緒に行くはずのメンツからであった。「中止だってさ」...。まあね。そりゃね。台風直撃だもんね。しょうがない。沖縄は逃げない。仮に潜れない程の状態でなくっても、もっといいコンディションのときに行きたいもんね。よっしゃあ、仕事だ。これで余裕で間に合う。なんともはや...。
また電話。「もしもし。あー、沖縄ね、富戸になったから」なぬ?そういうものか。それでいいのかぁーっ。いいだろう。行ってやろうじゃないか。どうせ休みだ。仕事は土日でなんとかなるだろう。平日の休みを有効に使わねば。
とゆーわけで...。
No. 106
日付:1998/10/15, 潜水場所:富戸・ワキノハマ
天候:晴れ, 気温:25℃, 海洋状況:よしよし
水面温度:24℃, 水底温度:23℃, 透明度:13m
潜行開始:10:58, 浮上開始:11:38, 潜水時間:40min, 最大水深:14.5m
ウエイト:4kg, タンク:10L アルミ, 200>70

さすがの平日木曜日。空いてる。海も静か。天気も上々暖かい。台風はまだ遥か彼方。
エントリーしてすぐ、岩の割れ目からなんかヒゲ。覗き込む。イセエビだ。うまそう。
砂地を左の方へ。なんか白くて長いものが泳いでいる。アナゴだ。オオシロアナゴかな?
はぎさんがフウライウオ発見。黒いやつ。ほとんど海草にしか見えない。が、よくよく見ると目がある。確かに魚のようである。なんともやる気がなさそうに漂っている。
さらに行って岩がどこどこ落ちてるとこら辺。3cmくらいのベニイザリウオがへばりついている。
ニザダイ、アイゴ、コロダイ。ちょっと大き目のお魚がいるとなんかうれしい。
No. 107
日付:1998/10/15, 潜水場所:富戸・ワキノハマ
天候:晴れちょっと曇り, 気温:25℃, 海洋状況:よしよし
水面温度:24℃, 水底温度:23℃, 透明度:13m
潜行開始:12:52, 浮上開始:13:43, 潜水時間:51min, 最大水深:13.0m
ウエイト:4kg, タンク:9L アルミ, 200>70

砂地にオキエソ。なんかボールのようなものをくわえている。膨らんだキタマクラであった。キタマクラの方はもう瀕死の状態のようだ。オキエソの方はくわえたり放したり遊んでいるようだ。キタマクラはフグ科。毒大丈夫なのかな?
砂地をまっすぐ行って右へ。ロープに藻がからみついている。タツノオトシゴとかいないかなー、と捜すがいなかった。
浅い岩場を戻る。キンギョハナダイ、ソラスズメダイが群れる中にキンチャクダイの幼魚。ネンブツダイの群れ。ツノダシ、ミツボシクロスズメダイ、クマノミ、イソギンチャクカクレエビ。
ウツボだ。向こう向いてる。岩の隙間におさまってるつもりなんだろうが、後ろ半分丸見えだよ。えい。...はっ。つかんでしまった。なにすんだよう、とばかりに見つめられてしまった。失礼しました。
ふと下を見ると、サザエが上を向いて転がっている。上を向いて、というのはようするにひっくり返っているのである。どっかから落ちたのかな...。じーっと見ていると蓋が開いた。にょこにょこ身体がでてくる。おもしろい。近くの岩にへばりついて、よっこらしょっと起き上がる。なるほどねぇ。しかし感心しているだけではつまらない。いぢめてあげよう。なんとか起き上がりそうになったところでぐいと殻を掴まえてまたひっくり返す。そう簡単にははがれない。はがれたらまた殻に閉じこもっちゃうだろうから、はがれそうではがれないくらいに押さえておく。一生懸命だ。頑張っている。いつもこうして鍛えておけばさらにおいしくなるのではなかろうか。
キュウセン(♀)になんかくっついている。いや、腹の真ん中になんかはまってる。空缶のプルタブだ。直径2cmくらいあるから普通の空缶じゃないな。しかし...。小さいときにはまってそのままおっきくなっちゃったんだろうなぁ。これは写真に収めねば。ひたすら追っかけまわしてパチリ、パチリ。
No. 108
日付:1998/10/16, 潜水場所:富戸・ヨコバマ
天候:小雨, 気温:24℃, 海洋状況:濁ってる
水面温度:24℃, 水底温度:23℃, 透明度:6m
潜行開始:10:51, 浮上開始:11:42, 潜水時間:51min, 最大水深:25.5m
ウエイト:4kg, タンク:10L アルミ, 200>70

今日はヨコバマ。右へ向かって十字トサカに向かう。ちょっと、いや大分濁ってる。おまけに流れがあって、どんどん下に流される。あーれー。
トサカ到着。2匹のミギマキが仲良く座っている。パチリ、パチリ。それにしてもトサカ、どんどんみすぼらしくなっていく。つと見ると岩の上にポツンとイソギンチャク。そこに一匹のクマノミ。かわいい。パチリ、パチリ。それにしてもこれ、なんか不自然な...。誰かが作ったんじゃなかろうか?
ミツボシクロスズメダイとクマノミがあちこちにいる。前からこんなにいっぱいいたっけ?
ヨスジフエダイが一匹でふらふらと泳いでいた。形はキタマクラだが、もちょっと派手というか毒々しい色のハナキンチャクフグ。ツノダシがたくさんいるなー。5,6匹のチョウチョウウオが群れている。
No. 109
日付:1998/10/16, 潜水場所:富戸・ヨコバマ
天候:小雨, 気温:24℃, 海洋状況:さらに濁ってきた
水面温度:24℃, 水底温度:23℃, 透明度:3m
潜行開始:13:00, 浮上開始:13:59, 潜水時間:59min, 最大水深:14.5m
ウエイト:4kg, タンク:10L アルミ, 200>70

濁ってるぞー。前が見えん。
エントリーして左の岩場沿いにテトラ方面に向かう。
かわいいイロイザリウオが海草の上にちょこんと座っている。ここにもハナキンチャクフグ。なんかチョウチョウウオの幼魚。なんだろう?模様はフウライチョウチョウウオなんだが...。ハナハゼの下にダテハゼ、テッポウエビの巣。キュウセン、ハラスジベラ、モンツキアカヒメジが岩についたなんかを食べ漁っている。でっかいヒメジ(ホウライヒメジ?)が砂にほとんど頭全部突っ込んで餌を探している。砂地にはハゼの類。
テトラ近辺はたくさんお魚がいる。でっかいブダイ。イシダイ。ニザダイ、メジナ、アジの群れ。ホンソメワケベラにクリーニングされてるツノダシ、キンチャクダイ。下の方を見るとかわいいゴンズイの群れがいくつもただよっている。ミノカサゴ。イセエビ...の死骸...。
テトラを離れて岩場を戻る。でかいイラが悠々と目の前を横切る。ソラスズメダイ、ネンブツダイの群れが揺れる。15cmくらいのアオリイカの小さな群れ。アオヤガラ。ヤマブキベラのメスだろうか?
エキジット寸前、なんかの群れが泳ぎ去る。メジナか...。んーなんか光ってるのが混ざってる。ギンガメアジだそうな。
エキジットのスロープ近辺はいつものとおり。でっかいボラが口をパクパクさせながら泳ぎ去る。ニシキベラが波に揺られている。スロープの上にはオヤビッチャの子供。
お疲れ様でした。
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