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R.Strauss
Horn Concertos

リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は、ミュンヘンの宮廷歌劇場の首席ホルン奏者だった フランツ・シュトラウス Franz Strauss (1822-1905)の息子として生まれ、ホルンの響きの中で育った。「英雄の生涯」の終わり、最後の歌劇「カプリッチョ」、晩年の作品「最後の四つの歌」など、生涯を通してのシュトラウスの作品の中ではホルンが鳴り響いていた。9歳の時に書いた最初のふたつの作品のひとつはホルンのためのエチュードである。リヒャルトがホルン協奏曲を書いたのは、ごく自然な成り行きだろう。   Young Richard Strauss
Richard Strauss (1888)

ホルン協奏曲第1番

父フランツのために、リヒャルト18歳の1882年、学校の最終学期に書き始め、翌年完成された。手書きのピアノ版はフランツ・シュトラウスに献呈されたが、管弦楽版はドレスデンのオスカー・フランツ Oscar Franz に献呈された。ピアノ版は1883年にミュンヘンで、フランツ・シュトラウスの弟子ブルーノ・ホイヤー Bruno Hoyer のホルン、作曲者のピアノによって初演された。管弦楽版は、マイニンゲンで1885年3月4日、グスタフ・ラインホス Gustav Leinhos のソロ、ハンス・フォン・ビューローの指揮で初演された。

ホルン協奏曲第2番

第2次世界大戦中のウィーンで1942年に書かれた。初演はゴットフリート・フォン・フライベルグのソロ(ウィンナホルンを使用)、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルによって、1943年8月11日ザルツブルグで行われた。その3週間後にはウィーンの放送局でスタジオ録音が行われた。1944年のワイマール音楽祭ではドレスデン・シュターツカペレの首席ホルン奏者 Max Zimolong が Karl Ellmendorff の指揮で演奏している。


ブレインは1947年にキングズウェイ・ホールで1番をガリエラ指揮フィルハーモニア管と録音した。1956年には2曲をサヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管と録音している。ブレインは楽器を1951年にラウーからアレキサンダーに切り替えたが、Pettitによるブレインの伝記によれば、ブレイン自身は1947年の録音が自分の演奏をもっともよく伝えるものと考えていたという。

タックウェルケルテスとの名演を残しているが、1990年代にアシュケナージと再録音を行なっている。ダムレーグナーケンペと共にそれぞれ2曲を録音している。バウマンマズアとの録音がある。

パイアットはこのディスクで、英グラモフォン誌のヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

シュトランスキーヤノシュツのディスク(プレヴィン)では日本製ウィンナホルン(1番ヤマハ、2番アトリエ・ハーロー)が使用されている。シュトランスキーは吹奏楽伴奏版による第1番も録音している。

リツコフスキーはサヴァリッシュとピアノ伴奏版を録音している。

リンク集


 
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シュトラウス: ホルン協奏曲


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Strauss. Brain D. Brain, Philharmonia, Sawallisch (r1956)
H. Baumann, Leipzig Gewandhaus, Masur
P. Damm, Dresden Staatskapelle, Kempe (r1975)
P. Damm, Dresden Staatskapelle, Rögner
I. James, Katowice Polish RSO, Wit (r1989)
A. Joy, Cologne RSO, Hauschild, Albert
M. L. Neunecker, Bamberg SO, Metzmacher
R.Strauss, Pyatt D. Pyatt, Britten Sinfonia, N. Cleobury (r1994)
J. Ritzkowsky, W. Sawallisch (pf)
1. L. M. Stransky, 2. R.Janezic, VPO, Previn
  B. Tuckwell, RPO, Ashkenazy
  B. Tuckwell, LSO, Kertesz
  R. Vlatkovic, ECO, Tate (r1988)
  1. D. Brain, Philharmonia, Galliera (r1947)
  1. M. Bloom, Cleveland Orchestra, Szell
  1. V. Buyanovsky, Leningrad PO, Mravinsky (r1967)
  1. V. Galkin, Tchaikovsky SO of Moscow Radio, Fedoseyev
  1. F. Lloyd, Philharmonia, Kashif
  1. M. Nagy, Musashino Academia Musicae SO (Tokyo), Berkes
  1. G. Seifert, BPO, Mehta
  1. L. M. Stransky, Vienna Philh Wind Orchestra, Jeitler
  1. Z. Zuk, Cracow Polish RSO, Höltzel
  2. G. von Freiberg, VPO, Böhm (r1943)
  2. N. Hauptmann, BPO, Karajan
  2. N. Hauptmann, BPO, Mehta
  2. H. Pizka, Linz Bruckner Orchestra, Wöss
  2. B. Schneider, Lausanne CO, Aeschbacher


   
BPO Berlon Philharmonic Orchestra ベルリン・フィル
CO Chamber Orchestra 室内管弦楽団
ECO English Chamber Orchestra イギリス室内管弦楽団
RPO Royal Philharmonic Orchestra ロイヤル・フィル
RSO Radio Symphony Orchestra 放送管弦楽団
SO Symphony Orchestra 交響楽団
VPO Vienna Philharmonic Orchestra ウィーン・フィル


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Last Update 2001/05/11 Copyright © 2001 Toru Ikeno