人 種人種 race とは、人類を、体格、皮膚の色、毛髪などの遺伝する身体的特徴をもとに、ある意味で統計的な手法により分類した概念である。 現在生きている人類の学名は、「脊椎動物門・哺乳綱・霊長目・ヒト科・ヒト属・サピエンス種・Homo sapiens」で、現在の人類はすべて生物学上の同一の種に属している。したがって、人種とは、同一の種である人類をさらに細かい集団に分類したものである。人類学者の間では「人類を人種に分類する生物学的根拠はない」とする意見が一般的となってきている。 しかしながら、当ホームページの作者は研究者ではない素人ですが、人種による分類は、人類の生い立ちの違いを示すもので、意味のある研究だと考えています。 さらに、今後は、身体的特徴により分類する従来の人種という概念にかわって、遺伝子を直接研究することにより、新しい分類が確立されてくるものと思われます。遺伝子情報のなかには皮膚色などの身体的特徴も含むわけですが、従来のいくぶん主観的 で恣意的な人種という分類方法が、より根拠のある分類によって、近くとってかわられるものと考えます。 また、このような分類による集団の区別は、集団の属する人々に優劣をつけようとするものでは決してない。それにもかかわらず、しばしば人種偏見を生み出していることは、この人種の分類を見聞き受け止める我々の心の内に原因がある。「黒人」という言葉を聞いたときに、我々はどのような感情をもってこの言葉を受け止めるだろうか。人それぞれ違うものがあると思う。自分の人生のなかで、何を経験し、何を知り、何を考えて生きてきたかによって、大きく異なるであろう。「黒人」という言葉のなかに人種偏見があるのではなく、自分の心のなかに人種偏見があるのである。 【LINK】 人種問題に関連して、次のサイトが参考になります。 静岡県東伊豆の社会科教員のサークルのサイトで、高校の地理の授業で生徒にカラーシールを貼って色分けしてグループを作るというものです。マイノリティに対する生徒の反応は、人種問題の根本を示してくれます。 ミステリー小説を基に人間模様や外国の文化などについて考察しています。 いろいろな人種の顔写真が載っています。 ここでは、ちょっと古い文献ですが、アンリ・V・ヴァロア著「改訂新版 人種」寺田和夫訳、文庫クセジュ、1971年を基に、人種の分類と居住地域を見ていきます。 (HP作者注:後日、遺伝子の研究をはじめとした最近の研究成果を反映させたいと考えています。) 【大分類】 アンリ・V・ヴァロアは、大きく4つの人種に分類しています。 |
| 原始人種 | 全体の特性が他の人種よりも形態学的にみて進化度合の少ないもの。人種の数は2つ。 [ ヴェダ、オーストラリア人] |
| 黒色人種 or 類黒色人種 |
皮膚は濃色で、髪は球状毛あるいは強い波状毛、広い鼻を持つ。7人種が数えられる。 [ エチオピア、アフリカ黒人、ネグリロ、コイサン、インド黒人 ] |
| 白色人種 | 皮膚は明色または褐色、毛髪は湾曲毛または波状毛、一般に狭い鼻を持つ。10人種。 [ 北方、東ヨーロッパ、ディナール、アルプス、地中海、アイヌ、アナトリア、トゥラン、南東、インド・アフガン ] HP作者注:アイヌが白色人種に分類されているのは、疑問があります。黄色人種の北方系のどれかに分類されるべきなのでしょう。近年の遺伝子の研究により明確になるのではないでしょうか。 |
| 黄色人種 | 皮膚は黄色っぽい地色で、毛髪は直毛または軽度の湾曲毛、鼻は変異の幅が大きい。8人種。 [ シベリア、北蒙古、中央蒙古、南蒙古、インドネシア、ポリネシア、エスキモー、アメリンディアン ] |
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【人種の居住地域一覧】 |
| 人 種 | アジア | オセアニア | ヨーロッパ | アフリカ | アメリカ |
|---|---|---|---|---|---|
原始人種 |
ヴェダ | オーストラリア人 | |||
| 黒色人種 or 類黒色人種 |
インド黒人 | エチオピア アフリカ黒人 ネグリロ コイサン |
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| 白色人種 | (アイヌ) アナトリア トゥラン 南東 インド・アフガン |
北方 東ヨーロッパ ディナール アルプス 地中海 |
地中海 | ||
| 黄色人種 | シベリア 北蒙古 中央蒙古 南蒙古 インドネシア (アイヌ) |
ポリネシア 南蒙古 インドネシア |
エスキモー アメリンディアン |
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【各地域の諸人種分布】 「各地域の諸人種分布」アジアの諸人種 オセアニアの諸人種 ヨーロッパの諸人種 アフリカの諸人種 アメリカの諸人種 【絶滅に瀕する人種】 アンリ・V・ヴァロアの著述時点で、絶滅あるいは絶滅に瀕していた人種 タスマニア人 ・・・・・ 絶滅した オーストラリア人 ・・・ 絶滅途上 ネグリト ・・・・・・・ 絶滅途上 ブッシュマン ・・・・・ 絶滅途上 アイヌ ・・・・・・・・ 絶滅途上 ヴェダ ・・・・・・・・ 数百人(純粋なもの) ニューギニア人 ・・・・ 減少中 メラネシア人 ・・・・・ 減少中 ポリネシア人 ・・・・・ 減少中 アメリンディアン ・・・ 純粋なものは消えつつある 【初期における人種の移住】 |
![]() HP作者注: 最新の研究結果とは、異なるかもしれません。 |
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参考文献 「改訂新版 人種」アンリ・V・ヴァロア著、寺田和夫訳、文庫クセジュ、1971年 「人種とは何か」寺田和夫著、岩波新書、1967年 更新 2003/12/14 |