=1998年11月14日、青渭(あおい)神社前停留所で撮影= |
1999年の干支(えと)にちなんで、うさぎを描いた「招福」バス共通カードが発売になりました。金色の河の上を、貸切車に残る「わんわんマーク」よろしく、うさぎが疾走していくという図柄です。券種は1000円で、各営業所、案内所で購入できます。
既に秋からバス車内で告知されていますが、小田急バスは地球環境への配慮を前面に押し出して、起終点など長時間の停車時にエンジンを止めるアイドリングストップを推進しています。三鷹駅、調布駅、向ヶ丘遊園駅などで観察した限りでは、近年のアイドリングストップ仕様車を含むほとんどの車両が、エンジンを止めて待機しているようです。今までも起終点のエンジン停止は標語としてあったものの、昨今の不況では燃料節約も真剣に取り組まざるを得ないところでしょう。
向ヶ丘遊園駅前のバス乗り場に掲示されたところによると、横浜市青葉区美しが丘西1丁目で上記期間行われる道路工事により、向11系統(向ヶ丘遊園駅~あざみ野駅)は相当遅れる可能性があるということでした。工事現場は同路線の南水沢~保木入口の区間内になるようです。
筆者は工事初日とされる21日の夕方、向11系統を利用しました。車窓から見た限りでは、工事個所は確認できず、これに伴う渋滞も発生していませんでした。同系統自体は全線所要時間が通常の倍の1時間と、ダイヤが大幅に乱れていましたが、これは川崎市内の清水台交差点~根岸陸橋間の自然渋滞によるものでした。
8月2日の項でお伝えした境94系統の改編が正式に決定し、11月3日(事実上は2日)をもって同系統は廃止、代わって小田急バス初の専用小型車両による「みたかシティバス」が三鷹駅南口~三鷹市役所~北野間に新設されました。運賃は通常路線と同様、大人210円、小児110円で、東京都シルバーパスやバス共通カード、小田急バス一日乗車券(水曜環境切符を含む)も利用できます。
初日の3日は午前9時50分発、4日以降は7時30分から18時00分まで1時間10分間隔で、三鷹駅南口8番ポール(東京三菱銀行前、鷹52系統と同じ乗り場)から発車。運行ルートは、三鷹市が夏までに提示していたルート改善案が正式に採用され、北野地区で循環となります。具体的には、三鷹駅から塚、野崎、市役所、新川宿を通って、下本宿通りから従来路線のなかった天神山通りへ右折。新川2丁目交差点で左折して吉祥寺通りに入り、現在の北野折り返し場に到着します。後は境94系統の経路で新川宿に戻り、往路と同ルートで三鷹駅に戻ります。
循環区間の停留所は次の通りです。三鷹六中前、東配水場前、北野公園、新川2丁目、北野駐在所、北野(折り返し場)、北野1丁目、北野3丁目、スポーツ広場前、北野小東、北野2丁目、南牟礼、天神前。境94系統が走る現行区間を含め、停留所が7カ所増設されました。
車両は武蔵野市のムーバス(関東バス)や保谷市のキャンバス(西武バス)と同じ、日野自動車のリエッセシリーズで、小田急では約20年ぶりの日野車復活。ただし当面は1台しかないため、定期整備の日は一般車で運行されます。
営業開始に先立つ11月1、2日の訓練運転は、無料試乗会として市民に開放されました。三鷹市の広報が1面トップで掲載したこともあって、初日は一般の利用客も含め満員の盛況でした。
初日の3日は午前9時から、三鷹市、三鷹警察署、小田急バスの関係者が出席して発車記念式典が駅前で行われ、テープカットの後、北野折返場までダイヤ通り運行されました。
~関連記事もご参照ください~
特集・境94系統変身の軌跡
11月から98年1月までの水曜日(12月23、30日を除く)に限り、都区内均一運賃区間が1日乗り放題で大人450円(大人運賃のみ設定)という「水曜バス環境切符」が発売されました。既に長野市などで類似の制度があり、環境保全のためマイカーをやめてバスに乗り換えようということなのですが、なぜ「水曜日」なのかはちょっと分かりません。通用区域は4月1日から発売している「バス乗り継ぎ1日乗車券」と同様、東京都区内と武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市の小田急バス全線です。
吉祥寺営業所管内では久々の新路線誕生です。神代植物公園まで既存の吉04系統と同じルートをたどり、さらに御塔坂下を経由して調布駅北口に至ります。吉祥寺駅の乗り場は吉04系統と同じで、吉04自体もこれに合わせてダイヤが改正されます。
吉祥寺駅と調布駅を結ぶ路線は、戦前の旧武蔵野自動車時代から引き継いだ野崎経由の吉06系統、京王バスと相互乗り入れする八雲台経由の吉14系統と合わせて3系統となりました。ちなみに系統番号の「吉05」は、かつて三鷹駅南口行き(新川、大成高校経由、武蔵境営業所担当)に割り当てられていたもので、20年以上欠番になっていたのが復活した形です。
三鷹市大沢の国立天文台でこの日午後、一般公開のイベントがあった関係で、境91系統は武蔵境駅南口~調布駅北口の区間便が増発されました。同系統は一部を除いて狛江営業所の車両で運行していますが、この増発便は武蔵境営業所担当となりました。
使用車両はC8101号車など数台で、正面窓上に「天文台 増発」の表示を掲出。方向幕は、武蔵境駅行きは系統番号なしでしたが、調布駅北口行きは「境91」の文字が入った正規のものでした。
新百合ヶ丘駅、百合ヶ丘駅~千代ヶ丘線の入出庫経路を路線化する形で、千代ヶ丘から生田営業所までの路線が16日に開業しました。新設区間の系統番号はありません。
筆者は24日に現地取材を行い、生田営業所から金程経由、新百合ヶ丘駅まで乗車しました。営業所を出発すると、読売ランド前駅から西生田小学校までは読01系統のルートをたどった後、同小学校前のY字路を左折。神明社前、細山交番前、細山会館前、千代ヶ丘9丁目の新設4停留所を経て、千代ヶ丘折り返し場に着きます。後はこのまま新02(万福寺経由新百合ヶ丘駅行き)、新03(金程経由新百合ヶ丘駅行き)、百04(百合ヶ丘駅行き)の各系統となり、ターミナルに向かいます。
体育の日に開催される第48回三鷹市民運動会で、今年も例によって、会場の大沢総合グラウンドまで市内各所から臨時無料バスが運転されました。担当は小田急バス武蔵境営業所です。
当日は北野谷端発(新川中原コミュニティセンター、杏林大学病院、市役所経由)、下本宿発(三鷹台団地、下連雀、市役所経由)、明星学園前発(下連雀、塚、山中、野崎経由)、三鷹駅発(武蔵境営業所、国際基督教大学入口経由)と三鷹市役所発の5ルートで運行。市民運動会は終盤になって通り雨が来ましたが、普段バス路線がない経路や、吉祥寺営業所エリアの三鷹台地区や明星学園前折り返し所で、武蔵境の車両を見ることができました。
JR東日本の三鷹駅ビル(仮称)着工に伴い、三鷹駅南口の小田急バス6番ポール(鷹56系統)と7番ポール(鷹54系統)が、西方へ約10メートル移動しました。期間は工事終了(1999年秋予定)までです。
同駅ビルは、現在の南口大階段(歩行者デッキの東側)がある位置に地上5階建て、延べ2600平方メートルを建設する計画。レストランや雑貨店が入居するほか、三鷹市役所の駅前市政窓口もここに開設される予定です。
ちなみに三鷹駅南口には、歩行者デッキで駅と直結する商業ビル「コラル」が既に営業中。ライバル同士でしのぎを削って、吉祥寺に流れた三鷹の客を取り戻すことができるでしょうか…。
観光車と高速路線(秋田線を除く)を担当していた堀ノ内営業所(東京都杉並区堀ノ内)が、この日限りで閉鎖されました。配置されていた車両は若林(高速車)、狛江営業所などに転属、所内にあった観光課は調布市の本社に統合されました。
堀ノ内営業所は1962年2月16日、若林営業所から観光車34台を受け入れて発足。89年からは東海、西日本方面への高速バスも受け持ち、一般路線にかかわらない唯一の営業所でした。カラー写真入りパンフレットを路線バスの車内などに置いて「小田急わんわんバスツアー」の企画を宣伝してきましたが、最近は白黒印刷のビラが時折出るだけになり、観光バス業界の低迷ぶりが表れていました。
これに伴い観光課、高速バス予約センター、プッシュホン予約システムの電話番号が変わりました。当ホームページの高速バス時刻表には変更後の番号を掲載してありますが、ご利用の際は十分ご注意ください。
●読者からの情報●(9/30)松本章宏さんから入った連絡によりますと、9月末の段階で既に堀ノ内から多摩地区への転属車両が出ています。番号は2568と2569で、当ホームページの実録シリーズ「小田急わんわんバスツアー」にも登場した車です。他に2532と2530(筆者の調査では若林所属だった車)も真新しい多摩ナンバーが付いていたそうです。
一方、筆者は、2532号車と2309号車が武蔵境営業所に入っているのを目撃しました。武蔵境は10台の観光車転属を受け入れたことが分かっており、同所では初めての観光車、そして初の三菱車となります。
小田急バスが首都圏バス共通カードのグループに入って以来、初めてのオリジナルデザインによるカードが発売されました。
図柄は「世田谷美術館」(渋谷駅、成城学園前駅から渋24系統などで「砧町」下車)、発売額は1000円(1100円分利用可能)。同美術館に入館の際このカードを見せると、1名に限り入場料が団体割引の値段になります。割引通用期間は12月27日まで。
小田急バスの各営業所と案内所のほか、車内でも購入できます。
●読者からの情報●starさんからのご教示、および民放テレビ各局のニュースによる情報です。台風5号に伴う大雨によって、小田急電鉄多摩線の黒川-小田急永山間(川崎市麻生区黒川地籍)で土砂崩れが発生。同線は新百合ヶ丘-唐木田の全線が不通となり、小田急バスなどが代行バスを運転しました。
小田急バス便は新百合ヶ丘駅前8番ポールから発車し、下黒川まで行って、京王相模原線の若葉台駅に接続。ここから多摩センターまでは同線を利用、唐木田駅まではここに路線を持っている京王電鉄バスが対応したということです。
●読者からの情報●小田急バスファン掲示板の常連さん、かずさんからの情報です。玉08、渋26両系統のルートの一部である狛江駅北口~狛江営業所~調布駅南口の区間が、平日・休日とも午前6時、7時台に増便となります。当ホームページの時刻表には取りあえず増便分を書き加えてありますが、近々現地調査の上、更新する予定です。
吉祥寺駅南口の各系統乗り場で、雨よけの屋根を設置する工事が進んでいます。形状は三鷹駅、武蔵境駅などと同じ。29日に確認したところでは、2番ポール(吉02、吉12系統用)と宿44系統新宿行きを除く各停留所に屋根が付き、照明器具の取り付け準備工事が行われていました。
新宿-秋田間の夜行高速バス「フローラ」は、角館と協和に停車する従来のルートが季節便とされ、定期便は秋田直行のフローラExが1往復のみとなりました。季節便の今年の運行は、年末年始(12/25-1/7)となります。当ホームページの時刻表は改定後のものを掲載してあります。
2日付の三鷹市役所広報紙「広報みたか」で、市内の交通不便地域解消策の一つとしてコミュニティバスの導入計画が明らかにされました。この中で、現在平日1日4回運行されている境94系統(武蔵境駅南口~三鷹市役所~北野)について、1日10回程度への増便と起点の変更(武蔵境駅から三鷹駅に)を行った上でコミュニティバス化する方針が打ち出されています。実施時期は11月予定で、小田急バス初のリフト付き小型バスが登場する可能性が大きくなりました。
詳しくは特集のページをごらんください。
フジテレビ系列の旅行番組「風まかせ 新・諸国漫遊記」(キー局では正午から1時間)でこの日オンエアされた「一万円路線バスの旅・奥多摩編」で、最初に少しだけながら宿44系統(新宿駅西口~武蔵境駅南口)が登場しました。
今回はテレビ朝日系「えいごキッズ」で子供たちにも人気のタレント光浦靖子さんが、予算1万円で新宿駅西口から奥多摩湖まで路線バスを乗り継いでいくという趣向で、宿44系統でオペラシティ付近を快走する吉祥寺営業所のエアロミディ車が映っていました。旅人は途中の吉祥寺駅で降り、三鷹、武蔵小金井、立川…と各社の路線を乗り継いだので、小田急以外にも関東バス、京王電鉄バス、立川バス、西東京バスが見られました。
6月8日の項でお伝えした真光寺公園までの新路線が、いよいよ正式にアナウンスされ、神奈川中央交通と共同で月末スタートの運びとなりました。同時に、ほぼ同じルートである鶴23系統の東平経由和光学園行きは、廃止扱いとなります。
経路は、鶴川駅から真光寺中学校まで旧「鶴23東平経由」と同じ。ここから右折して新道に入り、鶴川台中央、鶴川台坂下、真光寺緑地入口(いずれも新設停留所)を経て終点の真光寺公園折り返し場に達します。ここは前述の通り、公団の分譲団地や建売住宅が近年まとまって造成された場所です。
鶴23系統別線はわずか9カ月の短命に終わりましたが、当初の路線設定など諸状況を考えると、鶴26系統の運行条件が整うまでの「つなぎ」であり、発展的解消と言えそうです。
武蔵境営業所所属のC8178号車とC8109号車(いずれもいすゞU-LV324L)に、夜行高速バスと同じ書体で「ODAKYU」のロゴマークが付きました。位置は正面左側、前照灯の上部で、赤帯が回っている所に小さく白文字で書かれています。他の車両にも広がるかどうかは今のところ不明です。
●読者からの情報●住宅・都市整備公団が町田市真光寺町に造成した分譲団地「レーベンスハイム鶴川」に関係して、近々新路線の開設がありそうとの情報が、複数の事情通より寄せられました。
6月8日、確認のため現地に行ってみると、市立真光寺公園から道路を隔てた向かい側に「小田急バス」の社名が入った折り返し場が完成していました。近くに建てられたバス停(看板部分は黒色シートで覆われている)は神奈川中央交通のものであるため、両社の共同運行になるものと思われます。なお同日現在、鶴川駅前などに、この新路線に関する掲示類はありません。
この日、フジテレビ系列で放映された旅行番組「風まかせ 新・諸国漫遊記」(キー局では正午から1時間)に、渋25系統(渋谷駅~狛江駅)が登場しました。これはフジTVの山中・富永両アナウンサーが1人1万円の予算で、渋谷駅前から富士山五合目まで、一般の路線バスだけを乗り継いで旅行しようという趣向。神奈川県内で牧場のトラクターに同乗したり、最後は運賃不足で富士山の中腹から歩くという見せ場もあり、小田急ファンならずとも楽しめた企画ではないかと思われました。
さて、2人は狛江駅から徒歩で多摩川を渡って向ヶ丘遊園駅に達し、そこから聖マリアンナ医科大学行きに乗ったとのことですが、同大学から「鶴川駅まで210円」というテロップには大いに疑問を感じました。この区間を小田急バスだけで行くことは不可能ではありませんが、少なくとも3系統の乗り継ぎが必要なためです。最も効率的なルートは渋26~柿24~柿20と乗り継いで一気に町田バスターミナルまで行ってしまうか、道中変化がほしければ柿24を黒川で降り、峠を徒歩で越えて鶴川団地から買物バスという手もあります。番組の演出上、仕方ないことかもしれませんが、どうも途中ではけっこう代替手段を使ったとみられます。
ちなみに富永アナは、人気バンド「シャ乱Q」のメンバー・まことさんと今秋挙式になるようですが、そうしたら2人でバス乗り継ぎ旅行に行くんでしょうか。余計なお世話でした(笑)。
●読者からの情報●境21系統(武蔵境駅北口~桜堤団地)の「東急ストア前」が6月1日、「亜細亜大学北」に改称されることになりました。当地で長らく営業してきた東急ストアが撤退し、跡地に今春、大手ドラッグストア「サンドラッグ」武蔵境店が開店。停留所名との整合性が取れなくなったためです。
PC-VANのお友達、Jadeさんから「停留所名変更の車内掲示が出ている」と連絡を受けて初めて知りましたが、実はこの停留所、筆者の自宅から自転車で十数分の地点。あまりにも近い場所の動向がノーチェックでした(苦笑)。Jadeさんに感謝を申し上げます。
小田急バスでは全営業所の路線車に車載無線を導入、前面の屋根上に短いアンテナが立っていますが、最近これとは別に吉祥寺と武蔵境所属車の一部で、屋根中央部に細いロッドアンテナを装着した車両が確認されました。
信頼すべき情報筋によると、これは音声合成装置に連動して防災無線を車内に自動放送するための受信アンテナで、98年度内に全営業所の路線車に取り付けられます。阪神大震災を教訓にして整備を進めているもので、NHKの緊急災害放送を受信すると、そのまま車内放送に流れます。運転士の操作で止めることはできないようになっており、試験放送でも作動するそうです。
新百合ヶ丘駅に発着する11系統でダイヤ改正が実施されるとともに、新路線として生田営業所~生田駅前~聖マリアンナ医科大学線(系統番号なし)の新設がアナウンスされました。生田営業所の話によると、狛江で出したようなポケット時刻表の配布予定はなく、停留所で確認してほしいとのこと。生田営業所~聖マリアンナの路線は、どうやら従来の回送便を客扱いするように変えただけのようです。
聖マリアンナ医科大学行きの生田営業所発時刻は次の通り。
また、5/18付で時刻が変わった路線は次の通り。
小田急グループの神奈川中央交通が昨年9月、日本で初めて導入した「環境定期券」制度が、小田急バスでも始まりました。通勤定期券所持者が同伴の家族と同一行路でバスを利用する際、家族の運賃を割り引く制度で、休日などの自家用車利用者をバスにシフトする狙い。高速バスを除く小田急バス全線で適用されます。
具体的内容は次の通り。
例えば、普段の通勤で都区内全線定期を使っている親御さんが、休日に横浜市の「こどもの国」へ行く場合。小田急線・鶴川駅(町田市)から鶴07系統を使うと運賃は210円ですが、小学生のお子さん1人を連れていけば環境定期券制度の対象となり、2人合計で大人1人分より安い150円。通常運賃を払ったつもりで往復して、缶ドリンク1本分が浮く計算です。
神奈川中央交通とのダブルトラックで運行されている鶴08系統(鶴川駅~緑山住宅循環)は27日、ダイヤが改正されました。ご利用の際はご注意ください。
この件は筆者の確認が遅れ、開業日も違う日付を書いていましたが、6月末に現地取材をしましたので差し替えます。4月8日、新19系統として新百合ケ丘駅-王禅寺公園-調布学園という路線が新設されました。調布学園は麻生区東百合丘3丁目にあり、川崎市営バスの路線が通じています。
新百合ヶ丘駅の乗り場は7番ポールで、聖マリアンナ医科大学行きと同じ。平日、土曜、休日それぞれのダイヤが組まれ、午前7時台(休日は始発6時50分)から午後9時台まで1時間あたり1~3本の運転です。管轄は生田営業所となっています。
●読者からの情報●菊地晃央さんから3月末、耳寄りな情報をいただきました。4月1日より、都区内運賃区域を1日中何度でも乗降自由の「バス乗り継ぎ1日乗車券」の発売が決まりました。三鷹駅南口案内所で確認したところでは、通用区域は東京都区内と武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市の小田急バス全線。料金は大人500円、小児250円(深夜バスは深夜運賃半額分の追加が必要)です。
というわけで発売初日の4月1日、さっそく三鷹駅前案内所で購入してきました。サイズは縦8.7センチ×横16センチ、表面は小田急バスのイラスト(モデルは三菱エアロスターのようだがナンバーは2525=ニコニコときたもんだ)、右側はインスタント宝くじのように年(平成10~14)、月、日の数字を書いた銀色のシールが並んでいます。利用者は硬貨などでそれぞれ1カ所ずつ数字を削り取って、乗車日を記録する仕組みです。右端には、当日最初に乗ったバスの運賃箱に投入する「初乗り券」が付いています。
現在の均一運賃からすると、1日3回乗れば元が取れます。いずれ、この1日乗車券をフルに生かして、都内の小田急バス乗りつぶしに挑戦したいと思います。
26日に24時間ストを構えて労使交渉を続けていた小田急バスですが、ついに時間切れで始発からストに突入しました。NHKニュースによりますと、同社の全面ストは実に13年ぶりということです。
午後にはストが中止され、夕刻の帰宅時間帯に間に合いましたが、久々の全面ストップで朝は大変でした。午前7時すぎ、三鷹駅南口に乗り入れる路線バスは京王帝都の鷹64系統1本だけで、平日とは思えないほど閑散とした風景。タクシー乗り場には駅から市内の企業などに向かう人が長い列をつくっていました。
このストにより、同日有効の定期券を所持している場合、次回の継続購入時に有効期限を1日延長する措置が取られます。取り扱い期間は27日から6月26日まで。ただし、東急バスを除く他社との共通定期券は対象になりません。具体的には吉14、調01、稲10、新10、鶴08、鶴11、鶴13、および柿23の下鉄黒須田口~市が尾駅間は対象外です。
東京地区ではこのほか、立川バス、西東京バス、東急バスもストに入りました。
吉祥寺担当の宿44系統(新宿駅西口~武蔵境駅南口)で3月23日、停留所2カ所の改名があったことが分かりました。新宿車庫前→東京オペラシティ前、初台→新国立劇場・初台駅入口となっています。
吉祥寺、若林、武蔵境営業所管内で、従来の8トラック磁気テープに代わり、音声合成装置が車内放送システムに導入されました。
筆者が5日乗車した鷹54系統(仙川→三鷹駅南口、車番C8112号)の車内放送は、次の停留所を案内する際、肉声と比べ息継ぎが明らかに不自然でした。また武蔵境では初めて、降車ボタンを押すと「つぎとまります」と女性の声でアナウンスが流れるほか、扉を閉めて発車する際に「発車しますのでお立ちの方はご注意ください」と自動放送されます(従来は起点発車時のみ手動放送)。
吉祥寺のA894号車で吉06系統(吉祥寺駅→調布駅北口)に乗車した際(3/15)も、同様に車内放送システムが変更されていました。運転席を見ると、液晶ディスプレーを備えた表示器が新たに取り付けられ、次の停留所が刻々と表示されています。若林のB602号(4/22)も、先行2営業所と同じゴールドキング社製の装置が稼働し始めました。
(追記)3月24日と4月22日、他営業所の状況を把握すべく狛江・生田・町田の車両を追ったところ、新放送システムを搭載している路線車は確認できませんでした。ただ、8トラック機が過去の技術となっていることは明らかであり、98年度内には全営業所で更新が完了する予定です。
玉08(調布駅南口-二子玉川園駅)、渋26(調布駅南口-渋谷駅)両系統のダイヤが同日改正され、狛江駅北口発の新しい時刻表が施行に先立って同駅前の関係停留所で配布されました。旧ダイヤと比べてみた限りでは、当初懸念していた減便などの動きはないようです。
(謝辞)この項の取材に際しては、SOUTAさんのご教示をいただきました。いつも情報ありがとうございます。
1月上旬に確認しているので順序が前後しますが、小田急線の高架化に伴う梅ヶ丘駅構内の工事に絡み、南口の渋54系統(渋谷駅~淡島~梅ヶ丘駅)乗り場と折り返し場が移設されました。北口は今のところ変わらないようです。
停留所のポールは駅前新宿寄りにあったものが、駅出口右側になりました。一方、折り返し場は駅から西側へ通り一つ隔てた所、世田谷区梅丘1丁目51番地先の高架工事現場横の空き地に大移動。渋谷から到着の車両は駅前で降車扱いの後、そのまま200メートルほど直進して転回した後、来た道を引き返します。工事終了後、折り返し場が元の位置に戻るかどうかは不明ですが、狭くて難儀していた駅前に比べると、2台分の留置スペースを持つ現在の場所が広くて良さそうです。
川崎市麻生区の麻生不動院で行われた新春恒例のだるま市に対応して、今年も小田急バスは特別体制を取り、柿22系統(柿生駅北口~桐蔭学園、町田営業所担当)を増発しました。(写真)
柿生駅構内と北口バス乗り場には係員が出て乗客整理に当たるとともに、要所に看板を設置。南参道の入り口にある「田中千代学園短大入口」を下車停留所として案内していました。同停留所を経由する柿23系統(市が尾駅行き)を含め、バスの前面には、だるまをあしらった横断幕が掲げられました。
このほか川崎市交通局も、「麻生不動入口」停留所を通る柿04系統(柿生駅南口~鷲ケ峰営業所)で、だるま市特別輸送を行いました。
首都圏が時ならぬ大雪に見舞われた1月8日夜、JR中央線が事実上不通になった事態を受け、吉祥寺駅~武蔵境駅間に宿44系統の経路で臨時バスが運転されました。
ルートは下連雀から南浦、八幡前・三鷹市芸術文化センター、日赤前を経由するもので、車両は吉祥寺営業所持ち、方向幕も宿44系統のものを使用。本来の吉01系統が深夜は大沢止まり(この大沢止まりは通常でも吉祥寺営業所担当)になることから、武蔵境駅へ行きたい乗客のための救済便として登場したようです。このため、吉祥寺駅の乗り場も本来の宿44用でなく吉01・境92の場所となり、若干混乱がありました。
この日、京王線と井の頭線はダイヤが乱れながらも動いていたため、中央線方面の乗客も両線に集中して大混雑。武蔵境行きバス乗り場では、交互に運転された大沢行きともども、乗車待ちの長い列が続いていました。
●読者からの情報●SOUTAさんからの情報によると、狛江営業所管内でも急きょ臨時便を出し、京王線・調布駅南口から全線不通だった小田急線・狛江駅北口までが結ばれました。ただしエリアの広い狛江営業所、渋谷・世田谷地区の幹線道路の大渋滞の直撃を受け、深夜になっても入庫できない車両が相次いだそうです。この程度の雪で…と言ってしまえばそれまでですが、極めて困難な状況下、必死になって交通を確保した関係各位の努力には頭が下がります。
1998年の正月三が日も、各系統は例年通り正月臨時ダイヤで運転されています。休日運転の吉07系統(吉祥寺駅~よみうりランド)は残念ながら3日まで運休となりました。多摩地区では、深大寺初もうで関係で吉04、吉06、鷹56、鷹65などの各系統がかなりの混雑になっていました。
●読者からの情報●SOUTAさんから狛江営業所管内の臨時ダイヤについてご教示をいただきました。それによると、昨年まで臨時ダイヤを設定していなかった渋26(渋谷駅~調布駅南口)、玉08(二子玉川園駅~調布駅南口)、狛11(狛江駅~喜多見住宅)の各系統も正月時刻に移行しました。この結果、1日当たりの便数は渋26が18回、玉08は24回(通常の日祝ダイヤは各30回)と減少しています。(情報ありがとうございます!)
97年12月10日から、東京23区と武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市の均一運賃は大人210円、小児110円となりました。ただし一部の系統・区間では200円のまま据え置きです(後述)。定期券制度も併せて改定され、従来の全線フリー定期券のほか、指定ターミナル(JR、私鉄計14駅)から2km以内の区間で使える近距離定期券、運賃据え置き区間限定の200円区間定期券が発売されています。
運賃据え置きは、今回値上げを見送った京王バスとの共同運行、および同一ルートの系統があるためです。1つの系統ごと据え置きになったのは吉14(吉祥寺駅~下連雀7丁目~西原~調布駅北口)、調01(調布駅南口~多摩川住宅)。特定区間が200円とされたのは、調布駅南口~慈恵医大第三病院~松原(成05は和泉本町3丁目)~覚東、千歳船橋駅~青学大理工学部前で、いずれも京王バスのルートと重複しています。
近距離定期券が発行されているのは次の各駅発着または経由の系統です。渋谷、三軒茶屋、二子玉川園、下北沢、梅ヶ丘、千歳船橋、成城学園前、千歳烏山、狛江、仙川、調布、三鷹、吉祥寺、武蔵境。