K氏のガーデニングダイアリー
December.28.2000 updated
Posted by a Weekend Gardener
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バラ熱急性感染症に落ちて
咲く姿は、うつむきかげんで可憐。香りもあって、心を引きつけられる品種だと聞くと、矢も楯もたまらなく走り出すのは東西を問わないらしい。気持ちは分かりすぎるほどわかる。手に入るまでは居ても立ってもいられないのだ。それを癒す最高の対症療法は「手に入れる」こと。

ことしのバラ。ヘリテージから
この冬、たくさんのバラ苗を手に入れた無類の花好きを自認するガーデナー(第101回に登場した「Dr.」)が、まだ足りなくて空を駆け抜けて遠方をゆきき、大苗を持ち帰った話題がウェブ上をにぎわせた。ほんの少し前のことだ。
花の名は粉粧楼。チャイナ・ローズ。香りはケンテフォリア系に近い。どこか記憶にある品種だと思った。それは本でもなく、もっと身近な場所…。あ、そういえば、あの百貨店の屋上でバラの苗木についていた。変な名前のバラとどこか記憶に引っかかっていた、あの名札だ。あわてて、こちらも走った。
ところがどこにもない。たずねてみると春の新苗の時に入荷したものだった。それで覚えていたのだとわかった。大苗もきっとあると思ったのだが、人気種ですぐにでたという。
「来春も入りますよ」という。新苗では花は一年後になってしまう、とためらいのそぶりを見せると、「とりあえず3分咲きで花瓶にいけて愉しめば…」といわれ、コクンと頭を縦にふって予約した。入荷しだい、連絡をくれることになった。
いま、バラのある庭に少しずつ変身中。どんな品種がいいのか、本やウェブ上をウの目タカの目で探索中だけに、わずかなきっかけで構築中の庭造り構想に火がつく。学ぶは、とりあえず先達の後追いからとその場でつるバラ・アンジェラとイングリッシュ・ローズのエブリンの大苗も手に入れた。
アンジェラは、日陰でも生育するとのこと。それなら丈夫で育てやすいに違いない。中間色ばかりでなく若干明るい赤もあれば変化をつけられる。エゴの木に巻き付かせて、愉しもうと考えた。
エブリンはぬいたコブシの跡地のピエール・ドゥ・ロンサールの隣に植えた。粉粧楼はその反対側に、植える予定だ。ちょうど軒下になって雨露を防げる配置になるからだ。ゲストブックの意見交換、交流から意外に流行の品種が生まれているのかも知れない。ますます気になるサイトのゲストブックのやりとりは見逃せなくなってしまう。そこで見かけた情報は同じような悩みを持つ素人園芸家にとって、非常に有益な知識となって、有効な実行力に生まれ変えてくれるからだ。
ただ、心配なことがある。暖かすぎて新芽が次から次へと出てきている。ことしも暖冬だと聞く。この影響はどうでてくるのだろう。寒肥、誘引、選定…の適期は、だれも温暖化の現状をきちんと把握できない。原因にあたるデータも信じられない。バラと一日も早く話せるようにならないと…。
「Dr.」がゲストブックで話している。薔薇熱は、急性感染症のうちでも、かなり重症化しやすく、潜延性に全身に感染していきますのでかなり難治ですね。行き着くとこまでいかないとね。
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