カナダ旅行記PEI編



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9月9日(土) Anne's Land

Toronto 09:05  AC648  12:07 Charlottetown
Carlottetown Airport Hertzレンタカー(トヨタ・カローラ)  Cavendish


 長旅で疲れていたのでぐっすり寝て…とはいかず、時差ボケもあった上に、6時頃には起きなければならない事から十分な睡眠とはいきませんでした。
 夜ホテルの窓から見た景色は、ハイウェイを車が途切れることなく走っているすごい都会、という感じでしたが明るいところで見た
光景は、道は広いけどそれ程頻繁に車が走っていない感じで、夜との違いに驚きました。

 チェックイン時に宿泊バウチャーを出しているにもかかわらず、宿泊代金が請求されたというトラブルはありましたが、空港行きのシャトルバスもすぐに来たし、トロント国際空港の国内線Air Canada(AC)チェックイン・カウンターもすぐに見つかって、チェックインを待つことが出来ました。
 カナダの空の要所だけあって、チェックインは長蛇の列で30分くらいは待ちました。日本人の団体もいたりして、かなり興ざめなこともありましたが。
 トロント国際空港の素晴らしいのは、チェックイン後の空港施設で、広いし、きれいだし、案内も分かり易くなっていました。前夜にシャトルバス探しでえらい目にあっただけに、チェックイン後の施設の良さに驚いてしまいました。(日本の感覚では)ファースト・フードの店があったので、すぐ出来そうなホットドックを頼んだものの、ホットドックというものは朝から食べるものではないらしく、えらく待たされました。でも、うまかったです。

 そうこうするうちに、搭乗ゲートへ向かうと、これが一番端のゲートでした。航空機は、えっ、こんなに小さいの??、という感じのものでした。プロペラじゃないだけマシだろうけど、こんな小さい飛行機で済むほど人が行かないのなか、と不安になりました。

 実際乗り込むと…これが本当に小さかった。2席-3席の5列で、30〜40人しか乗れない。
 私と妻の席は通路を挟んでの席を指定されていたのだが、2列席側に並んで座ることが出来た。非常ドアに座った日本人のオバサンが全く英語を理解できないため、非常ドアの説明をしようとしたスチュワーデスが「こりゃアカン」と思ったらしく、近くにいた私に席の交代を申し出た。スチュワーデスが言っていたことは、彼女が指示をしたら非常ドアを開けてまず先に外に出ろ、というものでしたが、いずれにしても急に窓側にそれも夫婦並んで座ることができてとてもラッキーだった。

 AC648のドアが閉まって、さあすぐ離陸かな、と思ったら滑走路までの距離が異様に長い。しかも、順番待ちをしていてなかなか自分達の出番が来ませんでした。滑走路に行くまでに20分くらいはかかりました。
 小さい航空機だけあって、離陸は結構スピード感とか高さの感じがあって楽しかったですね。離陸して機体が30度くらい(?)傾いている感じとか、シートベルトを外してもOKまでの不安定な感じとか、そういう乗り物としての感じが良く分かりました。

 2時間ほどでPEIの州都Charlottetownに着きました。時差があるので、時計を1時間戻します。
上空から見たPEI Charlottetown Airport
 

左 上空から見たPEI
赤い土と畑が広がっています

右 Charlottetown空港
このように極めて小さな空港です
 
 
 
 
 
 

 
 空港内のHertzカウンターで予約番号を告げてレンタカーを借りましたが、車種はなんとトヨタ・カローラ。Midサイズは日本車の得意分野とは言え、日本車は勘弁してほしかった…。

 カローラは仕方ないので、初めての左ハンドルを運転します。右左折時に入る所を間違えないように、と言われていたのでそれを最も注意します。もちろん、右ハンドル車とはウィンカーとワイパーのレバーが逆であるとこや、カナダのローカルルール(信号が赤でも右折OK、ライトは常に点灯)も注意して、Cavendishへ向かいます。
 Hertzにいた女性社員によるとCavendishまでは30分程度で、道もかなり単純のようです。彼女がくれた地図でも十分行けそうです。

 結局Cavendishまでは40〜50分くらいかかりました。左ハンドルであること、赤茶けた土があること、そして英語とフランス語の表記さえなければ北海道東部(道東)をドライブしているような気分でした。
 日本のように街がゴチャゴチャしていないので、宿泊先の KinderedSprits Inn もすぐに見つかり、チェックイン。

 KinderdはWebを見てもらえばわかるとおり、食堂、ラウンジ、プール、そしてフロントがある本屋の2Fにあるへやと、本屋と中庭を挟んで何棟もあるコテージに分かれています。私たちが泊まったのは本屋の2Fにあるスイートでした。スイートは1室しかないようでしたが、広めのダブルの部屋という感じです。日本の物価からすると値段も手頃でした。

 荷物を整理して、近所(徒歩10分くらい)にある観光案内所(Cavendish VisitorInfomationCenter)に出かけました。お土産を売っていて、妻はロブスターの絵が描いてあるマグカップ(中国製)と絵はがき、私はピンバッヂを買いました。
 その後、海岸(Cavendish Beach)に行って、赤茶けた美しい海岸線を見て、そこに書かれたヨーロッパ大陸から移住すべく北米大陸を目指してPEIに上陸した祖先、あるいは志し半ばで海難事故にあった方々を敬う石碑を見たとき、カナダは移民の国なんだなあ、というのを再認識しました。と同時に、宗教や政治的に迫害されたり、あるいはそうでなくとも、新大陸で一旗揚げようとして海を渡ってきた(あるいは渡ろうとした)人達に対して敬虔な思いを抱かずにいられませんでした。

 宿はB&Bタイプなので夕食はありません。買い出しに行くか外で食べるかしなければならないのですが、Cavendishという町は本当に田舎町で、しかも8月なら避暑客を相手にした食堂とか店も多少はあるのですが、さすがに9月というとそういうものの多くは閉店していました。
 近くのショッピングセンターに行ってみたものの、田舎のスーパーという感じで、ちょっと(^^;;;という感じでした。
 空港のHertzでもらったPEIのガイドブックを見ていると、Cavendishの近くにロブスターを食べさせる所があることを見つけました。PEIは魚の美味しいところなので、これは行かねば、と思い行くことにしました。店の名前は Fisherman's Wharf で、似たような名前は日本にもあるし、ガイドブックにはサラダとかそういうもの50種類が食べ放題、ともあるので期待して行きました。

 Fisherman's WharfへはPEI特有の赤土の海岸沿いの道路を経由して行きました。赤土は崩れやすい上に、強風と高波があるので、これから先に行くと海に落ちる、という警告の看板がそこかしこにありました。「ここまで行っても大丈夫だろう」と思っても、横か見るとハングオーバーになっていて、本当に危険な箇所が数多くありますので、警告には正直に従いましょう。
 海沿いの道を折れて内陸側に折れてすこし走ると目的地なのですが、手前に教会があり、ちょうど夕方の礼拝が終わった時間だったためにちょっとした渋滞が起きていました。
 さて、肝心のFisherman's Wharfですが、メインディッシュであるロブスターの大きさによって料金が違うだけで、あとはサラダバー方式(?)でした。ロブスターを溶けているバターに付けて食べる、というのはちょっと油っぽくて…とは思うもののこれはこれで美味しかったです。妻は絶対ポン酢の方が良いと言っていましたが。
 サラダバーには、サラダもありましたが、キュウリが直径5cmくらいあったり、バターライスのような米が死ぬほど不味かった、なんて事で驚いた一方で、バターで蒸したムール貝は日本と同じで美味しかったですね(ムール貝も食べ放題です)。
 

本日のまとめ
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9月10日(日)      Green GablesとNorth Pole


 KinderedはB&Bなので朝食はついていて、1Fの食堂で食べることができます。
 田舎の英国風朝食なのでしょうか、マフィン、ベーグル、ゆで卵、フルーツ、牛乳、オレンジジュースなどがならびました。添加物など使わないからでしょうか、素材の美味しさが引き立つ、今まで食べたことがない美味しいものでした。たぶん宿の人達はそれほど気合いを入れて作っている訳ではなく、普段食べているものをそのまま出しているように思えましたが、信じられないほど美味しいものでした。

 朝食後はKinderedより歩いて数分のGreen Gables Houseに行きました。「赤毛のアン」の世界がここにはあり、妻が最も行きたかった所です。
 入り口のチケット売場で「どこから来たのか?」と聞かれ、「日本だ」と答えたところ、日本語で書かれた簡単な案内をくれました。どうにも日本人が多いようで、英語がさっぱり分からないという日本人のためにそんなものが用意されていたようです。チケット売場の兄ちゃんに「日本人が多いんでしょ」と言ったら彼は苦笑いしていました。
 Green Gables Houseについては数多くの人が語っていますし、「赤毛のアン」の世界に期待を寄せている人も多いので、多くは語らない事にしましょう。でも少しだけ言うと…

 この中で売られているアイスクリームは日本では食べたことがないのではないか、と思うほど美味しいものでした。
 アンの顔のイメージは日本とカナダでは異なるので、土産物に描いてあるアンの顔が自分のイメージと異なっても文句は言わないで下さいね。
 Green Gableを囲むようにしてゴルフ場が隣接しているので、まあ夢だけでは何ともならんと言うか…。
 PEIにはNorth CapeとEast Pointという北と東の端に灯台があって、その両方を訪れると州知事名で証明書をもらうことが出来ます。この証明書をゲット出来るかどうかは分かりませんが、とりあえず北に向かおう、ということでCavendishからNorth Capeに向かいました。
 昼食も取らなければならないので、飛行場の近くにあるスーパー(と言っても日本のど田舎のスーパーみたいなものですが)でサンドイッチとポテトチップス、ジュース、ミネラルウォーターを仕入れて行きましたが、このサンドイッチが不味くてまいりました。オーブンで暖めれば、また違ったのかも知れませんが、とにかくまいりました。
 途中道に迷ってしまったものの2時間ほどでNorh Poleに着きました。とにかく静かな所でした。車でないと来れないので、さすがに日本人はいないかな、と思ったら、現地ガイドに案内された中年女性が一名だけ来ました。その女性は英語が全く分からないようでしたので、本当に個人旅行できたのかな、などと思いました。
  狭いように見えても実は広いPEI。この後East Pointに行って、さらにCavendishに戻るのは不可能と判断して、ゆっくりCavendishに帰ることにしました。

 昨日同様夕食が付かないので、昨日行こうと思っていたMalco Polo Landへ。観光案内所とモンゴメリーの墓のある交差点からは徒歩10分位で行くと思います。コテージのあるリゾートホテルの入り口にある食堂のようですが、食べに来ていたのは村内の顔見知り同士のようでした。
 昨日食べたロブスターもPEIの名物ですが、タラとジャガイモも忘れられないもの、という訳でFish & Chipsをいただきました。かなりの量があるので、前菜のサラダは二人で一人前取って(ウェイトレスのお姉さんに二つでなくて良いの?と聞かれました)、お腹をセーブしたものの、やはりかなり苦しかった。タラもフレンチフライも味が旨かっただけに、あの量の多さがなければ良かったんですけどね。
 帰り間際にレジでメニューを見たら、照焼ソース、などという記述を見つけ、こんな所で日本の味を見つけるなんて不思議な感じがしてしまいました。


本日のまとめ

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9月11日(月) さようならPEI、そして北米大陸横断

Cavendish  10:00頃 レンタカー 11:00頃 Carlottetown Airport
Charlottetown 12:45  AC649  14:07 Toronto
Toronto 15:00  AC125  17:03 Calgary
Calgary Airport 17:41 Hertzレンタカー(Volvo・セダン)  Crowchild Trail


  今日で最初の目的地PEIを離れ、次の目的Calgaryに向かいます。飛行機が12:45なので、11:00頃には空港に到着しなければならず、あまりのんびりとしてもいられませんでした。来るときに空港からCavendishまでは30分くらいで着く、と案内されたものの、実際は50分くらい かかったので、10時頃には出ないと非常にまずいのです。
 この日の朝食もシンプルでありながら美味しい食事でした。ホテルを後にしてからは、Fisherman's Wharfへ行く時に通った海沿いに車を走らせて、空港へ向かいました。
 空港ではまず搭乗機のチェックインを済ませ、それから、レンタカーにガソリンを給油、レンタカーを返却しました。カナダでの初めての給油でしたが、Full Serviceだったので簡単に済みました。到着便のない時間だったためか、空港内のレンタカー会社カウンターには人がいなく、鍵を返す所があったので、そこに鍵を投入しておきました。
 私たちの乗るToronto行きの前に、Halifax行きのプロペラ機があり、日本人の団体が乗り込んでいきましたが、Toronro行きの方は日本がいても個人客ばかりでした。今度は最初から非常口の所に座ったのですが、強面のスチュワーデスに反論する間もなく移席を指示されました。反対側ではQebecあたりからのフランス語の人が移席させられていましたので、復路とは違って厳しい指示でした。
 

Prince Edaward Islandのまとめ

いずれにしても、また訪れたい魅力的な島でした。

 さて、飛行機はTorontoに戻り、今度はCalgaryに向かいます。
 Charlottetownからの便と乗り場は近かったのですが、まわりを見てびっくり。日本人ばっかり。ルーズソックスを履いて歩いていたり、ここはどこの国の空港か?と思いました。機内で気付いたのですが、ツアーが2組入っていたようです。隣に座ったカナダ人のオジサンに「おまえ達もこいつらの仲間か?」と尋ねられ、苦笑いしながら「いや〜、俺達は2人だけで、新婚旅行だよ」と答えましたが、カナダの国内線なのに日本人だらけという状況に、嫌な顔をしていたカナダ人がいたのも事実です。

(Alberta編に続く)
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