新婚旅行でどこに行こうか、となった時、私の希望はカナダ、それもカルガリーに全て泊まるというものでした。
妻は、最初日本国内で良い、と言っていたのですが、カナダであれば小説「赤毛のアン」で知られるプリンス・エドワード島に行きたいと言いました。
海外に行ける機会、というより連続して一週間近く休めることは、これ以降あまり無いと思うので、カルガリーとプリンス・エドワード島の両方に行くことと
しました。しかし、カルガリーはカナダ西部にあり、プリンス・エドワード島は大西洋に浮かぶ島。この二ヶ所を巡るパッケージ・ツアーは無いため、手配旅
行(いわゆる個人旅行)で行くこととなりました。添乗員はいませんから、現地での対応は全て自分達でやることとなります。
現地の情報は全てインターネットで入手しました。日本語のホームページでは入手できる情報に限界がある、というか全く無いも等しい状況だったので、アメリカのヤフー 、カナダのヤフー 、NetscapeSearchな どを使って情報源を調べました。
カナダ入国に際しては、アメリカ経由だと現地に早い時間に入れるようでしたが、入国手続きを二度しなければならないこと、飛行機の乗り継ぎが増え
ること
からカナダへの直行便を選択しました。
航空便の時刻は、エア・カナダ、カナディアン航空ともにインターネットで時刻表はもちろん、運賃まで分かることが
できるので、インターネットで下調べをしました。これらの会社のホームページから航空券の購入も出来るのですが、さすがにそれは止めました。
プリンス・エドワード島もカルガリーも、空港から宿への移動、宿から観光地への移動に公共交通が少ない、あるいは全く無い状況なので、レンタカー
を借り
ることとしました。現地発のツアーに参加することも考えましたが、どうしてもお決まりのコースを回る、という感じでしたので止めました。
宿泊先もある程度インターネットで下調べしました。ただカルガリーについては、現地によく行っている方からアドバイスを頂き宿泊先を決めました。 カルガ リーだけは、手配を依頼した旅行代理店で手配できなかったため、インターネットから予約しました。
行程が全て決まったものの、ちょっとした手違いがあって、航空券と宿泊バウチャーを手にしたのが出発前日(9/7)の18時というものすごくドタバタし たものでした。
いよいよ、今日から新婚旅行。長野駅を12時過ぎに出るので、いつもより少し遅く8時頃に起床して準備開始。何を準備するのかを予め前日にリストアップ
したもの、何だかんだ言って結構時間がかかりました。その上、親とは電話でケンカになるし、その事で妻ともケンカになってしまいました。
服などの物は良いのですが、一番困ったのが食べ物。持ってく食べ物ではなく、家に残していく物の方です。前日からメニューを工夫して、旅立つ今日の日に
は残る物がないようにしました。
さて、そういうことで12時には家を出て、荷物もあるしタクシーで駅に行こう、と思ったもののタクシーがつかまらない。反対側車線には多く走っているも
のの、こちらには全然来ない。バス停の所にいたので、バスが来たら乗るか、と思った頃(5分くらい待っていた頃)、一台のタクシーが来てくれた。
このタクシーは、長野〜成田空港にタクシーを走らせたり、介護タクシーを走らせたりしている、非常に営業に前向きな会社のものでしたが、非常に親切・丁
寧な運転手で、これはすぱらしいと思わず感心してしまいました。
長野駅12:45発「あさま542号」で一路東京へ。 昼食を取る間が無かったので、駅弁を買いました。私は赤飯、妻はきのこ弁当でした。
14:28定時に東京駅に到着、時間に余裕があるので15:09発快速「エアポート成田」で空港へ。成田エクスプレス(N'EX)に乗らない分、グリー
ン車に乗りました。余裕で座れるだろう、と思いきや、結構混んでいて驚きました。総武快速線のグリーン車は、東海道線のそれと違って空いているはずなので
すが。結果的には2F車の1階席を並びで座れましたので、良かったんですが。
定刻通り16:36空港第2ビルに到着、出国ロビーに向かい、エア・
カナダの事務代行をしている全日空のチェックイン・カウンターへ行くと、既にToronto便のチェックインが始まっていました。すると「到着機
材の関係で、出発が2時間遅れます」との案内が。
アリャリャ、こりゃ出先が悪いよぉ。どんな旅になる事やら、とても不安。
私たちが乗る便は、エア・カナダ(AC)、カナディアン航空(CP)、全日空(NH)の三社共同運行で、ACとNHはスター・アライアンスの仲間だか ら、全日空が事務代行していたようです。
出発が時刻変更のになったので、空港内で使える2000円のミールクーポンをもらいました。そこで食事を取ったりして待つことにしました。クーポン額め
一杯まで使いたかったのですが、800円位の豚カツを食べて終わりました。それ程空腹だった訳でもないですから。
日本円からカナダドルへの両替をしたり、本屋に行ってもまだ時間があるので、ひたすら待っていましたが、他の便の出国手続きがどんどん進んでいく中、た
だただ待つのは何ともつらいものでした。変更後の出発時刻よりも遅い出発時刻の便の出国手続きが先にやられたのは納得行かなかったです。
そんなこんなで、20:30頃にやっと手続きが始まり、Duty
Freeの世界に行くことが出来ました。免税店で買いたいものは特になかったので、軽くパスして乗り場で待つこととしました。
乗り場では既に結構な数の人が待っていましたが、外を見ると折返しする便がまだ着いていなかったので、これで本当に大丈夫なのか?と不安になりました。
しばらくすると、後ろの方でマスコミがいるらしい、という声が聞こえてきました。「この便に芸能人でも乗るのか?」と思っていたら、現れたのは
シドニー五輪に向かう柔道の選手団
でした。私も山下監督(?)の姿を見ることが出来ました。隣の乗り場がJALのシドニー便の乗り場のため、こちらまで騒ぎが聞こえてきたというのが、本当
の所でした。
そうこうするうちに折返し便が到着、「短時間で機材整備とか大丈夫のか?札幌あたりに行くのとは違うだけど」と思っているうちにぼちぼち機内に搭乗とな
りました。
AC、CP、NHの共同運行ですが、実際の運行はACでした。航空機はエアバスで、2列-4列-2列という割とコンパクトなのものでした。私たちが座っ
たのは、機内では中程で、4列席でした。
空港で豚カツを食べたから、ソフトドリンクでも飲んで寝るか、と思ったところで、機内食が来ました。
信州そばが出て、ワサビは安曇野のもの、ミネラルウォーターは木曽のもの、と 信州づくし
でした。長野市から来ている身としては何だかな〜という感じでした。
右奥 信州そば
のびたそば、という感じでした。もっと硬めにゆでてほしかったです。
右手前紫の容器 木曽のミネラル・ウォーター
次の機内食は軽食で、メニューを見ると「信州オリエンタル・ヌードル」とありました。信州そばはメニューに「信州そば」と書いてあったの
で、これは「信州オリエンタル・ヌードル」とは、 うどんではないか?と予測していました。
寝れない中、スチュワーデスがワゴンを押してきました。 ワゴンの上にあるのは、フタの空いた日清カップヌードル、それも小さい奴。
そう、カップヌードルが信州オリエンタル・ヌードル でした。
「いくらなんでもそりゃないよなあ。日本人スタッフだっているんだし、こりゃひどい」と思いました。ギャグにもならないです。
機内のブラインドはずっし閉められていたし、どの辺りを飛んでいるかのアナウンスもなかったので、どこをどう飛んでいったか分からないのですが、 ウトウトとしては起きて、またウトウトしては起きての繰り返しをするうちに、トロントまで30分のアナウンスがありました。次第に開けられたブラインドか ら見えた トロント国際空港 の景色は完全に夕方でした。それも曇りの日の。
入国手続きでは、私たちが乗ってきた成田からの便の他、アメリカからの便、ドイツからの便も到着したため、えらく混んでいました。しかも、私たち
が並んだ列の入国審査官はやたらと遅くて、両隣の列に後から並んだ奴に次々と抜かれていきました。
そうは言っても以外とすんなり済んで、荷物を受け取ったら、外に出ました。
ここで困ったことが。;どうやったら今夜の宿にたどり着けるのか分からない(^^;;;;;;
ホテルがTorotoAirport
Hilton だったので、空港ですぐ分かるだろう、と思っていたのですが、空港の内外にはそれらしい建物がありませんでした。
Policeの所で尋ねると、すぐそこのシャトル乗り場からシャトルに乗れば行ける
、と言われて行ったものの、どの乗り場なのか全く分からないし、表示もない。何度も見渡してみるが、乗り場が何カ所もある上に、どこに行くかの表示はどこ
にもない。
もしかして、反対側か?と思って、反対側に行くものの、どこにも出口らしきものはない。
警備員が歩いていたので、尋ねるとシャトル乗り場全体は教えてくれたものの、どの乗り場かは彼自身も分からなかった
ようでした。もっとも彼はアラブ系で、言葉も訛りがひどくて私の英語力では良く分からなかったのかも知れませんが。
疲れてきたて本当に困ったのでホテルに電話すると、赤いポストがある所の出口から出たところにある乗り場から乗れ、と教えてくれた ので、探してみたものの全く分からない。
ここの階(到着ロビー)じゃないかも、と思って上の階(出発ロビー)に行くと、ここにもシャトル乗り場が。ここの乗り場にも行き先は書いていない
ので、全く持って何が何だか分からない。ちょう
どタクシーの運転手がいたので、AirportHitonに行く乗り場を尋ねると、どこの乗り場でもOKだと教えてくれました 。
じぁあ、と思って近くのシャトル乗り場で待っていると、来ましたシャトルが。
やれやれ、やっと今夜の宿にたどり着ける、と思って運転士に聞くと「
このシャトルはAirportHiltonには行かない。下の階の35番乗り場だ 」と言われました。タクシー運転士のオヤジに嘘つかれた!!
そうして再度到着ロビーへ行って。しばらく待つ。空港内を一時間位はさまよったので、もういい加減にしてほしい、と思ったら来ました、シャトルが。運転
士に確認したら、行くとの事で本当に安心しました。
シャトルに乗って5分ほどでホテルに到着。風呂にゆっくり入って、ネットサーフィンして就寝しました。
ネット接続するのに、ネット用モジュラージャックの形状が日本のものと少し違っていて接続できず、電話回線用のものを拝借したらつながった、という苦労
はあったものの海外モバイラは無事成功しました。