海外生活も何日か経ち、妻が「ご飯を食べたい」と言い出しました。私は全く日本食を食べたいとは思っていなかったのですが、あまりに強行に彼女が主張するので、チャーハンなら良いかと思いChina
Townへ行きました。
横浜中華街の10分の1位しかないChina Townでしたが、中華料理屋は沢山あり、その中の一軒に入り、ラーメンとチャーハンを頼んだのですが、とてつもなく不味いものでした。最初の一口二口は
「あ〜これが東アジアの味〜」
と懐かしさに浸って食べていたのですが、味に慣れてくると、そのひどい味が嫌になりました。周りの中国系のオジサン、オバサンが飲茶ばかり食べている理由が分かりました。
China Townでは、日本でもう売られていないサンリオのキャラクター・グッズが売られていて、妻が目を輝かせて買っていました。
この日は旅の疲れがあったので、体を休めることにして、遠出はしませんでした。行ったのはOlympic OvalとOlympic
Towerだけで、それも夕方近くにです。
Oympic Ovalは様子見に行った、というところです。選手達が練習をしていて、練習中の選手を見ていた私と妻の隣には、練習を終えたJermey
Wotherspoon選手が自転車を持って立っていました。スケートを知らない一般人の彼女もさすがにWotherspoonの名は知っていましたので、感動していました。
市街地の東側、山の上にジャンプ台があり、ひときわ目立つのがOympic Parkです。五輪の時は、ジャンプ、そしてボブスレー・リュージュ会場として使われた所です。
長野五輪の会場で言えば白馬のジャンプ台みたいな所で、リフトに乗ってジャンプ台まで行くことが出来ますが、無料で入れるお土産屋で買い物をしました。長野五輪のピンバッジや
ROOTS
のパーカー等を買いましたが、「長野から来たよ」と言ったら、店のお姉さんは驚いていました。
Olypic Parkに展示されている、C.LeMay Doan選手が長野五輪で使用したワンピース、スケート靴、ADカードです。靴がショート靴くさかったので本当に彼女が使用したかは眉唾ものだと思います。
夕食は、宿の近くのデニーズに行きましたが、日本のそれとは違って、やはりファースト・フードっぽいのにはまいりました。
本日のまとめ
- ラッキー
Olympic Parkで長野五輪のピンがあったこと。
それに加えて、長野という地名がよく知られていたこと。
- アンラッキー
中華料理のまずさ。
9月13日(水) Canadian RockyとOlympic Oval
カナダの魅力としてカナディアン・ロッキーがあります。Calgaryはその入り口としても有名ですので、車を飛ばしてLake
LuiseとMorain Lakeに行くことにしました。
Banff方面へはハイウェイ(1号線:Trans Canada Highway)と旧道(1A線)があり、行きは 途中まで旧道で行くことにしました。旧道といっても市街地はハイウェイのように真っ直ぐの片道3車線の道路でした。しかしながら、Calgaryを抜けると日本と同じような感じの道で、山が近くなるとそれなりのカーブもありました。Volvoは山道を軽快に走るのには図体が重く大きいため、快適なドライブというわけには行きませんでした。
Canmoreからハイウェイに入りましたが、これがやたらと飛ばせる道でした。外国人である私がスピード違反で捕まる訳にはいかないので110km/h位で走りましたが、その気になれば200km/hはゆうに出せそうな感じの道でした。
Canmoreには比較的低廉な宿泊施設がありそうでしたので、特にこだわりがなければ、わざわざBanffの高いホテルに泊まらなくとも、Canmoreに泊まった方が賢そうでした。
Calgaryを9:00頃に発って、2時間ほどでLake Luiseに着きました。
緑色の湖水と氷河が素晴らしい所でしたが、日本の観光地のように、といは行かないまでも、観光客の多いのには少し残念でした。
Lake Luiseから少し戻った枝線を10分ほど行くと、その突き当たりにMorain Lakeがあります。旧20カナダドル紙幣にかかれたというMorain
LakeはTen Peaksという、日本で言うと八ヶ岳のように10の山に抱かれた美しい湖です。Lake Luiseよりも美しいといわています。
Morain LakeはLake Luiseのように観光地化されていないので、観光バスが来ていても1台くらいでした。車はそこそこありましたが、それでもLake
Luiseのようなことはありません。
Morain Lakeにも遊歩道があり、湖の奥の方に行くことができます。湖の奥の方に行くと、山の氷河が良く見えます。ここでは日本人はいないかな、と思ったのですが、やはりいました。ま、でも数人なので、ホッとしました。
Morain Lakeの後は、Banffへ寄りました。Banffは有名と言うこともあり、あまり行きたくなかったのですが、話のタネに寄りました。
カナダの軽井沢、という感じで、特にどうと言うことはありませんでしたが、日本人が多いには閉口しました。お土産屋も大したものがありませんでしたが、日本人向きにはO.K.Gift
Shopがあって、日本語も日本円も使えるので良いと思います。
Banffからの帰路は、旧道ではなく新道の1号線で帰りました。110km/hでほぼノンストップ運転でOlympic Parkの辺りまでは1時間あまりでした。やはり旧道よりは快適に飛ばせました。
一旦宿に帰り少し横になった後、Oympic Ovalに滑りに行きました。
40人くらいは滑りに来ていたと思いますが、みんなホッケー靴で滑っていました。長野五輪のTシャツを着て、唯一スピード靴をはいて飛ばしていた東洋人の私はかなり浮いていました。日本と同じく、ホッケー靴で競争を仕掛けてくる子供達がいたので、ちょつとからかってブッチぎってやりました。
リンクの内側にはホッケーリンクがあって、韓国のショートチーム?が練習をしていましたが、400mリンクを滑る怪しい東洋人には「あいつなんだ?」という顔をしていました。
OvalのホームページにはWeb Cameraがあって、リアルタイムでリンクの様子を見ることが出来ますが、
この方
が昼休み中に私の姿を見たようです。
本日のまとめ
- ラッキー
Canadian Rockiesの美しさ。
スケーターの聖地Oympic Ovalで滑れたこと。
明日にはカナダを発つということで、downtownへ繰り出してお土産を買ったりしようと言うことになりました。一昨日は車で出かけたのですが、駐車場代も考えると電車(C-Train)で行った方が安いので、C-Trainで行きました。
C-Trainはdowntownは無料、その外側は有料で、駅のホームに券売機があったものの釣り銭が返ってこないもので2人合わせて1CAD位は寄贈してしまいました。釣り銭は返りません、と書いてある券売機なんて日本じゃ考えられないですね。
C-Trainは非常に合理的に出来ていました。ホームは無人、軌道は標準軌でした。車両は4両編成が基本で、車掌はおらず、放送も自動放送でした。
まずはCalgaryのシンボルCalgary Towerへ。東京タワーのようなものと思ってくれれば良いです。
入り口で入場料を払ってエレベーターで展望台へ。入場料は一人7CAD(約500円)ですが、クレジットカードが使えるのは旅行者にとってはうれしいところでした。
その後ダウンタウンを少し歩き、彼の地に詳しいY氏に聞いていた美味いステーキ屋(仮にHとしてます)でAlberta Beefを食べました。
ここのステーキは本当に旨かった。和牛のように脂肪分で肉が軟らかいのではなく、脂肪が無いのに肉そのものが柔らかくてジューシーなステーキは初めて食べました。2人でざっと55CAD(約4,000円)とバカ高い訳ではないので、たいへんお薦めです。
腹ごしらえの後、Eau Claire Marketに移りました。中にアイマックス・シアターもある、ダウンタウンでは最も大きなショッピング・センターです。
c
雑貨屋などのセンスが非常に良く、日本では絶対に売っていないものがたくさんありました。国内にある店だったらたくさん買ってくるところでした。
Eau Claire Marketの後は、いくつかのビルの中にあるショッピング・センターを見て回りました。Plus 15と呼ばれる通路がそこかしこにあり、外に出なくともビルからビルへと移動できます。冬には非常に便利ですね。
Eau Claire Market同様、センスの良い物が多く売られており、羨ましい限りです。ただし、洋服は袖の長さが全く合わないので、何ともなりません。
本日のまとめ
- 特になし
でもセンスのいい物が売られているのは羨ましい!!
9月15日(金) 帰国の途へ
Calgary 11:15 CP901 11:44 Vancouver
Vancouver 14:20 CP3 15:55 +1 Narita
いよいよ帰国の途に着くことになりました。
カルガリーにある日本の某通運会社に頼んで、荷物をホテルまで取りに来てもらい日本に別送しました。
ホテルをチェックアウトし、空港でレンタカーを返却、CPのカウンターでチェックインをしました。
成田〜トロント、バンクーバー〜成田、そしてこのカルガリー〜バンクーバーともにACとCPのコード・シェア便なのですが、なぜか航空券の券面上は、カルガリー〜バンクーバーはCP、他はACでした。というわけで、カウンターがCPになってしまいました。この時、CPは事実上ACの100%子会社になっていたので、ACならACで統一してくれれば良いじゃないか、なんて思ったのですが。
チェックインではなぜか長くかかってしまい、その上、隣にいた日本人の個人旅行者(そちらも新婚旅行らしい)が英語が分からず困っていたので手助けしたり、とチェックインにだいぶかかってしまいました。
なぜか出発時刻になっても搭乗できない、ということがあったものの、無事カルガリーを後にしました。カナディアン・ロッキーを越え、バンクーバーに着いて、その空港の大きさと新しさ、そして楽しさに驚きました。
トロントの第2ターミナルもなかなか楽しめますが、バンクーバーはそれ以上、という感じです。
1時間半くらいの余裕を持って行ったのですが、当初指定されていたゲートが変更されて、端から端へと歩く羽目になりました。変更後のゲートは、東アジアへの便が集中しているところで、中国語、韓国語、日本語が飛び交う、とてもオリエンタルな一帯でした。
北米大陸はすごく大きい、ということが、成田〜トロント便と成田〜バンクーバー便の所要時間の違いで分かります。トロント便は半日近くかかるのに対して、バンクーバー便は7〜8時間しかかかりません。この4〜5時間の違いは大きいものがあります。
9月16日(土) 一日損して帰国
行きと違って、フライトは至って順調でした。成田行きはずーと昼間の所を飛んでいますし、やたらと機内食が出るわけでもなかったので楽でした。
約1週間ぶりの日本は、蒸し暑くて、人がゴミゴミして、あ〜あ、という感じでした。
成田エクスプレスに空席がなく、直近の列車に乗れなかったものの、何とかはいつくばって家まで戻りました。日曜日はゆっくり出来るとは思ったものの、本当に疲れ切っての帰宅でした。
カナダというと、ナイアガラとバンフの両方に行くというのがお決まりですが、これではカナダの魅力に全く触れていない事が分かりました。カナダの一番表面的なところをサーと見たに過ぎません。
これを見た方が、もしカナダに行くとしたら、一箇所に2泊以上して、レンタカーで色々な所に行って見ることをお薦めします。