東北縦断〜函館〜積丹半島

2001/06/09〜2001/06/11

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6月9日土曜日

出発前

 10時新座発。天気は晴れ。今日から北海道ツーリングがスタートだ。しかし、今日は弘前の実家まで自走で、明日10日は1日休んで11日に北海道上陸の予定だ。

 天気予報では、あと1週間は本州以南は梅雨だが、北海道は曇りか晴れということで、うまいこと梅雨を避けることが出来るかもしれない。

 

新座〜弘前

 R254から外環に乗り、外環から東北自動車道へ。
東北自動車道は予想以上に混雑しており、走行車線も追い越し車線も一杯だ。時速60キロ程度までスピードが落ちることもあった。それでも止まってしまうほどの渋滞にはならなかった。

 佐野で休憩。11時18分。まだ全然疲れはないが、この先600キロの長旅なので、1時間ごとに休憩することに決める。コーヒーを飲んで出発。

 1時間程走り、腹も減ったし、ガソリンも心許なくなってきたため、那須高原SAに入る。12時30分。レストランでカツカレー900円を食べ、給油して出発。
 このSAにはグループツーリングらしいバイクの一団がいたが、この後東北自動車道でバイクを見ることは無かった

 この後、1時間走って15分休むペースで走るが、尻が痛くて仕方が無かった。また、予想より燃費が悪く、リッター18キロまで行かなかったのではないだろうか。SA2回に一度は給油した。

 岩手山SAまで来ると、コーヒーは暖かいほうが欲しくなるくらい気温が低かった。山間部では14度という表示もあった。宇都宮付近では28度の表示もあったのに。

 大鰐弘前インターで高速を下り、国道7号線を走って実家に到着。まだ明るさが残る7時だった。総走行距離は666キロ。不吉にも程がある距離だった。この走行距離は1日の走行距離としては自己新記録だった。

 

佐野SA
佐野SA

6月11日月曜日
弘前〜青森

 いよいよ今日は北海道上陸だ。9時10分発のフェリーに乗るべく弘前の実家を7時30分に出発。TVではイチローがメジャー100安打目をホームランで決めていた。

R7を青森に向けて進むが、予想どおりこの時間帯は通勤ラッシュだ。
大釈迦まで進むと雨が降ってきた。合羽着るほどの雨ではないと判断してそのまま進む。青森のフェリー埠頭には8時40分着。予定どおり。手続きをして、フェリーに乗り込もうとしたらフォーサイトに乗るおじさんに声をかけられた。北海道に住んでいる人で、これから帰るところだという。寒さは何とかなるが、雨が心配とのことだった。

 

青森フェリー埠頭
青森フェリー埠頭

青森〜函館

 フェリーに乗り込み、客室に入る。自衛隊の一行が団体で乗っていた。
 1時間位乗っていると、急に揺れが激しくなってきた。陸奥湾から出るところらしい。外の通路に出て海を眺めると、護衛艦が並走していた。竜飛は見えなかったが、下北の仏ヶ浦はよく見えた。
津軽海峡  

 12時50分函館着。R5を北上する。高速道路のような道で快走できた。しかし、途中で対向車線が黒く濡れていたので合羽を着込む。これが正解で、すぐにしとしと雨が降ってきた。すぐに合羽は びしょ濡れ、しかし、防水透湿素材の威力で、体は濡れないし蒸れなかった。

 

フェリー内部
フェリー内

 

函館〜噴火湾〜ニセコ

 噴火湾が見えて来ると、雨はやんで青空が見えてきた。海を横目に快適なツーリング。 地図で見ると海岸沿いで曲がりくねっているように思えたが、実際に走ってみると、結構直線路が多くて感動した。
 長万部で遅い昼食。15時。カニ飯定食1000円。ここで合羽を脱ぐ。
かに市場
 長万部からR5は山に入っていく。牧場を横目にまっすぐな道が続く。しかし、また雨が降ってきた。仕方なくまた合羽を着込む。

 ニセコの手前でちょっと止みかけたが、ニセコパノラマラインに入ると土砂ぶりになった。ニセコパノラマラインは地図で見て予想していたより標高が高い峠道で、雲の中に入ってしまった。気温が下がって、シールドが曇る。しょうがないのでシールドを開けて走るが、顔に固形物が当たって痛い。みぞれ混じりの雨らしい。この道は景観が良いらしいが、これでは次のコーナーを確認するだけで精一杯だ。

 

R5
噴火湾沿いのR5でも感動するほどの直線路!

積丹半島〜積丹半島ユースホステル

 何とかニセコパノラマラインを抜けるとほっとした。しかし、続くR229も強風と雨で最悪のコンディションだった。断崖絶壁と海を同時に見て走る絶景ロードなんだが、空が鉛色で、海が荒れまくっていて、いまいちだった。

 積丹町に入ると新しいトンネルが続く。平成8年までここは通っていなかったのだ。その恩恵を受けつつ、神威岬に到着。今日は積丹ユースに泊まる。ここは旅館を兼ねたユースだ。着いてみると田舎のおばあちゃんの家に行ったような感覚だった。年季の入った建物や薪を使った暖炉のにおいなどがそういう感じを強くさせた。

 ペアレントさんが雨で濡れた私を気遣ってくれて色々配慮してもらって助かった。おかげで濡れた靴、手袋で出発することは無さそうだ。

 食事の前に風呂に入った。風呂に入って始めて自分がいかに冷えていたかわかった。
 食事は食べきれないくらい出てきた。海産物中心の料理だった。

 ユースの客は最初は私一人だったが、7時近くなって2人から予約の電話が入り、3人になった。
 ここで、チャド君と出合った。彼はロスの出身で、日本語を勉強するために日本に来ているという。しかし、まだ仕事も家も決まっておらず、3週間くらい北海道を放浪しているという。10月までに大阪に住めれば、と言う話だ。彼は日本語全然だめと言いながら、日常会話に支障が無いレベルまで来ていた。
 本国ではドゥカティに乗っているという。毎日洗車するくらい好きだったそうで、日本滞在が長くなるようなら、本国から送る、と言っていた。

 彼と一緒に日本人の女性が来た。北海道のユースで知り合ったのだろうか?彼女は京都出身で2週間くらい北海道を旅しているという。礼文島に行くことを薦めるという。うーんどうしようか。

 NHKニュースで明日の天気を見た。稚内最高気温10度!うおお〜〜〜冬かよ!

 PHSが全然使えない。俺に連絡しようとしても無理さ。

 走行距離280キロ。

6/12〜6/13 サロベツ原野〜稚内〜網走へ>>

6/14〜6/16 知床〜釧路湿原〜襟裳岬〜帰宅へ>>

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積丹ユース
積丹ユースの部屋。完全に旅館の一室。