知床〜釧路湿原〜襟裳岬〜帰宅

2001/06/14〜2001/06/16

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6月14日木曜日

知床半島横断

 6時30分起床。既に同室の2人は既にいなかった。

 8時10分発。R244を知床方面へ走る。霧雨が降っていて、路面が濡れていたり、乾いていたりする。合羽着るかどうか迷うが、結局着ないことにして進む。

 斜里からR334に入り、オシンコシンの滝に到着、写真一枚写してすぐに出発。
 知床横断道路と知床五湖方面でちょっと迷うが、知床五湖方面に行く。知床五湖は完全に雲の中で何も見えなかった。残念。昨日の天気予報は何だったんだ。

知床五湖を展望台から・・・見えない

 いったん引き返して知床横断道路に入る。知床横断道路は思ったより広い道路だった。
 雨が霧雨から本格的な雨に変わった。仕方なく合羽を着込む。北海道に入って4日で4日とも合羽を着たことになる。
 知床峠では前が見えないくらい激しい雨と霧だった。しかし、峠を越えた瞬間に明るくなった。そして、雲が切れて日が射してきた。青い空がのぞき、遠くの海が見えてきた。大変感動した。遠くに見える島は国後島だ。峠を少し下りた地点で写真を一枚。

 

オシンコシンの滝
オシンコシンの滝

熊の湯

 峠を下りきり、無料露天風呂の熊の湯に10時30分にたどり着くと完全に晴れていた。熊の湯に入ることに決め、合羽を畳む。ここでライダーに声をかけられた。キャンプ中でこれから熊の湯に入るところだという。彼に続いてわたしも熊の湯に入っていった。下の写真が熊の湯の入り口。

熊の湯入り口

 中には3人。地元の人が一人と、ライダーが二人だ。湯の温度は熱く、源泉は沸騰しているという。入るとしびれるような感覚があって、あまり長く入っていられない。湯から上がって体を乾かしていると、さわやかな風と暖かな日差しが心地良い。
 20分ほど中にいて上がる。入っているうちに3人ほど入ってきたから、大変にぎわっている湯だ。体洗わないで入ろうとしたライダーが地元の人に怒られるのはガイドブックどおりだった。

 

熊の湯
熊の湯外観。湯船男女別、更衣室あり。男湯は道からちょっと見える。

開陽台

 熊の湯を11時に出発して根室海峡に出る。青空が広がり、国後島がよく見える。

 伊茶仁からR244に入り、ここから開陽台に向かう。ひたすらまっすぐな道で感動。途中道道975号に折れたが、こちらもまっすぐ道。しかし、内陸に入るに連れて曇ってきたのは残念。開陽台の展望台着は12時15分。予想以上に早かった。

 開陽台の展望台で記念撮影して出発。道道150〜道道69と通って中標津を目指す。

開陽台

 

国後島
国後島を遠くにのぞむ。

中標津〜野付岬〜釧路湿原

 中標津市街地を通過して、R272に入って、「すしロード」という回転寿司で昼食。ネタの質自体はいまいちだったが、安かったし量もあった。13時20分出発。

 まだ時間があったので、野付岬を目指すことにする。13時50分には野付岬に入った。道の両側が海で、海の中の橋を走っているような気分だ。通行量も少なく、快適。車両が入れる限界まで行って、引き返す。大変良い道で感動した。

 R244に戻り、南下してサーモンロードを目指す。しかし、手前の道道363号に入ってしまい、サーモンロードは走れなかった。中春別でミスコースに気付き、道道8号を南下、サーモンロードの終点別海まで行く。別海からR243に入る。この通称ミルクロードも目的の道だ。しかし、開陽台へ向かう道ほどの感動はなかった。R272にぶつかった地点からR272に入る。このへんのR272は地図ではひたすら直線だが、実際は若干蛇行している。本州の高速道路のような雰囲気だ。

 中チャンベツから道道14号を北上し、釧路湿原方面を目指す。標茶からR391に入り、釧路方面に南下、釧路湿原とうろYHを目指す。塘路付近に16時40分ころに到着。あまりに早いので、近くの展望台に登ることにし、サルボ展望台に登る。展望台まで300メートル、という表示につられて登ったが、高さが80メートル程あるらしく、かなりきつかった。しかし展望台からは360度の眺望。

 

サルボ展望台
サルボ展望台から見た釧路湿原

釧路湿原とうろユースホステル

 ユースに到着は17時20分。ここで、稚内モシリパYHで一緒だった鉄君と再会する。こういうこともあるんだなあ。

 このユースはペンションみたいな作りで、大変奇麗で、施設も整っている。97年完成というからかなり新しい。

 夕食は18時30分からで、大変美味だった。ちょうど日が沈む時間帯だったので、綺麗な夕日を期待したが、雲が多くて日が沈むところは見ることが出来なかった。
 このユースは大変良い立地で、食堂や一部の部屋から湿原が見える。また、鉄道が目の前を通っており、夜行電車が幻想的な雰囲気で通過する。鉄君は大喜びだった。

 21時からミーティングがあった。朝のツアーの案内などだったが、カヌーツアーにはも魅かれるものがあった。5時出発で2時間コースということで今回は遠慮したが、今度釧路湿原に来るときは必ずカヌーツアーに出ようと思った。

 総走行距離380キロ。

 

6月15日金曜日

ユース出発〜釧路

 6時45分起床。朝食は8時からなのでちょっと外に散歩に出る。
 ここ釧路湿原とうろYHは目の前が釧路湿原なので、歩いて湿原沿いを散歩できる。30分ほど沼の周りを散歩してYHに8時に戻る。朝は霧が出ていたらしく、湿原のカヌーツアーは霧の中行われたらしい。

 朝食は8時15分から。早朝散歩組がチョット遅れたので、帰りを待って朝食になった。朝食は宿泊料金に含まれている。内容は、量はないが十分な物だった。

 9時ころに出発。みんな同じ時間に出るらしく、宿泊者皆で記念撮影。

 湿原を展望台から見るのは止めて、釧路市方面に向かう。釧路市は道道116号を使ってショートカット。R38に入って海岸沿いを走る。道の駅しらぬか恋問で休憩、フェリーの予約を入れる。釧路付近は釧路湿原でなくても小さな湿原がいくつもあって、道はその湿原の中を抜けていく。

 

釧路湿原とうろユースホステル
釧路湿原とうろユースホステル、出発前に記念撮影。

晩生温泉〜黄金道路

 R336に入り、やや海岸から離れた牧場の中を走る。晩生温泉の看板が見えたので、温泉に入って休憩することにする。11時50分着。

 ここの温泉は内湯だけだが、湯船からは海が見渡せる。また、テラスがあって、裸のまま外に出て涼むことも出来る。施設も新しく、充実していた。ここは穴場だ。お湯は茶色く、しょっぱい。しかし、源泉は20度程度で、循環加熱のようだ。

 食堂もあったが、地元民向けの普通のメニューだったのでパス。入場料は350円で安い。

 1時間20分くらい居て、出発。黄金道路に入る。黄金道路は海岸のすぐそばを走るが、履道やトンネルが多く、また、片道通行が多いので、あまり快適じゃなかった。

 

襟裳岬

 道道34号に入り、百人浜レストハウスに昼食のために入る。到着14時20分。建物は結構ぼろく見え、自動ドアも壊れて動いていなかった。中には客はおらず、だだっぴろい建物内部におばさん二人で店番していた。

 ツーリングマップルでおすすめになっていた店だが、シーズンオフだからか、地魚を使った定食はなく、ここならではのメニューは大漁ラーメンだけだった。よって大漁ラーメンを注文。これは結構うまかった。しかし、店にはやる気のなさが濃厚に漂っていて、ちょっと耐えがたいものがあった。

 14時50分襟裳岬到着。前回来たときの記憶とおおむね合っていた。大変穏やかな天候だった。しかし、それでもかなり寒かった。30分ほど居て出発。

 

襟裳岬
襟裳岬。この一週間分の悪天候を振り払うような良い天気だった。

三石温泉〜苫小牧フェリーターミナル

 R336、R235と走り、三石温泉で休憩。16時50分到着。ここの温泉はツーリングマップルでは海が見渡せると書いてあったが、窓には目隠しがしてあるので、湯船からはほとんど海は見えなかった。晩生温泉のほうが良かった。入場料400円、コインロッカー30円。

 源泉は11度で水みたいだ。それでもお湯はコーヒー色で雰囲気はある。40分ほどいて出発。このへんからずっと海岸沿いを走ったが、夕日が海に映えて大変美しかった。ただし、まぶしくもあったが。

 苫小牧近くになると、道路は大変広くなるが、片側一車線なので大行列になる。それでも平均70キロ位は出ている。

 フェリー埠頭には19時40分着。フェリー出発が23時45分だからかなり早い。
 ターミナル内の食堂で夕食、20時30分に乗船手続き、22時にフェリーに乗り込んだ。 23時45分出発と言っても、23時30分には岸壁を離れていた。

 フェリーはさんふらわあ。施設が充実していて、展望風呂まであった。ユースのベッドのような2等寝台で0時30分就寝。

総走行距離は410キロだった。

 

苫小牧手前
苫小牧手前で夕陽を写す。

6月16日土曜日

さんふらわあ〜大洗〜帰宅

 9時起床。今日は明るい内はずっと船の中だ。

 さんふらわあには、暇つぶしのために大量に漫画や文庫本が揃えてある。ゴルゴ13を3冊借りる。

 9時45分に朝食。千円は高いが、船の中だ、仕方がない。ホテルの朝食のようなバイキングだった。牛乳やらオレンジジュースやらを飲みまくる。

 朝食が終わった後、デッキに出て景色を眺める。意外と陸地に近いところを航行しており、岩手県の海岸が見えていた。しばらく見ると飽きてくるので、船の中に戻る。

 12時丁度に昼食。中華丼800円。普通だ。隣の家族連れの子供がうるさくてしょうがない。嘘泣きして親にねだっている。親はきつくしかることなく、ちょっと言葉で注意して、その後ほったらかしている。ちゃんと躾けろよなあ。

 昼食後はWindowsCEマシンでこのツーリングレポートを書く。しかし、小さく暗い画面、小さいキーボード、揺れる船、と悪条件が重なって船酔い寸前になる。しばらく休む。

 その後はひたすら漫画を読む。そうしているうちに大洗が見えてきた。まだ明るいぞ。20時頃到着と思っていただけに意外だ。19時には船を降り始めた。長距離フェリーってのはかなり時間に余裕もって進むんだなあ。

 大洗から常磐自動車道〜外環と使い、一気に新座に戻った。

 総走行距離160キロだった。

6/09〜6/11 東北縦断〜函館〜積丹半島へ>>

6/12〜6/13 サロベツ原野〜稚内〜網走へ>>

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