四国ツーリング その1

名古屋〜明石海峡大橋〜淡路島〜大鳴門橋

2002/05/04〜05/05

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5/4出発前

 今年のゴールデンウイークはまだどこにも行っていない。前半の3連休は殆ど部屋の中で過ごしたし,昨日5/3は体調が悪くて一日中下痢でトイレと部屋との往復だった。

 しかし,ゴールデンウィークどこにも行かないというのはさすがにまずいだろう,ということで,2泊程度のツーリングに出ることにした。

 行き先は,2泊3日であれば,四国の近くまでは行けそうだ。まず,とりあえずは淡路島辺りが良いだろう。時間的に余裕があれば,あの酷道として名高いR439,通称ヨサク国道が良いだろう。

 1日でどの程度進めるかはちょっと見当がつかない。1日目でいきなり淡路島近くというのは無理そうなので,その手前,名古屋より少し西のユースホステルをあたってみた。しかし,ゴールデンウイークということで満室で断られたため,名古屋ユースに電話,予約することができた。少し近すぎるのが心配ではあるが・・・。

東名自動車道〜遠州豊田PA

 9時出発。朝の天気予報では名古屋は曇り時々雨。途中でカッパに着替える必要がありそうだ。

 今日はゴールデンウイーク後半ということで,かなりの混雑を覚悟していた。しかし,新座出発後は順調に流れ,環状8号線は混雑はしていたがいつもの週末より込んでいるような感じがしないし,東名に乗った後も渋滞はしているが,いつもの週末と変わらないレベルだった。

 海老名SAで吉野家で牛丼並を食べ,朝食代わりとする。結局これが昼食代わりにもなってしまった。

 御殿場インターや沼津インターでは出口に長い列ができていた。これはいつもの週末より長いような気がするが,高速そのものは渋滞しないで順調に流れていた。富士川SAで休憩。

 富士川SAを出てから雲の様子がおかしくなってきた。やがて雨が降りだした。最初は小降りだったため,防水透湿加工済みのこのツーリングジャケットで防ぎきれるとたかをくくっていたのだが,真っ黒な雲の下に入るやいなやジャケットだけでは防ぎきれないくらいの量が降り出した。さあ,パーキングに逃げ込んで着替えだ,と思ったら止んでしまった。空を見ても,薄い雲が広がっているだけで降り出しそうにない。

 浜名湖SA手前の遠州豊田PAでルーティーンの休憩をとり,ここでカッパを着込んだ。今のところ降る様子はないが,空の様子を気にしながら走るくらいなら,多少動きにくくてもカッパ着てしまったほうが良いだろう。しかも,他のライダー達が

「雨止んだなあ,空見ても降りそうにないな。」

「いや,信用できない,カッパ着よう。」

 と言っている。よし,カッパを着よう。

 遠州豊田PAを出た後はしばらくは全く雨が降る様子もなく,カッパ着て失敗だったかなあ,と思えた。しかし,幸か不幸か雨は降りだした。それもかなり本格的に。


海老名SA


遠州豊田PA

名古屋ユース

 上郷SAでルーティーンの休憩。この時点でカッパはずぶ濡れ,カッパのズボンから滴り落ちた水が靴に進入し始めていた。靴の中だけは濡らしたくない,と思うものの,有効な対策はなく,靴を動かしながら水が入らないように祈るだけだった。

 このSAを出ると,いよいよ名古屋である。ユースの場所がわかる地図はユースホステルのホームページにあった小さい物だけ。こんなものだけでたどり着けるんだろうか。

 とにかく名古屋インターを出てから,東山動物園方面にまっすぐ行けばいい,そして三越を越えて,その次の歩道橋の次の信号,と覚えておいた。

 名古屋インターを出て,東山動物園方面に行きそうな道に何とか乗り,そのまままっすぐに進んだ。名古屋は道が広い。そして左側の車線には常に路上駐車の車がいる。

 三越が見えてきた。そろそろだ。そしてそれらしき歩道橋を越えたが,信号がない。行き過ぎてしまったか?と停車しようとしたら,フロントブレーキがロックしかかり,コントロールを失ってしまった。そして路上駐車の車に真っすぐ向かっていった。間一髪ハンドルが切れて車を交わすことができたが,危うくここで今回のツーリングが,いや,今後のツーリングさえも終わりになるところだった。

 心臓バクバクしながら停車したところ,そこにユースへの案内看板があった。

 ユースにたどり着くと,4時少し前。1台バイクがすでに止まっていた。カッパを部屋の外のベランダに干し,ロビーで一休みした。続々とずぶ濡れになったライダーが集まってきて,ユースの外には15台くらいのバイクが並んだ。しかし,ロビーでの会話はあまり盛り上がらず,結局ロビーには誰もいなくなってしまった。

 夕食は頼んでいなかったので,外でとることにした。しかし,傘がない。ユースに頼んだら快く貸してくれた。感謝。


名古屋ユースの室内


部屋の外のベランダ

はな咲

 外はすっかり暗くなっていて,雨も降り続いていた。

 名古屋ユースは高台にあって,雨さえ降っていなければ奇麗な夜景が窓から見えるらしいんだが,この天気では何も期待できない。

 なにか美味いものはないかと,ユースそばの三越近辺を探し歩いたところ,「はな咲」というそば,きしめんの店があった。きしめんなら名古屋名物だし都合がいいや,と思い入ることにする。

 メニューを見ると,どうもここはかき揚げが名物らしい。かき揚げときしめんのセットを頼む。きしめんもかき揚げも結構美味い。ボリュームもかなりあり,値段も随分安かった。満足して店を出る。

 ユースに戻ると,ロビーに人が一杯になっており,随分と盛り上がっていた。どうもグループで来ていた連中が中心となって話が盛り上がっているようだ。これから中に入る余地がなさそうなので,部屋に戻り風呂に入って,明日の予定を組んで,そのまま寝てしまった。

2日目出発

 さて,今日は今回のツーリングのメインとなる2日目だ。

 昨日名古屋まで随分早くついたため,高速使えば1日でかなりの距離を稼ぐことができると考え,神戸に宿をとって,四国のR439を走ることにする。

 最初は名神,中国,山陽の各自動車道を使い,淡路島経由で徳島に入り,R438〜R439と走り,最後はしまなみ海道を走って神戸まで戻る,というルートまで考えたが,さすがにこれは無理と判断,R439を走り,ゆとりがあれば瀬戸大橋,無ければ再び淡路島経由で神戸に戻るルートを走ることにした。

 8時30分ユース発。高速を順調に走る。しかし,意外に名古屋から大阪まで時間がかかってしまった。西宮名塩SAに着くころには,もう11時になっていた。これでは淡路島を出るころ丁度1時頃になってしまう。これでは瀬戸大橋は無理か。


西宮名塩SAにはツバメの巣が

明石海峡大橋〜淡路島

 三木JCTから,瀬戸大橋に向かう神戸淡路鳴門自動車道に入る。思った以上に距離があった。長い距離走っている影響か,地図の距離が短く感じられてきたようだ。

 トンネルを抜けるとそこには橋があった。明石海峡大橋だ。晴天の中,風も思ったほど強くなく,実に快適に走ることができた。橋を走っている間は常に走行車線,それも制限速度以下80キロ程度で走る。同じことを考える人も多いらしく,この橋の上だけは追い越し車線の人気がない。

 淡路インターにはSAも併設で,今日は駐車場が満杯だった。駐車場が満杯でもバイクはどんどん入っていけるから嬉しい。ここで丁度12時になった。

 展望台からは明石海峡大橋が一望できた。海峡にかかるばかでかい橋。税金のむだ遣いのシンボルみたいな橋だが,今日は天気が良いので素直に美しいと思うことができた。

 少し淡路島の下道を走ってみたくなり,淡路インターからR28に入る。海岸沿いを海を眺めながら走ることができる良い道だった。

 このR28を走っていると,イングランド応援の横断幕や看板が目立ってきた。そういえば淡路島のどっかの町がイングランドのキャンプ地になったとニュースで言っていたような気がするが,それがここだったか。隣の洲本市に入ってもイングランド国旗が目に付いた。それなりの歓迎ムードはでき上がっているようだ。

 洲本市で昼飯でも食おうかと思ったが,入ろうと思ったレストランが満杯で行列ができていたため断念,大鳴門橋辺りで食おうと思い,先に進むことにした。

 


明石海峡大橋


R28

大鳴門橋

 洲本インターから再び神戸淡路鳴門自動車道に入る。下道を走ったせいでかなり時間を使ってしまった。これでは大鳴門橋を渡るころには2時を越えそうだ。今日は神戸のユースに9時までに着かなければならない。9時なら余裕,まだそう思っていたのだが・・・。

 大鳴門橋はさっきの明石海峡大橋より若干短いようだが,それでもでかい橋であることには変わりない。さっき同様に走行車線を走り海を見下ろすと,海流が随分と早い。今日は渦潮は期待できない日らしいのだが,ひょっとしたら,と思わせるほどワイルドな流れだ。

 鳴門北インターで神戸淡路鳴門自動車道を降り,「渦の道」という橋の下を歩ける遊歩道を探すが・・・今日はものすごい混雑で,通常の駐車場は入場制限していて,臨時駐車場からバスで送迎している。

 思い切って,交通整理のおっちゃんに「バイクはだめ?」と聞くと,通常の駐車場の方を指す。ありがとうおっちゃん。

 「渦の道」に行くには鳴門駐車場にバイクを止めないといけないが,ここは有料で,阪神タイガースの帽子を被ったおっちゃんに100円とられた。まあ,いいけど。

「渦の道」は入場料500円だった。今日は満員で,子供の歩くスピードに合わせないといけないので,自分のペースで歩けないでちょっとストレスがたまった。

 下を見ると,渦潮よりもものすごい数のでかいクラゲにビックリさせられる。肝心の渦潮は,出るかな,出るかな?というところで出なかった。残念。

 床がガラス張りになって真下を見下ろせるようになっているが,ここでびびるのは余程の子供か,男にびびったふりをしてみせる女の子だけだろう。

 「渦の道」を出て,食堂を見て回るが,あまり魅力を感じなかったため,昼飯抜きを決断する。この時点で2時半,あまりゆっくりもしていられない。ヨサクを明るいうちに走りたいのだ。


大鳴門橋


大鳴門橋を横から見る。なんか恰好良い!


渦潮出るか?惜しくも出なかったけど,見ておくべき良い景色。

ヨサク編に続く>>

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