5/5〜5/6 祖谷渓〜坂出〜瀬戸大橋

四国ツーリング その3

祖谷渓〜坂出〜瀬戸大橋

2005/05/05〜05/06

 

Drive&Touring Reportメインへ

<<戻る

祖谷山渓

 ヨサク国道を抜け,県道32号線に入る。ここからは祖谷山川に沿って走ることになる。祖谷山川はかなり深い谷底を流れており,眺望は大変良い。しかし,もう6時近い。もう少し明るいうちに来ていたら,もっといい眺めだったろうなあ,と少し後悔。

 県道32号線の道幅はヨサクと殆ど同じ。センターラインなしの狭い1車線道路だ。しばらく走ると,「かずら橋」という表示が出てきた。どうやらつり橋があるらしい。渡ってみることにした。

 かずら橋への入り口は道路からかなり下ったところにあり,そこまで降りていくだけで一苦労だった。かなり暗くなっていたにかかわらず,結構な人数が橋を渡っていた。足下はすかすかに開いていて,なおかつ常に橋は揺れている。大鳴門橋の「渦の道」より怖いかもしれない。女の子をびびらせようとしたらこっちの方がお勧め。料金は高く,「渦の道」と同じ500円だ。

 祖谷山渓は自然な渓流かと思って眺めていたが,かずら橋付近にある護岸工事の説明看板を読んでみると,自然な岩壁に見えるようなパネルを使ったりして,しっかり護岸工事をしているようだ。言われてみないと全然わからない。コンクリートむき出しの工事されるより余程良いので,こういった工事は支持する。

 


かずら橋と祖谷山渓

大歩危小歩危

 かずら橋を出て,ちょっと走るとR32への分岐がある。最初は最後まで県道32号線を走るつもりだったのだが,暗くなってしまい,ライト頼りの走行になってきたので,ここをR32方面への県道45号線に折れることにする。

 比較的幅の広い片道1車線の道で,のびのび走ることができた。しかし,意外にアップダウンと急コーナーが多い。R32に合流し,大歩危にさしかかった。もう真っ暗で,大歩危の良さはわからなかった。しかし,かなりの谷底を走っているのだということはわかった。

 大歩危から渋滞が始まった。これは予想外だった。これでは神戸のユースホステル9時着はかなり厳しい。すり抜けしまくって先を急ぐ。

 燃料計を見るとレッドゾーンにさしかかっており,ユースの門限以上に不安をかき立てる。こんな山奥ではガソリンスタンドは頻繁には期待できないし,時々見かけるガソリンスタンドはどれも閉まっている。下手すれば徳島県の山奥でガス欠だ。

 もう7時30分。まだR32で渋滞に巻き込まれている。もう瀬戸大橋を渡って山陽自動車道を走っていないといけない時間だ。神戸9時着は無理だ。瀬戸大橋を諦め,徳島自動車道〜淡路島経由で神戸を目指すことにする。R32から徳島自動車道に入ったら,最初のパーキングエリアからユースに遅れると連絡しよう。

 ようやくガソリンスタンド発見!値段の表示がないが,値段なんか関係ない。満タンにして再出発。ガソリンスタンドを出ても渋滞は続いている。結局徳島自動車道の井川池田インターまで渋滞は続いていた。

 徳島自動車道に乗り,吉野川SAから神戸のユースに電話をかけた。この時8時30分。しかし返事は「こっちも都合が悪いから,別の宿探して」だった。確かに仕方がない。本来ならこっちから断り入れてもおかしくないんだから。

 ユースに断られたことで,こっちにはある種の余裕ができた。これなら四国で宿を取っても良い。高速を次のインターで降り,坂出あたりに宿を取ろう。

 美馬インターで徳島自動車道を降りる。ここの料金所のおじさんに呼び止められ,これからどこに行くか尋ねられた。「坂出」,と答えると「438号線をまっすぐ行くと坂出に行くよ。剣山から来たなら別に高速乗らずに438号線まっすぐ来ればよかったのに。」との答え。R439を走りたかったんだ,と言ってもわかってもらえないだろうなあ。

 

R438再び〜坂出

 剣山で別れて以来,再びR438と出会うことになった。しかし,ここのR438はR439と合流していたときとは全く別の,広々とした快適な道だった。立見山まではそれなりにアップダウンもあるが,三頭トンネルを過ぎた辺りから先は直線的に走ることができる道で,平均60キロ近く出せた。交通量も少なく,意外に早く坂出手前に付くことができた。小さい富士山のような山がうっすら見えているが,あれが飯野山らしい。

 坂出JCT付近のコンビニでおにぎりとコーヒーを飲んで飢えをしのぐ。そういえば今日は昼飯もろくに食べていないし,夕飯もまだだ。ファミレスあたりなら開いているかもしれないが,その前に宿だ。坂出駅前なら旅館かホテルくらいあるだろう,と坂出駅前に向かう。

 坂出駅は線路が高架になっていて,結構新しく近代的だが,駅前にはあまり店はなく,旅館もホテルも見当たらなかった。野宿,の2文字が頭をよぎった。瀬戸大橋の手前まで行って宿がなければ高速に乗って,SAかPAで野宿かなあ,と覚悟を決めて駅前を離れた。

 坂出港方面まで走り,瀬戸大橋に向かう交差点にバイクを進めたその時,4800という数字をでかでかと表示した建物が目に入った。4800?ビジネスホテルの値段だ!

 Uターンし,その建物の手前に進む。確かにビジネスホテル,坂出グランドホテルだ。しかし,今はゴールデンウイーク期間中,空きはあるだろうか?駄目元でフロントに聞いてみることにする。この時10時30分。

「空きありますか?」「あります」助かった!料金も4800円で,安い。部屋は素晴らしいというほどではないが,よく掃除されていて快適だった。大浴場があったのでのんびり浸かることができ,今日1日の疲れを取ることができた。期待以上に良い宿でラッキーだった。

 四国ツーリングのここまで走行距離は935キロ。今日一日の走行距離は580キロだった。

 


坂出グランドホテル

瀬戸大橋

 坂出グランドホテルを早めに出発し,瀬戸大橋に向かう。坂出グランドホテルから瀬戸大橋はほんのすぐ先だ。瀬戸大橋に乗ってすぐ現れる余島PAは瀬戸大橋の展望台となっていて,大きな駐車場がある。第1駐車場の方からは瀬戸大橋がよく見える。何枚か写真撮影。瀬戸大橋を列車が渡っていくのが見えた。瀬戸大橋線だな。

 第1駐車場では朝食に適当なものが見当たらなかったので,京阪フィッシャーマンズワーフが隣接する第2駐車場まで行くことにする。こっちは駐車場に車やバイクを停めて,徒歩で敷地外のフィッシャーマンズワーフに入るようになっている。フィッシャーマンズワーフで讃岐うどんを食べる。この手の駐車場のうどんにしては美味いけど,本当に美味い讃岐うどんはこんなもんじゃないんだろうな。

 駐車場を出て,瀬戸大橋をゆっくり走る。大鳴門橋や明石海峡大橋より「長い橋を渡っている」感が強い。

 橋を渡りきると,いきなり山の中だ。ここから山陽自動車道まで意外に距離があった。山陽自動車道合流直前に何やら立派なスタジアムが見えた。どうも倉敷マスカットスタジアムだったようだ。それにしても,神宮球場や広島市民球場より確実に立派な豪華すぎる球場だ。

 山陽自動車道に入り,ここからはがんがん飛ばす。1時間に1度SAで休むペースだ。

 


瀬戸大橋

大津SA

 さて,帰途の話は暴力的にはっしょってしまおう。

 大津SAに辿り着いてしばし休憩。ここには展望台があって,琵琶湖を一望することができる。今まで行ったことがあるSAで言えば浜名湖SAみたいな感じだ。

 ここから見えている琵琶湖はごく一部分でしかないんだから琵琶湖は広い。一度ぐるっと1周してみないとダメだな。

 


大津SAからの眺望

小笠PA

 名神高速を過ぎ,東名に入り,1時間に1度の休憩,休憩とは別の給油ストップを義務づけて走り続ける。

 浜名湖を過ぎてしばらく走った所に小笠PAがある。ここでたまたま休憩していたら,うなぎバーガーという幟が目に入った。浜名湖SAのうなぎバーガーは食べたことがあるが,こっちの方は別物だ。

 バーガーと名は付いているが,ホットドッグみたいな見てくれ。冷蔵した状態で売っていて,電子レンジで温めてくれる。食べてみると,こっちの方がうなぎの風味がちゃんと味わえて美味かった。浜名湖SAの方は量が少くて今一つ不満が残ったのだ。私はこっちを推す。

 


うなぎバーガー

帰宅

 この日は連休最終日ということで渋滞が懸念されていたが,全くと言っていいほど渋滞していなかった。あまりにも順調で不気味なほどだ。結局渋滞しないまま東名東京インターに到着してしまった。これではいつもの週末より混んでいない。

 家に到着したのは20時20分。

 この四国ツーリングの総走行距離は1695キロ,この日の走行距離は760キロになった。ちょっと日程に無理があったかなあ。それでもスリリングな旅で楽しかった。

<<名古屋〜明石海峡大橋〜淡路島〜大鳴門橋編へ

<<ヨサク編へ

<<掲示板へ

<<Drive & Toruring Reportメインへ

<<戻る


総走行距離1695キロ