国道418号線 2008/10/12〜13 |
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中編 丸山ダム〜笠置発電所 県道353分岐〜二股トンネル 県道353との分岐を走り出す。予想より路面荒れているな…しかし,このレベルの道が続くんだろう…と考えていると,更に路面は悪化した。 この時点で既にどこで引き返そうか,方向転換しやすそうな場所はどこか探しながら走ることになる。 徐々に木々の影が濃くなり,暗くなってくる。もう少し眺めが良いと思っていたのだが,甘かった。しかし,右手の木のすぐ外は断崖絶壁なのだ。たまに木が切れて視界が開けるとちょっと怖い景色が広がる。しかも道幅は狭くなっていき,路面には苔むし,さらに落ち葉が堆積して滑りやすくなってきた。 しばらく走るとトンネルが見えてきた。なんか出そう…全く灯りがないそれを通り抜け,一旦バイクを停める。そろそろ行き止まり? いやいや,ここが本当の一番怖い区間の始まりなのだ。
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県道353分岐〜二股トンネル |
二股トンネル〜町道分岐 徐々に路面が落ち葉で埋まり始め,道が東岸の谷沿いの崖に沿って走るため日があたらず常にしめった状態になっている。そして落ち葉が腐り,腐葉土として滑りやすい路面を作り出している。 何度かバイクを停めてこの先ちゃんと進めるのか確認しながら走る。しかし,道はきちんと続いている。 途中簡単なゲートらしきものがあったが,完全に開けられていた。 実際に走った時間よりはるかに長い時間に感じられた。しかし,事前にこの道を調べた際にいくつかのウエブサイトで見た放置自動車と町道との分岐が見えてきた。 そうだ,この分岐の先を少し走ると名場居川合流地点の行き止まりがあるのだ。少し勇気づけられた。しかし,この先は更に厳しい道が待っていたのだ。
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二股トンネル〜町道分岐
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町道分岐〜名場居川合流地点 町道との分岐…左側が町道,真っ直ぐ進むとR418の名場居川合流地点の行き止まり。 走り始めて少しすると橋が見えた。橋の上は水浸し。 この先引き返すことができるスペースはあるか?道は続いているか?歩いて調べる。 走り始めてすぐに倒木。幸い下を通り抜けられる。 道は狭く,しかも路面は荒れている上に腐葉土でぬかるむ。 超低速で足を付きながら先に進む。 山側斜面の法面工事の標示が見えた。平成17年度と表示されている。ここは完全に見捨てられているわけではなさそうだ。 そして,橋が見えてきた。 体が震えている…本当に怖い。命の危険を感じる。一人で来る場所じゃないな。 ここでUターン。道がぬかるんでいるのでかなり苦労する。そして帰り道も往路同様の苦労をしつつ進む。しかし,途中ぬかるんだ路面に足をとられ立ちゴケ。このバイク買ってまだ2か月なんだけど…泥だらけになった愛車を引き起こしつつ先ほどの町道への分岐へ進む。
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町道分岐〜名場居川合流地点
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町道〜県道353〜県道412 R418の迂回路の町道は勾配がきつく狭く急なヘアピンが連続するキツイ道だったが,それを進んで合流する県道353は意外にも素晴らしいツーリングルートだった。 途中から県道412に入り,R418方面に向かう。 久々に木曽川が見えてきたが,水面は遥か下である。 そしてそのまま走るとR418の標識と木曽川を渡る赤いトラス構造の橋が見えてきた。
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廃道区間の迂回路(町道〜県道353〜県道412) |
武並橋〜笠置発電所 赤い橋,これは武並橋というらしい。武並橋を渡り先へ進むが,なにかおかしい。 そうだ,もう片方の行き止まり,笠置発電所を通過していない。一旦引き返して,再び武並橋を渡り,笠置発電所への道を探す。 R418を笠置発電所方面に進む。こちらの道はまともな舗装路が続く。 途中,一旦狭路になるが路面は荒れておらず,あっさり笠置発電所に到着した。 実は結構な距離があるはずだが,さっきの名場居川合流地点の行き止まりに行く道に比べると道の良さから時間は圧倒的にかかっていない。 行き止まりには簡単なバリケード。 そしてその奥に絶対に車両が入れそうもないがっちりしたフェンスが設置されていた。これもウエブサイトから得た情報とは違っている。もうすこし簡単に進入できていたはずだ。 徒歩なら入っていけるかも。しかし私ならやらないな。 ここで引き返して,R418を東に進む。
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笠置発電所〜武並橋
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