新しいドア〜冬のひまわり〜

1998.12.2 JBDJ-1042

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全体的な印象

 2枚同時リリース。98年頃流行したリリース方式だ。ZARDもその流行に乗り、この作品と「GOOD DAY」を同時にリリースした。他のアーティストと異なり、ZARDは両A面を2枚に分けたような形でリリースしている。そのため1作品1曲+カラオケになっている。また、同時に2枚買うファンが殆どと判断したためか、値段も通常の価格の丁度半分に抑えている。

 タイアップはサッポロ「冬物語」で、「冬物語」のCMと「新しいドア」のビデオクリップでは一部の映像が共用されていた。

 価格が1枚500円と安価であった割にはセールスは悪かった。

 

新しいドア〜冬のひまわり〜

 作詞:坂井泉水 作曲:北野正人 編曲:古井弘人

 作曲は北野正人が初めて担当した。ZARDの曲ではこの曲が唯一だ。この他、小松未歩のアルバムに編曲で参加している。この当時「g」というバンドに所属していたという話を聞いたことがあるが、はっきりしない。現在Caseというバンドで活動しているようだが(おそらく同姓同名の別人ではないだろう)、2001年6月のライヴには姿が無く、Caseの公式ホームページにも名前が無く、脱退しているかもしれない。
※その後avexに移りday after tomorrowを結成。さらに松田聖子の娘SAYAKAとの交際で一気に知名度を上げる。

 編曲は現GARNET CROWの古井弘人。この当時はまだどのユニットにも参加していなかったはずだ。

 作曲、編曲とも無名のアーティストで、結構度胸のある起用だったと思う。織田哲郎作品のストックが切れてきたことも原因かもしれない。だったら川島だりあや小松未歩使っても面白かっただろうなあ。

 ミドルテンポのバラードで、前半は淡々と進むが、中盤からコーラス隊が加わり、かなりゴージャスな感じで盛り上がる。私は結構好きで、随分と聴いた記憶がある。

 歌詞は、過去に区切りを付けてこれから新しい道を進もうとするが、なかなか過去を断ち切れないでいる女性の心境を歌ったものと私は解釈している。

 五木寛之の小説「冬のひまわり」と関係があるのでは?という説があるが、どうなんでしょうねえ。

 音質は悪い。序盤クリアかな?と思って聴いていたが、やはり悪い。音量もなんか不安定だ。

収録アルバム
「永遠」

 

ジャケット・ブックレット

 複数の写真をコラージュしたジャケット。いろんな表情の泉水さんを見ることが出来る。また、同時リリースの「GOOD DAY」とセットになっている。

 「My Baby Grand」でも使われた銀色ケント紙が再び使われている。やはり余ったのかなあ?

 ジャケット本体にはタイアップ先が記載されていないため、パッケージを包むフィルムに記載されていたと思われる(未確認)。

 

セールス

  • オリコン最高位3位
  • 登場週数8週
  • 総売上20.5万枚

 初動は11.2万枚で、冴えなかった。しかも、登場週数が8週と短く、総売上は20.5万枚で、デビュー作「Good-Bye My Loneliness」の20.9万枚を「眠れない夜を抱いて」以降初めて下回った。

 この曲がチャートインして2週目、鳴り物入りでデビューした新人のシングルがチャートイン、初動で4位相当(8cmと12cm2種類合計)の売り上げを記録した。宇多田ヒカル「Automatic」だった。

 そして、この作品のチャートアウト直前のアルバムチャートでは、それまで10万枚オーバーの曲が1作品しかなかった女性ヴォーカリストのアルバムが、突如初動54万枚で1位を獲得し、一気に5週連続1位となった。浜崎あゆみ「A Song for XX」だった。

 

 

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