TODAY IS ANOTHER DAY 1996.7.8 JBCJ-1009 |
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全体的な印象 いろんな意味で問題作。最近のZARDオリジナルアルバムの原型。 この作品からプロデュースが「坂井泉水」名義になった。ビーイング系アーティストでセルフプロデュースは大変珍しい。そのせいかやたらアラが目立つ作品になっている。特に「DAN DAN 心魅かれてく」における前半と後半で声質が違うところや、やたら苦しそうに歌っている所など、今までだったらこのままでリリースされる事は無かったのでは?と思わせる仕上がりで、セルフプロデュースに妙な説得力を与えている。 長いことシングルカップリング曲はアルバムに収録されていなかったが、この作品では「サヨナラは今もこの胸に居ます」のカップリング曲、「眠り」が収録されている。「眠り」は珍しく泉水さん作曲になっている曲なので、まあ、仕方ないかと当時は思われていた。この当時はFIELD OF VIEWやDEENへの詩提供が多かったため、それをセルフカバーした曲も4曲も収録されている。そのあおりでアルバムオリジナル曲は「今日も」「Today is another day」「見つめていたいね」の3曲のみだ。 ZARDアルバムにしては珍しくライナーノーツがついている。この後の作品にはライナーが付いてきていないことを考えると、実験的な試みだったようだ。もっとも、このライナーが無いと「見つめていたいね」の「3Gのキーパーって何だ?」ってことになるだろうから、そのためだけにも必要だったかもしれない。 古い写真の使い回しと並ぶ悪い癖、「やたら小さい泉水さんの写真」はこの作品から始まった。 ジャケット・ブックレット モナコの景色に豆粒のような泉水さん、ジャケット写真の評判は良くない。ブックレット内の写真はモナコでの写真が中心、前作までのスタジオ内の写真中心からは変わってきている。前作までのアイドル的イメージから、ややアーティスト的イメージに変えつつある。この時点で泉水さんは29歳、もうアイドル的人気に頼るわけにもいかない年齢にさしかかっていた。 セールス
久々のミリオンセラー「マイ フレンド」が収録されていること、セミベスト的な構成でもあり、期待されたが累計は思ったほど伸びなかった。それでも登場週数は40週で粘りを見せた。 おすすめの1曲 「DAN DAN 心魅かれてく」 FIELD OF VIEWに歌詞を提供した曲のセルフカバー。しかし、前半と後半で声質が変わる、息が苦しそうだ、などアラが目立ち、ファンの間で話題騒然となった曲だ。一度聴いておこう。
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