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#700 
貧乏神 2004/04/09 22:30
いや、白状しますと

最初は、「支配人さんの書き込みとは無関係に…」とかいう書き出しで書いてたん
ですが、「関係あるやん」ってことに気がつきまして。(^^;;

「大脱走」と「荒野の七人」は実は監督も同じジョン・スタージェスですね。
むしろ、スタージェスが後のアクションスターたちを発掘したというべきか。
「荒野の七人」の生き残りはロバート・ヴォーンだけになった、って話は前に書き
ましたが、「大脱走」メンバーの生き残りは「サー」リチャード・アッテンボロー
くらいじゃないでしょうか。
同窓会っていうと、変則的なところで、「大脱走」のデヴィッド・マッカラムと
「荒野の七人」のロバート・ヴォーンがつるんで、「ナポレオン・ソロ」をやって
る、なんてのもあります。

>「大脱走」の原作
ハヤカワ文庫のNFに入ってるので、割と手に入りやすいと思います。これ読んでみると、
「大脱走」でやってる逃走法のいくつかは「それでは逃げ切れない」っていうのが
見えてしまったりもします。

>「砂の器」の最新TVバージョンは現代に時代設定
あ、そうでしたか。それじゃ問題ないですね。

>「食堂車」
それは懐かしい。たぶん私と支配人さんって、かなり近い世代だと思うんですが、あの
頃の風俗描写って、懐かしいですね。個人的には、「あさま山荘」で出てきた昔の
クラウンのパトカーなんかがグッときたです。

あ、いきなりつながりを切っちゃったか。(^^;




#699 
徹夜城(支配人) 2004/04/08 10:08
「大脱走」映画

>貧乏神さん
 おー、そう来ましたか(笑)。刑務所から収容所つながりね。そういや日本映画では脱獄ものみたいのは無かったかな…「仁義なき戦い・広島死闘編」で北大路欣也がどうやったんだか脱獄する場面があったのが記憶にある程度ですが。
 「大脱走」ニュープリント版の予告編は先日「女王フアナ」を見た劇場でもやってました。あの映画は僕もビデオでしか見た事が無い…。スティーブ=マックィーン、チャールズ=ブロンソン、ジェームズ=コバーンってあたりは「荒野の七人」組がシフトしててちょっと楽しい(笑)。「荒野の七人」メンバーは他の映画でもかち合うんでなんだか「同級生」って感じですよね。
 「大脱走」の原作というのは全然知らなかったなぁ。「大脱走2」に“スーパーマン”が出演してるのは知ってましたが、こっちはまだ見てません。それにしても鉄道ネタ時代考証、さすがは細かいところまで見てらっしゃいますねぇ。
 「砂の器」の最新TVバージョンは現代に時代設定してるから問題ないし、映画版もほぼ当時の状況だから「JNR」になっていたんじゃないでしょうか?よくは見てないけど。今あの映画を見ると特急列車内の「食堂車」が非常に懐かしいです。


 刑務所→収容所ときたから、「大脱走」つながりで(笑)。
 捕虜収容所脱走もの、というとシルベスター=スタローン主演「勝利への脱出」ってのがありますよね。実はスポーツ映画という変な映画で(笑)。ナチスがドイツ人の優秀性を示すために連合軍捕虜たち相手にサッカーの試合を組むわけですが、捕虜達はそのサッカーの試合中に脱走する計画を進める。ところが試合はドイツ側に勝たせようとありとあらゆる不正が行われており、だんだん頭にきた捕虜達は脱走計画もほったらかしてマジで試合に没頭しちゃうという、ある意味スポーツ映画としては王道な、脱走映画としては「おいおい」と言いたくなる展開が楽しい(笑)。ペレが出演していて実際に神業プレイを見せてくれるという、思えば変な映画でしたなぁ。
 次に書き込む人は何か「つながり」をつけて書くこと(笑)。「連歌」みたいだ(^^;)。



#698 
貧乏神 2004/04/08 00:35
じゃあ、「収容所の中」(強引につなげてみる)

ええと、先週のことになりますが、銀座でリバイバル上映していた「大脱走」を
見て参りました。テレビ放映やDVDで何度も見てる作品なんですが、大スクリーンで
見られる機会は珍しいので。

たぶん客の半分くらいは何度も見てる人だったようです。ここが笑わせるシーン、
とかわかってて、ちゃんと笑ったりするのですね。子供連れで来ていたお父さん
なんかもいましたが、この映画は見せておきたい、と思ったんでしょう。

何度も観ていながら、今回初めて発見したことがあります。かなり鉄分の濃いネタ
ですが。
脱走兵が逃亡に使う列車なんですが、客車の側面にはちゃんと "DR" のロゴが
入っています。これは考証の賜物でしょう。で、ここまでは前から知って
いたんですが、駅に停車中の貨車には、小さいながら "DB" のロゴが入っていた、
というのが今回の発見です。さすがに貨車までは気が回らなかったのでしょうか。

念のため補足しますと、"DR" は "Deutsche Reichsbahn" (ドイツ国営鉄道、かな)
で、旧ドイツ帝国以来の鉄道組織。分裂後は東ドイツがこの名称を使用してます。
一方、西ドイツでは鉄道に "Deutsche Bundesbahn" (ドイツ連邦鉄道)の名称を
使い、略称が "DB" となります。東西統一と前後して、両者は統合され、名称は
"Deutsche Bahn" となり、略称は西のものを引き継いで "DB" となって現在に
至っています。確か、統合とほぼ同時に民営化したはず。
「大脱走」の舞台はナチ時代ですから、当然、鉄道は "DR" なわけです。
どうでもいいことですが、私の腕時計は "DB" のロゴ入りだったりします。(^^;

そういえば、少し前にここで話題になっていた「砂の器」ではちゃんとJNR
だったんでしょうか?

あとは、主要メンバーの一人が目を患うところ(ドナルド・プレザンスが好演)
で "blind" の表現を字幕ではごまかしてましたね。私の持ってるDVDでは
「盲人」となってたんですが、ごまかしてしまうと、初見の人にはちょっと
わかりづらくなるかも。別に「盲人」で問題ないと思うのですが。

ちなみに、「大脱走」といえば、「生きて逃げ延びたのは何人か?」というのが
クイズのネタになったりしますが、結局…って、これはネタバレか。古典的
作品ですが、「猿の惑星」のラストと同様、ここには書かないのがお作法、
でしょうね。

あまり知られていませんが、後に「大脱走2」という映画が制作されています。
これは続編ではなく、捕虜に対して残虐行為を行ったナチやゲシュタポを、
元脱走兵の主人公が戦後に追い詰めて行くという作品です。
主演は「スーパーマン」のクリストファー・リーブ。概ね評判の悪い映画ですが、
サスペンスとしてはそれなりの出来だと私は思います。あと、「2」の方が原作
には忠実です。というか、「大脱走」を観た後で原作を読むと、かなり違和感が
あるのですが。




#697 
徹夜城(支配人) 2004/04/06 23:21
「刑務所の中」

書き込みがしばらく止まっているようなので…支配人自ら投下!

 昨年、ささやかではありますが話題を読んだ(キネ旬ベスト10にも入ってましたね)「刑務所の中」のDVDをレンタルで借りてきて、先ほどPCで見終えました。なるほど、確かに面白かった。
 原作の漫画もちょこっと立ち読みしたことがあるのですが、実際に銃所持で服役した作者が体験した刑務所の日常を淡々と描いたものです。映画もこれにならって、実に淡々と日常が展開されていきます。ヤマらしいヤマはまったくなく、これといって事件も起きない。
 とにかく面白いのが「お食事」ですね。とにかくヤマのない刑務所の日常では「食事」が大変な楽しみであり大関心事になってしまう。「悪いことしたのにこんなにちゃんと飯が食わせてもらえていいんだろうか」と主人公(山崎努)が思っちゃうほど、実に充実した食生活!(笑)。かつ規則正しく管理されまくり、それなりに健康的かつ重労働も無く何やら幸せムードすら漂う刑務所生活。劇中でもそれっぽいのが出てきますが、なるほど、刑務所から出たくなくなる、あるいは出てもすぐ戻ろうとわざわざ強盗やって捕まるやつなどがいるわけだ、と思わされます。
 映画も意識してそう描いていると思うのですが、この刑務所生活、どこか懐かしいんですよねぇ。小学校時代の修学旅行を思わせる、と言いましょうか。囚人どうしも何やら幼児化してきますし(どうでもいいことにみんなで夢中になる)、「先生」である看守に徹底的に管理され、ラジオ体操だとか行進だとかやらされる場面なんぞは僕も自分の小学校時代を思い出してしまってました。
 監督は崔洋一(映画中でもTV番組の中でワンカット出演してた(笑))。「友よ、静かに瞑れ」「月はどっちに出ている」「マークスの山」と見てますが、「犬、走る」にえらくハマった覚えがあります。これの次が現在公開中の「クイール」…えらくイメージ一新のジャンルを選んだもんだ。その次はいよいよ梁石日の問題作「血と骨」ですね。たけし&鈴木京香の出演は決定しておりますが、どうなりますやら。あと実現するかどうかわからないけど韓国・済州島の「4.3事件」を描く大作の企画もあるようなんですが…



#696 
徹夜城(支配人) 2004/03/13 21:40
映画は集中的に見る…

やっと時間が少しはとれるようになったので、ここ二週間ほどの間に劇場、DVDなどであれこれと見ております。

☆「ヘブン・アンド・アース」
これはもう先日、「史劇的伝言板」に書いちゃいまして、ここで改めて書くことはないんですけど…もそっとスッキリしたシナリオにしてほしかったな、という感想ですかねぇ。ネタばれを伏せて書くと感想書きにくい(笑)。まぁあとでネタばれにも久々に書いておきます。

☆「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」
ようやく一昨日見てきました。まぁ長い映画だこと。3時間半ほどあるわけですが、これもDVDの特別版ではもっと長くなるんでしょうねぇ。原作からもだいぶカット・変更をほどこしておりましたが、一本の映画としてはこれで正解でしょう。
 迫力の大戦闘シーンについてはもう言うことはありません。よくまぁこんなものを作っちゃったねぇ、と(笑)。ただ少々「くどい」と思うところもありました。
 特にこの第三部ではそれまで三枚目的キャラと思われていたサムが一気に主役に躍り出ちゃってますよね。原作もそうなんですけど、映画ではより強調されていた気がします。サム役の俳優さんには助演男優賞のノミネートぐらい来るんじゃないかと監督も期待していたそうですが、これは残念ながら無し。特撮映画の演技にはアカデミーも評価が辛いところもあるみたい。
 三部作で合計9時間。ソ連の「戦争と平和」「ヨーロッパの解放」、邦画なら「人間の条件」「戦争と人間」みたいな超大作になっちまいました。時間的には(DVD版も考えると)映画史上最大の作品ってことにもなっちゃうようです。また最初から通して見たくなりますねぇ。

☆「天地創造」
 レンタルDVDで借りてきて、初めて完全版を鑑賞しました。以前TVで放映したのはやはりカットバージョンだったんだなぁ。DVDということで日本語吹き替えがついてたんですが、これはTV用に作ったものの流用でして、ところどころ吹き替え無しになるというシロモノでした。
 神様による天地創造からアブラハムの時代まで3時間。改めて見てもやっぱり散漫な印象を免れないですねぇ。ノアの箱船のところなんか、ほとんど「家族で楽しく見る動物映画」のノリのくせに(これは監督兼ノア役のジョン=ヒューストンの趣味だったという話がある)、アブラハムの話のあたりは妙に大人っぽくて(笑)。ソドムの町が滅ぼされるところでは核爆発の映像が使われているような…
 なんにせよ、もともと聖書で話になじみのある人が見る映画ですね、これ。僕もそういうノリで見ていて、それなりに面白く見てしまってました。音楽はド右翼で有名だった黛敏郎が担当しているというのも話題と言えば話題です。



#695 
ひで 2004/02/15 01:37
the cat in the hat

>ハットしてキャット
一応予定では2004年春休み中らしいのでまだみたいですね。しかし日本の配給会社の公式頁を見ようとすると「Not found.」としか出てこないのでどうなることか・・・。ちなみに興行的には1億ドル行ったか行かないかといったところ。しかし猫の格好をしたマイク・マイヤーズのポスターを見る限り、これはちょっとやばそうな・・・・。(公式サイトは下に)。ちなみにアメリカでは元来子供向け絵本の映画化にもかかわらずマイク・マイヤーズの微妙に下品なユーモアが入り込んだためか、評論家筋には酷評されたようです。元の絵本に全く思い入れのない人が圧倒的に多いであろう日本ではマイク・マイヤーズのバカコメディーとして売り出すことになるのだろうけれど、多分あまりヒットしないだろうなぁ・・・。

http://www.thecatinthehatmovie.com/


#694 
ブッチャ−3世 2004/02/14 09:41
ザ・ファン

アメリカ人の社会習慣に詳しくないんで、馴染めない所もありますね
主人公のメジャ−リ−ガ−を付け回すスト−カ−が
バタフライナイフみたいなマニアナイフのセ−ルスマンだったりとか
(消火器のセ−ルスマンより余程、怪しい職業って感じ)
球団のラジオ番組に濃いコメント電話を掛ける傾向にあるメジャ−
リ−グマニアの習性とか。(狂信な巨人や阪神ファンはこんなもんか)
デニ−ロに付きまとわれる選手とライバル関係のラテン系選手の役に
トラフィックやハンテッドに主演してたデニトロが出てたのは意外な
発見、あの頃は未だ売り出し中?って感じのチョイ役なんですが。




#693 
ひで 2004/02/13 21:38
こんな映画のようです・・・

>Gigli
eiga.comのニュースのバックナンバーをあさって調べてみたところ、Gigliは「ジェニファー演じるレズビアンの殺し屋が、ベン演じる異性愛の男性に傾いていく物語で、公開前からアメリカの同性愛グループからバッシングを受けていた。また、各メディアでも「粗悪で下品」「最悪の1本」などと酷評が噴出、ニューヨーク・ポスト紙は映画を批判するために丸1ページを費やしていた。」という記事が出ていました。何かめちゃくちゃな話だなぁという印象がこの記事だけでも伝わってきます・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#692 
モーグリ 2004/02/12 20:14
日本公開はないはず

>ジェニファ−・ロペス主演だかの映画
「GIGLI」(ギグリ?ジグリ?)というタイトルの映画だそうです。今回のゴールデンラズベリー賞ノミネート作品の要約は下のサイトに出ていますが、なんでも「GIGLI」は公開当初から映画評論家や一般観客から大バッシングが起こったらしいです。
まあ、絶対に日本公開はないと断言できます(^^;
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/2174/comment2004.html

ちなみに「GIGLI」にはジェニファー・ロペスとペアであの「パールハーバー」で過去ノミネートされたベン・アフレックが主役で、当然彼もラズベリー賞にノミネートされています。恐らくこの映画がかなりの部門受賞するはずです。

>ハットしてキャット
日本で公開されていたんですか。色々な意味で驚きです。(全然知らない映画だし)



#691 
ひで 2004/02/08 23:37
昨年の興行成績

eiga.comのニュースで見たのですが、邦画は踊る大捜査線2が2位のポケモンの4倍もの収益を上げていました。しかし邦画ベスト10のうち6本がアニメおよびアニメ+特撮という状況はなんだかなぁ・・・。

>ラズベリー賞
最低作品賞は多分ジェニファー・ロペスの奴が取るんじゃないかと言われています。日本公開はまずなさそうなので(アメリカでの興行成績も悲惨だったらしいし・・・)、どんな映画なのか確認するすべはなさそうですが。あとはスタローンが通算30回目のノミネートというある意味すごい記録を打ち立てたということでも注目ですね。最低作品賞ノミネートの作品のなかに「ザ・リアル・カンクン」という作品?がありますが、なんでも4万人から選ばれた16人の高校生がカンクン(メキシコのリゾート地)で共同生活を送り、その様子を24時間おっかけるという、なんか「電波少年」みたいなというか「トゥルーマンショー」を地でいくというか・・・・。また、「フロム・ジャスティン・トゥ・ケリー」という作品もテレビ番組と絡んだ一本のようです。オーディション番組の優勝者と次点の2人を実名のままとりあげたアイドル映画のようです。まぁ、オーディション優勝の報酬として映画主演というのもあったんだろうなぁ、きっと・・・。これらの作品はある意味ラジー賞ノミネートは納得が行く作品です。



http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#690 
足塚玉虫 2004/02/08 11:36
少林足蹴

>少林サッカ−
香港返還いらい中華系の映画は妙にトレンディ(死語)物
が多くて、食わず嫌いだったんですけど
Mrブ−以来ですねぇ中華映画で見てて腹痛くなるくらい
笑ったのって。(笑
北京オリンピックまで後、どれだけあるか知りませんが
少林野球〜とか品が無くて痛快な映画が出そうな気が。(笑

>ゴ−ルデン・ラズベリ−賞
ジェニファ−・ロペス主演だかの映画が何とも豪華なキャスト
らしいです、アル・パシ−ノやクリストファ・ウォ−ケンを
チョイ役で出したという、御両人がよくもまぁオファ−を
飲んだと思われるくらいの当映画での扱いだとか。
ウォ−ケンは特に話しの大筋と殆ど関係ない程の味のある
刑事役を熱演したとか(苦笑




#689 
徹夜城(支配人) 2004/02/07 23:33
収録本数は増やさないといかんなぁ。

>モーグリさん
「ハットしてキャット」(Cat in the Hat)についてはここに紹介が。
http://www.cinecomi.com/column/st2003121915.asp
僕は見てませんが、どうやら日本公開していたようですね…紹介文を見ていて思い出しましたが、TVの映画番組(WOWOWだったような)で「名作絵本の映画化」として紹介されていたのをみたことがありました。
 今年のアカデミー賞のほうは作品賞本命は「ロード・オブ・ザ・リング」と見られているようですね。これについては以前から「三部作完結してから評価」との声が多かったですし。ただし俳優関係のノミネートが見られないあたりは寂しい。みんないい役者ぶりなんだけどなー。

>鵺さん
「県警対組織暴力」はアクション映画に入れるには実際随分悩みました(笑)。といって社会派ってわけでもないしなぁ…しいて言えばヤクザ映画なんだけど主人公達は警官だし。アクション映画はもちろん結構見てるんで、映画評はおいおい追加していきます。



#688 
モーグリ 2004/02/07 18:55
ゴールデンラズベリー賞

どこに書き込もうか悩んだんですが、映画の話なのでここに書き込みます。

2003年度に作られた最低の駄作映画を決定する「ゴールデンラズベリー賞」のノミネートが行われました。ノミネート作品は下のリンクを見てください。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/2174/main/razzies24.html

さすがに駄作だけあって日本で公開されていない映画が目立ちますが、ノミネートにあげられた「ハットしてキャット」(邦題がある、ということは日本で公開された?)って一体どんな映画なんでしょうか?聞いたことがないのでよく分かりませんが、8部門にノミネートされたということは相当スゴい作品らしいですが。



#687 
2004/02/05 19:01
リニューアル作業ご苦労様です。

何気に僕も余りカキコこそしないものの、幾年も前から覗いておりますのでちょっとビックリしたりして。
「冒険活劇」のトコに「県警対組織暴力」が一本だけチョコンとあるのが可笑しい・・・(笑)



#686 
ブッチャ−3世 2004/02/05 17:57
邦題は賛否両論

>戦争のはらわた
この邦題、確かにセンス無い〜との意見が大半でしたけど
個人的には、当の映画は戦争の醜い部分を晒す方向性があったので
はらわた〜としたところは言い得て妙かなとも思うのですが。
プライベ−トライアンと比較されるようですが、西部戦線より
泥臭い東部戦線であり敗戦側を主体としていて、しかも味方にも敵がい
る絶望的な状況で救いの無い孤高な主人公の境地〜トムハンクスは到底、
コッバ−ンの領域に達していないと思います。
しかもこの戦争映画、ソ連T−34戦車に対し主人公らのドイツ軍小隊が
歩兵攻撃を仕掛ける〜というアクション映画の素材もふんだんにあり
反戦メッセージがあるわけでは無いのですが見応えは十分にあり
いかんせん70年代の古い映画ですので私のようにレンタル屋にある
ビデオで見ると映像が劣化してて荒いくすんだ画像が戦争の悲惨さを
醸し出すかもしれませんが、主人公たちのソ連軍戦車に攻め立てられ
赤軍に包囲追撃されてる圧迫感と切実感を堪能されたい向きには
最近出たDVD版の方がいいかもしれません。



#685 
徹夜城(支配人) 2004/02/05 14:17
戦争のはらいた

…というネタをパロディ用に用意しつつ、書く機会がない(笑)。まぁ絶対誰か先に書いていそうな気もしますが。

>ブッチャー3世さん
ペキンパー監督の「戦争のはらわた」は非常に評価が高い作品ですが(「プライベート・ライアン」公開時にも引き合いに出されたものです)、邦題が大問題(笑)。「死霊のはらわた」あたりから思いついたんでしょうけどねぇ…それとペキンパー流の暴力表現が売りだということでこんなヘンなタイトルにしたんでしょうが。原題は「鉄十字」で内容ともよくからんで渋いいいタイトルなんですが…
 ジェームズ=コバーン、渋くて大好きな俳優さんでした…聞くところによるとこの「鉄十字」は原作小説があるらしく、主役を交代して続編映画も製作されているのだそうです。

T−34に関してはソ連映画でズバリ「鬼戦車T−34」という映画があります。ドイツ軍の捕虜収容所から脱走した兵士たちが、捕獲されていたT−34を乗っ取って道路や街中を暴走していく「大脱走」映画でした。



#684 
ブッチャ−3世 2004/02/05 11:36
戦争の はらわた

枢軸国軍ヒ−ルの第二次大戦モノ映画は掃いて捨てるほど
あるんですけどハリウッド映画でドイツ側を主体にした映画
も珍しいですよね。戦争の狂気をシニカルに描く〜という点では
地獄の黙示録と似た感じがしたのですが。
久しぶりに今回再び見て、この映画の濃厚さを堪能しました、
ジェ−ムス・コッバ−ンはやっぱ渋い(苦笑
独ソ戦映画といえば、どうしてもスタ−リングラ−ドと
比べちゃいますけど、T−34が迫り来る映像を見たら
やはり、こっちに軍配を上げちゃいます。




#683 
徹夜城(支配人) 2004/02/04 18:25
リニューアルを実行しました。

何となく気が向いたもので…(^^;)。
全コーナー中もっとも中途半端にほったらかしにされていた栄耀映画コーナーを全面的にリニューアルしました。
「映画日記」はあまりにも不定期になっていたのでとりやめ、中途半端にランキングつきでやっていた「名作選」もやめて統合しちゃいました。そもそもランキングをつけるのが問題でしたし。結局過去に書いたものをまとめて「徒然草」という形にしちゃいました。これで今後は新たに追加していけばいいことになります。
 しかし残念だったのはかなり以前に集中的に書いていた時期の「映画日記」のファイルが完全に紛失していたこと。いろいろと書いてたんですよ、「プライベート・ライアン」とか「長靴をはいた猫」とか。10本ぐらいは書いていたはずなんだけど(しかもイラストつき)全部紛失してしまいました。どうも旧PCがクラッシュした際に完全に失われたらしい…どなたか「保存してる」という奇特な方がおられましたら御連絡ください。

 それと、リニューアルの目玉の一つが伝言板過去ログの全公開でした。一部完全に紛失している部分もあるのですが、思いのほか「救出」できまして、前世紀以来の多くの書き込みが読めるようになりました。自分でも当時を思い出しながら楽しく読み返せましたんで、皆様もお楽しみください。





#682 
徹夜城(支配人) 2004/02/03 23:05
付け足し

「砂の器」の件で書くつもりで忘れていたことを。

鵺さんが「歴史ドラマのようなつもりで…」とお書きでしたが、実際「砂の器」は何度か映像化されているので比較が面白いんですよね。僕は見てないんですが、TVの長時間ドラマで田中邦衛主演のものもあるそうで、もちろん映画では丹波哲郎、今度のドラマでは渡辺謙?がやってる刑事役です。
ビデオのパッケージだけはみたことがありまして、そこには田中邦衛が中央線の線路沿いをはいつくばって探し回っている写真が…映画だと森田健作の若い刑事がやる捜査なんですけどね。

 「砂の器」は「踊る大捜査線2」でもネタとして使われてましたな。「1」では「天国と地獄」で。劇場で見てなんだか分からなかったニワカファンもドラマでようやく気づいた、ぐらいかもなぁ。



#681 
徹夜城(支配人) 2004/02/03 22:44
Re:砂の器

>鵺さん
 TVドラマはあんまり見ないもので、「砂の器」もまるっきり見てません。それにしても「白い巨塔」といい(こちらはもともとドラマの方が評判を呼んだんだけど)、往年の名作映画のドラマ化が続きますね。
 ただなにしろ原作でハンセン氏病の問題が絡んでいて、映画でも気を使いつつやってましたよね。TVドラマだとなおのこと…だから設定変えちゃうとか聞いたんですが。
 主役を犯人自身にしてそこからドラマを展開する、という方法自体はアリだと思います。おんなじことやってあの映画に勝てるはずもないですから…

 映画も実は原作を結構いじってるんですよね。脚本は橋本忍と山田洋次という凄いコンビ。松本清張はもともと自作の映画化に積極的な人でしたが(没になったのもあるけど)、この「砂の器」については「原作以上」と誉めていたそうです。
 僕も初めて見たときはもうグイグイ引き込まれて…東北弁の「カメダ」から始まって、次から次へと展開する、ちょっとしたジェットコースター映画ですよね、これ(笑)。
 松竹映画ということで渥美清がいつもの調子でチョイ役出演しているのはお約束というべきでしょうか(笑)。シリアスなミステリーものだと「皇帝のいない八月」にも似たようなチョイ役登場をしてますね。

 なお、ただいまこの栄耀映画コーナーをいい加減リニューアルさせるべく作業中。近日公開(たいしたこっちゃないんですけど)。



#680 
2004/02/02 17:43
砂の器


TBSで現代版アレンジを只今放送しておりますね、渡辺謙も今西警部補役で出ている事もあってちょこっと話題を呼んでおります。
取り合えず3回は見ております・・・知ってる話を小分けに見せられるのもちょっとストレスだったりして(笑)
原作は未読なのですが、「あの場面はどうなってるんだ?」と少々歴史ドラマに似た愉しみ方をしてます。
取り合えず今西警部補はがカメダの謎に気付くまではお話が進んだのですが、どうも次回予告を見る限りは
この作品の尤も重要なテーマはぼかされちゃうような予感がしました。むむ、ヘタに描くとまた批判されてしまうのを恐れたんでしょうか。。

鉄道ネタなんかは原作のままじゃ成立しなくなってしまってるのもあるんでしょうね。


設定が冬なもので、羽後亀田のお寺の境内で瓜にしゃぶりつく名シーンはカットされておりました。ううむ。



#679 
徹夜城(支配人) 2004/01/27 22:59
時間線

「タイムライン」、見てきました。ひでさんのネタばれはその後で見ようと心に誓っておりまして…(笑)。

 原作はまるっきり読んでないんです。しかし結構長そうな小説だったので、それを2時間程度にまとめるためにかなり無理したんと違うか…というシナリオですねぇ。
 ネタばれは書きませんが、冒頭15分がやたらに慌しく展開し、そこらへんまで見ただけでラストまでほとんど展開が読めてしまいます(笑)。あとは誰がどうなるか、人を当てるだけでして(見た人にはわかりますね?)。タイムスリップ後のアクシデントやサスペンスはもうありがちというか工夫がないというか…で、30分ほど見たあたりで僕は強烈な退屈さを覚えてしまいました。
 ただそこはさすが、「オーメン」「スーパーマン」「リーサルウェポン」といった娯楽作のベテラン、リチャード=ドナー監督。中盤あたりから分かっちゃいるけどついつい話の展開が気になる水戸黄門状態(笑。「遠山の金さん」でも何でもいいけど)に突入し、なんだかんだで盛り上がって見させてしまいます。戦闘スペクタクルもなかなか金かかってましたしねぇ。

>足塚さん
 まだ確認できないんですけど、「13デイズ」でケビン=コスナーが演じた補佐官はモデルぐらいはいたような気がします。あの映画見ていて、アメリカではなんだかんだ言いつつ出身や宗派が大きくものをいうようだなぁと思ったものです。JFK兄弟とあの補佐官は「アイルランド系、カトリック」という共通項で強く結びつき、なおかつ周囲からは仲間はずれにされてるんですよね。
 ケビン=コスナーは「JFK」にも主演しているから紛らわしいことこの上ないんだよなぁ…そういやここんとこ、あんまり役に恵まれてませんねぇ。



#678 
ひで 2004/01/14 22:52
ミスティックリバー

先週土曜日、今日の2回見に行ってきました。本当はネタバレに投稿しようと思ったけれど、今作に関してはそれは無理です(爆)。内容ほとんど覚えてないし。良かったからもう一回というわけではなく、実ははじめに見たときは始まってから終わるまでの138分のほとんどを寝てしまったらしく、それでもう一辺見に行ってきたというわけで・・・。しかし今回も中盤はねていたらしい・・・。でも3回目は見ないだろうな、始まってからしばらくと終わりの30〜40分くらいはなんとか起きてみていたけれど、そんなに良いかなぁ・・・・・。う〜〜ん、微妙。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#677 
足塚玉虫 2004/01/11 17:34
年始テレビで映画三昧(笑

>13デイズ
今まで、ケビン・コスナ−って、そんな名優だとは
思わなかったんですが、当映画では、なかなか
存在感があったと思います、彼が演じたJFKの
補佐官?〜この人って実在人物なんでしょうか?

>ボディ・ガ−ド
ケビン・コスナ−とゆう俳優は、すれた陰りある役は
得意じゃないんでは?と、この映画見て思いました(笑
身内のゴタゴタでボディ・ガ−ドを依頼しないと身が危険
とゆう当映画に出たホイットニ−・ヒュ−ストン、
現在、暴力夫とゴタゴタして離婚寸前だそうで、
この映画を今やってたらシャレになってないか。

>パ−ルハ−バ−
日本海軍機による米軍港の空爆、雷撃戦
米軍戦艦が沈んでいく映像は
なかなか迫力があり、全体的には評判通り
悪趣味な映画ですけど(笑
ちなみに、ハワイの戦闘機群は主人公と相棒の
2機だけが地上撃破を免れ、この2機が
大立ち回りな空中戦でゼロ戦がバタバタ撃墜
って、ご都合的展開になっとりますが
これはどうも実話らしい〜2機の米軍機が
スクランブルに成功しゼロ戦数機撃墜とゆう
戦果が実際にあり、そのパイロットが
勲章をもらった〜とゆう話しを
聞きました。






#676 
徹夜城(支配人) 2004/01/10 23:12
映画ばなしじゃなく漫画ばなしですが

>ブッチャー3世さん
 そーでしたか、「野球狂の詩」のドラマで水島先生登場してたんですね。
水島新司さんの野球の腕は、そりゃー草野球では最強レベルにあったかも(今はさすがに…でしょうが)。息子さんをプロに仕立てる野望を抱いてらっしゃったようですが、なぜかたけし軍団に入ってしまいました(笑)。
 水島さん、ご多分に漏れず高校野球で甲子園に行きたかったクチらしいんですが、なにせ中学校も三日しか行かなかったと言う学歴でして(父親が魚屋に学問は不要と行かせなかった。三日のうち一日が卒業式!)高校入学など望むべくも無かったんですね。そのとき行きたかった高校が「新潟明訓高校」…そう、あの「明訓」の名の由来なんですね。ついでながら漫画中に登場する「白新」などのライバル校も名前は地元の中学なんだそうです。
 新潟明訓が初の甲子園出場を決めたとき、チャンピオン誌上で「ドカベン」メンバーが練習試合をするという設定の「明訓vs新潟明訓」という特別読みきりが載ったりしてましたっけ。そこに水島さん自身がモデルとしか思えない青年が登場してました。「ドカベン」プロ野球編が始まる以前のことです。

 「あぶさん」を初めとしてやたらに酒飲みばかり登場する水島漫画。しかしその作者は実は全くの下戸…というのは漫画界七不思議のひとつでして(あとの6つはなんだってツッコミはなし)。
 パリーグの恩人ともいえる水島先生はプロ野球選手たちの飲み会にもしばしば参加しているそうですが、飲み物は常に缶コーヒーなんだそうです。そのためありとあらゆる缶コーヒーを制覇しておられ、「缶コーヒー評論家」という肩書きもお持ちだったりします(笑)。

 …いやー、実はひところ水島マニア化していた時期がありまして(いろんなものに対してそうなる僕ですが)、ついつい怒涛の書き込みをしてしまいました(笑)。すいません。



#675 
ブッチャ−3世 2004/01/10 16:50
すいません忘れてました

連続カキコ申し訳ないですが

>映画エリザベス、ラテン顔が多い?
ラテン系顔とゆうのが黒い髪&濃い顔が
主流か?とゆうと、金髪も少なくはない
らしくバスク〜ピレネ−地方は金髪の
産地だと〜スペイン観光案内の本に出て
おりましたっけ。



#674 
ブッチャ−3世 2004/01/10 16:31
明けましておめでとうございます

>水島新司ワ−ルド
ドカベンですか〜(笑
昨年末に、某なつかしドラマ専門チャンネルで
アニメ野球狂の詩を連続で一日中やっておった
のを見てたっけ。原作者も観衆にまぎれ
東京メッツのファンとして出てた気が(笑
広島ファンと衝突してたかな?(笑
水島さん が下戸とゆうのは知りませんでしたが
あの人が草野球のマウンドで投げ三振の山を
築いていたのをテレビで見た事があるのですが、
草野球レベルを超える速球だったと思います。
自分でも野球をやれるから、あそこまで大袈裟
で無茶でリアルでもある野球を描けるんかなと
かの肉体派漫画家を見直した自分でした。



#673 
徹夜城(支配人) 2004/01/06 23:44
漫画原作の実写映画

>ひでさん
 ほう、「ミシェル・バイヨン」、あれも漫画原作だったのですか。ちょっと驚き。
 実在人物も絡むという原作マンガがカーレース版「ドカベン」というのは「ドカベン・プロ野球編」を想定してのご発言かな(笑)。そういえば「ドカベン」はプロ野球編を一応終え、新たな展開に入ってしまったようですねぇ…永遠に書けるぞ、水島新司先生(笑)。

 そういやぁ実写版「ドカベン」って見たことある方います?僕は以前TVでひょっこり放映していたのを見たことがありますが…
 とにかく岩鬼役があまりにもハマっていたという信じられない実写映画でした(笑)。お話はほとんど初期の中学時代の柔道編しかないという変な「ドカベン」でありまして、舞台だけ明訓高校に変えてあるというものでした。殿馬役は故・川谷拓三…っていくらなんでも高校生は無理だ!(笑)
 最後の最後に野球の話になって次回へのヒキという形になっていたのですが(里中は登場しません)、続編作ったかどうか未確認なんですけどね。たぶん作らなかったんじゃないかなぁ。
 この野球部分に徳川監督役で水島新司ご本人が徳利片手に特別出演。セリフは吹き替えでノック場面などを演じておられました。なお、ご本人は実は酒が一滴も飲めない方だったりします。その反動がのんべキャラばっかり描いてる原因なんだろうな。



#672 
ひで 2004/01/06 13:00
やってしまった・・。

アステリックスについてはここを参照。下の投稿に出ているアドレスでは私のサイトに行ってしまう・・・。
http://www.ecj-amenity.jp/asterix/main_f.html

これだけでは何なので、さらにネタ追加。
ネットを徘徊していたところ、まだ画家を目指していた頃のヒトラーを扱った映画が近々公開されます。
「アドルフの画集」と言う映画で、テアトルタイムズスクウェアで2月7日より上映とのこと。
ダース・ベイダーになるまえのアナキン、もとい独裁者になる前のヒトラーを扱った映画ということで、一応参考までに情報でも。多分歴史を題材にしたフィクションと言った感じになると思いますが見てみようかと思っています。
(公式サイト)http://adolf.jp/adolf/index.html

また、制作頓挫という噂が流れていたディカプリオ版「アレキサンダー大王」ですが、こちらに関しても制作者サイドから制作順調と言う発表があったようで・・・。出来はあまり期待しないけど、アレクサンドロス大王ネタの映画が2本あるのはまぁいいか。http://www.eiga.com/buzz/031216/03.shtml




#671 
ひで 2004/01/06 12:38
仏漫画から2作

>徹夜城様
「ミッション・クレオパトラ」は原題はAsterix&Oberix mission creopatreとなっている
ようにフランスの漫画「アステリックス」シリーズのひとつです。アステリックスについては
以下のサイトにだいたいのことは出てきますが、本国フランスではアステリックスパークなる
遊園地みたいなものもあるとか。カエサルに征服されたはずのガリアに未だ抵抗を続けるガリア
人の村があるという設定で描かれている漫画で、ドルイド僧の調合する魔法の薬を飲むと超人的な
力を発揮するという設定になっています(なんかポパイ、ドラえもんのような・・・)。
また、アステリックスシリーズの実写版映画はこれより前にも1本撮られています。
Asterix et Oberix contre Cesarという映画で日本では何年か前に横浜で行われたフランス映画祭
で公開されたもののその後日本では公開されていないしビデオやDVDにもなっていないようです。
今回の映画がきっかけでビデオなどが出ればよいのですが。なお、ドパルデューはこれにも同じキャラ
の役で出ています。ホント、色んな所に出演される方のようで・・・。
今年の正月映画はアステリックスの他にフランスの人気漫画からの映画化として「ミシェル・ヴァイヨン」
も映画化されています。こちらは漫画の主人公がシューマッハなど実在レーサーと対決するという内容
も含まれる漫画のようで、いってみればカーレース版の「ドカベン」みたいなものでしょうか(笑)。
ただし、映画の方は見に行かなくても良いかと。リュック・ベッソンだし(苦笑)

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#670 
徹夜城(支配人) 2004/01/05 23:14
あっちもこっちにも出てくる人たち

>ななさん
 「エリザベス」と「恋に落ちたシェークスピア」は同じ年のアカデミー作品賞を競った歴史大作なのですが(他に競ったのが「プライベートライアン」「シン・レッド・ライン」とこちらも広義の歴史もの、戦争映画だった…)どちらにもジョゼフ=ファインズが出ているのが困りもの(笑)。「エリザベス」を見てから「シェークスピア」を見ると「ああ、だからエリザベス女王は彼に甘いんだな」などと納得してしまったりする(笑)。
 どうも時代劇に使える役者ってのはどこでも限られているようで、このジョゼフ=ファインズは兄弟がみんな俳優という役者一家という環境もあり、今後もいろいろ出てくるかと思われます。「スターリングラード」ではソ連共産党の宣伝将校だったなぁ。
 「エリザベス」、言われてみればなんか「ラテン顔」が多かったかもしれませんね。まぁ顔の分類というのも意外とアテにならないもんですが。なお、「シャーロック・ホームズの冒険」のTVシリーズでワトソン役やってた方が出ていたのは気づかれましたか?

>ひでさん
 ちょっと気にはなってたんですよ、「ミッション・クレオパトラ」。これは聞くところによるとフランスでは有名なマンガが原作らしいですね。
 それにしてもジェラール=ドパルデュー、よく仕事してますねぇ…(笑)。まさに神出鬼没というか。モニカ=ベルッチもそうですけどね。


>足塚さん
 「アビス」は以前「完全版」というやつをTVで見たことがあります。未知との遭遇海底編、といったおもむきの映画で正直あんまり面白いとは思わなかったんですけど…このとき海を舞台にした映画撮影にのめりこんじゃったキャメロンは「タイタニック」にとりかかることになるわけで、映画人生、何がどう転ぶかわかったものではありません。
 エド=ハリスというと個人的には「アポロ13」の管制官がベストかなぁ。



#669 
なな 2004/01/05 00:45
エリザベス

あけましておめでとうございます。(^^)
年末年始にテレビの再放送を撮りだめして、ぼちぼち映画を見ています。

>エリザベス
公開時のテレビ番宣で「あの肖像画が動いた!」と驚いて以来、ずっと見たいと思っていました。
以前に「恋に落ちたシェイクスピア」を見てまして、どうも主役の男優が苦手だなあ、ハンサムだけどひげ面が気持ち悪い人だなぁ…と思っていたの。…こっちの映画にもいたのか。(^^;

とにかく画面が暗くて暗くて。途中でテレビの明度を上げたけどそれでも暗い。誰がどこで何をしているかが判別しにくいので、後半になるとイライラしてきました。ビデオ録画だったので分からなかったところは巻き戻しながら見ましたが、時間かかりましたねぇ…。

「シェイクスピア」に比べるとエンターテイメント性に欠けると聞いていましたが、こういう重厚な作品はむしろ好きですね。ただグィネス・パルトロウの方が「頑張ってる度」が目にみえやすいですね。ケイト・ブランシェットはアカデミー賞を逃して惜しかったけど、もう十数年経って中年の貫禄がついたら続編を作ると面白いかも。今度こそアカデミー賞だわ。
大まかな英国史は知ってましたが、登場人物の人物関係がよく飲み込めなくて難しかったです。リピートしながら見ればそう難しいストーリーではないのですね。
監督がインドの方だそうで。エリザベスを除く主要な登場人物がみんな黒髪・黒々としたひげ・黒い瞳で、なんだかラテンっぽいというか、中東にもインドにも見えるような濃いキャスティングだったのがちょっと気になりました。金髪碧眼の人はいなかったような…。エリザベスの白い肌と赤毛(ブロンドじゃないんですよね)を引き立てるための人選でしょうか?



#668 
ひで 2004/01/04 22:08
「ミッションクレオパトラ」

今年も宜しくお願いします。
新年一発目の映画がこれでした。六本木ヒルズに行く途中で迷ったり、ついてからも映画館を
探して迷ったり、色々ありましたが何とか鑑賞できました。
内容的にはギャグ映画と言うことですましてかまわないと思います。少なくともこれを見て
史実云々言うのは野暮なだけということかな。モニカ・ベルッチ扮するクレオパトラがセクシー
さ全開だったり、ジェラール・ドパルデューが巨体を見せつけていたり、体を張ってるな〜という
感じもしますが。しかしクレオパトラの衣装はまるで紅白の衣装のようだったりします・・・。
気楽に見るにはちょうど良い映画だと思いますが、六本木ヒルズでしかやっていないので・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#667 
足塚玉虫 2004/01/01 13:08
アビス

あけましておめでとうございます、今年も
映画話しに花を咲かせていきたいと、どぞ
よろしく。

>アビス
テレビの深夜映画で見ました、海が大好き人間
のキャメロン監督ならではな、海底の世界でしたが
さんざん引っ張っておいて主題の未確認海底生命体
の正体が殆ど不明のままなのは、どうなんでしょ?
今では、役を選ばない俳優って感じのエド・ハリス
が当映画では主役級の配役で、ヒロインとも
それなりにロマンスがありますが
全体的に地味めな映画でしたね。




#666 
徹夜城(支配人) 2004/01/01 10:27
あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。今年も映画話をよろしくお願いいたします。
支配人としましては、はやいとこ当劇場の整備・充実を図りたいと思っているところなのでありますが…(^^;)

>ブラックジャックSP
 僕も見ました。冬期講習の最中だったのでビデオに録画して数日がかりでチビチビと見たんですけど。
 4本の原作の選び方は面白い方だったかと。原作における第一作、そして人情路線、トンデモ系非人間手術もの、締めはBJ本人と「医者」をテーマにしたもの…と。原作のファンにもそう反感を買わず、新規に見た人にもそこそこ受け入れてもらえる、というところじゃなかったかな。
 原作からのアレンジですが、「U−18は知っていた」のアレンジはなかなかうまかったかと。死んだ娘の代わりにU−18を作っていたととれるオチは「鉄腕アトム」ですが(笑)。
 「ときには真珠のように」は原作がまさに「珠玉」の一本であるだけに、アニメ化にあたって妙なアレンジを施してしまった…とも思えるんですが、あのラストは、明らかに今後の展開を考えてのことなんでしょうね。どう見てもあの原作を変えてまでのラストはシリーズ化への布石でしょう。
 大塚明夫さんの声はいささか老けてらっしゃるような…(^^;)。

 振り返ってみればあれほどの有名作ながら「BJ」のTVアニメ化は初。日テレ系では「マリン・エクスプレス」にピノコともども特別出演していた過去がありましたが(手塚キャラの配役としてではなく明らかにBJ本人として出ていた)。
 なぜか実写で演じた俳優さんが多いのも手塚キャラとしては異例ですね。宍戸錠、加山雄三、隆大介、本木雅弘…と並べてみるとやたらにバラエティに富んでます(笑)。


>千年の恋・ひかる源氏物語
 これ、まだ見てないんです。恐ろしさのあまり(笑)。紫式部と藤原道長のことがあるから歴史映像ネタとしてはいずれ見なきゃならんのですけどね。劇場公開時は「千円で来い」とパロっていたものです(笑)。


>ハスラー2
 これも見てないんですけど、確かこの一本でポール=ニューマンはアカデミー主演男優賞をとってます。この賞って女優賞とは異なり「年功序列」「功労賞」などと言われるゆえんでありますな。そしてトム=クルーズにとってはダスティン=ホフマンと共演した「レインマン」と並んで「共演者に賞をもっていかれた」作品であるわけで。だから「ラスト・サムライ」も…?などと僕は言っちゃうわけです。もっとも「ラスト・サムライ」ではトムの演技にも高い評価がいってはいるようですが(シナリオは批評家には酷評の声もある)。



#665 
ブッチャ−3世 2003/12/30 15:39
ハスラ−2

なにげにテレビをつけるとトム・クル−ズがリ−ゼントの
髪型で玉突きをやってるんで、何じゃこりゃ〜と思ったら
この映画でした(笑
トム様まだお肌ツルツルの頃の映画でしょう。
ポ−ル・ニュ−マンは既に髪の生え際の後退が目立ち
ましたが。(哀
ビリヤ−ドをスポ魂的に描くのか、あるいは
ビリヤ−ドをギャンブルとしてノワ−ル的に描くのか
と思い見てましたが、そのどちらでも無いような
かつてはヒット映画って言われた割に、今、見てみると
ドッチラケな映画でしたね。
トム様はラストサムライでは髭ざらざら 
としてますが彼はヒゲ顔は似合わないような気が
するんですが。





#664 
なな 2003/12/30 02:06
千年の恋 ひかる源氏物語

駄作とは聞いていましたが、いやぁ〜〜聞きしに勝る怪作でした。(^^;

そもそも天海ゆうきが男性(光源氏)に見えない…から、最初からターゲットを女性客に絞ってて、ラブシーンも宝塚のノリで麗しく描くのかと思いきや…。どっこい、もう濡れ場、濡れ場の連続なんですよぉ〜(泣。それも桐壷藤壷宮を高島礼子(もと極妻)・朧月夜を南野陽子・紫の上を常磐貴子(確かデビュー当初はドラマで大胆な役柄をやっていた)・明石の君の細川ふみえと、なんだか今さら露出しても驚かないような女優ばかりで。しかも彼女らは長い髪でバストを隠して見せないのね。かといって女の天海は服を脱げないから着衣のままでコトにおよぶ。女と女の絡み合いなんて女が見てもキモイっちゅーねん。で、男性客へのサービスカットなのかたいした必要もなく胸を映されたのは、十代前半の子役たちなんですよ〜。ある批評サイトでは「少女ポルノか」と批判されていました。この監督の下品さ、ほとんどの若手女優の品のなさに辟易させられましたわ。松田聖子は…。

それでも四季折々の風景は「陰陽師」よりきれいに撮れていたと思います。アクションシーンが少ない分、ちゃちなCGや変装で興ざめすることも少なかったし。もちろん、手に汗握る場面がないからだんだん退屈してきて、最後まで見続けるのが辛かったですけどね。平安衣装に興味があったので一応は全部見ましたが、男の人には勧められない映画です。たとえポルノまがいの濡れ場が満載でも。

あぁミスキャストと言えば。千年も読みつがれる男女の物語を書くとは、紫式部の役は美人ではなくとも「女の年輪」を感じさせるベテラン女優であるべきだったと。それを家庭の臭いなどみじんもない年齢不詳の万年清純女優、吉永小百合というのがそもそもね…。



#663 
足塚玉虫 2003/12/22 21:29
映画〜最近、劇場は行ってないね久しく

映画関係の伝言板で書く範疇か否か苦しいのですが、
つい先程、日本TVのブラック・ジャック(アニメ)を
見ました〜意外といえば、BJをTVアニメでやったんは
今回が初めてらしいですね、なんでも原作の連載開始は
1973年頃くらいだそうですから、かれこれ30年前の
シロモノなんですねぇBJって。その頃って白い巨塔とか
流行っていた時代なんじゃないですかねぇ、最近フジTV
でリメイクドラマをやってましたねぇ。
で、日テレのブラックジャック、どうだったかとゆうと
原作に忠実に仕上がってましたねぇ、今回のは4話の
オムニバス形式だったんですけど、どれも原作で読んだ回
だっただけに、よけい忠実だって分かりました。
そうですねぇ、しいて原作と違ってたとこは、
BJ先生の愛車、原作は車種が不明の黒いアメ車っぽいクルマでしたが
今回のアニメのBJ先生は黒いジャガ−に乗ってましたねぇ。
ジャガ−とは、センセイ相変わらず稼いでおられるようで(苦笑



#662 
ひで 2003/12/22 00:16
ミシェル・ヴァイヨン

昨日、仕事帰りに見てきました。日比谷に見に行ったら、入り口に車が展示してありました・・・。でもすいてましたが。

長年にわたり世界各地の様々なレースの世界でヴァイヨンとリーダーの2チームがライバルとして争い続け、ル・マン24時間耐久レースで両者が激突するという物語ですが、物語部分の陳腐さと(リーダー側の妨害工作はまるで漫画・・・って原作は漫画だ(^ ^;))、レースシーンの迫力の落差がかなり大きな作品でした。カーレース好きなら見に行ってみても良いかな。とりあえず実際にル・マンにチームを作って出して撮影を敢行した努力は買っても良いかと。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#661 
徹夜城(支配人) 2003/12/09 10:27
ラスト・サムライとは

 …どうも福本清三さんのことだったらしい(笑)。
 時代劇ファン、ヤクザ映画ファンにはあまりにも有名な斬られ役、殺され役のこの人ですが、「ラスト・サムライ」ではおそらくこの人の最後にして最高の美味しい役をもらったんじゃないでしょうか。ネタばれですけど、今回はまた見事な死にっぷりで。このキャラクターの創造は日本人としても「やられた!」と思うばかり、アメリカ人ならではのキャラメイクであったと思います。

 それにしてもやはり強烈なのは事実上主役の渡辺謙。なんせオープニングシーンから彼が映りますし、クライマックスも壮絶。共演者にアカデミー賞をとらせることで定評のある(笑)トム=クルーズ、またもややっちまうのかもしれません。
 真田広之は…「たそがれ清兵衛」がやや乱暴なキャラになって帰ってきたような感じです(笑)。意外にといっては失礼でしょうが、良かったのが登場するほとんど唯一の女性キャラの小雪サン。落ち着いた演技で安心させてくれました。日本映画を意識したのか、ハリウッド映画にしてはラブシーンもかなりおとなしいものです。
 他の日本人俳優の面々も「こんなサムライ顔がまだいるのかー」ってな感じの人がそろっていて嬉しい。
 そして映画としての見所ですが、なんといってもチャンバラ!福本清三さんもビックリしたという、トム=クルーズ自身やあちらのアクションコーディネーターのチャンバラ精通ぶりには脱帽しますね。時代劇ファンとしてもあれは悔しい。
 そして序盤とクライマックスの大戦闘シーン。史実には完全にもとっているわけなんですが、「絵」としてみればこれは凄まじい迫力でした。とにかくスピーディー、それでいて決して見づらくは無い。騎馬軍団の突進と激突の迫力は日本映画の過去を振り返ってもこれほどのものはなかったでしょうね。

 しかしつくづく思うのが、「この映画作ってる連中、こぞって黒澤マニアだよなー」ということでした。いちいち思い当たるシーンがあるんですよね。特に「七人の侍」と「影武者」かな。監督が「こういうの撮りたかったんだ〜!」と嬉々としている様子が目に浮かぶシーンが多々ありました(笑)。その点では「KILL BILL」で深作オタク・香港映画オタクの本性を爆発させたタランティーノと変わりは無いのかも(笑)。

 ズウィック監督といえばやはり南北戦争を描いた「グローリー」が思い出されますが、そういえばあれも「我が部隊に先陣の栄誉を!」とか玉砕突撃とか、妙に「武士道」風味ではありました。



#660 
徹夜城(支配人) 2003/12/02 21:53
気がついたら映画の日だった。

12月1日「映画の日」に1000円で見てきました。受付の窓口で言われるまで気がつかなかったんですが(笑)。もうちょっとで公開が終わるところでしたね。

事前に覚悟していたせいもあって、残酷描写に関しては苦手ではあるのですが、まぁ乗り切りました(笑)。そして、映画全体としてはかなり好印象でしたね。
これ、嫌がる人もかなりいそう。残酷表現だけでなく、映画全体が「タランティーノの趣味」それだけなんですよねぇ(笑)。もともとこの人、B級映画の超人的オタクでありまして、注目された第一作「レザボア・ドッグズ」からして実は大変なオタク映画だったりします。ただこの人の不思議なところは、そうしたオタク的映画制作姿勢のくせに、どこかA級芸術映画の空気が漂ってしまうところなのであります。

 プログラム冊子に載っていた、数々のB級映画からの引用ぶりには、頭が下がると言うか呆れると言うか…女優たちに参考として東宝特撮映画「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」とか見せたとか言ってますし(笑)。スプラッタ描写は若山版「子連れ狼」だとか、藤田敏八監督・梶芽衣子主演の「修羅雪姫」が下敷きになってたりとか(エンディングにこれの主題演歌が梶さんの美声で延々と流れる…)、とにかく凄まじい量の映画を見てますね、タラちゃんは。
 深作欣二に捧げられた本作ですが、そういえば深作さんも「宇宙からのメッセージ」とかいろいろありますしねぇ。深作さんが亡くなったときタランティーノは追悼コメントで「一番インスピレーションを受けたのは『里見八犬伝』」とか言っておりましたっけ。意外と「仁義なき戦い」ではないみたいなんですよね。

 それにしても毎度ながらタランティーノ映画は選曲センスが抜群だと思いました。冒頭の「バンバン」からエンディングの梶さんの「恨み節」まで、既成歌曲の使い方がお見事です。「サーフ・ライダー」なんてあの映画以後「パルプ・フィクションのテーマ曲」と言われている始末で(笑)



#659 
ひで 2003/11/30 00:20
アンブレイカブル

衛星放送でやっていたので見ました。先週はシックスセンスで
シャラマン監督連チャンでした。

こうして一介の警備員はマクレーン刑事としてガラスを踏もうが爆破に
巻き込まれようが関係なく戦えるようになったんだな・・・、ってそれは
違うか。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#658 
徹夜城(支配人) 2003/11/23 22:15
マトリックス完結編

ようやく見てきました。
見に行った劇場では2スクリーンも使って30分ズレで上映するスケジュールになっており、しかも近所の映画館でも同タイトルを上映している、という状況だったので混んでるんじゃないかと思っていってみたら…あらま、ガラガラでした(笑)。
うーん、どうもあの「リローデッド」の続編で、「復習」が必要なことから敬遠されたフシもありますねぇ。それと、どうも実際に見た上でも映画作品として今ひとつ乗れませんでした、少なくとも僕には。
いくつか面白いシーンはあったのだけど…「リローデッド」のときは仕事後の体調不良もあって途中で眠っちゃったためにストーリーが一部判然としておらず、それがそのまま「レボルーションズ」につながった格好で、なんかよくわかんないまま終わってしまったような。

 ネタばれはネタばれに書くことにしますが、やっぱり「一作目を超えられないジンクス」は生きていた、ってことになっちゃうような…特に三作目は人間vs機械の直接的な対決(仮想空間ではない)の描写にムチャクチャ力をこめちゃっており、「それは方向性が違うのでは」と思うところが多々ありました。
 
 それにしても「リローデッド」でチラッと「ミフネ」が出てきたときは、ちょっとしたオタク向けサービスかと思ったら(笑)、3部で大活躍じゃあないですか。顔つきもなんとなく似てるといえば似てる人を選んでましたし(笑)。



#657 
徹夜城(支配人) 2003/11/18 12:28
見てないんですが

>らいさん
情報お求めの大統領替え玉映画ですが、ちょこっと検索かけてあたってみましたところ、ケビン=クライン、シガニー=ウィーバー主演の「デーブ」ではないかと思われますが、違うでしょうか?僕自身はこれ未見なんですけどね。

未見と言えばこのところ忙しくて「陰陽師2」「キル・ビル」「マトリックス革命」と見てない映画が溜め込み状態になってます…
それでいて自宅では先日ビデオにとった「天井桟敷の人々」をチビチビと見ております。



#656 
らい 2003/11/16 20:27
教えてください

けっこう前にやってた映画で、タイトルも出演者の名前もわかんないのですが、アメリカの大統領が死にかけてしまい、しばらくの間、大統領に顔がそっくりの一般市民の男性が代わりに大統領のふりをして政治をするという映画の名前をしりませんか?ラストシーンは一般市民にまた戻った主人公のところに大統領夫人がやってきて抱き合うというところです。わかるかた教えてください。役者名でもけっこうです



#655 
原田 実 2003/11/15 19:15
『始めよければ終わりよし』・・・ちがうって

『マトリックス・レボリューション』見てきました。
内容はともかく(^^;)一番気に入ったセリフ
「この腕に傷をつけたのが俺だとすると、ここにいる俺はいったい誰なんだろう?」
・・・ご存知『粗忽ナブカドネザル』の一席でございます。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#654 
ひで 2003/11/06 02:31
行列革命

つい先ほど、これを見て帰ってきたところです。
細かいこと(といっても大部忘れてきてるのが問題ですが・・・。見たばかりなのに(爆))ネタバレ専用の掲示板に書きますが、話としては筋自体はそう難しいものではないように感じました。その周りに色々細かいことがついていて、それがよく分からないんですが・・。
映像表現のほうは、いままでドラ*ンボールとか聖闘士*矢などのアニメではできても実写では難しかったシーンを実写でやったという点でやっぱりはじめみたときは「をぉ〜」と思ったものですが、さすがに3作目となるとさすがに新鮮味も薄れてきます。格闘シーンを見るとなんかドラゴン*−ルのように見えてきます。クライマックスのネオ対スミスなんか特に・・・・。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#653 
なな 2003/11/02 23:59
感謝〜!

いえいえどうも。このくらいならネタバレにならないでしょう。
そうですか〜……首ちょんぱ。(^^;)
私が知りたかったのは「今後公開される後編も見に行かなくちゃならないか」ということだったので、國村さんに関しては前編だけでOKということが分かって感謝してます♪

ところで「陰陽師2」はご覧になりましたぁ〜?>管理人さん



#652 
ひで 2003/11/02 19:06
遅くなりました

>なな様
國村さんですが、やくざの親分役で出ていました。で、ルーシー=リューに
文字通り「首を切られて」しまいました・・・。合掌。
ネタばれになるかなぁ・・・。

昨日深夜(今日未明)に「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」という映画を
見てました。いまでは奥さんのマドンナ主演の映画「スウェプト・アウェイ」でラズベリー賞を
取ってしまうようなていたらくのガイ=リッチーがまだ元気だった頃(笑)の映画です。で、開始
してからしばらく不覚にも見逃したのですが、登場人物はやたらたくさん出てくるけれどあまり
よくわからない・・・。とりあえず麻薬とお金をめぐるロンドンの下町のちんぴらからギャングまで
ふくめた抗争といったところです。どうやら開始してそんな立たないうちに全部の登場人物を出して
そこで人間関係などもやってしまったらしい・・・。もう一辺見るか、このまま放置か、微妙。


http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#651 
徹夜城(支配人) 2003/10/28 18:43
ウソもバーホーベン

>原田さん
日曜夜に何気なくチャンネルを回しておりましたら透明人間が映っていたので「なんじゃいな?」と思ったら(そのまま別のチャンネルに飛びまして)「インビジブル」、そうか、そういう映画がありましたねぇ。
 ポール=バーホーベンという監督は本音を言えば好きとは言いがたい監督さんなのですけど、確信犯といいますか最近は自らB級作品監督であることを誇っているようにも思えます(笑)。「ショー・ガール」で「ラズベリー賞」の最悪監督賞を受け授賞式に直接出向いた唯一のお方でもあり、シャレの分かる人だな、という印象もあります。
 ただ個人的にはこの監督で「トータル・リコール」はやってほしくなかった…という愚痴を繰り返しておりまして。あとこの映画に関しては主演(次期カリフォルニア州知事)も問題でしてね。

>歴史もの三昧
歴史関係は「史劇的」の方に書くのを一応ルールにしてるんですが、映画の話に絞りまして。このところNHK衛星がいろいろいいのをやってくれちゃうのでビデオを見る時間確保が大変です。

 本日はジョン=ウェイン主演監督の「アラモ」を鑑賞しておりました。3時間もあるんだよなー、これ。昔の大作映画の常でインターミッション(休憩)とエンディング後の終曲が流されてます。
 時は1863年、テキサスのアメリカ系住民(といっていいのかな?)がメキシコから独立して「テキサス共和国」建国を宣言、メキシコ正規軍がこれを鎮圧しにくる。これに対しテキサス共和国側はアメリカ合衆国の援軍を待ちつつ礼拝所(アラモ)を改造した砦で絶望的な戦いを展開、最後には玉砕…というお話であります。アメリカ人も「玉砕」を美化する気分はたぶんにあるんだな、と改めて思わされたりして(主要人物のほとんどが死んでしまうアメリカ映画も珍しい)。「自由のために戦い散った戦士たち!」ってなフレーズが21世紀の今日まで自己正当化に使われとるなぁなどと歴史的なことにも思いを馳せるのでありました。
 まぁそれはともかくラストの大攻防戦(というより一方的な展開ですが)は金をふんだんにかけたなかなかのもの。メキシコ軍の雰囲気が「戦争と平和」「ワーテルロー」などで描かれたナポレオン戦争そのまんまというあたりが19世紀前半という時代を感じさせます。
アラモ砦の偵察隊が「メキシコ軍には4メートルを超える大砲がある」と報告して指揮官が「ヨーロッパにはそういうのがあるが北米には無い!」と否定したとたんにドカーンとその大砲の弾が飛んできて、肉眼でも敵陣にその大砲があることが確認される。兵士の一人が「敵陣にあるのがわかってよかった。おりゃあ、てっきりヨーロッパから弾が飛んできたかと思ったよ」と一言言うのがさりげなく可笑しかったです。

 さてと、次は「ワーテルロー」を見ておかないと。以前一度見たんですけど、ほとんど忘れてますし。ここんとこ「サハラに舞う羽根」とか19世紀ものの戦争スペクタクルが続いているなぁ。



#650 
原田 実 2003/10/26 23:55
『インビジブル』

阪神の優勝が先に延びた(この辺すでにバイアスあり)ために、日曜洋画劇場の『インビジブル』を時計を横目にみてしまいました。おかげで、オープニング・クレジット終了から、事前情報がある人には5分以内、ない人にも10分以内に、作品世界理解に必要な情報がきちんと提示されていることがわかった上、20分で最初の大きな見せ場があるという、バーホーベンの職人芸を堪能いたしました。
その上クライマックスは、悪玉・善玉による中学生の科学(その原理を理解した上でちゃんと応用できるか)対決なのですから、たまりません。
で、この作品が前提になってこそ、『リーグ・オブ・レジェンド』のロドニー・スキナー氏の活躍もあったのだな、というのもうかがえて結構楽しんでしまいました。
ああ、やっぱり吾ながらB級志向のキャラクターだなあ・・・

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#649 
なな 2003/10/26 20:50
く…

…國村さんはカッコよかったですか?(*ーー*)←(赤面してるつもり;)
なんでも「殺し屋1」を見ての、タランティーノ監督自らの出演依頼だったとかで。
私のイチオシはずっと佐藤浩市さんなんですけどね、ハリウッドで受けそうな日本人俳優は、じつは國村さんのようなオールラウンドなバイプレイヤーなんじゃないかと…思ってるんですよ。
キル・ビルは昔の映画のオマージュだかパロディだかがふんだんに盛り込まれていて、ネタ元を知らないと楽しめないとも言われていますが、どうでした?
その点も行こうかどうか迷ってるところです。



#648 
ひで 2003/10/25 20:18
Kill Bill

今日早速見てきました。
確かに手や足、首、頭のてっぺんがよく吹っ飛んでました。
血の飛び散るシーンも多々見られましたし。
とりあえず久しぶりに千葉真一を見られたのでよしとしましょう。
話自体は何か半端なところで終わってしまいましたが、第2部を待て、ということのようです。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#647 
なな 2003/10/25 00:30
キル・ビル

ホラーがだめな方、スプラッターも嫌ですか?(^^;)
國村隼が出てるので見に行きたいと思ったんですけど、あまり過激な殺陣は嫌だなあ。
小さい写真で襟元から上を見ただけだけど、ルーシー・リューの着物姿が意外と似合ってる。
日本にはこういう極端な狐顔の女優がいないので貴重ですね。

私はホラーはいいんですが、じつは病院物のドラマがダメなんです。
昨年あたりようやく「振り返れば奴がいる」を全部見ましたけど、「ナースのお仕事」も今話題の「白い巨塔」リメイク版もちょっとね。國村さんが出ていた「ナースマン」も苦しかった…。
だいたいうちの猫ちゃんを動物病院に連れていくのさえ苦手なんですから。

野村万斎さんのキャスティングinムロタイ。
本業を持つ野村氏がもしも一年間大河に出演OKとおっしゃったら、一年間のレギュラーとしてどんな役柄を与えます?(今度も謎…けど深い意味はないですよ^^;)



#646 
ひで 2003/10/22 20:12
映画のタイトル

確かに付け方って難しいですね。
あまり安直なタイトルを付けられてもつまらないし、かといって原語っぽいカタカナタイトルというのも味気ないし、そもそもどんな映画なのかサッパリ分からないこともあるし・・。今日(10月22日)の新聞を見ていて、衛星映画劇場を見ると「アルビノ・アリゲーター」というタイトルの映画がありました。てっきり「ジョーズ」とか「アナコンダ」とか「ラッシー」みたいな動物ものの映画なのかと思ったら全然違う密室サスペンスものみたいだし。

http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/


#645 
徹夜城(支配人) 2003/10/19 20:42
なーるほど。

>ひでさん
なるほど、「サハラ」自体が「砂漠」の意味だったんですね。それは初めて知りました。
まぁそれはそれとしてこの邦題つけた人間がそれを知っていたとはあんまし思えないんですけど(^^;)。
 まー、ともあれタイトルなんて興行目的上、なんでもアリ状態なところはありますね。しかしそれで一回決まってしまうとその後とうぶんはその映画のタイトルを統一してそう呼ぶことになっちゃうんですよね。タイトルつける人は後世の映画ファン(笑)のことも考慮してほしいもんだ、と思うこともしばしばあります。

 この手のことは今に始まったことではなく、名作として名高い叙情的西部劇「荒野の決闘」だって実のところ「なんでそんな安直なタイトルを!」と言いたくなるような邦題なんですよね(原題は「我が愛しのクレメンタイン」ってなタイトルなので変えたかったのは分かるんだけど)。

 数年前ひところ洋画系女性ものサスペンス映画が流行ったころは面白いように無理やり日本語邦題が乱立しましたね。「氷の微笑」が当たってからだと思う。「蜘蛛女」とか「冷たい月を抱く女」とか意味不明の邦題も目立ちました(笑)。
 一度つけた邦題がその後の映画興行じたいを縛ってしまったのが前にも書いたスティーブン=セガールの「沈黙の戦艦」でしょうなぁ(笑)。日本語ぺらぺらのセガールとしては何を思ったか、聞いてみたいもんです。



#644 
ひで 2003/10/16 22:30
「サハラ」

サハラってアラビア語で「砂漠」のことですし。「サハラに舞う羽根」で、スーダン
を舞台にしたとしてもまぁ大丈夫でしょう。羽根は舞わないみたいですが(^ ^;)。
類似の例として、「ゴビ」も確かモンゴル語で砂漠の意味だったような。






#643 
徹夜城(支配人) 2003/10/15 00:31
宣伝惹句に偽りあり?

えーと、ネタばれに久々に書いた「サハラに舞う羽根」ですが…ネタばれ関係以外でこちらにあれこれと。

 原題は"The Four Feathers"。まず「サハラに舞う羽根」というタイトルはアリなのか、という問題があります。ここでいう「羽根」は「臆病者」の象徴であり物語のキーになるものなのですが、「舞う」ことはありませんし(笑)。そもそもこのスーダンの砂漠は「サハラ」なのか、僕はひっかかりを禁じ得なくて…もっともロケはモロッコでやったようなのでそれなら「サハラ」ってことになったりしますが(笑)。
 そして極めつけが宣伝コピー。「この羽根に誓う、必ず君のもとへ…」ですぜ(笑)。「臆病者の羽根」が主人公の行動原理になり結果的に生きて帰ろうとすることにはつながるんだけど、別に羽根に誓うわけでもなんでもない。この宣伝コピー、邦題、そしてポスターも含めて、とにかく「砂漠の世界のラブロマンス」というのを前面に打ち出す、そりゃもう女性客目当てなのは丸わかりなんですけどね。しかし宣伝惹句に「騙された」と思う人、少なくない内容だと思うなー。

なお、本編前の予告編上映で気に障ったタイトルが「すべては愛のために」という邦題がついちゃった洋画。世界各地の紛争地域で医療活動?にあたる男女を描いたものらしいですが、その邦題はいくらなんでも古い、というか工夫が無さ過ぎでは…その邦題見ただけでB級以下の印象を与えちゃってる気がするんですが。



#642 
徹夜城(支配人) 2003/10/05 00:28
一昨年のゴジラなんぞ見てました。

論文も片付いたことだし、とレンタルしてきたビデオはなぜか「ゴジラ・モスラ・キングギドラ怪獣大進撃」(金子修介監督)でした。ついつい見そびれていたゴジラシリーズです。その次の「ゴジラ×メカゴジラ」も見てないんですけどね。
 感想はと言えば、「つめこみすぎ」の一言ですかねぇ。「ガメラ」シリーズの金子監督ですが、シナリオの作り方がイマイチ、と思えました。4体も怪獣(しかも全部使い古し)を出していることは無いんじゃないかと…しかし興行的にはそれで当たるんだよなぁ。
 それと耳にはしていたんですが、ミリタリー色を出そうとしてイヤミになっているところが多いです。怪獣退治に「防衛軍」が出撃、銃を手にザッザッザと行進しているところへ「兵隊さん、がんばってー」の市民の声のシーンは、わたしゃギャグかと思った(笑)。怪獣退治にいくのにあの装備はないだろー、と言っていたらやっぱり殺戮されちゃうんですけどね。
 チラリとゴジラが戦没者の怨霊の集合体という設定がにおわされてますが(これ自体は以前からささやかれていたことではあります)、それと「大和の守り神」である怪獣たちとの戦い、さらには防衛軍との関わりが、いまいちまとまりきれてないし…
 カメラは全体的に引き気味で構図を作っていて、そこらへんは少々大人っぽいつくりだな、とは感じました。細かいところで新味な演出もあって目は引くんですけどね。どうもやっぱり「ゴジラ」ということで金子さん気合入れすぎちゃったのかな…?

>ななさん
「陰陽師II」に関しては予言と言うより、世間一般のヒット作続編って90%がそうなる運命でありまして…(^^;)。まるっきり違う方向を目指すか、お約束をそのまま踏襲すると案外うまく続編が作れるらしい、と僕などは感じています。
 
野村萬斎さんが「ムロタイ」に出た場合の配役ですか…細川清氏なんかもやらせてみたいところですね。同族の細川勝元は「花の乱」で演じてましたし(笑)。
 それじゃあ正統派(?)すぎるので、と考えたのが足利義詮役。優柔不断でどうみても名君ではなく、それでいて偉大な父へのコンプレックス、二代目ならではの苦悩などなど、苦労の多い人でありまして、実は「ムロタイ」では一番難しい役かもしれません。
 あ、清氏にせよ義詮にせよ、前半で退場しちゃうキャラですなぁ。



#641 
なな 2003/10/02 23:56
陰陽師

>2回目
陰陽師U公開に先駆けてのテレビ再放映を見ました。…やっぱダメダメっす。(^^;)
いや、役者さんたちは(今井絵理子も含めて)がんばってると思いました。昨年の初視聴よりいくらかポイントアップ。ネットの個人批評を見ると伊藤英明の評価が分かれていますが、野村万斎と真田広之の名演に加えて伊藤も重々しく時代劇していたら、万人受けを目指すエンタメとしてはちょっと固い気がするのであれでいいのかも。伊藤も今井も言われるほど大根じゃないですよね。

ダメなのはやっぱあのロボットカラス&プラスチック般若面&蛍光黄緑色のCG…。
…もあるけど、監督がCG美術にばかり凝って、実際の平安京(京都)の自然や風物をないがしろにした姿勢が一番許せない〜。当時の衣装や建物の色彩は、源氏物語や枕草子に見られる自然への鋭い観察力が現代の制作者にもあってこそうまく表現できるものだと思います。監督の審美眼のなさは晴明邸の庭をいかにもな造花で埋め尽くしたシーンにもっともよく現れてると思いますね。ついでにこの監督は編集でもせっかくのシーンを余韻なくぶった切った箇所がいくつかあって、原作ともども長編向きではないのだと感じました。Uでは改善されてるといいですね。

すでにパートUを見た人によれば、出来映えは徹夜城さんが「予言」した通りになってるみたいですよ。
ところで野村万斎さんですけど、仮にムロタイにキャスティングするとしたら誰がイメージに近いですか?
安倍晴明や朝ドラ「あぐり」でのエイスケのような飄々とした役柄でなくても、こんな役の万斎を見たいというのでもけっこうなので。(謎…)



#640 
徹夜城(支配人) 2003/10/01 00:05
エリヤ=カザン死去。

エリヤ=カザン監督が亡くなっておりました。まぁ大長寿といっていいでしょう。
知ったようなことを書いてますが、僕が見たこの人の映画は「革命児サパタ」の一本だけだったりします(^^;)。
 あとこの人といえばやはり「赤狩り」の問題が出てきちゃうんですよね。真相や本人の気持ちはともかくとしてアメリカ的道徳規範では「仲間を売った」と見なされていることがイデオロギー関係を超えて許されざる行為とみなされているようです。アカデミー特別名誉賞受賞時でも起立せず拍手せずという俳優・映画人(当時を知らない若手でも結構いるのが見えた)が多くいたというのも、「アメリカ」という国の一面を垣間見て興味深かったものです。
 カザン自身共産党員だった時期があるようですが、僕が見た彼の唯一の映画「革命児サパタ」なんかはとりようによっては「左翼的」と見なされるであろう映画でしたね。それで「赤狩り」追及を受けちゃったのかもなぁ…一方で西部劇の名作「真昼の決闘」の脚本は赤狩りの被害者本人が書いていて、実は「赤狩り」の状況をストーリー中に反映させていたりしますね。

>ななさん
まー今井江里子が評判悪かったのは事実なんですけど、前作がヒットしてしまった以上、そのままシフト登板するのは無理からぬところでしょう。これでおろしちゃったら事務所が黙っていないでしょ。
 僕もなんだかんだ言いつつ見に行くと思うんですよ、「陰陽師II」。ただこの手のヒット作の第二作ってのは作り手にとっては難しいもんなんですよね。また作品的にも単なるボリュームアップ(前作ヒットのために予算的に余裕がある、ということも理由でしょうが)になりがちなところがありますし…
 まぁなんにせよ野村萬齋の「人外」ぶりを見るのが楽しみな映画ですな。



#639 
なな 2003/09/27 14:27
陰陽師Uの番宣

「前作よりはマシになってるんでしょうね?」
テレビでCMを見かけたんですけど…我が目を疑うワンカットを見てしまいました。
おいおい、今井絵里子の蜜虫は今回も出るんですか?
前作で「映画をぶち壊した」と酷評された今井ですが、私は客寄せパンダのご愛敬ということで気にしなかったんです。あの棒読みセリフさえなければ、今井の蜜虫は愛らしくて画面の清涼剤にはなる。
ところが2作目への起用となると…前よりセリフと出番を増やさざるを得なくなるし、その分だけ演技も難しくなる。大丈夫なのか? 監督はなんつーキャスティングセンスなんだ?
公式サイトはものすごく凝った作りで、ブロードバンドでも重いんですが、肝心の映画監督にそれを上回る美的センスがないんですからねー。今回はどうなんだろう。

>北朝鮮工作員の映画
見たい〜見たい〜。(^^;)
シュリと同年の制作なんですね。太陽政策がなければ作れなかった映画ですよね。
以前のヤフー掲示板韓国トピにも、「日本に潜入してる工作員のみなさ〜ん!家賃どうしてますか〜?」といった揶揄するトピがあったんですが、久々に探したら他トピに押されてなくなっていたようです。



#638 
秦太 2003/09/24 22:08
「スパイ リー・チョルジン 北朝鮮から来た男」

 福岡市では毎年9月を「アジアマンス」と称して、アジア諸国との交流を深める様々なイベントが開催されています。
 地元テレビ局TVQの場合、毎年この期間にマイナーなアジア映画を放送しています。過去にはあの「プルガサリ」を民放地上波で放送しちゃいました!(深夜枠とはいえ、こんな無茶するTVQはもちろんテレビ東京系)

 さて、今年の放送作品で目を引いたのがタイトルの作品。1999年の韓国映画です。
 主人公は韓国に潜入した北朝鮮の工作員。北の食糧危機を解決すべく、南が品種改良した豚の遺伝子奪取を謀ります。だがしかし!マヌケなことに潜入直後にタクシー強盗に遭って金も装備も奪われる始末。ボロボロになりながら韓国駐在30年の固定スパイに接触し、妻子持ちの彼の家に居候することに。この家の娘とイイ仲になったりもしますが、慣れない韓国生活は彼を追い詰めてゆくのでした。そして遂に彼は任務を成功させたのですが…。

 いちおうコメディーなんだけど、全然笑えません(^^;)
 主人公が、無骨で朴訥でどうしようもない田舎者に描かれています(←絶対スパイに向いてないぞ)。ソウルの大都会に単身放り込まれた彼が、孤独と恐怖に打ちひしがれる様はひたすらミジメで、工作員というよりまるで脱北者。一方、固定スパイ一家の生活は普通の韓国家庭そのもので、子供たちは親の"本業"を知りながら、韓国の価値観で育ち内心複雑な様子。親たちも自らの活動の虚しさはとうに悟っています。
 ラストは詳しく書きませんが、絶望的な南北格差の前に、彼らの命懸けの工作活動は無意味でした。
 「シュリ」や「JSA」にも通じる題材ですが、本作の場合、北朝鮮工作員を脅威ではなく哀れみと同情の対象としているのが特徴です。おそらく工作員に象徴されているのは北朝鮮そのものであって、太陽政策下の韓国人の北に対する同胞意識の反映なのでしょう。現在の日本だったら、北の工作員をこの映画のようには描かないでしょうからね。



#637 
徹夜城(支配人) 2003/09/16 22:27
金返せと言いたくなった映画

>尾鳩さん
その映画についてはまったく知らないんですが、関連話で。いや、これは以前にも書いてるような気がしますが…

僕は見たいと思う映画しか見に行きませんし、もともと寛容なタチなので(笑)、どんな映画でもそれなりにいい部分を見つけて楽しむものですから映画館に行った場合は料金文は楽しんだつもりになるものです。もっとも日本の映画料金がもともと高いということとは別問題ですけどね。
 それでも何本か「金返せ」と言いたくなった映画があるにはあるんですね。僕がいつもこのテーマで思い浮かべるのは…

☆洋画代表
「ファミリー・ビジネス」
確か名匠シドニー=ポラック監督作品。ショーン=コネリー、ダスティン=ホフマン、マシュー=ブロデリックが共演、しかも祖父・父・子の三代をやっている、しかも代々の泥棒一家というなんだか得したような作品(笑)だったのですが、まるでつまらない(一部のギャグしか記憶がない)謎な作品でした。

☆邦画代表
「落陽」
ポルノやめて正統派に戻ろうとしたにっかつを実質的な崩壊に追いやった超大作(笑)。ダイアン=レイン、ユン=ピョウ、ドナルド=サザーラント、加藤雅也というヘンに国際的に豪華な取り合わせで日中戦争時の中国大陸を舞台に野望と陰謀と愛が渦巻く総制作費60億(だったか80億だったか?)超大作…だったのですが、えんえん2時間半ぐらい不毛な映像とお話が続く大駄作。英語、中国語、日本語がチャンポンに飛び交い、ダイアン=レインがどういうわけか馬賊をしているなどハチャメチャな設定。アルバイトぐらいのつもりだったのか、中村梅之助、中村梅雀、嵐圭史など「前進座」の面々が大挙出演していたことが見ものだったりしました。
 そして、なんつっても。この映画の宣伝を請け負い、出演もしていたのがあの水野晴郎氏。そう、「外見が似ている」というだけで「山下奉文」を演じているのであります。
 …そして数年後、これがきっかけとなり「シベリア超特急」が生まれるんだから…
 いやー映画って、ほんとうに、イイもんですね(爆)。



#636 
尾鳩 2003/09/15 15:44
駄作中の駄作

1998年の米映画で、「Extreme Limit」なる映画を知っている方はいらっしゃいますか。「極限」とでも訳せばいいのか。確かに「極限」の映画です。
今までいろいろな駄作を見てきた私ですが、これは「極限」の駄作です。
全てにおいて、駄作なんです。
ストーリー、俳優達の演技、アクション・・・脱力すること請け合いです。
決して一人では見てはいけません。
皆で、突っ込みを入れながら見ることをお薦めします。
それでも、最後まで見られるかどうか、保証はできません。

この映画、見たことある方、知っている方、います?



#635 
ひで 2003/09/14 23:04
ゲロッパ

昨日は有楽町で「ゲロッパ」を見てきました。あの井筒監督の最新作、他人様の映画はけちょんけちょんに言ってるけれど、自分はどうなんだろうというちょっと意地悪な興味もあって見に行ったけれど、実際面白かったですよ。最後が超法規的措置で許されちゃうのはどうか?とも思ったけど。



#634 
徹夜城(支配人) 2003/09/09 21:46
金髪座頭市

北野武監督・ビートたけし主演の「座頭市」、見てきました。ヴェネツィア映画祭の銀獅子受賞直後ということもあって映画館は盛況でした。こちとら別に話題に便乗したつもりは無く最初からこの日に見に行く予定だったんですが…
時代劇にしちゃ観客の年齢層が幅広かった印象がありましたね。思えばこのところ岡本喜八「助太刀屋助六」、山田洋二「たそがれ清兵衛」と大物によるチャンバラ時代劇意欲作が続いております。

 うむ。純粋にチャンバラを楽しみたい方にはかなりお薦めです、「座頭市」。アイデア満載の数々の殺陣が楽しめます。石灯籠をぶった切っちゃったり、無茶なこともしますけど、これらは半ばギャグの領域に走っているところもあるので、楽しめます。ほとんど監督本人のアイデアによる殺陣だそうで、リアルかどうかではなく、映像的に迫力は大です。
 それと、斬られた時の「血しぶき」の凄さも見所です。といって、別にやたらに血なまぐさいというわけではありませんね。どういう風に血を飛ばしてるのかわかんないんだけど、なかなか盛大に、かつリズミカルに血がビシュッと飛ぶんですな。時代劇の漫画なんかで見られる血しぶきの飛び方、と言いましょうかね。
 一人で一気に大勢を切り殺していく殺陣がやたらに出てきますが、これなんかは黒澤の「用心棒」「椿三十郎」のノリ。もともとの世界観に共有するところがあるせいもあって、全体のつくりは「用心棒」ライクです。
 今回のたけし座頭市は第一作ということもあって(というかシリーズにする気があるんだろうか…?)勝新太郎主演の第一作に構造が似てますね。もともとの「座頭市」第一作は「天保水滸伝」の世界でありまして、佐原のヤクザ抗争を背景にしており座頭市とは個人的にはキライではないが宿敵となる侍として平手造酒が登場してました。これが今回のでは浅野忠信というわけで…それにしても浅野さん、よく出てるよなぁ。

 細かいところでギャグをかますあたりはビートたけし風味。カダルカナル・タカもなかなかの名演、大楠道代さんも「いかにも」といったドンピシャ配役です。
 ところで今回のは頼まれ仕事だったせいもあってかいつもの「北野映画」とは違った娯楽作になってるみたいですね。実は僕はこれが北野監督映画初体験だったりするんですが…(^^;)

>ひでさん
「ロスト・イン・ラマンチャ」は予告編だけ見てます(確か「ボーリング・フォー・コロンバイン」見に行った映画館で)。
以前ハリウッドの舞台裏、特にビジネス面を追ったイギリスのドキュメンタリー番組を見たことがあるんですが、どんな映画でも大なり小なり予想外のハプニングやらトラブルやらに巻き込まれるものだそうで、企画段階から映画一本を完成させるまでというのはまさに死屍累々の戦場、という有様なのだそうです。テリー・ギリアムの「ドン・キホーテ」もそんなようなドタバタの一つなのかも。



#633 
ひで 2003/09/07 23:29
昨日見た映画

「英雄」の他に、もう一本見てました。というか、そっちを見るのがメインだったのですが、レイトショーで時間に余裕があったので「英雄」見てました・・・(笑)。

で、見た物は「ロスト・イン・ラ・マンチャ」という映画が“できなかった”過程を追いかけたドキュメンタリーです。

「未来世紀ブラジル」、「12モンキーズ」のテリー=ギリアムが長年暖めてきた企画としてドン=キホーテを映画化するというものがあり、それを実現しようとします。構想10年、複数のプロデューサの関与、2度にわたり撮影を開始しようとしたといった経緯がありました。ヨーロッパに拠点を移して資金を調達し、さぁ開始しようとしてみると、次から次に問題発生・・・といった内容です。
まさしく多国籍軍というしかないスタッフの間でのコミュニケーションの壁、役者がなかなか来ない、馬が十分調教されていない、防音設備のないステージ・・・・これだけの問題を抱えつつもクランクインします。しかしクランクインした後もロケ先では戦闘機の爆音がとどろき、洪水で機材は壊れ、ドン=キホーテ役の俳優は病気でダウン・・・ついに撮影6日目にしてギリアムの映画撮影は失敗に終わります。

本当にドキュメンタリーか?ブレアウイッチみたいなドキュメンタリー風フィクションだろうかと思うくらいできすぎた失敗談ですが、まさに逆「プロジェクトX」ってかんじです(笑)。

もっとも、テリ=ギリアムというと「未来世紀ブラジル」では編集権を巡って映画会社とトラブルを起こしたり、「バロン」では衣装・道具・セットが撮影当日に間に合わないとかと言うことがざらな人なので、彼を巡るトラブルがまた起きたと言うことなのですが(笑)




#632 
徹夜城(支配人) 2003/09/07 22:31
ああ、あのスカしたアンチャンでしたか(笑)

>貧乏神さん
おや、存命だったのはロバート=ヴォーンでしたか。確かに「ナポレオン・ソロ」が代表作といって良いでしょうね。「クロムウェル」なんかで主演もしておりました。
 ただロバート=ヴォーンが「荒野の七人」で演じたガンマンは一番最初の戦死者ではありません。一番最初に死ぬのは(名前確認してないんだけど…)七人中、「不純な動機」で来ていたあのガンマンだったはずです。ヴォーンも不純といえば不純な気もする動機でしたが(脱走兵として追われていたので山村に隠れようとした…でしたよね?)。
 この役は原作「七人の侍」にはまるで該当するキャラがいないオリジナルなんですよね。さっき書いた「不純な動機」で来たやつもそう。「荒野」は原作の二人のキャラを融合させたりして作ってるんで二人ほどまったくオリジナルキャラを作ってるんですね。

 チャールズ=ブロンソンが「荒野」で演じたキャラは初登場シーンが代金の換わりに「巻割り」している場面であることから原作の千秋実の役どころであります。しかし村に入ると子供たちに懐かれるので、三船敏郎のキャラも入ってますな。



#631 
貧乏神 2003/09/05 22:54
最期の一人は食えない男

まだ存命なのはロバート・ヴォーンでしたね。肺病のガンマン役だった人。確か、
支配人さんの書かれてる通り、映画では最初に死んでたと思いますが。
煮ても焼いても食えないタイプの脇役で、映画でもテレビでも活躍してる人ですが、
代表作というと、0011ナポレオン・ソロになるのかな。さしずめ、米国の佐藤慶って
ところでしょうか。

しかし、是非とも、テレ東あたりにチャールズ・ブロンソン追悼特集を組んでもらい
たいところですね。個人的にはアミン元大統領追悼との合わせ技で、「サンダーボルト
作戦」を希望しますが。
しかし、ブロンソン氏も、「サンダーボルト作戦」ではイスラエル軍人、「大脱走」
ではポーランド軍人と、国籍不問な人ですね。「荒野の7人」の共演者ブリンナーほど
ではないにしても。それとも、アクションスターは無国籍が基本なのか。
そういえば、「大脱走」の(現実での)生存者も、いまではアッテンボローくらいなのかな。




#630 
徹夜城(支配人) 2003/09/04 00:15
「荒野の七人」の生き残りは誰?

先日、チャールズ=ブロンソンが亡くなっておりましたが…
僕が見た映画ではまだ売り出し段階でヒゲもはやしてなかった「荒野の七人」がありました。と、いうところで気になったのが「荒野の七人」の出演者ってもう「全滅」したのではなかろうか、ということでした。先日ジェームズ=コバーンが亡くなっておりましたし。
同じことを考える人はいるようで、TVのワイドショーの芸能コーナーで「まだ一人健在です」とコメントしてる人がいました。しかし誰だか言わなかったんだよなー。原作「七人の侍」での菊千代の役どころだったホルスト=ブッフホルツも亡くなっていたと思いますし。
俳優さんの名前を忘れたけど、映画で一番最初に戦死したガンマン役の人ではないかなーと思ってるんですけどね。「七人の侍」の方も映画中で生き残った人たちが先に亡くなり、映画中で一番最初に死んだ千秋実が最後まで生き残っていたりしましたし。

>ホラー関係
そういやアメリカじゃあ「フレディVSジェイソン」が大ヒットしたそうですな。「ゴジラvsガメラ」みたいなもんか、違うか(笑)。「貞子vsトイレの花子さん」とか(爆)



#629 
ひで 2003/09/02 00:19
チェコアニメ映画

この夏、「カレル・ゼマン レトロスペクティブ」と「真夏の夜の夢 イジー・トルンカ特集」というチェコアニメ映画の世界では有名な監督の作品を数本〜十数本集めて公開する特集が組まれていたので見てきました。

感想としては、今だったらCGで簡単に作れるけれど、人形を動かしたり色々と工夫を凝らした撮影方法を用いたり(遠近法を用いたり・・)、今の映画ではなかなか見られない細かい手仕事ってかんじでなかなか良かったです。人間物がないと色々アタマ使って工夫するというか(笑)。
人形を動かしていたり、背景が絵だったりするのでかなり素朴な印象を与える部分もありますが、そこになんとなく味わいがあるというか何というか、ほっとするというか。



#628 
徹夜城(支配人) 2003/08/28 21:20
いえね、

>ななさん
いえいえ、別にホラー書き込みご遠慮くださいとかそういうことなじゃいんで、ご安心ください。単純に「僕はホラー系の映画はまず見てないんで内容への反応ができません」というエクスキューズですので(^^;)。

>ドキュメンタリー映画関連
僕は見てないんですが、日本のドキュメンタリー映画の傑作として知られるものに「ゆきゆきて、神軍」がありますね。なんでもマイケル=ムーアも本作のファンだとか書いてあるのを、どっかで見かけたような。意外に国際的に有名な作品らしい。
日本のドキュメンタリー映画では小林正樹の「東京裁判」、市川崑の「東京オリンピック」などが有名ですね。「東京裁判」だけはTV(衛星だったかな?)放映時に最後の方だけチラッと見たことがある程度。「東京オリンピック」も途中の数シーンを見かけた程度です。
 しかしどちらも劇映画で巨匠といわれた監督の作品であるところが面白い。「東京オリンピック」は当初黒澤明が監督する予定だったけど流れたんだそうで、実際に撮っていたらどんな感じだったのか興味がわくところです。

 オウム事件と映画といえば熊井啓監督の「日本の黒い夏・冤罪」がありましたね。これはあくまでフィクション込みの劇映画ですけど、ドキュメンタリーに近い手法を使っています。
 完全な劇映画のくせにドキュメンタリー調といえば、なんといっても岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」ですなぁ。また見返したくなってきました。DVDはまだ出てないのかな?



#627 
民本主義者 2003/08/28 14:42
衝撃!のドキュメンタリーつながり

http://www.kashiwashobo.co.jp/
この柏書房のサイトの「最新情報」の欄から「A」「A2」と共に、マイケル・ムーアの「マイケル・ムーアの“恐るべき真実”★アホでマヌケなアメリカ白人」(近日発売予定)を扱ったアマゾンのサイトに行く事ができます。これはアメリカでテレビ放送されたムーア監督の番組を編集したもので、日本では初公開です。ムーア監督のドキュメンタリー映画といえば、「ロジャー&ミー」という作品があります(日本でもビデオ化済み)。ゼネラル・モーターズ社が創業の地の工場を閉鎖して大量の失業者が出て、この惨状を GMの会長に訴えようと我らがムーアが会長に直接に会うために孤軍奮闘するという・・・。芸風が全然変わっていないなあ。
これにも色々と「目を疑うシーン」が出てくるのですが、やはり一番衝撃的なのは、失業した女性(白人で結構若くて美人)がヤミで食肉として売るために飼っていたウサギをバットで殴って屠殺して、「こんなところを知り合いに見られたくないわ」と恥じ入りながら、木の枝にウサギを吊るして小さなナイフで異様に手際よく皮を剥いで内臓を抜くシーンでしょう。
これに比べれば、その後に出てくる、黒人男性が銃で撃たれて死亡する場面なんてメじゃあない、という観る側の感性に問題があるのだ、とムーア監督は著書『アホでマヌケなアメリカ白人』で指摘していましたな。



#626 
ひで 2003/08/28 14:27
「ラン・ローラ・ラン」

BSの夜中の映画でやっていたので、見てしまいました。
これといったストーリーはなく(だって、単に20分以内に10万マルク調達して彼氏の所に届けるってだけだし・・・)、同じようなシーンの繰り返し(ただし微妙に違う)が多いので、こんな物映画じゃないって言う人もいます。まぁ、実験的な映画ですね。
ただ、初期値の違いによってその後の展開が全く変わってくる(走ってるときにすれ違った人の人生のその後も変わってくる)ところとか、主人公が走ってるところでの音楽の使い方とかはいいなと思いましたが。



#625 
なな 2003/08/28 00:46


>徹夜城さん
ありゃ…何度も書かせちゃってるのは、私ですね?(^^;)
ネタばれするほど詳しくは書いてないと思いますが、それでも投稿文から想像力で補ってしまうからヤダとか、タイトル見ただけで番宣の映像がフラッシュバックするからダメとか、そういう感じですか?
こちらでホラー映画の感想は書かない方がいいのかな?(←ちょっと慌ててる)

気がつかなかったけど、私ってホラー映画の感想をよく書いていますね。
人を楽しませるより怖がらせる方が実は難しい。ホラー小説は難しいと聞いたことがあるので、テレビでホラー映画があると洋画邦画問わず見てみることにしてます。勉強のために「演出」に注意を払ってるわけで、つまり有料の映画館では見ないジャンル。本を読むより早いしね。
なんか映像を"分解"しながら見ている感じですよ。それを忘れて本当に恐さに引きずり込まれる映画というのは…なかなかねぇ。想像力とは対照的かもしれませんね?

あと、我が家は衛星もWOWWOWも入っていないので、地上波で日本映画が放映されるのがけっこう貴重なんですよ。そう言えば視聴者のニーズに合わせて作品を選ぶせいか、邦画はホラーやサスペンスが多いですね。で、週末9時代は洋画ばかりでそれもアクション映画…。



#624 
徹夜城(支配人) 2003/08/27 13:07
ホラー映画とドキュメンタリー映画

>ななさん
以前から何度も書いてることですが、僕はホラーものは大変苦手です(笑)。映画でも小説でも漫画でもダメなんですよ。子供のときも悪夢が何より怖かったという人間でありまして…どうも想像力過多の傾向も影響しているようです。
 というわけで最近流行の和製ホラーもさっぱり見ていません。劇場でホラーの予告編見るのすらヤなんだから(笑)。
 ただ広い意味での「恐怖映画」となりますと、ヒッチコックの「サイコ」「鳥」なんかはやっぱり見ていて感心していたりもします。あと一部の社会派映画にはホラー級に「恐怖」を感じさせるものがあったりしますね。

 日本映画でしばしばラストに「お涙頂戴」が出てくる、という指摘は僕も前から感じているところです。「感動の安売り」と言いましょうか、作り手が勝手に感動していて余計なシーンを付け加えて全体をブチ壊しているケースはまま見かけます。僕が最近それをいちばん感じた映画は東宝の「誘拐」(大河原孝雄監督、渡哲也主演)ですかねぇ。途中までは下手すると日本推理映画史に残りそうな名作なんだけど、ラスト10分でブチ壊された気がします(笑)。


>民本主義者さん
 ドキュメンタリー映画って、先日の「ボーリング・フォー・コロンバイン」(これも近々ソフト化)ぐらいしか劇場では見たことが無い僕なんですが、ご紹介の「A」「A2」はぜひ見てみたいと思いましたね。しかし近所のビデオ屋にはあるのだろうか…



#623 
民本主義者 2003/08/26 16:17
AはAUM・荒木・麻原のA

森達也監督の「A」「A2]をビデオで観ました。非常に面白い、と言うよりこれがビデオ化されたこと自体に驚いています。
「A」はオウム真理教の広報副部長・荒木浩に焦点をあてたドキュメンタリーで、オウムの側から見ると、警察やマスコミのやってることがいかに理不尽に見えるか、よくわかります。
撮影してもいいかどうかマスコミ代表と荒木氏が交渉しているシーンを勝手に撮影するマスコミ。飛びかかって信者を引きずり倒して、その信者を「公務執行妨害、傷害」で逮捕する警察(この不法逮捕のシーンは本当にすごい)。どっちもマトモではないんですが、じゃあオウムがマトモかというと全然そんなことはなく、真顔で「尊師の脳波って止まってるんですよ」と信者が言う。マトモって何なんだ!と叫びたくなります。
「A2」はその続編なんですが、こちらではデモ行進をする右翼の方たちが大変にいい味を出しておりまして、事前の注意で「オウム出て行け!上裕死ね!殺すぞ!、等は一切禁句です。我々民族派は地方自治体とは違いまして、この地域から、単にオウムが出て行ったらそれでいい、とは考えておりません。出て行った彼らは必ずや別の所で問題を起こすでしょう。我々はもっと根本的な解決法を考えています」と述べて、あれ?結構マトモじゃん?と思わせるとその後で、同じ人物が真顔で「オウムが国体護持を教義に掲げれば、対右翼的には意味合いが大きく変わってきます」と述べて、ダメじゃんと思わせる。
現代日本文化の奇妙な側面を淡々と描いた、他に類のない映画です。
子供を含めて、顔にモザイクをかける処理を一切行っていないのも特徴で、よくビデオ化ができたなあ。



#622 
なな 2003/08/21 00:22
仄暗い水の底から

本来なら夜になっても暑い日本の夏の夜に、涼しくなるために見るホラー映画なんでしょうが。
今年は涼しいというか寒いですよねー。7月末に梅雨明けしても、8月になっても雨が多いし。
今夏のジメジメ〜っとして冷やっこい気候のせいで、風通しは万全なはずの純和風建築の我が家でも部屋の湿気が気になります。それがかえって、この映画に出てくる古〜い賃貸マンションの薄暗さ・コンクリの冷たさ・かび臭さ・おいしくない水道水・上階からの雨漏り…といった描写を肌身に感じさせてくれました。テレビ放映の夜も雨が降って気温が低かった…。

同じ原作者の映画化「リング」と「らせん」が「な ん じゃ そ ら?」な感想だったので、期待してなかったんですが、いや〜どうしてなかなか、気味悪さと面白さはかなりのものでしたよ。
次に何が起こるのか、ジワジワとくる恐さは日本のホラーの特色ですかね?

ところがこの映画、ラストの直前まではすごくいいのに、ラストで原作を大幅に変えて、しかもそれが結局原作を越えてない…ネットの感想で賛否ありましたが否の意見が断然多い…まったく余計としか思えない十年後のエピローグまでついてるんです。
どうやら原作は割りとドライな内容らしいのに、日本のテレビや映画ってなぜかセンチメンタル(お涙頂戴)な作風(特に結末)に変えられがちですよね。これが余分だったと思えてならないです。m(ー_ーm)〜〜



#621 
ひで 2003/08/19 01:47
「泳ぐひと」

何気なく深夜BSをつけていたらやっていたので、ついつい見てしまいました。
突然、友達の家をプールづたいに行って家に帰ろうと考え、それを実行に移す
バート・ランカスター扮する主人公ははじめから最後まで海パン一丁だし(笑)、
なぜそんなことをするのかもよく分からない、じつにアヤシイというかバカな
映画でしたが、ついつい見てしまう・・・。最後はかなり悲惨です。




#620 
徹夜城(支配人) 2003/08/13 21:44
娯楽系2題

さてさて、一月ちかく書き込みが無いという状態なので(ネタばれに至っては絶滅寸前)、ここ二日間に見た映画の話などをネタばれ抜きで。

>「踊る大捜査線THE MOVIE2」
見てきました。いやはや聞いてはいたけど大盛況。僕が映画館についたのが始まる十分前だったというのも原因でしょうけど、久々に立ち見しましたよ。ちなみにこれ以前に映画を立ち見したのはどういうわけか「エリザベス」の時でした。
 実は僕はこの作品のTVシリーズはほとんど見ていないんですよね。日中の再放送時にちらちらと見たことはありますけど、その程度です。初めてこのシリーズに触れたのは「THE MOVIE」の一作目劇場公開の時でした。
 第一作目は大変なヒットになったわけですが、僕も劇場で見て確かに面白いと思いました。日本映画としてはかなり異例とも思える軽妙なテンポ、ギャグとシリアスのいいあんばいぶり、それでいて一本の「映画」としてなかなかに盛り上がり見事に着地するところなど、ほめるべき点は多かったと思ってます。日本にはこの手の「娯楽映画」はアニメを除くとなかなか無いのが実態ですから。
 今回の続編、企画段階ではまるっきり違う方向もにらんでいたようですが(劇中セリフで触れられる「潜水艦事件」とやらがその名残らしい)、結局のところ前作とほぼ同じ構造およびノリでしたね。結果的にはそれが当たっていたと思います。全く無関係のいくつかの事件が同時進行で起きててんやわんや、という構造は完全に踏襲してました。
 TVシリーズからそうだったらしいですけど、やたら細かいネタの作り込みの激しさはよりエスカレート。前作ヒット後に同じようなヒットを狙ってコケた「スペーストラベラーズ」の反省からか、ほどほどにしていたとも言えますけどね。だけどDVDではその辺の作り込みもゴチャゴチャと詰め込むんだろうなぁ。こういう風に作り手の方でこれ見よがしの小ネタを凝られちゃうと「オタク」としてはかえって引いてしまうところもあるんですが。
 恒例となっているらしい濃い映画ファン向けのオマージュは健在。前作では「天国と地獄」でしたが、今度もやはりミステリ系映画の名作が引用されてます。あの劇場に押し掛けてきている観客のどれほどが分かったか知らないけど…(見たことある人は聞いた瞬間に分かります)。
 ともあれ、劇場で観客がギャグシーンでワッと沸いたり、ショッキングシーンで静まり返ったりと反応がいちいち素直。こういう風に盛り上がれる劇場作品ってのはやはり貴重です。


>「007ダイ・アナザー・デイ」
ピアース=ブロスナンのジェームズ=ボンド最新作。劇場では見なかったので今ごろDVD借りてきて鑑賞しました。
 「トゥモロー・ネバー・ダイ」「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に続く英語そのまんま邦題ですな。気がつくと「死」って言葉がよくついて回るような。昔日本を舞台にした「007は二度死ぬ」ってのもありましたねぇ。
 さて今回の注目はとうとうジェームズ=ボンド情報部員が北朝鮮に乗り込んだことです。というかそのくらいしか注目点がないです、この映画。見終わった印象ではブロスナン007シリーズの中では最悪の出来かと。シナリオが非常につまらんです。ここ2作は割と面白かったんだけどなぁ。
 それにしても北朝鮮描写がやはりところどころオカシイ。「007は二度死ぬ」を彷彿とさせます(笑)。北朝鮮の幹部軍人の部屋になぜかいつも日本の甲冑と日本刀が飾られてましたし、ラストに映る牛で耕作しているらしい水田とか変な家とか。さすがによく分からない国に深入りするのは避けようと考えたようで北朝鮮は冒頭とラストのみ、あとはキューバ、イギリス、アイスランドなどを舞台にしています。アイスランド描写についてもアイスランド人から文句が出そうだな(笑)。



#619 
徹夜城(支配人) 2003/07/17 23:13
加算ドラ・クロス

そのまんま打ち込んで変換したら麻雀用語が出てきてしまった(笑)。
先日ここで名前が挙がっていた「カサンドラ・クロス」見てみました。リチャード=ハリスも若かったですねぇ。若かったと言えば何と言ってもマーティン=シーン。顔がチャーリー=シーンそのまんま、ってそりゃそうですな(笑)。この親子は特に似てるんじゃなかろうか。
前にも書いたネタだったかと思いますが、アメリカのカード会社のCM。とあるレンタルビデオ店で「ウォール街」「プラトーン」などを抱えて会計にやって来たチャリー=シーン(笑)。ところが店員は彼が何者か気がつかず(笑)、チャーリーがカードを持っていなかったために身分確認に手間がかかってしまう。延々と時間が過ぎ、ようやく確認がとれて店員がチャーリーを呼びますと、そこには待ちすぎて老けてしまったチャーリー…としてマーティン=シーンがやって来る。某社カードを持っていればすぐに確認できたのに、というCMでした。あちらの俳優さんもここまで自虐的(チャーリーの方は完全にそうですよね)にやれるのか、と思わされるCMでした。

話が飛びましたが、ヨーロッパ系鉄道パニックものとしては初めて見るものだったんで、そこそこ楽しめました。少々シナリオにメリハリがないんですけど。ラストはミニチュア特撮バリバリでしたね。
おや、O.J.シンプソンが出てますね。「タワーリング・インフェルノ」でも出ていたけど、オールスターパニック映画に向いているということなんでしょうか。DVDのキャスト紹介見たら例の妻の殺人事件容疑の件もしっかり書かれてしまっていました。

>タイトルのことで。
「ジュラシックパーク」の中国語題が面白いですよ。

「侏羅紀公園」

っていうんです。いや、確かにそのまんまなんだけど…と日本人はついつい言っちゃうタイトルであります。洋画の中国語タイトルについては尾鳩さんが詳しそうなんで、お願いしようかな(笑)



#618 
貧乏神 2003/07/16 00:13
B級は吹替えに限る

B級映画は芸達者な声優の吹替えで見ないと、元が薄っぺらなだけに、鑑賞に耐えない
ように思うのです。スタートレックなんかのTVシリーズもそう。というか、吹替えに
よって原語版以上に魅力的になってしまうような。
逆に元が大作だと、吹替えによってトホホな出来になってしまうことも多いのですが。

ヨーロッパで吹替えが普通、というのはよく聞くのですが、実際に吹替えが作られてる
のは、英仏独西語くらいなんじゃないでしょうか。私が以前、南蛮国に外遊した
際には、「ジュラシック・パーク」をテレビ放映してましたが、英語音声、葡字幕
でした。マイナー言語向けの吹替えなんて、いちいち作ってられないのかな、と。
タイトルが "Parque Jurassico" とかなってたのが妙にウケましたが。

権利関係の問題は大変そうですね。おかげで昔は聴けた吹替えが別キャストで再録
になってたりすることもありますし。半年くらい前にテレビでやってた「インディ・
ジョーンズ3」もそうで、ハリソン・フォードが村井国夫じゃないのはまだしも、
ショーン・コネリーが若山弦蔵じゃないのは許せなかったですね。ちなみにこの
放映、ずいぶんと画面のアラが目立っていたのですが、どうやらDVD向けのデジタル
リマスターの結果、手抜きの背景がバレてしまったようです。




#617 
徹夜城(支配人) 2003/07/14 00:03
映画は吹き替えか、字幕か?

>貧乏神さん
外国映画は吹き替えか字幕か、映画ファンの間では長らく議論になっている問題ですが、日本では映画ファンほど字幕派、という傾向が強いようです。ヨーロッパなんかじゃ基本的に劇場公開でも吹き替えにするらしいですが。ハリウッドスターにはそれぞれ専門の吹き替え役者がいるんだそうです。日本ではテレビ放映で「決まり役」みたいな声優さんがおられますけどね。
字幕も吹き替えも一緒に収録できる、というのがDVDの良い点なのですが、これも諸般の事情というものらしく吹き替えが入っていない洋画もかなりあります。最近作はだいたい大丈夫ですが古い作品だと入ってないことが多い。
テレビ放映時に製作した吹き替え版を流用しているDVDも一部にはありますが、これも権利関係のコストの問題で吹き替えが存在しても使用しないことが多々あるようです。

いまこの掲示板で話題に出た「カサンドラ・クロス」のDVDを購入してチビチビ見てるんですが、これは葺き替え入ってませんねぇ。

>ななさん
その「カサンドラ・クロス」も原題は「カサンドラ・クロッシング」でした。英題のくせに実は邦題、というのは結構昔からあったようです。最近だと「ロード・オブ・ザ・リング」のように実は原題の「Rings」の複数形を省いているケースもありますね。

逆に日本映画・アニメが海外でどうタイトルを変えられているか、調べると面白いですよ。
最近黒澤明の「影武者」のDVDを購入して特典で入ってる「幻の勝新影武者」なんかを面白がってみてたりしますが、この映画の海外配給タイトルは「KAGEMUSHA」と日本語そのまんまでした。一部で「Shadow Worrior」となっていたとか。ハンガリーでは「瓜二つ」というタイトルで公開されていたらしいです。
黒澤明ぐらいになると日本語タイトルの方がインパクトがあると思うのか、「生きる」も「IKIRU」でしたし「乱」も「RAN」、最終作「まあだだよ」も「MADADAYO」でしたねぇ。

>鵺さん
「ロブ・ロイ」、見ようと思っていて見過ごしました。前から歴史ものとしてチェックしようとはずっと思っているのですが、ついつい…
それにしても「ロマンに生きた男」ってサブタイトルはないですよねぇ(笑)。まぁ「ロブ・ロイ」じゃ何の映画かさっぱりで客が来ないだろうから…ってことはありましょうが。ヒットした例ですが「ゴースト・ニューヨークの幻」とか「フォレスト・ガンプ・一期一会」ってのもありましたね。




#616 
2003/07/13 18:59
ロブ・ロイ

またまた衛星でやってたのを観ました。18世紀頃実在したスコットランドの英雄だそうで・・・「ロマンに生きた男」とか余計な邦題だなぁ(^。^;)。同テーマというと、コチラも実在したスコットランド英雄の映画「ブレイブハート」。アレはアカデミー賞取ってますね。銃をバンバン撃ってましたからブレイブハートより後の時代なんでしょうか?演じていたのはリーアム・ニーソン。アイルランドの英雄、「マイケルコリンズ」も演じてますね、コレは管理人さんが解説してくれそう(笑)。

で、内容は何だかヤクザ映画っぽかったですf(^^;)。

「ブレイブハート」は戦闘シーンで結構エグいシーンが多かった印象がありますが、コッチは別の意味で生々しいというか・・・なんだか妙にリアルなキツい描写が多かったかな。。。敵役のティム・ロスって人はナカナカ名演でした。



#615 
なな 2003/07/13 01:06
DEEP BLUE SEA

現代版JAWS。実験により人間並みの知能を得た巨大鮫が施設の研究者を襲うという海洋モンスター映画です。
ところでこの邦題が「ディープ・ブルー」となっていて、なぜか原題の「SEA」がカットされているんです。「グラン・ブルー」を真似たんでしょうか。この省略の意味が分かりません。
原題の意味も「深くて青い海」か「ディープブルー(藍?)色の海」か、どちらでしょう?
初歩的な英語のハズなんですけどね〜。ラストがちょっと拍子抜けした以外はかなり面白かったです。



#614 
貧乏神 2003/07/06 22:59
若き日のエドワード8世も出ている

週末に深夜のテレビをつけっぱなしにしていて、ちょっとチャンネルをひとまわり
変えてみたら、「炎のランナー」をやっていてちょっと驚きました。
この映画、アカデミー賞作品の割にはマイナーで、私自身、「ヴァンゲリスが音楽
担当」というだけの理由で見た映画なんで、まぁ深夜枠にふさわしい映画では
あるんですが。

で、いちばん驚いたのが吹替え版だったということです。この映画、DVDも出てるん
ですが、英語音声、字幕のみなので、てっきり吹替え版が存在しないのかと思って
ました。以前に教育テレビで放映されたときも字幕でしたし。
というわけで、吹替えあるんなら収録しろよ。>DVD
いや、私、映画は吹替えの方が断然好きなんで。

ただ、カットされたシーンが結構あるので、DVDだとそのシーンが問題になるのかも。
とはいえ、シャーロック・ホームズやサンダーバードみたいに吹替え+字幕にすれば
いいのに。

画面の方はノイズ乗りまくりで、デジタルリマスターなんか全然してないんだと思う
んですが、かえって「昔の映画」という雰囲気が出ていてよかったですね。
80年代の作品ではあるんですが。

で、吹替えだからって、手放しでほめられるわけではなくて、実は誤訳とおぼしき
点があります。一方の主人公リデルの妹を「姉」にしてしまっているのと、
「オーバーストライド」を「歩数が多すぎること」としているところ。
映画公開時の字幕では間違ってなかったはずなんですが、吹替えの脚本書いた奴は
映画見てないのか。って、額田やえこ御大だ。
世間では字幕屋さんの戸田御大の評判が悪いみたいですけど。

あ、誤訳がアレだから吹替え版が日の目をみなかったのか。

>シベ超
うーん、なんか、すごそう。やはり一度は見るべきのようですね。

>房総特急
あ、私、あれ結構好きです。B級アクションは全般に好きなんで。あと、ヒット作
のパチモンとか。
「暴走特急」が鉄道アクションで、「沈黙の陰謀」がアウトブレイク物、だから、
二つ合わせて「カサンドラ・クロス」だということに最近気づきましたが。



#613 
2003/07/01 07:09
嗚呼・・・

今度はHPアドレスのところに名前を入れてしまった・・・


汗。



#612 
2003/07/01 07:07


話が途切れましたが・・・w

レオナルド・ディカプリオ、ニコール・キッドマン共演の大作「Alexander the Great」が、オーストラリアの奥地ブロークンヒルで撮影される可能性があることが分かった。
 イラク戦争の影響による安全上の懸念からモロッコでの撮影が中止されたことを受け、バズ・ラーマン監督と製作のディノ・デ・ラウレンティス


以前一報があったヤツですね。。。

アレクサンダー大王映画


#611 
徹夜城(支配人) 2003/06/25 23:25
「新幹線」海外版

>民本主義者さん
フランス語吹き替え版「新幹線大爆破」は「SUPER EXPRESS 109」となぜか英語タイトルだったと記憶してます(LDにその予告編がおまけで入ってました)。
英語版は「THE BULLET TRAIN」(弾丸列車)のタイトルです。あちらでは新幹線のことをそう表現することがあるらしい。実際、新幹線のアイデアの基礎になった戦時中の計画では「弾丸列車計画」という名称だったんで、面白いところです。
「THE BULLET TRAIN」で検索かけてみましたらアメリカのDVD情報サイトにぶちあたりまして、「Sunny Chiba,Takashi Shimura,Ken Takakura」なんてキャストが書いてある。健サンが主役難だけどなー。千葉真一はまだわかるとして志村喬なんて2シーンぐらいしか出てないのでは?(確か国鉄幹部役)知名度がモノをいうようだなぁ、と思ったのですが健サンはまだまだなのか?それとも犯人役なのがいけないのか?

「新幹線大爆破」では新幹線二両が同じ速度で並行走行してガスバーナーなどの機材を送り込む名シーンがありますが、残念ながらこれはダメなんですってね。ドア開けたとたんに停車しちゃうんですって。なんても当時の鉄道雑誌でもちゃんと指摘されていたとか(笑)。
この辺の話はLDについていた樋口真司と庵野秀明のコンビの「見ながら対談」で紹介されてました。この対談、見ながらあれこれツッコミ入れまくってダベっているというなかなか面白いものなのですが、DVDにはついているんだろうか?



#610 
民本主義者 2003/06/25 13:03
『シベ超』と通は略す

『シベリア超特急』!これは凄いです。バカ映画を笑いながら観るという趣旨の集まりがある映画館で開かれて、『新幹線大爆破』フランス語吹き替え日本語字幕付き(誰のためにつくったんだこんなバージョン?)といっしょにスクリーンで観ました。
「あの男に私はまるでボロ布のように捨てられたのよ!」とヒロインが叫ぶと、直後に本当に布が床に捨られるシーンがアップで挿入されておりまして、『戦艦ポチョムキン』などのモンタージュ手法へのオマージュなんでしょうが、それにしてもねえ・・・。『戦艦ポチョムキン』の「蛆のたかった肉」のカットでさえ、前もって伏線があったのに、『シベ超』では一切無し。観ていて「ええと、どうすれば良いのかな」と狼狽してしまいました。



#609 
2003/06/25 07:29
おはようございます

うわぁ、、、みなさまマニアックな・・・w
クロサワの「天国と地獄」は以前メイキング本を読んだ事がありまして、
イロイロ面白い話があったような気がします。。。思い出したら書きますね。



#608 
徹夜城(支配人) 2003/06/25 00:58
おおっと

ちょっと間をおいて戻ってきてみれば(笑)

>貧乏神さん
さすがです(笑)。C51の燕の、って話で箱根の補助機関車の件が出てくるとは、もうバレバレかなぁ…。まぁ他にもいろいろと山場を考えてますけど、その補助機関車の件が実はかなりのウェイトを占めてます。
「燕」はその後C62に牽引されるようになりまして、これが「銀河鉄道999」の本ネタです(笑)。あれもそういう意味では立派な「鉄道映画」の系譜に入るわけですね。だったらアニメ「銀河鉄道の夜」も入っちゃうのか!?それなら手塚治虫の「マリン・エクスプレス」もか!?

「シベリア超特急」はまだ見てない(^^;)。変な意味で評判になってもんで、怖いもの見たさもあるけどやっぱり怖かったりして(^^;)気が付くと「3」まで作ってるんですねぇ。
TV用映画だと思いましたが、アメリカの「アトミックトレイン」ってのも相当なもんでしたよ、もちろんひどい方で(笑)。「暴走パニック超特急」は傑作だったんだけどなぁ。

そういやぁ書き忘れてましたが、黒澤の「天国と地獄」。なんといってもホンモノの特急「こだま」(新幹線ではない!)を走らせて、リアルタイム撮影した現金受け渡しシーンが圧巻でした。さすが世界のクロサワ、セット撮影なんかではごまかしません(笑)。この作品では江ノ電も重要な要素として出てくるんですよね。
黒澤自身は撮れませんでしたが、黒澤脚本を原案に映画化した「暴走機関車」ってのがありましたね。脱獄囚がたまたま乗り込んだ貨物列車が、運転士が出発直後に心臓発作で倒れてしまい、そのまま暴走をしてしまう…という。黒澤脚本とはだいぶ違う展開になってるんですが、これはこれで結構面白かったです。

暴走といえばスティーブン=セガール主演の「暴走特急」ってのもありました。「沈黙の戦艦」(思えばかなりひどい邦題の例)の正式の続編で。特急列車がテロリストに乗っ取られ…というおなじみのパターンでした(笑)。
鉄道ファンはこのタイトルを聞いて「房総特急」などと呼んでバカにしたりします(笑)



#607 
貧乏神 2003/06/24 23:56
あいぜんばーん

実はヌル鉄の貧乏神です。どうもここの管理人さんとは趣味が似てるらしい。(^^;

>燕
C51の「燕」でアクションサスペンス、ってえと、給水車とか、箱根の補機
とかを使うのかな…などと想像してしまいますが、あまりここでネタバラシ
めいた話も野暮というものでしょうか。

>鉄道映画
「シベリア超特急」は?(^^;;
いや、まあ、私も未見なんですが。
いちおう、「名作」の方では「カサンドラ・クロス」をあげときましょう。
「アウトブレイク」の元祖でもありますね。




#606 
徹夜城(支配人) 2003/06/24 23:45
「鉄道映画」の系譜

>鵺さん
ああ、ようやく正体が割れた(笑)。
ご指摘のとおりで、僕が推理サスペンス系映画で挙げる作品の多くに鉄道が登場しますよね。もともと鉄道とサスペンスというのは相性がいいらしい(笑)。

「砂の器」は冒頭が秋田県の羽後亀田駅。回想に入って汐留?の貨物駅。捜査が進むにつれ中央線やら出雲のローカル線(しまった、路線名忘れた)などなどいろいろ出てきますよね。
同じ松本清張原作の「点と線」も当然ながら鉄道もの。西村京太郎なんかが好んでやる鉄道アリバイもののルーツ的存在とも言えるでしょうね。映画は残念ながら、というデキでしたが…

日本の鉄道ものではやはり「新幹線大爆破」が最高傑作になるかと。ホンモノの新幹線は一度も登場しませんけどね(笑)。国鉄が協力してくれなかったんでミニチュア撮影とセットを大いに多用しておりました。複線部分の上下線を二両の新幹線が並行走行するシーンなんて、実写じゃとてもできませんけどね(笑)。
なんつってもこの作品のアイデアは「スピード」にパクられておりまして…(^^;)

「皇帝のいない八月」ではブルートレインの「さくら」が自衛隊反乱部隊に乗っ取られます。関門トンネルを通る際に機関車を交換するため停車するその時間を狙って爆弾を仕掛けるという、鉄道オタク感涙(?)だけどよく考えるとかなり効率の悪い作戦が展開されておりました。

ヒッチコックも「バルカン超特急」「北北西に針路を取れ」と鉄道をうまく使ってますね。「007」シリーズの「ロシアより愛を込めて」もオリエント急行が使われてました。
十年ぐらい前にはジーン=ハックマン主演で「カナディアンエクスプレス」(これで邦題)というのもありましたね。最後は列車の上に乗っちゃって大格闘でした。
そういえば「ミッション・インポッシブル」はフランスTGVの上で格闘というとんでもないことをしておりましたなぁ…


>ななさん
「マトリックス」は製作者自身が日本のアニメと香港カンフーや犯罪アクションなどの影響を大きく受けていることを認めていますね。だからアメリカ映画としてはすこぶる斬新な映画として大ヒットしちゃったわけでしょう。日本のアニメの中では特に「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の影響を受けたと明言していたような気もします。
まぁさらに言ってしまえば自分が現実と信じていたのが仮想空間だった…という発想自体SFとしてはさして目新しいものではなかったんですけどね。やはり映像表現として衝撃的だったというのが大きいでしょうね。



#605 
なな 2003/06/24 21:18
STEAMBOY

テレビでチラッと「動いてる絵」を見たんですが、「これはすごい!スクリーンで見たい!」ととっさに思いました。
いや〜すごい「絵」でしたよ。こんな興奮は「オネアミスの翼」以来です。

「オネアミス」と「AKIRA」って近い時期の作品だったと思うんですけど、「AKIRA」を見逃したのは確か「主人公の顔」に惹かれなかったからだと思います。
じゃあシロツグは良かったのかと言われると…。(^^;)
「STEAMBOY」の主人公を見た時は、「あ、幻魔大戦だ」と思いましたね(笑。
クセのあるキャラデザインを避けたのは世界のマーケットを照準にしているからでしょうか?

アンチ宮崎アニメとしては(笑、日本のアニメーション=宮崎駿作品という世間の認識が歯がゆくてしかたないです。私は日本一のアニメ映画監督はりんたろう氏だと思い続けているので、りんたろう作品や彼と組んだ若手たちがもっと認められるといいんですけど。

>マトリックス1
テレビでようやく見ました。感想を一言で言えば、「こんなの昔のアニメで散々見た」。それだけ(笑。
例の「のけぞりワイヤーアクション」を含む、番宣で見かけた数カット以上の見どころはなかったです。
トリニティが両手を広げて空中でストップするシーンは、「北斗の拳」に「南斗白鳥拳」ってなかったっけ(笑?
格闘技のシーンは「北斗の拳」などの格闘技アニメ…というかジャンプ系コミックスですでに見た技法ばかりです。
液体を満たしたカプセルの中で蘇生するというのも、よく見ますよね。「幽遊白書」とか。
一つ感嘆したのは、日本の空手道場を模したセットかCGがリアルで、十分な広さと天井があったことです(笑。日本のテレビドラマで使われるセットでは天井がないから上の方を映せないそうですし、映画用でもあれだけの広さのもの、もしくは金をかけたCGは用意できないでしょう。



#604 
2003/06/23 06:32
すいませんf(^^;)

ああ、すいません。ココは名前が保存されないのですね。
平家物語で源頼政に射殺された怪物をHNにさせてもらってるモノですw。
イチイチめんどくさ・・・・じゃなくって気をつけますねw

やはり鉄道映画でしたかー(^.^)。「推理・サスペンス傑作選」のコンテンツを見る
と、
新幹線大爆破の他、砂の器(コレは中央線も出てくるんで好きなのですよw)、ヒッ
チコックの北北西、クロサワの天国と地獄等、管理人さん密かに鉄道好きなのでは
(-_☆)
とニラんでおりましたw。

私も鉄道マニアというほどでは無いのですが、結構好きなのですよね、鉄道ネタ、中
央線を見ながら育った人間でして(^o^)ゞ、
プロジェクトXで新幹線開発秘話を見てからなんとなく興味もってました(自動改札
開発秘話もありましたw)
「夢の超特急 燕」ですかー。調べてみますね。

余談ですけど、ちょっと前に埼玉の5歳くらいの子供が新幹線に乗りたくて、東京駅
まで一人で乗り継いで名古屋まで行ったとか(^。^;)、すごw

映画とは余り関係の無い話でした(汗)





#603 
徹夜城(支配人) 2003/06/21 23:09
どなたさま?

>下の書き込みの方
なんとなく予想はつくんですけど、書き込みした方、お呼びしにくいので名前を書いておいてくださいな。

「燕」はずーーーーーーっとほったらかしなんだけど、先日の整理においても削除されなかったというしつこく幻のコーナーです。いえ、いずれ公開する気はあるってことんですけどね。
お察しの通りで「燕」は鉄道映画のジャンルに入ります。日本映画だと「新幹線大爆破」「皇帝のいない八月」、海外なら「バルカン超特急」「大陸横断超特急」といった作品があるジャンルに僕ならこういうのを作って加えたいなぁ、という企画なんですね。
 ここでいう「燕」は昭和5年に運行を開始、東京〜神戸間を当時としては驚異的なスピードで結んだ「夢の超特急」のことです。その「燕」の列車そのものを舞台にしたアクションサスペンス時代劇(この時代じゃ時代劇とは言い難いが転々)です。列車ものは古来より(笑)サスペンス系と相場が決まっております。
 この映画をもしホントに作るならSLのC51を復活運転させるということが絶対条件だったんですが(話のキモなので)先日の「ゾルゲ」を見ていて「CGでも可能かもなー」と思い直したところだったりします。
 シナリオも三分の一ぐらいまでは僕の頭の中にあるんですけどね。本腰入れて書き始めるにはまだいたっていない、といったところです。いろいろ史料調査もしなきゃならない話ですし…



#602 
2003/06/21 06:43
燕?_?

ずう〜っと気になっている一番下の未公開コンテンツ、管理人さんの夢の映画「燕」。
ひょっとしてコレ、鉄道映画だったりしてw、管理人さんも前に鉄道マニアだとか言ってたし・・・f(^^;)

九州新幹線「つばめ」車両公開されましたねぇ。。。
http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/



#601 
徹夜城(支配人) 2003/06/19 23:26
「スパイ・ゾルゲ」の映画的観点から

一日遅れですが、「スパイ・ゾルゲ」についてこっちでは映画としての観点から感想を書いてみたいと。

と言いつつ「歴史もの」観点との境目が難しい話ですが、まずは「時代」を描く上で必須の背景処理にCGを大活用していること、これがかなり目を引きます。CGといいますと「ジュラシックパーク」だの「マトリックス」だの「特撮」としての使用法が目に付くわけですが、篠田作品はここしばらく時代劇の背景にこのCG技術を導入する、という手を試みてきていました。洋画歴史物だと「グラディエーター」あたりから目に付いてきた現象ですね。
 しかし悲しいかな、日本のCG技術では(予算的・時間的な制限もありましょうが)ハリウッド映画並みには生かしきれず、かえって浮いてしまう作品が続いてました。篠田作品では「写楽」で部分的に、続く「梟の城」で大々的に背景のCG処理を試みてましたが、「写楽」はともかく「梟の城」はセットの代わりまではさすがに務まらずかなりアラが目立ってしまっていたものです(伊賀攻略シーンはかなり目立った)。
 ですが今回の「スパイ・ゾルゲ」ではポストプロダクションにやたらに時間をとって臨んだせいもありましょうか、かなり自然にCG背景を処理できています。それでもよーく見てれば不自然なところがあるにはあるんですが、確かにほとんど大オープンセットを組んだロケにしか見えない数々のシーン(特に昭和十年代の日本の町並み)は見事と言ってよいでしょう。「2・26事件」の戦車が出てくるシーンなど大掛かりな場面も実はかなりCG処理で対処しているようで、これは今後の日本での歴史映画製作に一つの活路を見出せるところではあります。
 チラッと出てくる零戦や戦艦なんかもCGで処理してまして、これが進行していくと東宝円谷特撮的ミニチュア戦争映画の再来はもうないのかもしれないなぁ…と思うところもありました。

 それ以外では出演陣の充実ぶりが見どころでしたね。「似ている」ということが第一条件で選ばれたイアン=グレン、あの写真集以来のヌードを披露する(笑)本木雅弘、上川隆也、永澤俊夫、葉月里緒奈ら篠田作品シフト組(あ、お約束で奥様の岩下志麻姐御もワンシーンだけ出演)のほかゲスト出演っぽい小雪もなかなかよかった。検事役の椎名桔平も独特の雰囲気でいい味出してましたが、出番が少なかったかな。
 あとチョイ役で竹中直人の東条英機…にはつい笑った。「まんまやないかー」というツッコミもあったんだけど、その数日前に「ミスター・ルーキー」のDVDをレンタルで見ていて、そこで演じていた熱血阪神ファンの上司役が頭にこびりついていたせいもあり(笑)。


>ひでさん
返信が遅れてスイマセンでした。
その「勝手邦題」ってかなりの老舗でしたよね。「インターネット」が騒がれだした頃に「面白いサイト」のひとつとして週刊誌にとりあげられていた覚えがあります。



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