□ニャック鳥（Nyakbird）
アナクレオンの惑星に生息する鳥。「羽毛の生えた要塞」と表現されるが、具体的な形状は不明。このニャック鳥狩りはエア・スピード・スターに乗って短針銃を使って行われる。このハンティングはアナクレオンでは王侯貴族のスポーツとして親しまれ、銀河帝国皇帝もアナクレオン訪問時には必ず楽しんでいたという。

□人間同盟（Society for Humanity）
「災厄のとき」に登場する反ロボット団体。根本主義者の分派で、陽電子ロボットの雇用が不当な労働競争をもたらすとしてUSロボット社に反対し続けている。その勢力は世界各地に広がり、企業経営者や技術指導者の中にメンバーを増やし、この時代に政策立案のために導入された「マシン」に対しても強い嫌悪感を共有している。毎年ニューヨークで年次総会が開かれている。

□ネスター１０号（Nestor-10）
「ネスター」は「迷子のロボット」のハイパー基地専用に開発されたＮＳ２モデルの愛称。そのうちのネスター１０号は研究の必要上、第一条が緩和されたロボットだったが、研究員に怒鳴られたことをきっかけに同型のロボットたちの中に姿をくらましてしまった。人間に対して優越意識を持っており、なかなかにしたたか。

□熱帯地区（The Tropic Region）
２１世紀の地球連邦の一地区で、アルゼンチン以北の南米とメキシコ以南の北米、アトラス山脈以南のアフリカ、およびアジアの中東地方をその領域とする。面積は２２００平方マイル、人口は５億人。全陸地面積の約半分に全人類の１５％が居住し、広大な未開拓地と豊富な埋蔵資源があることから他地区からの移民により人口増加の傾向がある。首都はナイジェリア高地に建設された「キャピタル・シティ」。「災厄のとき」では地区副統監としてリンカン＝ゴーマが登場する。