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#2500 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/10 20:40
吝嗇家が良いか浪費家が良いか?

大村益次郎が吝嗇かどうかはさておき、
同じ長州藩でも高杉晋作さん は浪費家だったようですね。
藩から軍艦を買って来いと言われ資金を預かり長崎へ行ったが
中古船に良いのが無かったとか何とかで、
軍艦資金を長崎での滞在費や交遊費に使ってしまった、
ようするに飲んで遊んで船一艘分使ってしまったとゆう
スゴイ伝説を聞いたことがあります。
晋作さん は第二次長州征伐で、軍艦1隻率いて
幕府船団への夜襲を成功させたそうですが、
以外にも操船は苦手だったとか。
竜馬に影響されたのか、操船講習所に
通ってたそうですが、実技の授業で挫折したとかゆう
話しを聞いたことがあります。



#2499 
アール・ケイ 2002/03/10 03:20
大河オフ会帰りにて

一度管理人さまに、オフ会で『太平記』講義をしていただきたいと思っているのですが、その機会もなかなかありませんねー。

>『指輪物語』
私の後輩が山陰方面に出張に行ってたんですが、そのとき結婚指輪を落としてしまい、家庭争議になりかねない事態です(マジ)。これ、ギャグになってます?(笑)
>1両=1円
維新当時は確か銀本位制だったんじゃなかったかな。
>核爆弾
小ブッシュなら落としかねません。誰か奴を止めなければ…(でも誰が?)
>吝嗇
どう表現しようと「しぶちん」は「しぶちん」です(笑)。
>歴史マンガ
まあ、きっかけとしてはいいんじゃないですか。石森氏が手がけたのは、確か「マンガ日本経済入門」だかがヒットしたから、ではなかったかな。どっちが先にせよ、わたしゃ、そこまで落ちたか、と嘆いたものです(笑)。
>寂しい謙信
お書きになられているとおり、大河『武田信玄』では、集団議決主義の信玄と独断専行主義の謙信を対比して描くために、謙信の家臣をわずかしか登場させなかったそうです。でも、ちょっとあれでは少なすぎでしたねー(笑)。謙信は『天と地と』でやってしまったからというのもあるでしょうが、予算も原因かもしれませんね。
>『炎立つ』
「もう一度作り直したい」大河の1つです(笑)。発想、企画はよかったのですが、原作者の執筆遅滞(それを許したNHKも怠慢)が致命的な欠陥をドラマにもたらしました。そして同じ原作者の『北条時宗』…。悲劇は繰り返されました、それも増大して(笑)。しかし、NHKさんはそんな高橋氏にこのたび賞をくれてやりました。何か借りでもあるのでしょうか。
>後北条もの大河
この話、オフ会でも出ました。北条早雲はずっと企画としてはあるようです(小田原蒲鉾協会推薦(笑))。でも最大の問題は、北条早雲は生きている間「北条早雲」と名乗ることがなかった、ということだったりします。宣伝しにくいんですよねー、それって。まあ、これをいえば聖徳太子もそうですけどね。
>釣り××三平
三瓶です(笑)。これも例の言葉狩りの1つとして、出版が控えられていたようです。『釣り基地三平』(サンダーバードみたい(笑))『釣り吉三平』(歌舞伎の吉三と勘平が混ざったみたい)ならよかったんでしょうが。さりとて『釣り狂三平』ならもっと危ない感じがしますし(爆)。


http://homepage1.nifty.com/arukei/


#2498 
相良義陽 2002/03/09 01:10
単数形は赦せない!

実は私「指輪物語」大好きです。
そりゃあもう、イシルドゥアが動いてるのを見ただけで泣きましたから(笑)。
トールキン自身は言語の方から入ったみたいですね。彼自身言語学者だったというのは人工言語を作る際にかなり役に立ったかと。
しかし、あの世界の深さは凄いと思いますが……深すぎて映画見た人はよくわからんのではないかというのが気がかりです。

>1両金貨
明治維新の時に1両=1円で交換したと聞いたんですが、本当なんでしょうか。


http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#2497 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/09 00:08
ここ掘れワンワン

富山県小矢部市の掘削工事現場から
小判、銀貨が一杯詰まったツボが出てきました。
国土交通省土木科の見積もりでは、少なくとも
約3900万円也だと。
現場は、かつての豪農の邸宅跡地とか。
私の住んでるところから20kmも
離れてない場所で、そんな景気良い事件があったとは。
ちなみに、一両金貨って今は何円なんですかねぇ?



#2496 
ひで 2002/03/08 23:50
なぜに単数に・・・

指輪物語を見に行きたいと思いつつ、仕事に追われてみられそうにない・・・

>例の爆弾
あれは戦争において不必要な苦痛を与える兵器を使うことを禁じる
国際人道法にはふれないんでしょうか?ま、アメリカだからねぇ・・・

>マンガ
マンガというと、世界の歴史に関しては変なものもありました。
宇宙人がでてきて地球の歴史に介入してしまうってやつが(笑)



#2495 
徹夜城(映画は見るけど映画評ページがなかなか書けない管理人) 2002/03/08 23:27
歴史好きの究極の目標は…

自分で全部歴史を作っちゃうことかな、などと「ロード・オブ・ザ・リング」(原題はringsと複数形)を観ながら思いましたね。実際、トールキン自身そういうところがあったんじゃなかろうかと原作を読んだときにも思いましたが。世界創造の神話から言語、文化、社会までまるまる創作しちゃってるんだもんな。アシモフの「銀河帝国興亡史」でも感じることですね。

>ホリー・ハンターさん
うん、僕は「吝嗇」を「ケチ」ととらえるクチでした。まぁその辺は語のニュアンスの感じ方の差異でしょう。村田蔵六が湯豆腐しか出さない、あるいは「今日は暑いですね」と挨拶されて「夏は暑いのがあたりまえです」と無表情に返事するといった名場面(?)は片岡鶴太郎の演じた方で見て面白がってました。

>おやかたさん
うんうん、「歴史は暗記ではなくドラマ」というのは全く同感です。なんだけど、塾の現場でみているとそう言っても分からない人は分からないんですよ、やっぱ。近所の歴史苦手の受験生にあの漫画日本の歴史を長期間貸した事がありますが、やっぱり全然ダメでした。向き不向きってのはやはりあるみたいです。
あの小学館「日本の歴史」ですが、関連話を。
韓国でもやはり漫画通史が出てまして、以前その日本語版を読んだことがあります(擬音はハングルのままでした)。その中で秀吉が出てくる箇所を読んで見ましたら、数カット、完全に「小学館日本の歴史」から拝借した秀吉のポーズがあります。あれはたぶん無断で拝借してるんじゃないかと(笑)。
連想ですが、韓国ドラマ「壬辰倭乱」の日本文化考証がまるでデタラメなのは確かなんですが、秀吉役の俳優さんが大変な名演で…(^^;)今でも「一番似ている秀吉なんじゃないか」と思ったりもします。その後「梟の城」で演じたマコ・イワマツさんがいい勝負になりましたが。

>奥野さん
「史点」、オリンピックネタは書こうかなぁ…と思いつつなんか時機を逸しちゃいましてね。いま巷をにぎわせている「ムネオ騒動」もなんか今さら、って気もして書いてません(それにしても週刊文春の中吊り広告には驚いた…一面全部「宗男」なんだもん。「週刊新潮」が宗男叩きで伸びたって報道を気にしたのか?)。
オリンピックに関しては「週刊アスキー」の編集長もコラムで書いてましたね。「アメリカ人には満足だったんだろうが」ってな感じでやはり不愉快だったようです。「サッカーW杯では韓国にアメリカを破ってもらいたい」とまでエールを送ってますね(笑)。
史点ネタはまだためこんでいるのがあるんで次回更新時に紛れ込ませておきます。
「つくる会」のことですが、今さらながら「小林よしのりはマズった…」と思ってる人は多いと思いますよ。思い込みの激しい人なのでそのあまりそれまでの味方を攻撃する、というパターンを繰り返しちゃいましたしね。ま、そもそも教科書をいじれば全て解決みたいな発想そのものが何か勘違いしていると思いましたが。
お書きになっていた「聖武天皇」の漫画は覚えてますよ。同じシリーズで「聖徳太子」も書いていたはず。ちょいとどぎつい絵だったんで子供心にちょっとトラウマです(笑)。

>モーグリさん
ご指摘どうもです。ただ例の爆弾について批判をしている人権団体がいるってのは確かなようです。もっとも兵器を持っている方にしてみれば殺戮数の多いほうが効果的な兵器ってのも事実でしょうね。「非人道的な兵器」ってのも考えてみると変な言葉で。
「史点」ネタになる予定なんですが、やっぱりベトナム戦争時にニクソンは核兵器を使いたがっていたみたいですね。キッシンジャー氏(最近またよく顔が出ますな)が止めたらしいですが。朝鮮戦争のときはマッカーサーが使おうとしましたし、実際「効果的な武器なのになぜ使わない?」という発想は当然あるでしょう。ブッシュ・ジュニアも核実験を再開したがってるとしか思えないし、ときどきマイアミの数百票が恨めしくなる時もあります(まぁゴア政権でもさして変わらなかったかもしれませんが、あそこまで暴走はしないかも)。

>素人筋さん
僕などは漫画を入り口にしてその上であれこれと本を読んで知識を広げる、というパターンでした。まぁ「入り口」として漫画は有効だと思いますよ。
石ノ森章太郎の「日本の歴史」は全部は目を通してません。南北朝あたりだけ最近になって買って読みましたけど。あれはむしろすでに知識がある程度ある人(大人層)が対象なんでしょうね。展開もあまり解説チックではなく、ドラマ性が強いのも特徴です。



#2494 
素人筋 2002/03/08 09:44
マンガも良いけど……

政治家の国会答弁ではありませんが、私は今でもマンガは苦手のようです。勿論嫌いではありません。事実、昔は「サザエさん」、「フクちゃん」、「轟先生」など新聞マンガは結構関心を持って見ていました。また、石森章太郎著作の「漫画日本の歴史」(正式タイトルは?)は読んだことがあります。しかし、漫画を読む前に活字体を既に読んでいましたので、抵抗はありませんでしたが、もし、漫画しか読まないとなったら少し事情が違います。活字の内容全てを漫画に表現するのは、非常に難しいし、誤解を生むところもあるのではないでしょうか。小林よしのり氏の著作が漫画で出版され、リアルに描かれていましたが、漫画のリアルさが強く印象に残って、文章はほとんど記憶できませんでした。漫画はある意味では判り易い表現が出来ると思いますが、文字に書かれた背景はどうしても漫画では表現するのが難しいと思います。漫画は、あくまでも補助資料としてなら非常に有効なものと思いますが。

http://book-guerilla.hoops.ne.jp/


#2493 
モーグリ 2002/03/07 23:52
小学校時代

>漫画日本の歴史
小学校のとき結構読んでいましたね。
マンガ日本の歴史ですが、学説が変化したり新事実が分かったりするとそれに合わせて一部改定をやっているそうです。最近立読みしたところ、現代史の部分はかなり改定・補足されていました。
ただ、遺跡捏造事件のあおりは大丈夫だったんでしょうか?教科書とか結構記述で問題になってましたが。

>ニュースな史点
マスコミ等でよくセンセーショナルに報道されていますが、サーモバリック爆弾(気化爆弾だと思いますが)が核兵器に次ぐ威力だと言うのはいくら何でも誇張しすぎです。テレビで気化爆弾のことを「貧者の核兵器」といってた人がいますが、貧者の核兵器って化学兵器のことです。



#2492 
奥野 2002/03/07 17:09
ビンラディンは何処へ…

>徹夜城様

「ニュースな史点」読ませていただきました。盛り沢山で面白い内容ですが、オリンピックネタがないのが残念。これからされるのですか?
アメリカは、ビンラディンが死んでいたとしてもそれを隠して「探すふり」をするのではと思います。すでに中央アジアに居座る気配を見せていますし(天然資源狙いであることが見え見えです)。おかげでウズベキスタンなんか、政府による人権侵害をアメリカから見逃してもらったばかりか、たくさん経済支援をもらったらしい。
同じくバルカンにも影響力を及ぼしたいアメリカは、今頃になってグルジアの対テロ作戦に協力するとか言い始めましたが…グルジア領内のチェチェン武装勢力は、実はグルジア政府と結びついているという可能性も高いのですけどね。少なくとも去年、(グルジアからの独立を主張している)アブハジアで暴れたチェチェンゲリラはグルジア政府の意を受けて動いていたらしいです。
今回のグルジア・アメリカ「協力」について、プーチンはCIS首脳会議で「ロシアとしては別に何とも思ってないよ」などと強がっていました。なかなか尻尾を出さない親父です。しかしそのプーチンが、ソルトレークシティオリンピックについては憤りの発言を行っていたのにはちょっとびっくりしました。たぶん本気で怒っていたのだと思います。

現在のロシアでは、ソ連時代に比べて映画産業そのものが衰退してしまいましたが、それでもたまには歴史物を作っています。去年はニコライ2世ネタが一本ありました(見ていませんが)。また2年くらい前にはプーシキンの『大尉の娘』『プガチョフ叛乱史』を原作とした「ロシアの反乱」という作品が作られており、こちらはテレビで見ています。さすがにソ連時代のような「階級闘争」史観ではなく、プガチョフはもっぱら野心に基づいて行動する人物として描かれています。まあ、プーシキンの原作にはこっちの方が忠実なのでしょう。

>学習歴史マンガについて

ムロタニツネ象さん、という人もいましたね。やはり通史や伝記物を描いておられましたが、ずいぶんと絵にインパクトのある人だったように記憶しています。例えば「聖武天皇」で、藤原四兄弟が疫病で全員死ぬシーンとか。
小学生くらいだと、やはりこの手の作品で歴史知識や歴史観が養われることが多いもので。その点、もっぱら教科書を問題にしている自由主義史観の人々は戦略的にも誤っているように思います。小林よしのりだと、ちょっと子供向けじゃないですからね。

>景虎様

確かに謙信には、信玄とは違って「個人プレーの人」というイメージがありますね。この辺り、「キャラクター」としての対比のさせやすさが、武田・上杉と並び称される原因の一つなのかもしれません。上杉謙信の本当のライバルというと、北条氏康なんじゃないかという気もするのですが。
僕は前々から大河ドラマで後北条氏をやってもらいたいと思い続けています。あるいは武田と上杉を絡めて「関東三国志」という形でもいいですが。戦国期の関東は、他の地域に比べて等閑視されすぎているような気がします。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#2491 
景虎 2002/03/06 23:26
大河

>徹夜城さん
『釣りキチ三平』が復活していたのですか!!
小学生の頃、40巻くらいまで単行本持ってました。
アニメも観てましたよ。隻眼の釣り人魚紳さんと三平
のじっちゃんが好きでした。

>大河の信玄
謙信の家臣がほとんどいないのは、予算の問題とかもあったの
でしょうが、信玄との対比だったのかもしれません。
信玄は家臣の意見をよく聞いて、家臣に別働隊を指揮させたり
してますが、謙信は1人で何日も毘沙門堂に篭ってるというイ
メージがあるんですよね(引きこもり?)。謙信は家臣によく
叛かれてますし。

大河と言えば、『炎立つ』がいいですね。人気なかったらしい
ですが。日本は単一民族の国とか言ってる政治家には、『炎立
つ』を観てもらいたいです。



#2490 
おやかた 2002/03/06 21:37
またまた「小学館漫画日本の歴史」

管理人様
レスありがとうございました。
子供時代は、ただ読みふけっていただけですが、その裏に、綿密な考証が
あってこそだったのですね。
思い返すと、細かい台詞や表情にまで、裏づけがあったのではと思います。
たとえば、壬申の乱で大津皇子が天武と再会するシーンを、無表情(喜んでいない)
に見つめる持統と草壁。後年の大津自害の伏線なのかなあと。
 このシリーズを読んで、一番有益だったのは、歴史を「年号や人名の暗記科目」としてではなく、「大きな流れ」または「人の営み」として捉えられたことではないかと思っています。「暗記が嫌だ」という歴史嫌いの話を聞くと、「おもしろいんだよ。ドラマなんだよ」と心の中で叫んでいました。



#2489 
素人筋 2002/03/06 21:35
ケチの語源

語源辞典をそのまま転用して申し訳ありません。「怪(ケ)しが、忌々しいとなり、不吉、縁起が悪いに転じ、さらに取るに足らないから、江戸時代に吝嗇(りんしょく)の意に当てられるようになった」(「日本語源辞典」(日本文芸社)より引用)とあります。もっと外の本を調べれば違うことも判るかもしれません。取り敢えず今わかったことを書きました。



#2488 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/06 20:05
しみったれ=染み垂れ?

そうですか、『しみったれ』の語源がそんなだとは
知りませんでした、そのまんまですね。
私の住む地域・富山では普段は使わん言葉ですね。
ケチの方が字数少ないし呼びやすいし。
では、ケチの語源は何なんでしょうか?
それと『セコイ』『しょぼい』って類似語もありますね。
これらにも語源とかあるんスか?

いやぁ、ホンマ、みみっちいネタで
失礼しました。



#2487 
素人筋 2002/03/06 17:09
ケチとしみったれ

この2つの言葉は、関東語か関西語かちょっと調べてみたが、両方で使っていることが判った。“しみったれ”は、東海道中膝栗毛でも使われている。しみったれの語源は上方語の“しみたれ”(染垂れる)が名詞化したと辞書に書いてある。ケチは語源辞典には吝嗇(りんしょく)と同等と出ている。微妙なところで使用する場所や人や物に対してニュアンスが違うことも考えられるが。ケチとしみったれは、バカとアホのように関東、関西という分け方もむずかいしい言葉のようだ。

http://book-guerilla.hoops.ne.jp/


#2486 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/06 06:41
吝嗇とケチ

>徹夜城サマ
細かいようですが、私は大村益次郎サンが吝嗇か?と書いた
だけであって、どケチ!と断罪したつもりは無いですので
誤解の無いように。ケチと吝嗇はビミョウに意味が違うと思います。
わたし的には吝嗇とは、何か必要に迫られて節約節制をすること、
ケチとは節約節制そのものが好きで無意識的に出し惜しみする人、
だと思ってます。




#2485 
徹夜城(「釣りキチ三平」まで復活していたことを今ごろ知った管理人) 2002/03/06 00:36
漫画ばなしがらみ

肩書きのところに書いたとおりで、なんと18年ぶり復活の「釣りキチ三平」を今日ようやく手にしました。矢口高雄さん、絵が全然変わってませんよ…絵だけじゃなくてキャラや作品の空気まで。ここまでデビュー当時から変わらない漫画家ってのは意外と珍しいんじゃないかなぁ。

>おやかたさん
小学館「漫画日本の歴史」は数ある学習漫画の中でも「名作」の名に恥じない作品だと思ってます。かく言う僕もあの漫画で日本史知識のほとんどを得ました。小中学生が対象なのでしょうが、大変なボリュームで、大学受験レベルの人でもかなり勉強になるはず。今でも僕の日本史名場面のイメージはこの漫画のまんまですね。
あの当時各社から競うように同様の日本史漫画シリーズが出たのですが、小学館のものが群を抜いた品質でした。しかも全冊を一人の漫画家(あおむら純さん)が執筆したと言うのもこれだけです(もちろんアシスタントはかなりいたと思いますが)。あおむらさん、この仕事のために目を悪くされたというほど、精密な絵作りをこころがけています。カラーページの豪華さは今見ても涙ものです。また各時代ごとに専門家が監修にあたり、考証・シナリオライターなど多くのスタッフによってしっかりと作られた歴史読み物ですね。
先日、仕事先に行く電車の中で僕の隣に座った小学生がむさぼるようにこのシリーズの一冊を読んでいて、なにやら凄く嬉しかったなぁ…。

 当時この漫画日本史ブームを朝日新聞が報じていたのを覚えていますが、そこに紹介されていたカットはこの小学館のシリーズの南北朝時代の巻からとったものでした。写真のキャプションには「政権奪回をめざし、ガッツポーズをする後醍醐天皇」の文字が(笑)。朝日流のイタズラ心が出たキャプションでした。
 この小学館版は「まんが日本史」のタイトルでアニメ化もされてましたね。これも結構見てました。

>奥野さん
ふむふむ、ソ連映画もいろいろとあるようですね。確かに芸術系とか大作ばっか紹介されてますからねぇ。ギャグ系もちゃんとあるというのは嬉しいところです。
「武田信玄」の件ですが、対する上杉謙信を主役にした大河「天と地と」の時はどうだったのかな〜?などと思いました。当時を知る人、おりませんかね?

>素人筋さん
怒りのボルテージの高さはよく分かるんですが、「文革」のアレをひきあいに出すのはちとまずいのでは?あれは罪の無い人を無理やり「反革命」「反動分子」と決め付けてつるし上げるための自己批判であり反省なのですから。
ま、それと慰めにもなりませんがアメリカのエンロン疑惑だのオリンピックの談合だの疑惑の判定だの見ていると、「なんだ、どこも同じじゃん」という気もするのですね。日本の場合は政治が「土建政治」である点に特徴があるに過ぎないのかもしれません。



#2484 
おやかた 2002/03/05 17:56
子供向け歴史本

というと、私が愛読してたのは小学館版の「漫画日本の歴史」です。
これは、そんなに偏ってないと思うのですが。南北朝以外でなら、光秀が本能寺の変後、悪人面になっていたことはありますけど。
でも、管理人様など日本史に造詣の深い方だとまた違って見えるのかな。
もし、読んでおられて、突っ込みどころとかあれば教えていただけると嬉しいです。
このシリーズは、顔が最も有名な肖像に酷似、また肖像が無い場合は、最も
普遍的なイメージで描かれていたので、高校時代、理系でざっと日本史をなぞった私のような者には、非常に役に立ちました。教科書上で名前が出てくると「ああ、あの人ね」
とイメージしやすかったのです。



#2483 
奥野 2002/03/05 14:26
子供向け歴史本の謎

>モーグリ様

ご教示ありがとうございました。当時の軍隊ではもともと銃列を守るための槍兵部隊を併用するのが常でしたが、槍の代わりに導入されたのが銃剣だった…と聞いたことがあります。そうした起源から見ても、やはり元来は防御兵器だったようです。
しかし銃口に直接差し込んでいたのでは、さぞかし使いにくかったことでしょうね。それこそ「銃剣は最後の武器だ!」というところか。

>徹夜城様

やはりそうでしたか。「子供向け」の歴史物って、あまり注目されない分だけ作者の主観が現れやすく、注意して見ると実は面白いものが多いのかもしれません。同じく小学校の図書館で読んだ子供向け三国志では、呂布が潔い最期を迎えることになっていました。後に吉川英治版の三国志を読んだとき、そのギャップに驚かされた記憶があります。歴史物じゃないけど、「やたらに気さくでフレンドリーな口調のシャーロック・ホームズ」というのもありました。

ソ連時代の歴史映画は、日本だと主にエイゼンシュテインなどの古典や「戦争と平和」「ヨーロッパの解放」といった大作中心で紹介されていますが、もちろん他にもいろいろなものが作られています。例えば「イヴァン・ヴァシーリエヴィチの転職」という歴史コメディは、ある科学者の発明したタイムマシンでイヴァン雷帝が現代人と入れ替わるとんでもない内容で、なかなか面白いものです。クレムリンのセットなどよくできているし、70年代風の古くさいギャグも今となっては逆に新鮮なほど。日本語でも紹介されていればいいのですが…

>景虎様

確か、山本勘助は西田敏行が演じていましたね。春日山城に来るシーンも漠然と憶えています。やはり謙信の家臣は宇津井健1人だけだったような…城の中も貧乏くさいセットだったし。
家臣団の知名度でいくと、「二十四将」がやたらに有名な武田に比べて上杉はちょっと不利なような気がします。それでも、調べる方法はいくつもあったのだし、いやしくも主人公のライバルに対してあの扱いは不当だったように思いますね、NHKは。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#2482 
素人筋 2002/03/05 10:42
自己批判と反省

中国の文化大革命の時、思想的な相違から吊し上げられた人は、頭の上に帽子をかぶせられて、首から自己批判する看板をかけ、皆の前で首を項垂れている姿を覚えている人がいると思います。今、日本で、この姿をしてほしい人が何人かいます。自己批判どころか反省の言葉さえ出てこない世の中です。国の政治を司る政治家がこの通りですから、外国からは日本の政治レベルを高く評価することなど出来ないと思います。まだ3流国から上には進めないでしょう。自分の政治理念を薦めるため利益誘導の政治ができるほど甘い国なのかもしれません。日本の政治家の資産公開は極めて甘い。アメリカの行っている政治家の資産公開を見習ってほしい。

http:book-guerilla.hoops.ne.jp/


#2481 
徹夜城(ちゃんとハングルを勉強しておきゃよかったと反省する管理人) 2002/03/05 00:19
ますます見たくなりました。

阿波国守護、じゃない徳島県知事が逮捕されたようですな。

>ななさん
ご紹介のサイト、堪能しました。幸い全文日本語訳でしたし。漫画なんぞはこの時代にハマっていた僕などには感涙爆笑ものでした。
感涙、といえばお気に入りの弓裔(グンイエ)の「実写」が見られるとは…!えーと、わかんない方のために書きますと、あのサイトに出ている写真のうち眼帯つけてる坊主が弓裔です。彼は新羅王族の庶子で「この子はいずれ国の災いになる」という予言のために生まれたとたんに塔の上(だったかな?)から投げ落とされるのですが、乳母が下でキャッチ、しかし目に指が入ってしまい生涯片目だったのです。「独眼竜」とでも呼びましょうか。
この手の伝説の常で予言は的中し、彼は乱世に乗じて現在の北朝鮮地域に後高句麗という独立国を築きます。しかしあまりに暴君であったためにナンバー2の王建にクーデターを起こされ、逃亡中に土民に殺されるんですな。「わしは弓裔ではない」と言い逃れようとしましたが、片目であったために逃れられなかったと言われています。まぁそのまんま小説みたいなお方でして(ずいぶん前にも書いたな、このネタ)。
まぁ織田信長と明智光秀を足して二で割ったような英雄です。

それにしても150回とは…「壬辰倭乱」もそのぐらいあったらしいですが、日本で放映されたのはその総集編でちょうどいいぐらいの長さでした(それでも6時間強あった)。総集編を見たいな、というところですね。
ご紹介のサイトをあちこちと見ていると、高麗ものブームがあるみたい。これまで李朝ものに比べて高麗ものはあまり人気が無かったような印象があるんですが(日本の室町時代のポジションとちょっと似ているかも)、高麗を「最初の民族統一国家」と持ち上げる昨今の風潮も影響してるんでしょうねえ。日本人などは「最初の統一国家って新羅じゃなかったっけ?」と思うところですが、韓国じゃ新羅と渤海の「南北時代」ととらえてまして、高麗が名実共に最初の統一国家として扱われているのです。まぁ高麗が「コリア」の語源であるのも確かなんで好都合ではあるのですけど、「南北国時代」ってのは現在の状況を投影した史観って気もしちゃうんだけどな。
深読みすると高麗史に注目が集まるのって民族意識の高揚と重なってくるのかもしれないんですよ。

>アール・ケイさん
『明治天皇』は未読ですけど、一時期近代日韓関係史のゼミに出ていろいろやっていたので、そこそこ知識は得てます。実のところ、おっしゃるとおりのところがありますね。実際当時の日本庶民の声もそんなところがありまして、「朝鮮なんて占領しちまえ」ってな世論がかなり強くありました。
 いつも連想することですが、ある犯罪があったときに「被害者にも問題があった」という議論が出てくるのと似たところがあります。日韓共に相手を見下していると言うのは古代以来そういうところがありますしねぇ。といって戸締りが悪かったからといって押し入り強盗が悪くないということはありませんが(豊臣秀吉の朝鮮侵略についても同じことが言えますな)。
「ムロタイ」は今回から山名一族がクローズアップされてきますが、細川vs山名はあの応仁の乱まで続く因縁になるんだなぁ、そういえば。

>景虎さん
ご紹介のサイトのような話は以前にも耳にしてまして、それも「なんでも韓国元祖現象」の一例です。全ての韓国人がそういう主張をしているとは思いませんが、植民地時代、戦後の軍事政権時代などの影響で民族意識が強いこと、日本相手にはコンプレックスもあいまってなおさら盛り上がることなどから、そういう無茶な主張がまかり通るところはあると思ってます。日本でも変なことを言い出す民族主義者がいますが、それほどまかり通らないでしょ。
 それと基本的に韓国の多くの人がまだまだ日本の歴史に無知(「徳川家康」がブームになったことはあるらしいですけど)。戦前も戦後も日本は同じ体制だと思ってる人も少なくないらしいですし(もっとも日本人だって韓国史の知識はほとんど無いですが)。まぁ改めてお互いの歴史や文化を知ることってのがいかに大切なことなのかと思うばかりですね、となにやら政府見解みたいな締めでした(笑)。



#2480 
景虎 2002/03/04 23:16
ちょっと眠いです

>徹夜城さん
韓国といえばこういうサイトがありますね。
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/6963/

>石塚裕さん
そういえば挨拶したような、しなかったような・・・。
すみません、記憶力悪いので誰に挨拶したんだか忘れて
います。ここを読んでいるみなさん、まとめて初めまして。

すれ違い・・・ですか?
そうかもしれませんが、どちらも両手で使うと言っても、
両手持ちと二刀は違う技術ですからね。日本刀は基本的
には両手持ちの為の武器です。

>ホリ−・ハンタ−さん
いや、別に謝る必要はないですよ。

造詣という程のことはないですが、確かに長尾景虎は好きな
武将の一人ですね。大酒のみで、酒で寿命を縮めたのは困っ
たものですが。



#2479 
アール・ケイ 2002/03/04 01:52
トンデモ精神は万国共通?

ハングルなど全く読めない私なので『サウラビ』とやらのサイトにいってもチンプンカンプンでしたが、なんとなく雰囲気は分かりました。何かサムライの語源まで、自分とこ発だ、と云ってるみたいですね(笑)。
チョコ、チョコ、とずつ読んでいる『明治天皇』ですが、明治15年前後のなんていうんでしょうか朝鮮との紛争(閔妃暗殺?)の経緯を読むと、確かに日本側も高圧高飛車なんですが、朝鮮側の対応も戦争を誘発するような拙さを感じます(キーン氏の記述が公平だったとして、の感想ですが)。当時私が生きていたら、1人の小なる国民としてつい「占領しちまえ」という感情を抱いてしまってたかもしれません。日朝ともともに清(あまり書きたくないけどシナと書くべきでしょうね)に対するねじれにねじれた歴史的コンプレックスがあって、それが日朝(日韓)両国の不幸の根っこにあるような気がします。
ムロタイは山名一族が登場。ところで山名って最後はどうなったんでしたっけ?
自分で調べました(笑)。なるほど本流としては一旦滅んでしまったんですな。
傍流が但馬の地で明治まで山名家の名を伝承したとあります。山名って『花の乱』の錦之介さんの宗全のイメージしかないもので。細川の方は勝元とか藤孝とか元首相とか隆一郎だとか(笑)馴染みが深いンですがねー。

http://homepage1.nifty.com/arukei/


#2478 
なな 2002/03/04 01:11
太祖王建

…榎木ですね。(^^;)
榎木と覚えていたはずなんだけど、なぜか榎本武揚とごっちゃになってしまいます。というかツッコミ細かすぎですよ(汗。あれ、もしかして俳優「榎本孝明」もいるとか?(混乱)

>タイトルは「太祖王建」
一年半の放映で全150回!
50回の脚本でつぶれてしまう、近年の日本の脚本家のていたらくは…。制作環境もあるけど。
これほど長いと、日本でのビデオ発売やNHKあたりでの放送は期待できそうにないですね。
やはり韓国語版のビデオをどこかで手に入れるしかないでしょうか?
それほど王建ファンでおられるとは思いませんでした。リンクで関連記事までとくとお楽しみください。

http://www.koreanavi.com/entertainment/tv/20001102-1.html


#2477 
徹夜城(なぜか後三国時代史にハマった時期がある管理人) 2002/03/04 00:29
「王建」は見たいですね。

>ななさん
そうなんですか〜韓国で「王建」やってたんだぁ。私としたことが情報を入手していなかった。ぜひ見てみたいですね。海賊版なら私の専門だし(←違うだろ)。
えーと、王建って何者か分からない方のために説明しておきますと、高麗王朝の建設者ね。はい、オシマイ(^^;)。
いえいえ、もちろんそこには大変なドラマがあるのでございますよ。新羅末期、後高句麗・後百済なんてのが出現して群雄割拠の後三国時代というのがあるのですが、後高句麗を建てた弓裔、後百済を建てた甄萱など、超個性的なキャラが登場します。実は朝鮮史で一番ハマった時代だったりします。実はほとんど書き出し程度しか書けなかったけど、小説まで書いていた過去があります。弓裔ってのがまぁ僕好みの自己破滅型暴走キャラで(笑)。

「ムサ」は注目してるんですよね。確か元明交代にからむ物語でしたよね?
ご紹介の「サウラビ」ですが…うーーーーーん。確かにムチャクチャやってるような。「壬辰倭乱」でも日本文化の考証がいい加減なのは分かったけど、今度は時空すらも飛び越えてますよね。日本人も韓国史に無知だけど、韓国も日本史をよく知らないんじゃないかな。お互いに中国史はよく知っていたりしますが(その辺が「文明周辺」なんだよな)。
最近韓国で「あれもこれも韓国が元祖、日本に教えてやったのだ現象」(長いけどこうとでも表すしかない)ってのがありまして、僕もひそかに頭に来るというよりは心を痛めてるんですけどね。前に史点でもネタにした「天皇のゆかり発言」もあったし。経済情勢もあってそこまで自信がないのかな、韓国の方々。その辺は日本で「日本文明論」がわいてでてくるのと似ているのも確かですが(そーいやー小林よしりんがとうとう「つくる会」にブチ切れてましたっけ)。
ところで「榎本孝明」ってのは「榎木孝明」じゃないんですか?

>ホリー・ハンターさん
大村益次郎ってよりも司馬遼太郎の「花神」にハマってしまった私なぞは「村田蔵六」の方がなじみがありますね。客に湯豆腐出すのはケチってよりも人をもてなすという無駄なことは排除するという彼流の合理精神があったみたいにも感じますね。その辺が合理主義者好みの司馬さんに気に入られたんでしょうが。「花神」書く前に「鬼謀の人」という短編も書いてますね。
ドラマだと大河「花神」で中村梅之助、日テレ「奇兵隊」で片岡鶴太郎が演じております。

ところでかろうじて日曜中に「ムロタイ」第9回はアップしております。
「史点」のほうは溜め込んだネタをポツポツと書き出しております。あまりに溜め込んでいるので1ファイルにせずに分割して公開する予定。

更新が遅れたといえばリンク先に「桧之宮」さんを追加しております。九州南北朝および瀬戸内海賊のサイトです。



#2476 
なな 2002/03/04 00:00
サウラビ続き

お話の舞台は宮崎県南郷村。ここの「亡命百済王族の伝承」をヒントにしたのですね。
サウラビとは三国時代の「武士」を称する韓国語。南郷村に土着した百済人サウラビの末裔が、母国の再興をかけて立ち上がる。

ここまではいいのですよ。面白そうな題材に目をつけたものだと思いました。
ところが、映画の時代設定は13世紀…。(・・;)
日本人の領主の娘(梅宮まさこ)をめぐり、細川城主(榎本孝明)と対立するのだそうです。
この細川が、熊本の細川氏というなら、かの細川氏が熊本に来たのは関ヶ原の後なんですよね?
しかも「日本に土着して"かなり長い時間"を経た末裔」なのに、俳優は梅宮・榎本の他はオール韓国人。おそらく韓国語かヘタウマな日本語のせりふを話していると思われ。

エンターテイメントというには、この作品は国粋主義に偏りすぎですね。
それに「日本の武士道は韓国起源」として、切腹もふくめすべて韓国が起源だと主張したら、「つくる会」のような方々にかえって都合のいい言質をとられてしまうと思うのですが。
2/22は試写会だったみたいです。今年の8月に公開予定だそうですよ。



#2475 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/03 23:28
景虎サマはじめまして。

>剣法
私は門外漢でして、景虎サンのようなお詳しい人に
書き込んでいただきたく、わざと前記にアオルような
感じを受けられたのなら、詫びまする。
私は結局、他人から聞いた話ししか書けませんし
其の裏を取るような実験も出来ませんし。
(つぅか二刀流の実験なんかやったら銃刀法で御用か)

>景虎サマ
ハンドル名と、お書き込みから長尾景虎に
ただならぬ造詣があられるのですか?
私は越中の住人で、先祖は一向一揆・越中軍。
織田軍の柴田・前田・佐々の軍勢により
虐殺され皆殺し寸前で、景虎サマの軍勢が
織田軍をブチ破って越前まで後退させてくれた
おかげで、私の先祖は皆殺しは回避できたようです。
だから景虎サマのご恩はDNAに刻まれておりまする。



#2474 
石塚裕 2002/03/03 22:21
見解の相違

はじめまして…かな?以前、一度挨拶ぐらいはしたような気がしますが。
で、下の日本刀の話題についてなんですが、ホリー・ハンターさんと景虎さんの議論がすれ違ってませんか?
景虎さんは「両手持ち=両手で一本」ということで、ホリー・ハンターさんは「両手で=片手に一本づつ」ということですよね?
だったら、二人とも日本刀は両手で(=一本)使うものだといってるのだと思うのですが。



#2473 
景虎 2002/03/03 19:28
追加

>ホリ−・ハンタ−さん
片手斬りを重視する流派があっても不思議ではないので、
その人の流派では片手の技法を重視しているのかもしれ
ません。しかし、日本剣術は両手の技法が中心であり、
日本刀は両手で使うように出来ていないというは間違い
です。



#2472 
景虎 2002/03/03 19:16
柴田恭平の謙信

>奥野さん
武田信玄と言えば、確かに謙信の家臣は少なかったですね。
山本勘助が忍者で、しかも武田と今川の二重スパイという
凄い設定だったような・・・。
確か、勘助が商人に変装して謙信に鉄砲を売りに行ったら
、謙信が他の大名に何丁売ったか聞くシーンがありました。
回答を拒否する勘助に鉄砲を向けて『言わねば撃つ』と言
って本当に発砲して、勘助の着物に銃弾をかすらせてまし
た。その話を聞いて、今川義元が爆笑していましたね。

>ホリ−・ハンタ−さん
片手斬りというのは、未熟な人の場合は確かに刃筋(刃の角度)
が立ちやすく、フォームが正確になりやすいです(そのかわり力
が必要ですが)。
だからと言って、両手で使用するように作られていないという
訳ではありません。
片手用の古代の刀剣は、柄が短くなっていますが、日本刀の柄
は明らかに両手持ちの為の長さになっています。剣術の技法も
両手の技が中心になっています。
室町〜戦国初期には片手打ち用(刀剣界では片手斬りより片手
打ちという場合が多いようです)の刀が製作されていますが。
この刀は、中心(柄に入る部分)が非常に短くなっています。
普通の刀は、中心も長くなっています。



#2471 
なな 2002/03/03 15:59
サウルアビ

韓国は昨今、歴史映画・ドラマがブームらしいです。
2000年に韓国大河ドラマ「王建」が大ヒット。ブームの火付け役になったそうです。
そういえば私、この年に知人の韓国人宅でこのビデオを見ました。
日本の韓国ショップには、リアルタイムで録画してきたビデオが「売られてる」のね。

その「王建」と同じ作者の新作映画が「サウルアビ」です。「初の日韓同日公開」で2/22公開だったそうですが、今日のこちらの新聞ではどこも上映していません。首都圏ではどうですか?
それはそうと、もしかしてこの映画「トンデモ歴史映像」かもしれない…。
「百済が滅びた後、日本に渡ったサウラビたちの本国復興に対する熱望と葛藤、愛を盛り込む」
…このコンセプトは歓迎するとして、
「サウラビが日本の侍と対決する」「サウラビが日本に武士道精神を伝えた」
という展開には、とっさに「時代が合わないんじゃない?」と思いますよね?
漠然と感じた疑問だったのですが、実際に数カットを見て、「大丈夫なんかいなー?」と思いました。リンクしておくのでぜひごらんあれ。

これら韓国の「自国史ブーム」も、日本語訳したものが大量に入ってこないかぎりは、日本にはあまり影響はないでしょうね。しかし両国間の歴史認識の点では、さらに新しいズレを生み出していいのでしょうか。
もう一つ。日本公開は未定ですが、韓国で昨年9月公開の「武士(ムサ)」が面白そうです。
時は1375年!(笑)…残念ながら、海ではなくて大陸方向へ走って行っちゃうお話みたい。

http://www.taekwon.net/korean/webzine/sub_body.asp?news_no=1653


#2470 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/03 11:58
二刀流の有用性

上記の論議がココで盛んだったのは、もう、お開きですか?
蒸し返すようで気が引けるのですが、
知り合いの知り合いに居合い抜きを習ってる人が居て
流派は存じませんが、その人の又聞きの又聞きですが、
日本刀でモノを切る時は片手斬りのほうがキレイに切れる
そうです、達人的には。
特に介錯などとゆう、首を瞬時に切断するとゆう恐るべき重労働は
頚骨の隙間に刀が入るように片手斬りで行う方が
両手斬りより不自然な力が入ら無いそうです。
日本刀とゆう武器は両手で使用するようには
作られていない、これが二刀流の一つの要素かもしれません。



#2469 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/03 07:32
大村 益次郎?

大昔、あの人の肖像画を見て、驚愕した私。
あんなデカイ頭を持った人間がいたとは?!
あんなデカイ頭であるからには、さぞ中身がつまってたであろう、
大村サンとは、さぞ頭脳が冴えてたのか?と子供ながらに思ったものです。
で、一体、何を成した偉人であるのか?というと、漠然と
長州藩の軍制改革を指導し、第二次長州征伐で長州藩を幕府に
勝たしめたお方であったと知るのみの私。
しかし、また愛想、人づきあい が下手で憎まれ口を叩く人、
だったとゆう寓話も多くありますね?
大村サンは吝嗇で有名だったそうで、
ある弟子が蘭学の修行に大村サンとこに住み込んでたそうですが、
毎日ご飯のオカズは豆腐ばかりだったそうで、閉口したとかゆう
寓話を聞きました。
まぁ、日本のエンジニアに多くみられる、自分の専門分野
以外のモノには全く興味を示さぬカタブツであったと
推測されますね?
しかし、また、西洋の機械(小銃や蒸気機関)を蘭学書物だけで
複製品を作ってみせたとゆう想像力と創造力
大村サンの頭がデカイのは伊達では無かったようです。



#2468 
徹夜城(海賊の親玉の管理人) 2002/03/03 00:32
ゾクのリーダーとでも呼んでください。

>そとおりひめさん
ななさんもお書きのように、海賊専門家というよりは賊の親分です(笑)。「賊議員」とでも呼んで下さい(爆)。
まぁ海賊ばなし全般に首を突っ込んだこともありますが(バルバリア海賊とか第一次大戦時まであった「公認海賊」にまで首を突っ込んだことがあります)、あくまで専門は「後期倭寇」ですので。最近は何が専門なんだかわかんないHPになっちゃってますけどね(笑)。「おれたちゃ海賊!」コーナーも更新しなきゃいけないんだけど、なかなかまとまんなくって。
ま、どうぞよろしく。

>奥野さん
護良親王の件ですが、僕の記憶では原文にそんなのは無かったと思いますが…親王を殺した淵辺義博がその首の形相を見て恐ろしくなり、「こういう首は主人には見せないものだ」とその場に放り出していくという記述があるだけだったと思います(そこで延々と中国古典から引用する)。
ご紹介のその本は、かなり戦前の南北朝史観が入っちゃってるんじゃないかなぁ。戦後に書かれたものでもこと尊氏がらみになると冷静さを欠く本って結構ありますからね。
その昔集英社から出ていた「漫画日本の歴史」があります(たぶんこの手の企画としては最古だと思う)。その南北朝時代のくだりなんて、それまで一応かっこいい顔に描かれていた尊氏が、九州逃亡にあたって赤松円心の献策で上皇の院宣をもらう決断をしたとたんに悪相に描かれるんですよ。思えばこのシリーズ、今日からみれば結構偏向があったような…。
なお、古典「太平記」本文中でホントに地獄に落とされたのは結城宗広です。なんでか知りませんが。

>歴史映画系。
軍事技術よりも映画ネタで反応してしまうんですが(^^;)。
五番街さん、「グローリー」には思い入れがおありになったようですね。あの映画、確かアカデミー作品賞にノミネートぐらいはされたはず。助演男優賞をデンゼル=ワシントンがとっており、彼の出世作となっています。主演はマシュー=ブロデリックで当時売り出し中、って印象でした。その後いまいちパッとしてない気も(「GODZILLA」なんか出てましたな)。
当時の日本での映画評で「あちらでも『先陣の栄誉』だの『玉砕』だのあるんだねえ」というのがありましたっけ。

モーグリさんもいろいろ見てらっしゃいますねぇ。「ワーテルロー」は一度レンタルで借りて見て、その後その店がつぶれてしまい(ほとんど夜逃げだった)、以後まったく見かけない個人的に幻の作品となっております。「戦争と平和」のボンダルチュク監督のベラボーなまでの人員動員が見ものでございました。オーソン=ウェルズがルイ18世役でひょっこり出ていたりしてますし、出来はともかく話題は多い映画です。

>景虎さん
戊辰戦争の時の銃の話では、あの大村益次郎のエピソードがありますね。ちいっとうろ覚えなんですが…
確か宇都宮あたりの戦闘で前線から東京の司令部に「早く補給をよこせ」と催促に来た薩摩の指揮官が「戦場では朝から晩まで銃を撃っている状態だ」と怒鳴りつけますと、大村が「君、嘘を言ってはいかん。そんなことをしたら銃は熱くて持てなくなるはずだ」と冷徹にやり返し相手の面目を失わせてしまったとか。まぁこういう愛想の悪いところが災いしてあんな最期になったなんて話もありますが。



#2467 
モーグリ 2002/03/02 23:23
銃剣の歴史

>ウンチェスター47
正しくはウィンチェスターM73です。南北戦争の後です。
南北戦争で使用されたのはスペンサーです。日本にも輸入され戊辰戦争にも登場したそうです。どっちも引金のあたりにあるレバーを上下運動させて装填するレバーアクションと呼ばれている連装銃です。よく西部劇でレバーを往復させて早撃ちをするシーンを見ます。
確かにウィンチェスターは早射ち向きですが、構造が複雑なため量産に不向きで故障が多いという問題点があり軍用銃にはあまり使われていません。軍用銃はボルトアクションという銃の上部にあるハンドルを引いて装填するタイプが主流です。日本軍の38式小銃もボルトアクションです。

>初期の銃剣は、敵の突撃から味方の銃列を守るための防御兵器で、とても「銃剣突撃」を行うような代物ではなかったようです。
それは銃剣の歴史を見ると分かります。
銃剣は17世紀にフランスのバイヨンヌ(英語で銃剣を「バヨネット」というのはそのため)で作られたのが起源です。
初期の銃剣は<差込型>といって普通の短剣の柄を銃口に差し込んで使用していました。ところがこれだと銃剣装着時には発砲出来ませんし、緩すぎて銃剣が抜けたり、逆に抜けなくなったりと色々な問題がありました。
そこで18世紀になってソケットで銃口にはめるスパイク型銃剣が登場しました。これは文字通り先端がとがった棒状の銃剣で(刃があると装填時に手を切る恐れがある)、装着時の装填を可能にするためにL字型に湾曲しています。「ベルサイユのバラ」「パトリオット」「ワーテルロー」などフランス革命あたりの時代が舞台の作品に登場する銃剣がこれです。「グローリー」もこのタイプの銃剣だったと思います。
その後ナポレオン戦争あたりから短剣を取付金具で銃に装着するソード型銃剣が登場しました。前装銃の頃は装填のじゃまにならないようにL字型に刀身が湾曲したり、取付金具で銃口から離して装着していました。19世紀中頃弾を後ろから装填する後装銃が登場すると、銃剣は銃口のそばに装着可能になり、汎用性が高いソード型がメインになりました。
http://member.nifty.ne.jp/bintaro/touken/bayonet.htm

もうお分かりと思いますが、初期の銃剣(ピョートル大帝あたりまで)が防御兵器で銃剣突撃が不可能なのは差込型だからです。銃剣が攻撃兵器になったのはスパイク型銃剣が普及したフリードリヒ大王の頃あたりではないでしょうか?

兵器の発達史としてはマール社の『武器』という本がお勧めです。かなり厚い本ですが、今あげた兵器の発達が図解で出ています。大きい図書館か都心の大型書店に行けばあると思います。



#2466 
奥野 2002/03/02 01:20
銃剣

>徹夜城様

大河ドラマで一番古い記憶に残っているのは「おんな太閤記」です。それ以降の作品も断片的に記憶しているので、一応見ていたことは見ていたのですが、やっぱりあまり熱心ではなかったですね。だから、余計に「太平記」はもったいなかったかな、と。
妙に印象に残っているのが、「武田信玄」で家臣が1人(直江実綱でしたっけ?)しかいなかった上杉謙信。確か小姓すら控えておらず、春日山城に2人だけで住んでいるのでは?と思わせるほどでした。武田方の家臣が山ほどいたのに比べるとものすごい差別待遇です。まあ、予算がなかったんでしょうね。

それから、太平記(ドラマではなくて古典の方)で質問があります。小学生の頃、学校の図書館で読んだ子供向けの太平記の話です。護良親王が暗殺されるシーンで、実行犯の武士に関して「これほどの罪を犯したのだから、今頃きっと地獄の火で焼かれているに違いありません」などと書いてあって、子供心にすごいなあと思ったものです。もともとの「太平記」にはこれに該当する文があるのでしょうか?あるいは、現代語訳者が主観によって書き加えたのか。今さらながらに気になっています。

>銃剣について

ピョートル大帝時代のロシア軍は、かなり早い段階で銃剣を組織的に取り入れていたそうです。これはピョートルに先見の明があったというよりも、たまたま当時のロシアで近代化が行われていて、完全にヨーロッパ化された軍隊の編成が行われていたからでしょう。特に軍事の歴史だと、伝統のない後進国が却って大胆な新機軸の採用を行う例がいくつか見られるように思います。実際、ピョートル時代の前と後とではおんなじ国の軍隊とは思えないほどの変化が生じていて、見比べると笑ってしまうほどです。
ただ初期の銃剣は、敵の突撃から味方の銃列を守るための防御兵器で、とても「銃剣突撃」を行うような代物ではなかったようです。これがいつごろから攻撃兵器として用いられるようになるのかは分かりません。銃そのものの改良(軽量化など)と関係しているようにも思うのですが。

それから、ロシア語で銃剣を意味するштыкという言葉は、歩兵の人数を数える単位としても使われる他、複数形になると「軍事力」「武力」そのものを意味するようにもなります。「銃剣」=「兵隊」、だったわけですね。歴史を感じさせる用法ではあります。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#2465 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/01 22:21
撃たれたら〜痛いでしょうね。

>ウィンチェスタ−・ハウス
南北戦争の銃は命中率が悪かったとは知りませんでした。
そういえば、ウィンチェスタ−社の銃が
その当時、もてはやされていたわけですかね?
死の商人ウィンチェスタ−家は銃を売りまくり
膨大な数の銃殺者の呪いかどうか分かりませんが
死の商人・一族が次々と不慮の死を遂げ
最後に生き残り莫大な遺産を相続した未亡人が
銃殺者の亡霊を恐れ、大邸宅を狂ったように
増改築し続け、大迷宮ウィンチェスタ−・ハウス
は現在もアメリカのミステリ−スポットですよね?
行ったことありますか?5番街サマ。
ウィンチェスタ−・ハウス



#2464 
なな 2002/03/01 21:28
見たーい

>そとおりひめさん
はじめまして。「おれたちゃ海賊」の名称の通り、ここの管理人氏は「専門家」というよりは「賊の親玉」です。(←入れ知恵)

>景虎さん
ありがとうございました。
こうなると、生きてるうちに一度くらいは拝んでみたくなりますね。>クサナギくんの剣…



#2463 
景虎 2002/03/01 19:15
鉄砲

>鉄砲
そう言えば、日本の戊辰戦争でも蝦夷政府軍の土方歳三の部隊では、
銃が熱くて持てなくなる為に、水かけて冷やしたという話を読んだ
ことがあります。

>軍医
何かの本で、武田家などは京から医者を連れてきたという話を
読んだことがあります。この医者達は戦場に出るのを嫌がった
そうですが。当時、傷口に焼酎をかける等の知識は、普通の兵
士にもあったそうです。



#2462 
そとおりひめ 2002/03/01 15:31
海賊の専門家がおられたんですね

初めまして。「海賊」を検索していて行き当たりました。

突然「海賊の研究をしなきゃ」と思い立ちまして。管理人様の御専門分野や時代とは違う方面(多分)の関心からなのですが、勉強になることがたくさんありそうなので、ちょくちょく寄らせていただきます。思い立っただけで実は何も知らないのですが。子供のまんが『忍タマ乱太郎』に出てくる兵庫水軍の総大将・第三協栄丸さんは好きですけど(なんていうレベルです)。

本日はとりあえず御挨拶。よろしくお願いします。



#2461 
五番街 2002/03/01 13:17
グローリー

>銃の命中率がえらく低かったことについては映画「グローリー」が割と忠実に
>再現している、と公開当時この映画のパンフレットで読みました。南北戦争の
>黒人部隊を描いた映画ですが、戦闘シーンでは双方で銃剣を持ってジリジリと
>接近していき、ほとんど至近距離まで来て撃ちはじめます。(徹夜城さん)

「グローリー」なんて映画が飛び出してきたので、思わず、書いてみようって気になりました。子供が産まれて以来、その世話に追われっぱなしで、映画に行く時間的余裕がなく、ほとんどの有名な映画を見逃してるんですが、これは観ました。

それはともかく、この部隊の使用した銃は、銃身も厚く、長く、がっしりした感じをうけますが単発式の先込銃です。ところが、全く同じ時期に、昔語りになった、かの「ライフルマン」が改造して使用していた、ウンチェスター47(でしたっけ)も民間では人気があり、さかんにインディアンに密売されています。

見た目には、軍隊が使用した先込め銃は重厚で、連発式のウインチェスターはいかにも軽いって感じですが、命中率が悪いのなら、なぜ連発式のウインチェスターを採用しなかったんだろう、ってのが、私が長年にわたって抱いている疑問です。

ついでに、映画の最後に、若い白人の隊長が馬に乗り、黒人の兵士がそれに従う光景を描いたレリーフが映し出されていますが、この作品は、ワシントンDCの、ナショナルギャラリーの展示されています。この作品は、記念碑として制作されたことは明らかで、残念ながら美術品の価値としては、この美術館に一室を与えられて展示するほどのものかいな、と疑問が生じます。適当な場所としては、例えば連邦議会などの政治に関わる公的な機関であろうと思うのですが。それでも、この美術館で、このレリーフと思わず再会できて感激しました。

さらに、ちなみに、この映画を観てからずいぶんと経過した頃に、私は高熱を発して寝込んでしまいました。この映画では、難攻不落の南軍の要塞を攻撃して、黒人部隊の全員が死亡しますが、うんうんと唸りながら夢に出てきたのがのがこのシーンでした。隊長の白人であっても、黒人の兵士であっても構わないから、このような死に方をしたい、という願望が夢になってあらわれたんだなぁ、と自分で解釈しています。




#2460 
徹夜城(「トップランナー」で富野監督がしゃべってんの見ていた管理人) 2002/03/01 00:56
現物より面白く語ってしまう男と言われることもありまして(笑)

多忙につきレスが遅れております。

>奥野さん
「史劇的伝言板」でははじめまして。ようこそいらっしゃいました(^^)。
「太平記大全」ですが、お楽しみいただけましたらあの作品のファンとしても嬉しい限りです。どうしても一般にはなじみの薄い時代なので当時はキャストに引かれたか珍しい題材にひかれたといった方が視聴者の大半だったんじゃないかなぁ。さもなきゃ戦前に南北朝史に触れる機会の多かった年配の方とか。僕みたいな当時すでに濃厚な南北朝マニアだった人間って絶対的に少なかったはずです(笑)。そんなわけで世間でそれほど話題になったかというと決してそうではなかったという印象があります。
ですが、あのコーナー作ってみたらけっこう反響があったんですね。「実はあのドラマ好きでした」と隠れ信者の告白みたいな反応が多かったです(笑)。あと「途中までは見てたんだけど…」という声も結構ありますね。
それにしても「一休さん」が「聡明的一休」…うーむ、まぁ妥当な訳か(^^;)。タイでは「白い服のお坊さん」というタイトルで放映されていたとか聞いております(ほら、熱烈仏教王国ですから)。
「室町太平記」の義満はただいまキャラクターデザイン中、ってところかな。本格登場はまだまだ先なのでじっくりと準備中であります。

>ももちゃんさん
「ジェヴォーダンの獣」は見に行こうかなぁと思っているうちに公開期間が終わりかけてるかな?フランス版「スリーピーホロウ」などという声も聞いておりますが、歴史物という側面もあるので気にはなっています。それにしても最近フランス映画でいろいろ変り種が出てくるような…?
フランスといえば「マリ・アントワネットの首飾り」も歴史映像オタクとしては一応チェックしておきたいところですね。

>アール・ケイさん
あ、プロデューサーさんそんなこと言ってたんですか、知らなかったです。そうか、「太平記」への夢窓疎石の突然の出演はその趣味というか執念をみのらせた結果だったか(笑)。兼好なら師直の横恋慕の一件の際に特別ゲストで出せばよかったんですけどね。

>景虎さん
ご紹介の鈴木氏の文章はまだ読んでいませんが…まぁ確かに「定説」をたたくためにいささか強引な手法を用いてしまうことはよくあることではあります(学界でもね)。井沢元彦氏なんかも知ってか知らずか凄いことを言ってくれてますからねぇ…。とは、先日の「逆説の日本史」を読んで思ったこと。
草薙の剣ですが、そもそも「ホンモノ」は壇ノ浦に沈んでいるはずです。そしてその後の「神器」の扱いは「ムロタイ」でも書いている南北朝時代のムチャクチャな争奪戦で「ホンモノ」なんてどうなってるんだか分かったものではありません。南北朝統一以後も神器強奪事件が起こってまたそれを取り返して…というスキャンダラスな匂いのする事件もあります。

>モーグリさん
ナポレオン時代より下りますが、銃の命中率がえらく低かったことについては映画「グローリー」が割と忠実に再現している、と公開当時この映画のパンフレットで読みました。南北戦争の黒人部隊を描いた映画ですが、戦闘シーンでは双方で銃剣を持ってジリジリと接近していき、ほとんど至近距離まで来て撃ちはじめます。
やはり映画ですが、スタンリー=キューブリックの「バリー・リンドン」では「七年戦争」の戦闘が描かれています。凝り性のキューブリックのこと、あれも相当な時代考証をやって描いたと思われるので信用してるんですが、あれもかなり接近して銃の撃ち合いやってましたね。

>阿祥さん
ご紹介、ありがとうございます。1章2章ほど目を通しましたが、確かにモロに後期倭寇の連中を扱った話ですねぇ。まだイマイチスタンスなどは読み取れませんが、とりあえず読んでみます。



#2459 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/01 00:37
激痛の戦場

斬られるのと、撃たれるのと、どちらが痛いかと
ゆうのは一概には言えませんが、
銃弾を食らうとゆうのは、高熱をおびたモノで
貫かれるわけでヤケドも伴い、また銃弾が
体内に残れば摘出せねばならず、
一方、斬られた方も止血して傷を縫う必要が
あり、まぁ、どちらにしろ軍医泣かせですね。
軍医の存在は日本の戦国時代にすでにあったようで
当時はどんな呼び名だったか知りませんが、
自分の小便を飲めば出血が止まるとゆうような
迷信があり其れを信じて実行し一命取り留めた
戦士、深手の傷から生じた血膿を排除するため
ヒルを使う従軍薬師などとゆう寓話も聞きますし
モルヒネなどない戦国時代、
戦傷兵から見れば、軍医に頼るくらいなら
やられたら即死した方が安楽死であったかもしれません。





#2458 
モーグリ 2002/02/28 23:43
白兵戦

すみません。このあいだは言い方がまずかったです。

>白兵戦
日本でナポレオン戦争を扱ってる「NAPOLEON!」というサイトがあるんですが、それによるとナポレオン戦争でも頻繁に銃剣突撃が行われているんです。
なぜかというと当時の銃は信頼性が低く、晴天時でも不発率が15%あり雨天には射撃不可能だったからだそうです。しかも射撃で銃身が加熱されるため、12発以上連射すると銃の保持が不可能になり装填しただけで暴発するようになるそうです。こうなると銃剣で戦うしかないわけです。
またナポレオン戦争時代の銃剣突撃は心理的なダメージもあり、襲われた方が戦意を喪失して事前に逃亡してしまう場合も多かったそうです。この場合銃剣突撃は<成功>ですが銃剣による死傷者は<なし>になります。『鉄砲と日本人』では死傷者の統計から「ナポレオン戦争時代すでに銃剣突撃はほとんど効果がなかった」と結論付けていますが、実際は結構効果があったわけです。戦国時代もこれと同様に死傷者の統計に出ない<白兵戦の心理的効果>が相当あったように思えるのですが?

↓NAPOLEON!

http://www.sanynet.ne.jp/~imperial/Napoleon/nh.html


#2457 
阿祥 2002/02/28 23:32
「草莽英雄 」見つけました

徹夜城さん「草莽英雄」のHP見つけましたので、お知らせします。
http://www.angelibrary.com/real/high_sum/cmyx/
です。一体中華圏の著作権問題は一体どうなっているのでしょうね。




#2456 
ひで 2002/02/27 23:35
白兵戦の語源

白兵というのは白刃のことです。
言葉自体は漢語起源という説と、フランス語からの翻訳説の二つを聞きますが、
どっちだったかな?
ちなみにフランスの場合、1939年の歩兵操典でアルメ・ブランシェ(白い武器、要するに白兵のこと)
の効用を称えているそうです。

いずれにせよ、漢語であれ、フランス語であれ、どちらも刀身の煌めきを白で表したため、
こういう表現になったのでしょう。



#2455 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/27 22:34
にぎやかですね

>白兵戦
それにしても『白兵戦』の語源って何なんでしょうか?
小麦粉マッチやパイ投げマッチでお互い真っ白になって
戦うとゆうような壮絶な闘いって意味?(んなワケ無いか)

戦国時代に白兵戦は少なかったとゆう見解があるとは
初めて知りました。火縄銃や大筒が戦場で投入された
ことと関係があるのでしょうか?
当時の銃器は少なくとも鎧カブトを無力化してしまった
とゆうのは言えると思います。銃弾が貫通しない程の厚さの
鎧となるとスゴク重くて動くのが難渋しそう。
織田信長の安宅船だって銃弾が跳ね返るくらい分厚い装甲
を誇ってましたが動きは鈍かったそうですね。
当時の合戦での斬り合いチャンバラは
鎧カブトの隙間を狙って突いたり斬り込むという
感じだったそうで、そういうのは
白兵戦には該当しないのかな?



#2454 
景虎 2002/02/27 19:30
草薙の剣

>ななさん
草薙の剣は、一般公開どころか見た人は現代では存在しない
事になっていたような・・・。
確か江戸時代に見た人が数人いたとかいう記録があるらしい
ですが、それ以降に見たという話はなかったと思います。ま
あ、熱田神宮の神主とかは、人に言わないだけで見てるのか
も知れませんが。



#2453 
景虎 2002/02/27 19:15
婆沙羅よのう・・・って言ってみたいです

>モーグリさん
鈴木眞哉氏の書いた文章が今月号の歴史群像に載っていました
が、正直言ってかなり強引だなあ・・・と思いました。

戦国前期と後期の軍忠状の負傷データを紹介していましたが、
それによると、前期が遠戦の負傷者が74.8%、後期が
68.8%となっていました。ここから言える事は遠戦が多
かったというだけであって、それ以上の事は言えないと思
うのですが、それ以上の事を言っちゃってるんですよね。

具体的には、首を取られた者の大半は、鉄砲や弓で負傷して
動けなかった者だとか書いています。そうすると色々と矛盾
が出てきますね。

鈴木氏自身が、上杉、北条、武田の軍では槍がそれぞれ、
65.4%、37.3%、50.6%、鉄砲は5.7%11.
0%、7.1%、弓は0.1%、8.7%、8.3%と書い
ています。
白兵戦がほとんどなかったのなら、何故全ての兵士に弓、鉄
砲を持たせなかったのかという疑問が出てきますが、これに
ついては、武器の有用性は戦場に持ち出された数量に比例す
るとは言えない、としか書いてありません。

武具、防具の発達とも矛盾します。
例えば日本刀は、時代に合わせて相当変化しています。
平安時代の刀は、細くて、反りが高い優美な姿をしています
が、鎌倉時代になると反りが浅くなり、刀身の幅も少し広く
なり重ねが厚くなります。鎌倉後期になると、切先が伸び、
、重ねが薄くなりますが、刀剣の専門書を読むと、従来の刀
では元軍の革鎧を斬れなかった為の変化だと書いてあります。

南北朝時代になると、さらに切先が伸び、重ねが薄くなりま
す。この時代は日本刀大型化の時代でもあり、野太刀と呼ば
れる大型の刀が製作されるようになります。また、刃渡り6
0センチ程の刀も作られ野太刀と併用されています。
末期になると野太刀の流行は終わりますが、その後も人によ
っては野太刀を使用していたようです。

室町時代には、太刀の差福えであった打刀を太刀の代わりに
使うようになり、太刀が廃れてきます。
戦国時代前期は、片手打ち用の刀が結構作られています。
また、組討用の短刀も大量に生産されるようになります。
後期になると、少し刀が大型化します。
戦国最終段階である慶長〜元和になると、南北朝時代の野太
刀を小型化したような刀が出てきますが、このような刀の姿
を大段平姿と言って、刀による戦いが増えると出てくる姿だ
と言われています。因みに、この大段平姿が流行したのは、
南北朝、戦国末期、幕末です。

江戸時代、大体寛文の頃になると、真剣より袋竹刀や木刀に
よる稽古に馴れた武士の為に、殆ど反りのない刀が作られる
ようになり、戦場組討が無くなった為に短刀の生産が激減し
ています。

日本刀以外にも薙刀も時代によって変化していますし、南北
朝時代には新兵器の長巻が登場します。戦国時代になると槍
が普及し、素槍、鎌槍、鍵槍、十文字槍、大身槍など色々な
槍が戦場で使用されています。
防具にしても、南北朝の頃から兜の内側に打撃に耐えるため
のクッションを付けたりしている事を考えてみると、鈴木氏
の説ではこのような変化を説明できません。

室町くらいから登場する武術の流派の発達とも矛盾してしま
います。
現代でも、自衛隊では銃剣道をやっていますし、特に陣地戦
の訓練では今でも銃剣突撃の訓練をするそうです。
米軍の特殊部隊もアフガン入りする前に軍隊格闘技の訓練を
していました。どれだけ世の中が進歩しても人と人とが直接
戦う限り白兵戦はなくならないでしょう。
現代でもある程度は白兵戦があるのに、火縄銃や弓の時代に
まともな白兵戦が殆どなかったというのは無理があると思い
ます。

鈴木氏の文章を読むと、まず学会の定説を紹介し、それを否
定するという構成になっていますが、定説を覆そうという思
いが強すぎて、強引なことを言ってしまうのではないか?
と言う印象を受けました。



#2452 
奥野 2002/02/27 17:06
初めまして。

初めての書き込みとなります。リンク集に加えていただいている「洞窟修道院」の制作者の1人で、モスクワ在住の奥野といいます。よろしくお願いします。

こちらのサイトは非常にスケールが大きなもので、なかなか全貌が把握できません。何とか「太平記大全」は読み終えることができました。大河ドラマ自体もかすかに記憶に残っているのですが、こんなに面白い話だったっけ?と今さらながら見直してしまいました。いつか機会があったらビデオででも見てみたいものです。
「室町太平記」も楽しみです。どうも、足利義満というと「一休さん」の将軍様のイメージが強いもので…日本史歪曲アニメ(いや、面白かったですが)。ちなみに中国でも、「聡明的一休」というタイトルで放映されているそうです。

とりとめのない書き込みですいません。今後ともよろしくお願いします。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/


#2451 
アール・ケイ 2002/02/27 10:12
あら、出てたのねー(笑)

慌てて確認しました。なるほど、ちらっとだけどケンコーさん出てましたね、第1回に。
たいへん失礼いたしました。

ご本家大河ドラマ『太平記』のプロデューサー氏は「吉田兼好と夢窓疎石は登場させたかった。なんとか夢窓国師の方はそれが叶ったんだけど…」と、放送当時云ってましたよね。それでムロタイでは双方登場させたんでしょ?(笑)

ももちゃん様
『ジェヴォーダンの獣』は(実話に基づいてるとはいえ)ミステリーなのでしょうから、ネタバレになるようなことは書かないで下さいな(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2450 
ももちゃん 2002/02/27 00:56
マイブーム「ジェヴォーダンの獣」について

初めて書き込みいたします。
何かむずかしそーなかきこみが展開されているなかで
最近みた映画のことをかくだけってのはなんかはずかしいの
ですが。
えー、仏映画の「ジェヴォーダンの獣」を見ました。
内容は、18世紀にフランス、ジェヴォーダン地方で、正体不明の
ナゾの獣が女性・子供を3年間に100人以上襲った出来事がありました。
そこでルイ15世の密名を受けた主人公・フロンサックが、フレンチ-インデイアン
戦争で知り合ったモホーク族出身のインデイアン・マニと謎解きを始める、という
内容です。アクション・ラブロマンス・ホラー(?!)・サスペンス等いろんな
要素をてんこもりにした映画です。私の考える一番おいしいところは、マニ役のマーク・ダカスコスです!!インデイアンなのになぜか!?カンフーな動きが映画の冒頭
にありますが、流れるようなアクション、静かなたたずまい・表情に一目ぼれしてしまいました。インデイアン独自の自然観・世界観にも魅了されます。獣に傷を負わされた
少女をマニが秘薬で治したり、貴族たちのトーテムを当てたり?!、獣と戦うときに
伝統的なメイクをしたり、など興味深いシーンがたくさんありました。
最後は獣を操っていた人物と、フロンサックの対決なのですが、操っていた人物は
アフリカの、フロンサックはアメリカン・ネイテイブの影響をそれぞれ受けているような気がしました。当時は啓蒙思想が出てきていたわけですけど、そういう「理性」だけでは割り切れない部分に対して、アフリカやアメリカといった新天地の文化からの影響を自分の中にそれぞれ取り込んで戦っているようにも見えました(わかり難かったらごめんなさい)。まあ、そういうわけで、ちょっとおもしろい映画だと思いますので
機会があればぜひ皆様、ごらんください。
なお、このジェヴォーダンの獣に関する本「ジェヴォーダンの人食い狼の謎」(アベル・シュバレイ著 高橋正男訳 東宣出版 )もでていますので、こちらもおすすめ
します。



#2449 
徹夜城(「明治天皇」読んでみたいんだけど図書館入り待ちの管理人) 2002/02/26 23:53
ケンコウ、出てたんですよ。

>アール・ケイさん
史実を捻じ曲げる必要はありませんで、兼好さん、第一回にサービス的に顔を出させてますよ。もうただ「徒然草」のネタが書きたくて書いただけです(笑)。
北方謙三さんの「武王の門」読了しましたが、了俊のそばに命松丸がちゃんと控えていて(まぁこれは史実なんですが)、「徒然草」編集作業をしている場面がチラリとあります。「ムロタイ」のあのシーン書いた直後にそのくだりを読みまして、「あ、やっぱり北方さんも書きたかったんだな」とひそかに喜んでました(^^)。
大河ドラマの原作となった吉川英治の「私本太平記」では兼好はメインキャラの一人なんですよねぇ。道誉、藤夜叉、卯木(ドラマでは樋口可南子の花夜叉に改造)らと結構からむんです。しかし尊氏とはまるっきりからまないのでドラマではバッサリカットということになったみたい。師直とは恋文代筆の一件で縁があるんですけどね…。
聞くところでは「私本」連載当時、兼好を出したら「同時代人とは知らなかった」という反響が結構あったらしいです。確かに兼好っていうと鎌倉文化の範疇で教科書に出てくる人ですからね。なお「私本」は吉川英治の体調もあって湊川以後一気に駆け足で進むんですが、兼好死後、了俊が「徒然草」編集に関わるシーンがやっぱり書かれてます。
 そういえば「私本」の終盤では尊氏が次代を担う政治家としていきなり「細川頼之」の名前を出すんですよねぇ。尊氏がどの程度頼之に注目していたかは分からないですが、「ムロタイ」のもうちょっと先のところで尊氏と頼之がいささかトラブルを起こすくだりが出てまいりますので、その辺で描いていこうかな、と思っております。

>史点遅れの代わりに(笑)五輪関係ネタなぞ
なんでもアメリカNBCのある番組の司会者が韓国がショートトラックで失格となり金メダルをフイにしたと騒いでいる件について
「(金選手は)怒っているので犬をけり倒し、その犬を食べているかもしれない」
と発言し、韓国メディアの怒りの火に油を注いでいるとか。韓国の犬肉食の件はサッカーワールドカップでもFIFA会長がわざわざ要請を行ったりと風当たりが強いですが、頑張れ韓国犬食!

 で、関連話題ですが日本ではよく文句を言われてしまうのが鯨食。先日、我が茨城県の海岸に大量の鯨が打ち上げられたことは皆さんもご存知でしょうが、僕などは「死んじゃった分については食えばいいのに」などと言っておりました(珍しくあの「産経抄」と同意見(笑))。
 そしたら今日TBSのニュース見てたら、地元の人たち、一部では鯨を即座に解体して肉を分け合い、食べちゃっていたそうじゃないですか。うむ、思わず「よくやった!」と快哉を叫んだぞ(笑)。昨年も同じことがあったそうで、やっぱり食べちゃった人がいたらしい。
 切り取ったばかりの鯨肉を片手にした地元の男性にTVのリポーターが「食べてはいけないとの話もありますが…」とマイクを向けると、「大丈夫だよ、(寄生)虫なんていないよ!」と明るくオジサンは答えて去っていきました(大爆笑)。




#2448 
アール・ケイ 2002/02/26 14:17
わあい、倭寇だ倭寇だ若人の祭典(笑)

のっけからスミマセン(笑)。
ムロタイの、黄海方面に、ちらっと暴れまわる倭寇の姿が見えたもので。この先、この倭寇のある集団と水軍を通じて、大陸と日本のおハナシが絡み合っていく…のでしょうか。
あと
「歴史上一番元気で病気しない文学作家はだーれだ?」というナゾナゾで有名な、吉田ケンコウ(笑)法師の影もちらっと拝めて満足であります。ただ、この際史実を曲げて、生きている吉田さんを出して欲しかった気もしますが。

倭寇の、否(笑)若人の祭典といやあ、塩湖オリンピック(おっと史点ネタかな(笑))も終わっちまいましたなあ。USAにとっては、他国でどういう報道をされようが勝てば官軍なんでしょうね。他人、他国の言い分に耳を貸さないというのは、彼の国がまだ「若い(幼い)」せいなのでしょうか。それとも頑迷なアンクルサム親爺になってしまっているのでしょうか。

このところドナルド・キーン氏の『明治天皇』(上下巻)を読んでおります。これが面白くて読みやすいのはいいのですが、読み飛ばせないのでなかなか終わりません(笑)。
すっかり明治天皇のイメージが変わってしまいました。また、私が自作大河の中ですっかりコケにしてしまった(笑)グラント将軍(大統領)が、政治家として相当な見識の持ち主であり、明治政府と天皇に大きな影響を与えたという事実を知って、ちょっと赤面しています…。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2447 
なな 2002/02/26 01:22
雑談

>町田さん
私も写真が見られて参考になりました。ありがとうございました。
>景虎さん
以前徳川美術館で、江戸初期から伝来する儀礼用の太刀と打刀大小を見ましたが、他の陳列物より一番保存状態がよかったのが印象的でした。今も昔も、日本人が刀に注ぐ情熱はすごいです。

>余談1
急に古代刀に飛びますが、熱田神宮の御神体、草薙の剣は現存するんでしょうか(笑?
石上神宮の七支刀が現存するので、こちらもあるとは思いますが、さすがに御神体を一般公開したことは過去にないですよね?
>余談2
韓国人名の場合、ハングルで列記されるともっと混乱します。「漢字使ってくれ〜ぇ」と叫びたくなりますよ。漢字表記は旧漢字でさらに読めなかったりしますし。
>余談3
箸の右縦置きは、中国で元の時代までに広まったらしいです。(←少しあやふや)
朝鮮やベトナムもその文化的余波を受けたのでしょう。
日本の横置き式が最も古い形を残すもので、いわば化石なのだそうです。
日本は膳なので縦置きが普及しなかったとか。中華テーブルでは、縦置きにすると箸先が全部中心を向きます。それは中国人の「中心」に強くこだわる性質の現れだという解説もありました。



#2446 
徹夜城(いつか道誉主役の大河をみたい管理人) 2002/02/26 00:32
ムロタイ一日遅れの更新。

「史点」はもうちょっとお待ちください。三週分たまってるってこともありますけど、「史点」的に美味しい話題が多いです。

>景虎さん
そうですか、その番組は見落としたのが悔やまれるなあ。「太平記」の佐々木道誉、陣内さんノリノリで実に楽しそうにやってますもんね。やっぱり思い入れがあるんだなぁ。
道誉が屋敷を掃除して脱出していった、というのは「ムロタイ」で書く日が作者としても今からとても楽しみな名エピソードです(つまり大河「太平記」では年代的理由で出てこなかったんです)。「俺の屋敷なんだからさぞかし名のある武将が入るであろう」と接待の用意までさせて出て行ったという、まさに彼のバサラぶりを象徴するエピソードです(当時は撤退時は普通屋敷に火をかけていく)。
 そして道誉の屋敷に入ったのがあの楠木正儀。正儀も道誉のはからいに感激し、自分が撤退する際に世話になった礼として刀をひとふり置いていくんですね。古典「太平記」では正儀が道誉にいっぱい食わされたみたいに書いてるんですが(どうも「太平記」の作者は正儀が相当嫌いらしい)、正儀もまたそうしたバサラを理解する粋な男であったのだな、と思います。
 いま「太平記大全」の参考文献にも挙げている「太平記脚本集」を読んでいるんですが、そこに真田広之さん、陣内孝則さん、池端俊策さんのトークが載っています。池端さん、尊氏と道誉について「スケアクロウみたいな尻軽道中」とか「ワニにくっついておこぼれにあずかる鳥」とかいろいろ面白いことをおっしゃってますね。真田さん、陣内さんも個人的に交流があり(池端さんは知らなかったらしい)どことなくドラマの尊氏・道誉コンビに似ているなと本人たちが言っているところも面白い。「やると決めるまでうじうじと悩んで、決まるとガーッと大いにやって、そのあとまたうじうじと後悔する」と真田さんがご自身と尊氏の共通点を述べたりしています(笑)。

 先日、ネット上某所で知ったのですが、大河「太平記」終盤戦で細川顕氏を演じた森次晃嗣さんも自伝で「太平記」の顕氏役について結構思い出を書いてらっしゃるらしいですね。大河「太平記」って鶴太郎の高時といい、フランキー堺の円喜といい(池端さん22回で殺すのが惜しいと嘆いています)、片岡孝夫の後醍醐天皇といい、いずれも代表作ともいえる名配役・名演技が多かったです、ほんと。

>モーグリさん
あのサイト全体は見渡してないですが、ちょこちょこっと見ても管理人さんの博識ぶりは感じますね。例の投稿者の方に関してもいろいろ幅広く読んでるな、とは感じましたよ。ただその元ネタに対する批判精神を欠いている傾向も感じましたが。「モンゴルが華北で5000万人殺したというギネスブックものの記録がある」なんてことまで書いているのはちょっと…(^^;)
鈴木真哉さんの『鉄砲と日本人』、結構感心して読んだくちなんですが、近代戦の評価についてはいささか問題があるということなんでしょうかね?間違い「だらけ」ってのはちと言いすぎと思いますが、あの方の研究の中心は軍忠状等をもとに戦国期の戦場の実態を精密に調べていくというものなので、近代ヨーロッパの戦争についてはそこまで実地には調べておられないのかもしれませんね。
最近「天下人史観」(簡単に言っちゃうとズバぬけた才能をもつ英雄が歴史をつくっていくという史観)に対する批判を主眼とする本を出されていましたが、まだ買って読んではなくて…その言わんとする趣旨は僕も似たようなものを感じるなとまた思いましたけどね。



#2445 
モーグリ 2002/02/25 23:51
朝鮮の刀

>朝鮮の刀
ありがとうございました。朝鮮では盾を使用してるんですか。
それと朝鮮の刀は刀身が日本刀に似たデザインで柄が中国の剣と同じように真っ直ぐになっていて両方の混血になってるんですね。房の形状も独特ですね。貴重な写真をありがとうございました。

管理人さんへ
すみませんでした。やはり思い違いの部分がありましたか。
それとそこのサイトは第1次大戦についてまとめたサイトです。別に右翼系のサイトのではありません。管理者は軍事関係の洋書を多数読んでおりその内容はすごいです。そこで鈴木眞哉『鉄砲と日本人』の内容が間違いだらけだということを知りました。
例えば、第1次大戦(WW1)は全て白兵主義で戦われた。WW1で機関銃の前に銃剣突撃が失敗したのは白兵戦が時代遅れになったからではなく戦術が旧式化していたためだった、といった内容です。



#2444 
景虎 2002/02/25 20:23
ああ、お茶飲みたいです

ムロタイはまだ読んでませんが、大河ドラマの太平記は私も好き
です。最近、NHKの番組に出演した佐々木道誉役の陣内孝則さ
んが、太平記について語っていました。
太平記以外の役についても紹介していましたが、太平記の説明を
する時が一番嬉しそうにしてましたね。特に佐々木道誉が好きら
しくて、道誉が撤退する時に屋敷を掃除してから脱出した話まで
語っていて、本当に楽しんで仕事してたんだなあ・・・と思いま
した。

>ホリ−・ハンタ−さん
私の場合は、漫画の三国志を読んだら名前を覚えやすかったです。
そう考えてみると、横山光輝って偉大ですね。



#2443 
貧乏神 2002/02/25 06:21
中国人の名前など

>ひでさん
李成桂は李氏朝鮮の創始者でしたか。完全に盲点でした。ご指摘感謝です。 

そういえば、唐の太宗は李成民じゃなくて李世民でした。(^^;;
兄が李建成だから、ごっちゃになったのかな。

そういえば、建成・世民の兄弟、からの連想なんですが、料理人の陳建民の
息子が陳建一って、中国人の命名法としては明らかに変ですよね。文化的に
日本化しちゃったんでしょうか。

>ホリー・ハンターさん
私の場合、最初に中国物読んだのが中学の頃の、まだ記憶力が錆び付いて
ないときでしたから。結論:中国物は若いうちに読む。(をい)

名前を覚えやすくする方法論って、あまり思いつきませんが、ときどき
やるのが、あえて訓読みにしてしまう、とかですかね。三国志で「ソンケン」
っていうと、孫権、孫堅、孫乾あたりがいますが、権はしょうがないとして、
「そんかたい」「そんいぬい」とか、やってました。あとは、字や号なんかと
くっつけて覚えてしまうとか。水滸伝だと、ニックネームがついてるので、
花和尚魯智深とか、ひとまとめにしてしまうと、視覚的イメージもわきますし。

ちなみに映画「水滸伝」の吹き替え版では、人名を中国語風カタカナ読み
されてしまって、閉口しました。「スーキャン」って誰じゃい、とか、
「シーシェン」は「史進」じゃなくて「時遷」かい、とか。

日本人の名字は、明治から後はほとんど増えてないのではないでしょうか。
もともと種類が多かったところへ、明治になって平民が名字を登録する際に
さらにいろんなのが、加わった、ってところじゃないかと思いますが。
だいたい、昔の武士なんか、名字も名前もコロコロ変えてますしね。本姓すら
変えてる奴もいるか。

>管理人さん
ハリウッド製「ジンギスカン」は、テレビ放映されたのを見たことがありますが、
確かにすごかったです。

ちなみに、唐の太宗は確かに名君の代名詞みたいですが、兄殺しの前科のせいで
少し評価を下げられたりしてますよね。




#2442 
徹夜城(ひとっ風呂浴びて出てきた管理人) 2002/02/25 00:28
ハリウッド製中国史映画

ひとっ風呂浴びて出てきたらかなり疲労が吹っ飛びました。で、書き忘れたことと補足など。

>五番街さん
レスありがとうございます。
まぁアメリカの一般レベルでは「三国志」なんてまだまだ、かもしれませんね。やっぱり欧米人向けの中国史趣味はまだまだハードルが高いと思いますよ。「三国志」や「水滸伝」ってアルファベットにすると似たような人名ばかりになっちゃう印象もありますし。「西遊記」が前二者に比べて向こうでポピュラー(でもないか?)なのもそれが一因のような気がします。
そう考えると結局ポシャった企画ですが英語版「三国志」映画もやっぱり受けなかったんじゃないかなぁと思うところも。

ハリウッド製で中国史ものとなると義和団事件を描いた「北京の55日」あたりが思い浮かびますね。あれはかなり露骨に文明人対野蛮人って構造になってて今見ると不愉快に感じる映画ではあります。西太后とか清朝官僚の役も白人俳優が無理やり演じていたような…
「ラストエンペラー」はなんだかんだ言いつつ名作といっていいと思うんですが、あれはアメリカ製ではないですからねぇ(イギリス+イタリア)。
純正アメリカ製品で中国史ものにまともにアタックしたのはディズニーのアニメ「ムーラン」ぐらいかな。中国人があれ観てどう感じるか聞いたことは無いんですが、それなりに中国文化に敬意をはらっている印象はありました(その代わりモンゴル人が完全に戯画化されてますが)。まぁ中国市場を狙って作ったんだろうなって感じるところもありますけど。
中国史ではありませんがハリウッド製「ジンギスカン」(オマー=シャリフ主演)はいろんな意味で必見です(笑)。ジョン=ウェインがジンギスカンを演じた映画があってもっと凄いらしいですが(笑)、未見。先日秋葉原の輸入DVD店でDVDを初めて見かけましたが、英語版だからなぁ…日本語字幕がやっぱり欲しいところでして。気が向いたら恐いもの見たさで買ってみるかもしれません(^^;)。

下の康熙帝の話、もう一回確認してみて補足です。
実は洪武帝を「中国最高の名君」と最初に「認定」したのは康熙帝の前の順治帝でした。ふつう唐の太宗が最高の名君とされるのですが、順治帝はそう言う重臣の意見を受けて「いや、洪武帝のほうがもっと凄い」と絶賛したそうです。康熙帝はそれを受ける形であったかもしれません。康熙帝は洪武帝の陵に「治隆唐宋」(治は唐・宋より隆し)という碑をぶっ建てております。



#2441 
徹夜城(ただいま疲労度80%の管理人) 2002/02/24 23:41
わあ、書き込みがいっぱい

えー、まず「ムロタイ」の本日更新は断念しました。本編記事が昨日の段階で80%ほどは上がってるんですが、本日やった受験直前特訓授業で精も根も尽き果てて仕上げをする気になれません。ついに「トシマツ」裏番組脱落です(泣笑)。ま、明日には更新してると思いますが…
まぁ永享10年に何か大事件があってMHKで報道特番が組まれたため後日放送になったとでもお思い下さい(笑)。

それにしても刀の話でこれほど盛り上がるとは…(^^;)
倭寇と日本刀の件、時間ができたらもう少し調べてみますね。

朝鮮の刀は現物みたことないからなぁ…むかし見た韓国ドラマ「壬辰倭乱」だとかなり反り気味の刀だったような気がします。中国よりもモンゴルのそれに似ている印象を受けました。
連想余談ですけど、韓国って箸の置き方が食器の右横に縦に置くんですよね(日本は手前に横に置きますね)。これもモンゴルの食事で刃物を置く位置の作法の影響があるんじゃないかってな話がどっかで出てました。それを言い出すと「焼肉文化もモンゴル征服時代に…」ってな話があるんですが、これはちと怪しいみたいです(笑)。

>モーグリさん
ご紹介のところ、読んできました。まぁよその掲示板の書き込みについてコメントするのもちょっと気が引けるのですが…
恐らくモーグリさんが気になった問題点は「中国は前時代の文化を徹底して破壊する、文化を大事にしない」という趣旨の発言があるところでしょう。こういうこと言う人は結構いるんですが、いささか偏見であると言わざるを得ません。
 前時代の文化を徹底破壊するならなんで春秋戦国期以来の文献の内容がほぼそのまんま受けつがれてきているのでしょう?あの投稿では「史記の最古の版本が日本にある」ということを一例にしていましたが、最古の版本が無ければ文化が伝承されていないというわけではありません(それを言い出すと日本の「古事記」だって外国にこそ出てませんが現存最古の写本は南北朝時代のものですし、失われた重要文献は山ほどあるはず)。最後の最後の清代に中国文化の集大成作業が行われているのなんか見てもそれは否定できると思いますけどね(皇帝が満州人、と言い出す人がいますが文化論でそれは無意味です。本人が「中華」を体現しているつもりなんですから)。要は文化が脈々と受け継がれているという事実で「前時代破壊性」なんてのは否定できると思ってます。

 よく「中国は易姓革命思想があるから新王朝が立つと前王朝のものを全て抹殺する」って平気で書いている人を良く見かけますけど、まさに迷信です(そもそも易姓革命の意味を勘違いしている人が多い)。元を北に追い払った明ですら元を前王朝として認め、その全盛期はたたえています。それが失政をするようになったから天命が革まったのだとは言いますけどね。そして良く見れば王朝主催者の民族すら違う元→明→清は制度的にも文化的にもしっかりと継続性を持っています。
 清の康熙帝なんて明の洪武帝を「中国史上最高の皇帝」と絶賛しちゃってるぐらいだしなぁ…ってなわけで実は次回「ムロタイ」に洪武帝登場します、と宣伝でした(笑)。

ただ、中国における「混乱時」というのが日本のそれの比ではないことは考慮すべきでしょうね。中国の混乱時というのはまさに社会全体が「カオス」と化すものでして、日本の乱世なんて可愛いもんなんです。それによって文化破壊がおこることは否定できません。最近の文化大革命にもそんなところを見ることができるでしょう。「文化を大事にしない」って話もそういう社会状況を考えておかねばならないでしょうね。



#2440 
景虎 2002/02/24 17:23
おお、書きこみがいっぱい

>徹夜城さん
影流についてですが、私も詳しくはしりませんが、影流と神道流
を学んだ上泉伊勢守が戦国時代に新陰流を創始していますから、
新陰流以前から影流は存在していたでしょう。
当時剣術を武士以外の者がどの程度学んでいたかは分かりません
が、馬庭念流は慶長の頃から農民の自衛剣法として伝承されてい
たと言われています。
流祖が合戦に敗れて帰農したという竹内流も、戦国末期〜江戸初
期には農民の入門を認めていたようです。

『単刀法選』についてはどう思われますか?
影流伝書よりさらに詳しい剣術の図が載っていて、どう見ても日本
剣術なのですが、例外的に日本剣術を学んだ人が書いた本なのでし
ょうか?

>ななさん
鎌倉時代の刀についてですが、後世より持つ人が少なかったという
事もあるでしょうが、時代が古いので失われた刀が多いのではない
でしょうか?奥州の舞草刀などは現存していませんし。
また粗製乱造の刀は数打といいますが、これは正確には戦国時代か
らですね。南北朝から刀工の技量がだんだん低下してくるのは事実
ですが、まだ名刀が多いです。

>ホリ−・ハンタ−さん
この本に李自成の愛刀の写真も載っていました。『中国古代兵器図
集』よりと書いてあります。戚継光の愛刀の写真もありますね。『
中国古代兵器図集』の写真と、山東省博物館蔵と書かれた写真が載
っています。本物かどうか知りませんが。

>町田さん
この本では『武芸図譜通志』については、倭剣、鋭刀、双手刀、本
国剣、提督刀、藤牌の腰刀式の6種類の図があります。
倭剣の解説部分には、土由流、運光流、千柳流、柳彼流という日本
の四つの流儀を取り入れたと書かれているそうです。これらは日本
の剣術では聞いた事がない流名だそうですが、土由流は戸田流の誤
記ではないかという説を紹介していました。

二刀流についてもかなり詳しく書いてありました。
神免二刀流、野田派二天一流、伊織伝二天一流、山東派二天一流、
二天二刀流、正雪流、鉄人十手流、心形刀流、本心一刀流、当理
流、未来知新流、中国武術では詠春八斬刀など。
確かに中国刀術は二刀(中国式に言えば双刀?)が多いですね。

この本では『武備志』の記述として、『自国(中国)の古伝の剣
や刀の技術は失伝した。それ故に剣は朝鮮に残っていた勢法を取
る。刀術は日本人の習熟しているところであるが、倭寇が南方を
侵略した際、辛酉の陣上で戚継光将軍がその習法を入手した云々』
と書いてありました。



#2439 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/24 17:10
ありがとう貧乏神サマ

鄭 成功という名前ですね、勉強になりました、覚えておきます。
中国人の名前を覚えるのは何故か苦手でして。(苦笑

>スイコ伝
字が分からなく一発変換も出来ずカタカナでスイマセン。
北方謙三サンのスイコ伝は、一巻の途中まで読んだのですが
登場人物が目茶・多くて読んでるウチに、
最初に登場した奴の名前を忘れたり、違う名前の奴と混同してたり
同姓の他人の奴が多くいたり、もう混乱して挫折しました。
中国歴史小説を読むと、いっつもこうで、自分の記憶力の無さ
が嫌になります。何か良い読み方のコツでもあるんですかね?
登場した奴をメモってメモを見ながら本を読むってのも
面倒くさいし、そうなってしまうと、もう読書じゃなく
受験勉強みたいで、ますます活字離れが進みそう。(自爆

これは聞いた話しですが、姓の種類、数は
日本は中国の倍はあるそうです、人口が日本の9倍は
ある中国、他人どうしが同姓や同姓同名の人間の割合が
高いわけで、私からみれば混同しそうで
人の名前を覚えるのにはキツそうです。
中国と比較どころか、日本は、姓の数が
おそらく世界一ではないかとゆう見解があります。
とゆうことは姓を本人の意志で改姓して登録した
人が結構いるみたいで、法律上、どのような
場合、改姓できるのかな?




#2438 
ひで 2002/02/24 16:51
李さんいろいろ

>貧乏神さん
李自成、李世民の次に出ている李成桂というのは李氏朝鮮の創始者ですね。

・・・と、これだけで終わらせるのも何なので、もうちょっと。

李成桂はもともとは反元運動に協力して高麗王朝に仕えた武人です。彼は倭寇、紅巾賊、北元
や女直との戦いで武功をあげて勢力を強め、やがて高麗王朝に取って代わって自ら王朝を開く
ことになります。首都を今のソウルに移したり、仏教勢力を抑えて儒教を国教化したり(その
わりには、晩年には後継者争いに心を痛めたのか、仏門に帰依していたりするのですが・・・)、
財政・政治の改革を進め、王朝の基礎を作った、というのが彼の業績でしょうか。





#2437 
五番街 2002/02/24 13:27
追加

この人形劇は、ビデオ部分を含めば、三国志の全体を公演してたような気もします。



#2436 
五番街 2002/02/24 13:24
RE:三国志のNY公演

>となると、生の人形劇部分は「三国志」全体のどのあたりをやっていたのでしょうか?
>やっぱり中盤の「赤壁の戦い」をメインにしてましたか?

このビデオ部分は、次の部分に移るまでのストーリーの要約だったと思います。「赤壁の戦い」は、このビデオ部分で、「赤壁」の写真を映して、説明していたんじゃあないかと記憶してます。この戦いの場面を期待していたのですが、今では人形劇として戦いの場面として思い出すのは、鎖につながれた軍船に火をつけられて燃えついて水中に没するシーンだけです。

>アメリカにおける一般人レベルでの(つまりアカデミックな場以外で)
>中国歴史に対する関心ってどの程度のもんなんでしょう?ちょっと
>難しい質問かもしれませんが。

うーん、考えたこともありません。まあ、中国系アメリカ人を除いて、たとえば中国文学や中国語を学ぶ学生数あたりから推測することも可能ですが、一般的には「三国志」なんて知られていないのですから、そこから考えればほとんど低調なんだと思いますよ。




#2435 
貧乏神 2002/02/24 13:04
両手に花、じゃなくて

「水滸伝」には双鞭の呼延灼とか、双槍将の董平とかいうのが出てきます
から、確かに両手に得物というのは割と一般的だったのかもしれませんね。

>ホリー・ハンターさん
台湾で抵抗したのは国姓爺鄭成功ですね。

ちなみに、
李自成:明末の反乱軍の頭目
李成民:唐の太宗
李成桂:こういう人は知りませんが、李自成のライバルに呉三桂という人がいますね




#2434 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/24 08:43
私も訂正

私は中国史が苦手なのは、同姓の名前がやたらと多く
よく間違えてしまう事。先ほど『李自成』と書きましたが
後から考えると、李成桂だったか?李成民だったか?
忘れました、とにかく私が書いた人物は
明朝末期の武将で台湾へ上陸して中国本土の清朝に
最後まで抵抗したとゆう、蒋介石みたいな人です。

>剣術
二刀流のことですが、実在の人物では無く
映像の話しなんですが、わたし的には
必殺仕事人の中村主水が結構、二刀流の剣豪と思います。
彼の剣術って臨機応変で技が細かい。
彼の剣劇は突きの割合が多いですね。
あまり派手な立ち回りは無いですが、
居合い抜きの達人を抜刀せず刀の握りを外して
反対から刃を出し、突きで居合いの達人を仕留める
など、瞬間勝負の工夫創意の点ではチャンバラ登場人物では
屈指と思います。



#2433 
町田 2002/02/24 05:24
訂正です

見直したら下の書き込みに重大なミスが。
どうもすみません。

『紀効新書』が朝鮮の剣術のはずないですね。何度か書き直しているうちに混乱してしまったようです。

『紀効新書』の剣術は刀剣と盾を使うものが掲載されているというのは下の通り。
『紀効新書』には日本刀の技法も載っていますが、朝鮮の武芸書である『武芸図譜通志』にも、従来の剣法(というか中国のものそのものですが)以外に倭刀についての図解・記述があります。
http://lily0.kyungpook.ac.kr/~z9703468/spk.html
『武芸図譜通志』より。左フレーム・上から5番目の左のが倭刀です。
ただ、こうした記述は参考として載っていただけかもしれないため、実際にその国でこうした剣術がどれだけ使われていたかは分かりかねます。



#2432 
町田 2002/02/24 04:55
倭寇と刀剣

先の書き込みから間があいてしまいました。
得意の武術関連の話題が出たので書き込みします。

話題になっている倭寇と刀剣、剣術について。
まず、倭寇が二刀を使った件ですが、中国で刀剣は片手持ちが多く、二刀・二剣を使う技法も多数あります。そのような背景があった上に、槍のような大型の武器を携行しない場合、片手で防御、片手で攻撃ができる二刀流は十分有効だったでしょう。
それに、日本でも武蔵の二天一流以外に京流、新陰流、寶山流、心形刀流など、多数の流派で二刀の技法が存在しています。局面によっては有効なものだったのだと思います。

なお、中国では苗刀と呼ばれる日本刀に似た刀があり、これは日本刀を真似て作られたのが始まりではないかと言われています。刀が似ていればある程度技法もある程度は似てきます。そういった剣術の中には権威付けのために「倭寇の日本剣術に由来する」というような話ができても不思議はありません。そもそも剣術に限らず、日本や中国の武術全般(兵法も)はその起源の伝承が怪しいのが多いですね。

朝鮮の剣術ですが、下の景虎さんの書き込みにもある『紀効新書』の記述では、片手で盾、片手で刀(中国のものに近い)を持って戦う技術が図解されています。全く刀剣を持っていなかったわけではなく、重視されてこなかった、発展していなかったという事ではないでしょうか。
李氏朝鮮では秀吉による朝鮮出兵の後、日本刀の影響を強く受けた刀を作るようになったようです。
http://warmemo.co.kr/choson_dynasty_e.htm#
上のようなものが朝鮮の刀剣です。中国のもの、そして日本のものの影響が強く出ていますね。



#2431 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/24 04:23
日本刀

何とも物騒なシロモノで盛り上がってますね。
しかし、切れ味の点で、日本の刃物とゆうのは現在でも
世界に誇っていいそうです、知人でドイツに留学してる人が
言ってましたが、ゾ−リンゲンを誇るドイツ人ですら、
日本製・高級刃物を重宝してるそうです。

>李 自成
えっと、誰だっけ、明朝の武将で
当時、オランダの植民地化しつつあった台湾を
上陸してオランダを追い出し、明を滅ぼした清に
最後まで抵抗した漢民族勢力の首領でしたっけ?
彼には、日本人が多くいる傭兵部隊が存在したと
ゆう話しを聞いたことあります。
日本人・傭兵部隊は日本刀を携帯している
歩兵集団で、敵の騎兵を低い位置で
馬の足をなぎ払う形で騎馬隊を切り崩したことから
日本刀のことを『斬馬刀』と呼んだとゆう
話しも聞きます。

>二刀流
え?二刀流は有効では無いのですか?徹夜城サン。
すると宮本 武蔵の立場はどうなるんでしょうか?(苦笑
有効かどうかは分かりませんが、日本刀とゆうのは
長刀と小刀をセットで携帯するのが常でしたので
実戦で、しかも、自分より相手が大人数なら
否応無く二刀流になってしまうような
気もしますが。




#2430 
なな 2002/02/24 00:58
便乗

高麗&朝鮮の刀剣については、私もぜひ知りたいです。>モーグリさんありがとう♪
手元に「弓矢と刀剣 中世合戦の実像」という本があります。ご存じだと思いますが。
冒頭に「李氏朝鮮では、16世紀末に豊臣秀吉の侵略を受けるまでは、弓矢のみで刀剣の存在をほとんど知らなかった」とあります。
ふと李舜臣が持っていたのは日本人から奪った物だったりして…などと思いました。
李成桂と高麗軍も弓矢だけで、武器としての「刀」は持っていなかったのでしょうか。
というか、小さい刀や包丁(?)のたぐいはそもそもあったんでしょうか?

少し前に日本刀のサイトを見ていまして、
「太刀は、鎌倉時代までは持つ人も限られており名刀が多かった。しかし南北朝時代から急速に需要が増加して、この時代は粗製濫造な物が多い。こうした安物の刀は中国(明でしょうね)に「鉄」の原料としてたくさん輸出された。現地で溶かされて別の鉄製品に作り替えられた」
との説明がありましたよ。



#2429 
モーグリ 2002/02/24 00:10
朝鮮の刀剣の発達は

倭寇の話が出たのでついでに質問ですが。

朝鮮半島(特に李氏朝鮮時代)の刀ってどういう種類の刀だったんでしょうか?というのも以前韓国旅行で李舜臣の遺品の刀を見たことがありますが、何となく日本刀に似た湾刀でした。朝鮮の刀剣は中国とは別個に発達したのものなんでしょうか。
倭寇の事といい、朝鮮半島と日本で刀に関する交流が存在していたのかもしれないといと思い書き込みました。

↓それと、最近はまってる軍事系サイトの掲示板で中国史に対する下のような発言を聞いたのですが、ここに書かれている内容は事実でしょうか?教えて下さい。

http://www3.kiwi-us.com/~ingle/trees/trees.cgi?log=&v=166&e=res&lp=166&st=0


#2428 
徹夜城(結局「史点」は三週合併になりそうだなと思う管理人) 2002/02/23 12:22
倭寇と剣術ばなし

>景虎さん
さらに詳しい話が出てきましたね。実際に読んでみたいなぁ、その本。
これについては『武備志』や『紀効新書』の原典をちゃんと全部読まなきゃ正確なことはいえませんけど…やっぱり「怪しい」と感じざるをえない話なんです、当時の倭寇の実態に即して言うと。日本人がわずかながら混じっていたことは確かなんですが、「剣術」なんてレベルのものを学んだ武士層が入っているようにはとても思えないところがありまして。剣術関係のことは詳しくは知りませんが、そもそも当時「陰流」がちゃんと確立していたでしょうか?
江戸時代の武士知識人層に明・清の兵法書のたぐいがかなり読まれていたのは事実ですが、そこから得た話を日本側の話とすりあわせて話を作っちゃってる可能性は十分あります。そもそも倭寇全盛期・戦国時代の日本側の史料はほとんど皆無で、日本の知識人は「倭寇」の知識をそうした中国輸入書籍で初めて得ている始末です。倭寇=日本人という刷り込みも江戸時代から見られますしね。こうした見方が中国側の武術研究家の中にも浸透している可能性もあります。

日本刀ですが、むしろ倭寇時代以後、武器として見直されたと言うのが正確じゃないでしょうか。それまでは勘合貿易で輸出されてくる、やはり工芸品的性格が強いものだったと思えます。「輸出大国」という表現は数字として押さえられる勘合貿易のものを指していった文だったと記憶してますので、その点についてはやはり見当違いだと思ってます。倭寇が武器として大いに使用し、その切れ味の恐ろしさが明軍の一部にとりいれられたかもしれない、ってところですかね。

気になったんで倭寇対策書『籌海図編』を見てみましたら官軍の装備には日本刀は含まれていません。あくまで中国式の円月刀(薙刀)と真っ直ぐな剣だけが紹介されています。
唐順之は倭寇対策にあたった有名な官僚ですが(確か科挙でトップ合格だったような)、その詩はかなり文学的表現だととるべきだと思います。「南の倭の武器で北の韃靼を斬る」という南北を対比させたスケールを表しているんじゃないかと。そもそも「日本刀」が詩のテーマになっているのもエキゾチックさを狙ったもので決して一般的ではなかったということも意味しているかと思います。

剣術ということで僕が気になっているのは倭寇に二刀流を使う者が多かったらしいということなんですね。もちろんそれはかなりの確率で中国人であるわけで、どこでそんな使用法を覚えたのかなということなんです。二刀流って決して有効ではない(使う者のパワーが非常に強くなければならない)って話も聞くんですけどね。



#2427 
景虎 2002/02/23 10:33
書き忘れ

日本刀の輸出については、宋代に輸出された日本刀をどう使ったのかは分からない。
明代になって武器として使用されたと書いてあり、趙士禎の『神器譜』の中の日本刀
を持った兵隊の図が載っています。
さらに、唐順之の『いま手にするこの名刀で明日は北のダッタンの首を斬り落とさん』
という日本刀歌を紹介しています。
実際に明軍で使用されたらしい刀として、『中国兵器史稿』の中の刀と薙刀の写真も
あり、刀には明御林軍大刀、薙刀には明御林軍長刀と書かれているそうです。

これが本当なら、日本は武器輸出大国というのも必ずしも間違いとは言えないのでは
ないでしょうか?



#2426 
景虎 2002/02/23 10:14
影流伝書

『秘伝剣術極意刀術』によると、戚継光が入手した影流伝書は最初は『紀効新書』に収録された
が、『紀効新書』改訂版からは削除され、『武備志』に再録されたものが伝来していると書いて
あります。
『武備志』は江戸時代の武士達に読まれ、江戸時代の学者である松下見林が『異称日本伝』で影
流伝書の解読を試みているそうです。『武備志』の原典、『異称日本伝』の翻刻も載せられてい
ますし、文章だけではなく、『武備志』、『異称日本伝』の剣術技法図も掲載されています。
あまり詳しくは書かれていませんでしたが、影流の開祖である愛洲移香斎は倭寇だったという説
もあるようです。

また『単刀法選』のリライト版である、清代初期の『手ヒ録』、朝鮮の『武藝圖譜通志』なども
紹介されています。
中国武術家であり、学者でもある馬明達氏の論文についてもふれていましたが、それによると倭
寇が伝えた日本剣術が、後世になって中国武術の苗刀術になったと中国でも考えられているよう
です。

これら全てが作り話でしょうか?



#2425 
徹夜城(時事問題を依然作成中の管理人) 2002/02/23 00:08
中国の「倭寇小説」かな?

>阿祥さん
ご紹介の「草莽英雄」、僕は初耳でした。うーん、かなり興味がありますねぇ。果たして主人公は倭寇側なのか、それとも鎮圧側なのか。僕も探してみます。
ひところは王直たちって「横暴な国家権力に対して勇敢に反抗した階級闘争の英雄」ってな評価まであったんですが(日中ともにです)、さすがに最近はそういう硬直した見方はしなくなった上に一般レベルでは「倭寇=日本の侵略」イメージがあって兪大猷・戚継光らが「民族英雄」と持ち上げられているところがありますから、なんとなくタイトルから倭寇鎮圧側の話なのかな〜って気もしちゃうんですが、どうなんでしょうね。
香港の映画で「忠烈図」という映画がありますが、これは鎮圧する側のお話。兪大猷のもとにつどった武術の使い手たちが倭寇相手に大暴れする話です。つい先日少し詳しいデータが入りましたので、「歴史映像名画座」に情報を追加してあります。

>ななさん
ああ、なるほど、「無人の境をいく」というニュアンスの表現ですな。倭寇みたいな連中が我が物顔で突っ走っていく様子を似たような表現で表すことは中国側でも結構あったと思います。



#2424 
阿祥 2002/02/22 14:12
高陽の「草莽英雄」

久しぶりに投稿します。
徹夜城さんは、高陽の「草莽英雄」と言う小説をご存知ですか。日本で紹介されている高陽の小説は「西太后」ぐらいだったと思いますが、中国では歴史小説家としては、かなり有名です。著作もかなりあります。数年前「紅頂商人」と言うのを買って読み始めたんですが、実は文章の難易度がかなり高く、何度か読み始めたものの、常に挫折しています。
その高陽に倭寇の時代をテーマにした小説があるのに初めて気がつきました。登場人物に王直・徐海・朱〔糸丸〕・兪大猷などの名前が挙がっています。かなり厚い3冊本ですが、思い切ってまた買ってみようかと思っています。また挫折するかもしれないけれど・・・



#2423 
なな 2002/02/22 00:59
出典

>徹夜城さん
つまらない質問におつき合いさせてごめんなさい。ありがとうございます。
出典は「高麗史」巻第百十三、列伝第二十六、崔瑩伝・・・だそうです。
「倭寇が高麗をいかにたやすく侵寇していたか」を示す例として、引用されていました。
現在使っている資料は、古典から豊富に例文を引いて説明してくれるのはいいんですが、
句読点と返り点はついてますが肝心の送り仮名がないんです。
おかげで今もって例文の大半はあやふやな大意しか読みとれませんの。(^^;)v



#2422 
徹夜城(受験対策問題作成に邁進している管理人) 2002/02/22 00:05
久々に倭寇ネタだ(^^)。

史点はさらに危機的状況に(泣笑)。時事問題対策等のプリントを日曜までに作らなきゃならなくなっちゃって。
…ときおり「史点」の一年分を生徒たちに配って済ますかという妄想にもかられます(爆)。

>景虎さん
はじめまして。さっそくPCエンジンといい倭寇といい好きなネタを放って頂いてありがとうございます(^^)。
ま、PCエンジンの方はそっちのコーナーに専門掲示板が用意してありますんで濃い話題はそちらで。「初めてPCエンジンが来た日」への投稿もお待ちしております(^^)。
PCエンジンの歴史もの、それも三国志となりますと実は三本も出ていたりします。お書きになっているのは光栄の「三国志III」ではありませんかな?
黄巾党は三国志演義はじめ人形劇三国志などでもカルト教団まがいの犯罪集団みたいに描かれてましたが、本場・中国のTVドラマ「三国演義」はそのあたりはさらりとカットして逃げてましたね。なにせ現代中国の成立以来、あれは「黄巾起義」という正義の農民戦争であって「反乱」ではないからです。ドラマ中でもあくまで悪政に対する抗議と言う形で蜂起が起こるように描いていました。だけど、主人公となる劉備たちがそれを鎮圧する「権力の犬」になってしまうのもかなわないのでサラリと描くことで逃げちゃったという次第。

ご紹介の倭寇と剣術の話ですが…面白いとは思いつつ倭寇を専門でやってる僕としてはかなりマユツバな話です。倭寇が日本刀を使い、その切れ味が恐れられたというのは事実のようですが、剣術が日本流だったかどうかは怪しいです。なんせその時期の倭寇は9割がた中国人(福建人、長江河口付近の海民たちがその大半)なので。ついでながら日本刀って工芸品として日本からの重要な輸出品になっていたりしました(これを「日本は武器輸出大国だった!」と勘違いして書いてる本を見たことがあります)。
戚継光が陰流の伝書を入手なんてのもまず作り話じゃないかなぁ…。戚継光って有名人なもんでいろいろ話が作られちゃうんですよ。むしろ話として面白いのは同僚だった劉顕という武将で、彼は倭寇のやり方に学んだのか二刀流を得意として「劉大刀」と呼ばれておりました。「敵はその刃をみるも顕を見ず」と讃えられたとか。
少林寺の武僧が倭寇対策に動員された事実はあります。当時の明官軍ってどうしようもなかったもんでチワン族(なんと女性指揮官が存在)とか塩賊(塩密売集団)とか使えるものなら何でも動員してますね。

>ななさん
読みはそれでいいと思います。「呵禁」で熟語ともとれまして「叱り禁じる」という意味になります。それにしてもどういう部分で出てきました?僕は「高麗史」はその辺は読んでなくて。北部に金が勃興するあたりを読んでいたことがありますが。

なお、今ごろになって北方謙三の「武王の門」をちゃんと読んでいます(ちゃんと読んだことはなかったんです、恥ずかしながら)。いやはや、良く出来てますね、これは。こっちが「ムロタイ」で構想していたことがかなり入ってしまっている。まぁ元ネタが一緒だから当たり前ですが…網野善彦さんとか中世史家が高く評価したのも良く分かります。



#2421 
なな 2002/02/21 22:19
愚問

「高麗史」の一節、漢文の訓読について教えていただけませんか。
知ったかぶりでアキバツくんに書いてしまうと大恥なので…。

無(二)人呵禁(一)、誠楽土也、

前半の読み方、「人の呵(しか)り禁ずるは無し」でいいでしょうか?
カッコ内の数字は、「一二点」(返り点)です。どなたかよろしくお願いします。



#2420 
景虎 2002/02/21 15:42
PCエンジン持ってます

初めまして、私もPCエンジン持ってます。
天外魔境2とか天使の詩2とかやってました。歴史物では三国志で、黄巾党の人が町娘を抱え
て刀を振り上げ『蒼天すでに死す!!』とか叫んでいたのを覚えています。

話は変わりますが、『対談 秘伝剣術極意刀術(BABジャパン刊行)』という本に倭寇の話
が載っていました。それによると、倭寇の日本剣術に苦戦した明軍では兵士に日本刀を持たせ
たり、戚継光が嘉靖四十年の辛酉の陣で倭寇が持っていた日本剣術の影流の伝書を入手し、そ
れを参考にして辛酉刀法という新たな刀術を創始した話、戚継光の集団戦法鴛鴦陣の話などが
紹介されていました。

さらに、程宗猷という少林寺の武僧が劉雲峰(倭寇?)という武術家から日本刀を使う倭寇刀
法を学び、単刀法選という倭寇刀法の解説本を刊行したと書かれています。
単刀法選の技法と現存する日本の古流剣術との比較、鞘付き木刀による単刀法選の再現稽古の
話なども書かれていて、かなり面白い本でした。



#2419 
徹夜城(結局史点はあがっていない管理人) 2002/02/21 00:43
リンク更新しました

モーグリさんの書き込みをみて、そーいえば忘れてた(汗)、とリンクコーナーを更新。と学会会長・山本弘さんのHPを追加しておきました。つい先日の公開なんでまだ検索にひっかからないかもしれない。
嬉しいことに「ヘンテコ歴史本」コーナーがお目にとまってしまったようで、リンクしていただいています。望夢楼さんとこや+αさんの戦史研究所もリンクされてますね。
とりあえずリンクページに「トンデモ歴史関係」というカテゴリを新設しました。探せば結構ありそうでこれから追加もできますし。で、望夢楼さんとこもそのカテゴリに入れさせていただきました。

「と学会年鑑2002」立ち読みしたんですが(買えよって)原田実さんが挙げておられる本の中で僕も目をつけていたものがありました(笑)。前にもチラッと掲示板で書いたかな。ドイツ人が書いた「中国・衝撃の古代遺跡」とかいう本。見た目がまともそうな本だし文芸春秋系の出版社から出ているのでうっかり手にとっちゃった人が多そう。内容はUFOから雪男まで、もうなんでもありだった記憶があります。

梨園の話題が出ていたんで、やはり触れちゃいましょう。来年の大河ドラマ「MUSASHI」の主役発表。
事前に本命視されていた市川新之助さんが全く予想通りに武蔵役に決定。ヒゲ面の野性味ある顔で会見し、雰囲気は良さそうです。
お通さんには松たか子あたりじゃなかろうか、と大河マニアは誰もが思うみたいですが(二人は「花の乱」で義政・富子夫妻の少年少女時代を演じてます)そうなると梨園系キャストで要所を占めちゃったらどうだ、などと妄想が膨らみます。
中村吉右衛門の沢庵なんて結構いいんじゃないかな〜などと思ったりもして。
佐々木小次郎には伝統芸能の縁で野村萬斎さんとか面白いかも(この人も「花の乱」出演者でしたな)。

…ま、僕は本音のところその次の大河が何になるかに関心が飛んでいたりします。へそ曲がりな僕としては目新しい企画でないと反応しませんで。



#2418 
モーグリ 2002/02/20 22:38
へえ

>先日、「と学会」の山本弘さんがHPを公開した。
そうだったんですか。早速検索してみます。ここもリンクされているんでしょうか?



#2417 
向井佐助 2002/02/20 09:00
手がかりありがとうございます。

ななさん、どうもありがとうございました。

>きっと年齢は長男よりも上で、名前を継ぐにふさわしい才能もあったんでしょう。
そうですね。このへんが、どういうしきたりだったのかが知りたい点でもあります。

>夭折や早世した人・養子縁組や離婚などを書き入れた家系図か戸籍が閲覧できれば・・・
最終的にそこまでたどり着ければよいのですが、まずは周辺資料から探したいと思います。
ホームページを開いている方は、梨園の方々とも縁がありそうなので、初歩的な調べが終わったら、または行き詰まってしまったら、お願いしてみたいと思います。



#2416 
徹夜城(受験期には地獄をみる管理人) 2002/02/20 00:15
てんやわんやは確かなんですけどね(^^;)

>ななさん
てんやわんやなのは仕事のほうでして…高校受験、まさに大詰めのクライマックス。「史点」なんぞまだ一文字も書けておりません(爆)。それでいて明日に更新しようかな、などと無謀なことも考えておりますが…

それにしても今日は凄いな。300近いアクセスがありました。以下、予想される原因。
先日、某巨大掲示板の太平記スレッドに「大全」が紹介されていた。
先日、「と学会」の山本弘さんがHPを公開した。
…ってなあたりかな。これを機に前から「候補」と言っていた南北朝トンデモ本を「ヘンテコ歴史本」にアップしようかなぁ…などと。まぁ受験の山が過ぎてからですな。

>映画ネタ
だから映画のBBSに書けよってか(^^;)。
「千と千尋の神隠し」がベルリン金熊賞…いろんな意味でビックリ。確かに歴史的快挙ではありますね。これを機に宮崎監督の以前の作品についても海外のアニメファンだけでなく映画ファンにも注目してもらいたいものです。それにしても「千と千尋」ってあれよあれよという間にとんでもない作品になっちゃったな。僕などは「小粒な佳作」(誉めてるんですよ)という印象を持っているもので、日本での空前の大ヒットも含めて不思議な現象だなと思うところです。
各新聞がそろって社説に書いちゃってるし、黒澤明の「羅生門」受賞と重ねあわせてるところも多いですね。

てんやわんやと言いながらちびちびとビデオで映画鑑賞していたりするんですが(笑)、山本薩夫監督の「不毛地帯」(山崎豊子原作)を見終えました。いやー、やっぱり面白い、山本作品って。
これをわざわざこの掲示板に書くのは理由がありまして、この映画の主人公・壱岐正(演じるは仲代達矢)の設定が注目です。
「陸軍エリート軍人の大本営作戦参謀で、終戦時に満州にありソ連軍に捕らわれてシベリア抑留11年。帰国後、誘われて大手商社に入り、戦中以来の政治家とのパイプなどを利用して自衛隊の戦闘機受注工作に奔走する」
…ってな設定なんですな。分かる方は誰がモデルかピンとくるはず。いちおう映画冒頭で「この作品はフィクションであり実在のモデルなどはおりません」という断りが出ますが、誰がどうみても瀬島龍三氏がモデルとしか思えません。もっとも映画では予想したほどピカレスクな感じでもなく、最後はこの業界に嫌気がさして商社・政界から去っていくんですけどね。モデルの方は今なお生臭い業界で暗躍しておられるようですが。



#2415 
なな 2002/02/19 19:56
アドバイス

きっと今夜、徹夜城さんは史点合併号の〆切でてんやわんやじゃないかと思い…。
私だったらどうするか、でよければお話します。>資料の探し方
ちなみにヤフーで検索しても「二代目中村時蔵」情報はリンクしておいた一件しか見つかりませんでした。

1ホームページの管理人に問い合わせる。
歌舞伎関係、中でも系図を載せているサイトの管理人にメールか掲示板で問い合わせる。
WEB上では二世時蔵を省略していても、何か情報は持っているかもしれない。

2松井今朝子さんの歌舞伎小説
この方、時代小説家の前は歌舞伎関係の仕事をされていた専門家です。
小説の巻末には参考資料が列記されてます。この人が執筆に使う資料なら、一般的でない資料が見つかるかもしれません。公式ホームページに既刊が紹介されています。

3系図から洗い出す
リンクしておいたページに、二世時蔵の情報が少しだけ載ってます。
二世時蔵を襲名する前に、種太郎・初代歌昇を名乗っていたこと。
歌舞伎界に長くいる証拠ですね。子供の時分に梨園の外から養子にもらわれてきたか。
襲名は義父一世時蔵(三世歌六)の長男(義兄か義弟に当たる)より早く、しかも義父から直接名前をゆずられている。きっと年齢は長男よりも上で、名前を継ぐにふさわしい才能もあったんでしょう。
夭折や早世した人・養子縁組や離婚などを書き入れた家系図か戸籍が閲覧できれば、歌舞伎界を一軒ずつ丹念に当たっていく。一門内での養子縁組みかもしれないし。該当しそうな人物が出てくるかもしれません。
義父三世歌六の生涯が分かれば、彼の友人知人関係に手がかりがあるかも。
ポイントとなるのは「初代歌昇」の名前だと思います。歌昇の名跡は現在も受け継がれているので、時蔵より歌昇で調べた方が情報が得やすいかもしれません。二世歌昇は三世時蔵の長男が一時名乗っていたようですね。面白いのは、後に中村歌扇を名乗る女性が、その前に「歌昇」を名乗っていたことです。

http://tv.nifty.com/DB/50_na.html


#2414 
向井佐助 2002/02/19 10:42
さがしものの調べ方

ごぶさたしております。
ななさま、面白いサイトをご紹介いただき、ありがとうございました。笑い転げてしまいました。

ところで。
私は今、ある事情で「二代目中村時蔵さん」を探しています。いえ、別に小説を書くつもりもないのですが、、、。
初代中村時蔵さんは、三代目中村歌六を襲名し、その次男が三代目時蔵となっていますが、二代目が系図には見当たりません。人名辞典によると、どうやら若くして亡くなったとのことで、実子ではなかったか、お弟子さんだったかで、系図には載っていないものと思われます。私が知りたいのは、どういうつながりだったのか、当時(明治時代)具体的にどういう人がどう継いだ(襲名した)のかということなのです。現在活躍中の方々の家の直系なら、伝わっていることもあるかと思うのですが、それ以外の人について、図書館の本などに出ているもんでしょうか。調べものをする基本がなってないので、どこから始めればよいのかわからずにいます。



#2413 
おやかた 2002/02/18 19:13
お礼

ななさま、さっそく埴輪のサイトに行ってきました。
楽しかったです。
埴輪以外に、NHKアナウンサーのコーナーも面白く、
手嶋NY支局長の発声についての突っ込みは納得してしまいました。
面白いサイトご紹介いただきありがとうございました。



#2412 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/18 00:07
土器に顔を付ける習慣

土器に顔を付ける民族とゆうのは、現在でも
パプア・ニュ−ギニアの人々は、立体的な顔が
付いた食器、花瓶、ツボなどを日常生活で使ってるそうです。
もっとも、日本のハニワは日常生活の土器では無く
死者とともに埋葬する葬祭の土器ですから、一緒にするわけにも
いかないか?
まず、立体的な顔を土器に形作るのは、ロクロが無かった
頃の日本、粘土を手で固めて土器を作ってたわけですかな。
顔のある土器は、どうしても厚手に作りがちで、
土器も重くなってしまいますね?
日本人は何故、土器に顔を付けるのを止めてしまった
のでしょうかね?
やはり、彫刻の方が人間の顔をリアルに作れるから
でしょうか?ということは、仏像とゆう
高度彫刻技術がもたらされた仏教伝来の頃からでしょうか?
ハニワが、すたれていったのは。



#2411 
なな 2002/02/17 21:17
楽しいサイト発見

こちらの管理人氏がとっても多趣味でいらっしゃることは存じてますが、
はたしてこの人の守備範囲にこれは入っているでしょうか?
「ハニワ」(笑)

ホリー・ハンターさんもご覧になった、「大笑い埴輪」のページ。HOMEから見ていくとすごく楽しいサイトでした。
特に「埴輪好」というトピックの、「はにわなところ」がオススメです。埴輪を追っての博物館取材レポートなのですが、これがとにかく面白い!
お知らせしたくてもどってきちゃいました。リンクしておくのでぜひのぞいてみてください。

http://www.ne.jp/asahi/hao/egg/top.htm


#2410 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/17 19:56
癒されました、ハニワの笑顔。

ななサン、面白い情報ありがとうございます。
早速見てきました、そんなに沢山、笑うハニワが出土してるとは
知らなかった。で、
東国で多く出土の傾向ってことは、今回、富山で笑うハニワが
発掘されたとゆうことは、古墳時代、富山は東国文化圏だった
とゆうことになるんですかね?
それにしても、埼玉の笑うハニワ、アゴが外れそうなくらいの
満面の笑顔でしたね。富山の笑うハニワは、口を縦に開けて笑って
たかな?、何分、地方局のニュ−スで一瞬だけ映ってて
記憶がアイマイなんですが、頭は何も被ってない丸坊主の
丸顔、アンパンマンみたいな顔だったかな?
細長い体で、足も2本ありましたかな?
早く一般公開して欲しいものですが、
鑑定が終ってないようです。



#2409 
なな 2002/02/17 16:01
「笑う埴輪」は関東主流?

ヤフーで「笑う埴輪」と検索してください。17件ヒットします。
多くは「埼玉県長瀞綜合博物館」所蔵の「笑う埴輪」に関してですが、他の埼玉出土の「笑う埴輪」の写真も見られます。
この「大笑い埴輪」にウケてしまって…(笑。ぜひ見てください。癒されます。
下で紹介した「笑う男子埴輪」も茨城県出土ですから、東国の地域色だったんでしょうか?
ネットでは「怒る埴輪」「泣く埴輪」はヒットしませんでした。怒るのは映画「大魔人」。



#2408 
なな 2002/02/17 14:33
沈黙を破り

ROMはしていますが、ごぶさたしてます。レスだけ落っことして失礼します。いつかまた。

>笑う埴輪
どこかで見たことあった…と思い、家にある「原色日本の美術 1原始美術」を見てみました。
白黒写真でしたが、かな〜りのインパクトです(笑。

埴輪 笑う男子頭部
明治33、当時の多賀郡松原町で発見された。頭部と顎の部分だけであるが、頭には左右に角のようなものをあらわしている。一種の結髪であろうか。
また、耳は顔に比べてかなり大きく表現されており、特異さがある。
この埴輪の大きい特色は顔の表情である。普通見られるような端正なりりしい、あるいはすましこんだような面影はない。
目は細い半月形であり、まなじりをさげたさまを示している。
口もまた少し開けており、しまりがない。
微笑をなげかけているようにも見えるし、おどけた道化役者の表情をあらわすようにも見える。



#2407 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/17 13:46
富山県・桜町遺跡

我が県では、この古墳時代の遺跡の発掘成果が、なかなか、興味深いと
思います。未だ発掘の途上で、しかも旧石器発掘物ねつ造事件で
まだ世間の考古学に対する風当たりも強く、関係者も検証を重ねて
いて、大々的な発表には至っておりませんが、
何と言っても、俳優で学術調査員の資格を持っておられる苅谷サン
(西部警察のコワモテ刑事で有名の)も当地の発掘に協力、
私も初めてTV画面で発掘現場に彼が居るのを見て驚きました、
好きこそモノの上手けれとはいえ調査員の資格まで取るとは
素晴らしい。
実際、この遺跡は勾玉など、イロイロな古墳時代のブツが
出てきたそうですが、何といっても変わってるのは、
ハニワ。ハニワって普通、目は真一文字の穴で無表情な顔
してるもんですが、桜町で出たハニワの中に、両目が『へ』の字
になってる、いわゆる『笑うハニワ』が一体あるそうです。
今まで『笑うハニワ』や『怒るハニワ』、『泣くハニワ』など
顔に表情のあるハニワって発掘されたことってあるんでしょうか?
徹夜城サマ。




#2406 
徹夜城(徹夜城氏の過去を知る男氏の過去を知る管理人) 2002/02/17 00:11
カウンターリセット!

…していたようですねぇ、また。
僕の留守中だったので弟が「この辺だろう」という数字で復活させたようで。絶対もう50ぐらい上のはずなんですが、まぁもういいや、ってなことにしてあります(笑)。
実はついさっきまでの昨日、16日の間に某二ヶ所ほどでこのサイトへの直リンクが出来てたんですね。それでいっときアクセスが多かったかもしれない。そういうときに「事故」が起こりやすいらしく(他のコーナーは大した人数こないせいか、そういう事故は起きないんです)、いい加減カウンタのプログラムを変えようかとまた思って、結局実行してない(笑)
それにしても年明けから安定して凄いアクセス数ですなぁ。もう12万到達か…ひょっとすると「ムロタイ」のせいなのか。

>古屋三日月さん
「ムロタイ」ですが、実はその次の回の「本編内容」については昨日中に書き上げちゃいました。実際物凄く短い構想・撮影・編集作業なのでありますよ(笑)。
親房ですが、僕の中では完璧に近藤正臣さんのあの親房のイメージで固定化されておりまして、「ムロタイ」の親房もそのイメージで読んでいただければ(^^)。「太平記」でも凄かったですからね、正行つかまえて「そなたも正成の子!父に劣らぬ見事ないくさぶり、見せてもらうぞ!」 とにらみつけた、あの顔が忘れられません。
次回は物語の展開上でも一つの区切りになりそうですね。

直義主役の大河、確かに見たい気もしますが、やっぱり作るとなると難しいところですね。単発ドラマならいけそうですけど、一年ものとなると…。「ある補佐役の生涯」とかいってやりますと、そう、それは豊臣秀長。大河ドラマ「秀吉」は堺屋太一氏の秀長を主役にした小説も「原作」としてとりいれていたのですが、直義をやるとなるとあんな感じに…
あっ!!どちらも高嶋政伸だ!(←わざとらしい)

ところで下の宣伝書き込みですが…まぁ僕自身は構わないですけど、なぜこの掲示板に?と思うところも…。
あ、管理人自らアジア系映画の話題をドカドカしているからか(笑)。



#2405 
MJM   2002/02/16 22:03
話題作日中韓協力ドラマ

突然で大変失礼と存じますが、ドラマのPRをさせてください
  この度当MJM株式会社(CD、ドラマ制作会社)では、
日中韓 協力によるドラマ「ラストステージ」を完成致しました。 
 (内容) 
   李貴姫は中国生まれた韓国人女性
   ある日、父が会社の倒産に遭い、痛手と心労で 倒れた。
   貴姫は家族を守るために日本の友人、友子を頼って来日する。
   小さい頃から歌が好きだった貴姫は、友子の紹介でレコード会社の
   オーディションを受けデビューし、歌は大ヒツトした。
   しかし、思いがけない父の死と、本人貴姫の喉頭ガンの為に
   自殺を図る。事故で歩けなくなった少年との出会い・・・・・
   皆に支えられ最後のステージに立つ貴姫・・・
  史上初.日中韓3カ国協力ドラマ (ラストステージ)
      (近日ビデオレンタル、CD発売)

    主演 アジアの歌姫  YOSHIKO(吉子)日本中国二世
    CD 主題歌(Love is there ) 挿入歌(never give up)

 (撮影、映像協力)
  中国・天津電視台 電影芸術研究中心ー華夏文化専播公司
  韓国・LEE PRODUCTION その他
  日本・MJM(メディア・ジャパン・ミュージック)株式会社 
  (第2段 中台韓日協力ドラマを企画中に付、俳優、女優、募集中)   

http://www.mj-music.com/


#2404 
徹夜城氏の過去を知る男 2002/02/16 16:26
またカウンターがリセットされてますよ

16日16:23に見たら000005でした。



#2403 
古屋三日月 2002/02/16 02:30
遅くなりました、ムロタイ感想

直義がエピソードだけでひっそり逝ってしまったのを嘆き・・・
喪にふけってました、こんばんは(苦笑)

私が抱くクールビューティな直義像のために
徹夜城さんのように自力で脚本を作るべきかも、とも思いましたが
直義じゃジミすぎて(^_^;やっぱり兄かな?主人公は。
でも1333年〜1367年で作ってみたいです、個人的にはものすごく。

さて、今回の感想ですが
頼春パパ、さようならが早過ぎますー(T_T)
敵が正儀なんでどっちを応援したらいいのかしばし迷い、
パパ戦死のシーンでやっぱりうるうるしてしまいました;

孫がいてもおかしくないトシ、
しかも亡くなるその年に子供をもうけて逝った頼春パパ、ある意味バサラですね(笑)

まだ若年で父に先立たれた頼之の絶望がラストで出ていて良かったです。
それにこの事できっと大きく胸に刻まれたであろう
楠木正儀の存在を、頼之がどう受けとめていくのかも楽しみです。

それに北畠親房の怪演も光りますね〜、
イメージ通りですっごく嬉しいです、正儀へのプレッシャーは相当の事でしょう。

ぐだぐだと描きましたが次回も楽しみにしています。
撮影・編集期間が短くって大変かと存じますががんばって下さいね。



http://www.anotoki.com/top/index.html


#2402 
徹夜城(どっかの新聞みたいに「やります」とかいって更新ペースを半分にしようかなどと思うこともある管理人) 2002/02/15 00:20
歴史モノの関心方向

>五番街さん
では、さらに五番街さんの優しさに甘えまして、さらに情報求む、です(^^)。
映像も一緒にやるという公演方法は考えたものですね。確かにあの大河ドラマ級の長い話ですからその必要はあったでしょうね。となると、生の人形劇部分は「三国志」全体のどのあたりをやっていたのでしょうか?やっぱり中盤の「赤壁の戦い」をメインにしてましたか?

それと連想で思ったんですけど、アメリカにおける一般人レベルでの(つまりアカデミックな場以外で)中国歴史に対する関心ってどの程度のもんなんでしょう?ちょっと難しい質問かもしれませんが。
また映画の話になっちゃいますが(^^;)、ハリウッドが過去に製作した歴史ものは聖書、ローマ帝国、イギリス史といったあたりを集中的に繰り返しております。フランス史ものも結構あるかな。
最近またハリウッドは歴史ものばやりの傾向を感じるのですが、やはり題材は同様のものが繰り返されてますね。さすがに聖書ものは復活する気配がないようですが…ともあれ、一般的アメリカ人における「歴史」ってこうしたアメリカ文化のルーツをたどっていくコース(ローマ→英仏→アメリカ)上になるってことなんですかね。
ハリウッド映画のローマ帝国ものなんかみていると、日本人が中国史に思い入れをもつ心理と似ているような気がします。

そういやぁ、風の噂でとうとうハリウッド版「ナポレオン」の製作があるのではないかとか聞こえてきます。確かにこれほど映画的な歴史人物でありながら本格的に映画化されていない(無声映画時代に傑作があるんですが青年時代までで終わってます)、まさに「最後に残った大物」というところです。やりたがってるプロデューサーは多いだろうなぁ。

アメリカ自国の歴史ものとなると、西部劇・戦争映画を除けばやはり「南北戦争」がハイライトになるみたいですね(独立戦争もあるけどどれもイマイチ)。僕も数本南北戦争がらみのものを見ていますが、時期的に近いせいか日本における「幕末物」みたいな印象がありますね。

そういえばホンモノのアカデミー賞のほうですが、「ロード・オブ・ザ・リング」(指輪物語)の第一作、大変な前評判ですね(日本では3月から公開)。作品賞以下主要部門独占との見方もあります。原作が超有名な古典であり、また特撮ファンタジー映画というジャンルであることも考えると、もし作品賞ならかなり画期的なこととなりそう。



#2401 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/14 19:39
ヘルメット?鉄兜のこと?

>モ−グリさん
お詳しいですね。ヘルメットって第一次大戦で
初登場とは知らなかった。
ただし、軍用ヘルメットとゆうのは鋼で出来ていて
重いみたいですよ。鉄兜を被ってても
撤甲弾だと貫通してしまう場合が多く
現場では不評だったようですよ。
鉄兜は銃弾除けというよりは
爆発などで飛んでくる破片から頭部を守るのに
有効だそうです。ただ、現代の軍用ヘルメット
は見た目が軽快そうで、もはや鉄兜では
ないかもね。
私は仕事がら現場でヘルメットを被ることが
多いですが、大嫌いです。
頭髪は風通しを良くしてやらず蒸れっぱなし
で、ずっといるとハゲるかもしんないもん。
いくらヘルメットかぶってても上から
鉄骨が落ちてきたら一巻の終りです。
しかし、鉄兜の軍隊って威圧感がありますよね?
だからアフガンに駐留してるイギリス軍や
国連平和維持軍の兵士の多くが
ベレ−帽をかぶってるのは
紛争地域・住民にソフトなイメ−ジを
与えるために被ってるのだそうです。



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