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2000年6月11日

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 ◆今週の記事

◆あの人とあの人は親戚だった?
 
 魯迅といえば言うまでもなく近代中国を代表する作家である。「魯迅」ときくと「阿Q正伝」なんかがすぐ頭に浮かんでくるものであるが、日本人の大半は読みもせずにただ受験用知識としてこのタイトルを知っているだけなんじゃないかな。実はかく言う僕もその一人だ(笑)。書店で部分的に立ち読みしてラストだけは知っているのだが。魯迅の作品というと、僕は教科書に載っていたものしか読んでいない。中学3年の教科書に「故郷」という短編(魯迅が久々に故郷を訪れ、幼なじみに出会うが…というお話。有名な「もともと地上に道はない。多くの人が歩くと道ができる」という文が最後にある)が載っていて、妙に印象深かった。高校の教科書には「藤野先生」だったな。魯迅が仙台に留学して医学を学んだ時の体験をもとにした短編だが、この中で魯迅が常磐線に乗って仙台へ向かうくだりがあった。常磐線とは明記はないけれど、「日暮里(にっぽり)」という駅名を印象的に記し(そういえば漢字で見ればなかなか詩的だ。鉄道マニアな話だが、確か当時の常磐線は田端で東北本線から分離していた)、「水戸」を通る際には「ここは明の遺臣朱舜水の客死したところだ」などと書いていたように覚えている(間違ってたらすいません)。日ごろ通勤・通学で使っている路線も「魯迅先生がお通りになった線路だ」と思って乗れば、なにやら感動もあるというもの(笑)。

 ところで「魯迅」というのはペンネームで、彼の本名は「周樹人」という。このこと自体は前から知っていたのだが、先日この周姓について面白い話が中国大陸から伝わってきた(元ネタは8日付の読売新聞)
 中国近現代の政治史で大物の「周」さんといえば、当然のように頭に浮かぶのは周恩来だろう。中国共産党の幹部として党内抗争・国共内戦とまさに「三国志」顔負けの修羅場をくぐり抜け、毛沢東・朱徳とともに中華人民共和国の建国の英雄の一人となった。毛沢東が晩年にしかけた「文化大革命」でもしっかり生き残り、アメリカとの「ピンポン外交」による国交回復にも一役買ったという、とにかくいろんな意味で大変な政治家だ。以前テレビでやっていた彼の生涯を扱った番組で、中国の人が「また会いたい人です」と語るのが印象的だった(少なくとも毛沢東よりは好かれているようだ)
 で、その面白い話というのは、この魯迅と周恩来のお二人、実は同族の親戚だったということが判明したというニュースなのである!この二人、いずれも浙江省紹興(あの「紹興酒」の本場である)の出身であったため、噂ぐらいは以前からあったのだ。この報道によると、この両者を結びつける家系図(「族譜」というやつだな)が発見され、ついに両者が共通の祖先を持つ同族の周さんであると判明したというのだ。

 ただし…ちょいと出来すぎな気もする話なんですよね、これ。魯迅と周恩来が親戚だというのはかなり考えられることだとは思うんだけど、この報道によれば、発見された家系図では両者の共通の祖先として周敦頤(しゅうとんい)の名が上げられていたのだ。僕が読んだ新聞記事ではなんの感慨もなく「周敦頤」の名を記していたけど(たぶん書いた記者が知らなかったのだろう)、僕はさすがに世界史の授業なんかもやる身だから覚えがあった。さっそく受験生の必須アイテム・山川の「世界史用語集」で調べてみると…あった、あった。宋の時代の思想家で、少し後の時代を生きた朱熹(朱子学の創始者「朱子」その人である)もこの人から多大な影響を受けている。朱熹はいわゆる「宋学」の祖として周敦頤を位置づけているほどだ。思想史に弱い僕などはこの辺までの事情は知らなかったが、それにしても大物なのである。
 このお方の子孫に魯迅と周恩来が出たのだとすれば確かに凄いことなのであるが…ちょいと出来過ぎと思っちゃうのも無理ないところ。
 



◆新・レッド・ライン
 
 フィジーで怒った武装グループによる首相拘束・クーデター騒動については二回にわたって書いているが、現時点でもいまだ解決していない。そうこうしているうちに今度はやはり南太平洋の国・ソロモン諸島で酷似した事件が勃発してしまった。ソロモン諸島といえば太平洋戦争の戦場として日本人にはなじみがある。この国の首都ホニアラがある島は、ズバリあの激戦地というか日本軍の愚策戦の地として名高いガダルカナル島だ。

 6月5日未明、首都ホニアラで武装グループが蜂起、警察や通信施設などを占拠しウルファアル首相ら数人を自宅に監禁した。蜂起した武装グループの名は「マライタ・イーグル・フォース」といい、ガダルカナル島の北のマライタ島からの移民を中心に構成されている。なんでも2年前からこのマライタ島から流入してくる移民とガダルカナル島の住民との間にトラブルが発生しており、これまでにすでに60人が死亡していたという(こういうのってニュースにはなかなか流れてこないもんである)
 話がややこしくなるのはここからだ。翌6月6日午前、ホニアラの空港近くで、「マライタ・イーグル・フォース」と、それに敵対する武装勢力「イサタブ自由運動」とが双方合わせて200人ばかりで数時間にわたる激しい銃撃戦を展開した。この「イサタブ自由運動」なる武装勢力なんだけど、話が錯綜していて判然としなかったのだが、こちらはブーゲンビル島(ああ、山本五十六が死んだところですね)の住民を中心に組織されているのだという(しかし元ネタ記事では「首都ホニアラのあるブーゲンビル島」などと書いていたので、どこまで信用できるやら)

 で、この激戦はどうやら「マライタ・イーグル・フォース」の勝利で終わったようだ。翌7日、「マライタ」側の指導者アンドリュー・ノリ元蔵相はマスコミに「事件解決のめどがついた」と語った。拘束していた首相に辞任は強要せず、近々開く議会で不信任決議を行う形にすると述べたのだが、まぁ要するにクーデターで政権を握っちゃった形だ。ノリ氏はさらに「マライタ」側が「イサタブ」側の拠点を警察の監視艇(盗んだものだそうな)を使って海上から砲撃し、50人から100人の死者を出すという多大な被害を与えたと発表している。

 とまぁ、このあたりまででネタになるなと思っていたら、甘かった。昨日今日でまた大きく事態が動いているのだ。
 10日に「マライタ」の指導者ノリ元蔵相と政府の広報官は、「首相の解放と引き換えに15日に特別国会を開き、新首相を選出する」との共同声明を発表し、ただちに拘束されていたウルファアル首相を解放した。これで事態は収束かと思ったら、翌11日、ソロモン諸島の北西部のウェスタン州のギゾという町に武装グループが出現、これまた通信施設や警察施設などを襲撃・占拠した。すわ、「イサタブ」の逆襲かと思ったらさにあらず。なんと隣国パプアニューギニアの反政府組織「ブーゲンビル革命軍」の一派が加わった「第三の武装勢力」だというのだ!もう何がなにやら、グチャグチャである。

 タイトルを見て思い出された方も多いだろうが、アカデミー作品賞にもノミネートされ昨年に日本でも公開されたアメリカ映画「シン・レッド・ライン」(テレンス=マリック監督)は、アメリカ兵士の視点からガダルカナルの戦いを描いた異色の戦争映画だ。この映画で死闘する日米双方の兵士を尻目に、「楽園の島」で淡々と平和な日常を送る現地住民達の姿が印象的に描かれる。あの映画には平和に生きる彼らに対して「文明人」である我々は…ってなテーマも濃厚に込められていたと思う。しかし今のガダルカナルを見てると、人間ってホントしょーもないな、と思ってしまうところ。



◆中国「温故知新」
 
   また中国話がネタになってしまった。これといって劇的な重大事件があったわけではないのだが、どうも今週は「中国の歴史」を思い出させるニュースが多かった。
 
 最初にみつけたネタは「通貨偽造」だ。ただいま中国では躍起になって「貨幣偽造撲滅キャンペーン」を張っているのだそうだ。朝日新聞の記事によると、4月以来、貨幣偽造の摘発件数は1800件に上り、偽造された貨幣の総額は2億1400万元(約27億8000万円!)にもなるという。27億円ってのも凄いけど中国の物価に換算した場合、その10倍ぐらいの価値感覚でとらえてもらいたい。とにかく硬貨といわず紙幣といわず大変な量の偽造が行われているようだ。政府は偽造撲滅のために「人民日報」に偽造硬貨にまつわる80問におよぶクイズを掲載、「100元札の偏光インキはどんな光を当てれば分かるか」なんて問題が出ているそうな。ちなみにクイズに答えると抽選で10名様に1000元(約1万3000円)の賞金が出るそうで。もちろん偽造紙幣でなく(笑)。
 これをみてどうしても連想してしまうのが、中国で伝統的にある「偽ガネつくり」だ。ただ単純に偽物を作ってもうけよう、ってなものとは限らない。貨幣の不足から地方レベルで勝手に銭を鋳造し(私鋳銭)、その地方でしっかり流通しているケースも多い。前近代での貨幣の役割ってのは現代の感覚からは想像もできないところがあるようで、偽ではないものの清代の長江河口付近で日本の「寛永通宝」がいつの間にか流通していたというケースもある。日本では戦国以前は逆に明の「永楽通宝」を使ってましたしね。ついでながら僕が昨年中国を旅行した際、いつの間にか香港ドルの「一円」が財布に入っていて驚いたことがある(ホテルの従業員が釣り銭で間違えたんだろうけど)
 ま、要するにこの現代の「偽造貨幣」ってのも案外そういう役割を果たしている可能性も僕は感じるのでありました。

 次に、なんと長江と黄河を結ぶ「大運河」計画のネタ。
 「大運河」といえば隋の時代に開削されたそれが有名だが、なんと21世紀になって同様の大運河を三本もつくる計画が上がっているという。なんでも黄河流域は過剰な取水、さらには近年の深刻な雨不足(今年の北京も深刻なようで、計画給水が実施されるとのこと)から水涸れがひどくなっており(あの黄河も水涸れか…)、このままだと経済活動に重大な影響が出る。そこで2000年から始まる第10次五カ年計画に「南水北調計画」なるものが実際に盛り込まれることとなったのだ。この計画は江蘇省から天津を結ぶ「東ルート」、湖北省から北京を結ぶ「中央ルート」、青海省・四川省で長江と黄河の源流を結ぶ(!)「西ルート」の三つの運河を開き、長江の水を北へ運んでしまおうという壮大なものだ(わからん人は中国の地図を開いてそのスケールのバカでかさを堪能されたい)。かつての大運河は物資輸送を目的としたものだが、この運河計画は言ってみれば巨大な用水路。これが実現すると北部の15の省・自治区・直轄市476平方キロの土地が潤うという。
 計画だけは1950年代から存在し、いつかはやろうと準備調査を進めてはいたようだ。1996年に実行に移すはずだったがなにせ多大な影響がある話、慎重に見直しを進めて今回の五カ年計画まで延びたものらしい。ちなみに多額な費用には日本からの円借款による融資が行われておりますので、我々にも無関係ではないんですな。
 気になるのはそれをやっちゃった後の自然環境の変化だろう。ソ連もそうだったけど社会主義国の「自然改造」ってあんまりいい結果を生んでないからなぁ…

 そして三つ目。
 中国農業部は6月9日に全国各地にイナゴが大発生しているとして、被害拡大を防ぐための緊急通知を発した。上でも触れている最近の「干ばつ」ともいえる異常気象が原因とのことだが、なにせ中国は歴史上何度もこの「蝗害」を体験している。「三国志」のゲームなんかでこれに泣かされた体験を持つゲーマーも多いことであろう(笑)。今年は河南、山東、河北、新疆ウイグル自治区での被害が大きく、イナゴの発生面積は全国で数万平方キロに及んでいるとも言われている。昔だったら下手すると農民反乱でも起こってしまうところだが…いや、今だって可能性が無いとは言えない。あの「法輪功」だってこれまで中国史を彩る宗教系反乱の要素を持ってるし。

 ま、とにかくいろんなところで中国の「歴史」を感じる一週間だった。
 ちなみに日本では地方の世襲大名による戦国時代が再現されているようだ(笑)。よく見ると凄く似た構造があったりして。



◆いま、底にある都市
 
 エジプトの都市アレクサンドリアに近いアル・キール湾の海底に沈む古代遺跡を調査していた国際考古学グループは6月3日に、海底に沈んだ古代都市「ヘラクレオン」を発見したと発表した。この国際グループを率いるフランスの考古学者フランク・ゴーディオ氏は「そっくりそのまま完全な形で都市を発見した。古代で時が止まってしまったかのように完璧だ」と述べ、エジプト考古学の「最高遺跡評議会」のガバラ・アリ・ガバラ事務総長今回の発見を「海洋考古学において、もっとも興奮を呼び起こすもの」と興奮して語ったという(CNNのHPの記事から)

 この「ヘラクレオン」という町については伝説や記録だけはあったのだ。まずあの「歴史の父」と呼ばれるヘロドトス。彼はヘラクレスを祭った神殿のあるヘラクレオンについて記し、またローマ時代の地理学者ストラボンは自らの地理誌にヘラクレオンについて記述を残した。また暴君ネロの師でもありその教え子に自殺させられた哲学者セネカは、ヘラクレオンの繁栄ぶりと「道徳的退廃」と表現していたという。
 とまぁ、完全にその記事の受け売りを書いているわけだけど(笑)、とにかく以前から存在だけは知られていた町だったわけだ。しかし実際にどこにあったのかは見つからず、このたびそれが海の底に沈んでいることが確認されたという次第。もっともこれがホントに「ヘラクレオン」と呼ぶべき町なのかは議論の余地がありそうだ。一部報道では「メノーティス」という名も出ていたけど、これはエジプト名なんだろうか。海底から発見された遺物は、玄武岩に彫られたファラオ王の頭部、あごひげの生えた牛神セラピスの半身像、黒みかげ石でできた等身大のイシス女神像など完全にエジプト文化のものだ。
 なんでも(さすがに西洋古代史は良く知らないので記事の受け売りばかり)、この「ヘラクレオン」が繁栄したのはファラオ権力の衰退期といわれる紀元前6世紀か7世紀ごろに建設された都市と言われている。神殿がやたらにあったことから「聖地」という可能性も指摘されているようだ。紀元前3世紀にアレクサンドロス大王がアレクサンドリアを建設して、これがヘレニズム世界の文化的中心地となるとしだいにその存在価値を失っていったということだ。そしていつしか地震か何かで水没しちゃたんだろうということになっているそうなのだが、それがいつの話なのかちょっと記事からは読みとれなかった(というか、妙に情報が混乱していたのだ)
 それにしても古代の町が一つ、そっくり出てきたというのはやはり興奮するもの。本当に「完全な形」なのであれば、古代の都市の様子を知る貴重な資料となるだろう。なお、調査に当たっている考古学グループはこの町自体はそのまま海底に「保存」しておき遺物をいくつか引き揚げる予定でいるとのこと。

 ところで、これ自体でも十分「史点」ネタなのであるが、この話にはちょっと変わったおまけが付く。「史劇的伝言板」にはもうご登場しているのだが、あらためてここに書いておきたい。この発見の話をネタにした産経新聞の一面コラム「産経抄」のことなのだ。その4日付のものを以下に引用してみよう(産経新聞のwebからの引用です)

 エジプト北部の地中海に水没した伝説の古代都市の遺跡が確認された。かつてナイル川河口にあって栄えた都市メノーティスとヘラクレオン。海底の神殿から引き揚げられた女神像のヘレニズム的美に目を見張った。
 ▼これらの都市が栄えたのははるかな昔の紀元前十数世紀のことで、ギリシャの歴史家ヘロドトスも書いているという。古代ヘレニズム世界の不思議といえば、バビロンの空中庭園やロドス島の巨神像があった。

 …うーん、紀元前十数世紀ねぇ…。エジプトの「新王国時代」になりますな。先のCNNのとはずいぶん違うんだけど元ネタはなんだったんだろう。それにしても紀元前十数世紀じゃ古代ヘレニズム世界なんて成立していないはずだが(^^; )。

 ▼“消えた文明”は人にさまざまな空想をかきたてさせる。幻のアトランティスをはじめ、ゴンドワナ、レムリア、ムーといった謎の古代大陸はほんとうに実在したのだろうか。文明は繁栄し衰退するというドラマを演じている。

 僕が爆笑してしまったのはまさにこの部分。アトランティスとムーは有名だから省略するが、「ゴンドワナ大陸」とは数億年前に現在の世界中の大陸が一つに集まっていた段階の巨大大陸につけられた名前だ(つまり一応「実在」した)。「レムリア大陸」ってのは大陸移動説が実証される以前に、インドとマダガスカル島にレムール(キツネザル)が住んでいることを説明する生物学の仮説として考えられたインド洋上の仮想大陸のこと。「レムリア」の方はその後完全に否定されたんだけど、一部のオカルト歴史ファンの間で「伝説の大陸」として命脈を保つという妙な運命をたどっている。
 ともあれ、この文脈にゴンドワナとレムリアが登場するのは明らかにおかしい。ムーとアトランティスなら「幻の文明」って話にはできるんだけど…。このあたりも元ネタはどこからかじってきたんだか、と思うところ。

 ▼「衰亡論には、不思議に人を惹(ひ)きつけるものがある」といったのは、亡くなった国際政治学者・高坂正堯氏だった。巨大帝国ローマ文明が衰亡したのは、いまの言葉でいえば“大衆社会化”して美徳の喪失と退廃の横行がすすんだためだという。満つれば欠くるのたとえ、栄えたものは滅びるのである。

 「産経抄」をよく読んでいる僕などはここまで来た時点で話がどの方向に行くのか予測できてしまった(笑)。

 ▼そうだとすれば日本文明(文化ではなく)もまた遠からず衰退していく、いやすでに漂流を始めているという見方がある。そうだろう、断りなしに国旗を揚げたといって小学生が校長に土下座を要求する時代がきた。謝罪ばかりしている国にも国の品格が見られなくなった。

 「日本文明」って言い方にこだわっているあたりは、まさに産経調ですな(笑)。それとこの国立の小学校の話をとにかくしたかったんだという事がよく分かる。どうもこのあたりの持って行き方は文章としては強引です。最初からそれを書けばいいのに。
 ところでこの文章からすると「日本文明の衰退」は必然としてこの筆者は諦めていることになっちゃう気がするが。

 ▼発見された地中海の古代都市は地盤沈下や地震で水没したという。もし日本が海底に沈んで、後世歴史家の手で引き揚げられたら何といわれるだろう。「神の国」騒動にうつつをぬかして滅んだ国である、と。いままた新しい言葉じりをとらえる騒ぎが始まっている。 

 で、最後には結局森発言擁護論。この産経抄を書いた時は「国体」の件が騒がれ出したときだった。それにしても最後に「海底に沈んで…」てのが出てくるあたり、どうもつながりがわからん(^^; )。小松左京の世界か。
 こんなツッコミ入れるのも「言葉じりをとらえる」行為なんでしょうねぇ。
 


2000/6/11記

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