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DoW系では、射撃によるダメージは『ダメージトークン』によって判定されています。ダメージトークンにはいくつかのグループが存在しており、それぞれのグループごとにその内容構成は異なっています。
そしてその結果、そのグループごとに『命中率』や『期待されるダメージ』が異なっているのです。
このページは、そういった DoWでの『ダメージグループごとの特性』について、分析を行うものです。
なおこのページの内容は、以前に
友瀬のJunkyardでまとめた内容
を元に、多少の編さんを行ったものです。
調査時点で発売済みであった DoW系のセット:DoWとFFtSとを元にしています。デラックスセットの内容は未検証です。
いわゆる『ネタばれ』に相当する内容であるため、覚悟を持って参照のこと。
トークン構成調査
特性調査のための材料として、まず、個々のダメージグループごとにトークンの内容をチェックし、特徴を確認する。
総トークン数 | ダメージ総量 | 特殊ダメージ数 | 爆発数 | 『0』数 | |
A | 72 | 101 | 11 | 1 | 19 |
B | 60 | 168 | 11 | 1 | 10 |
C | 60 | 168 | 11 | 1 | 25 |
D | 30 | 148 | 6 | 1 | 13 |
- 総トークン数:ダメージトークンの個数。
- ダメージ総量:トークンに書かれたダメージの、単純な総和
- 特殊ダメージ数:特殊ダメージを起こすトークンの数。ただし、爆発は除く。
- 爆発数:爆発トークンの数。
- 『0』数:ダメージゼロの『はずれ』トークンの数。
ダメージ統計分析
上記調査内容を元に、統計的な確率を考察する。
ダメージ グループ | トークン1個あたりの・・・ | 命中率 | 命中時 威力 | ||
平均威力 | 特殊ダメージ率 | 爆発率 | |||
A | 1.4 | 15.3% | 1.4% | 73.6% | 1.90 |
B | 2.8 | 18.3% | 1.7% | 83.3% | 3.36 |
C | 2.8 | 18.3% | 1.7% | 58.3% | 4.80 |
D | 4.9 | 20.0% | 3.3% | 56.7% | 8.71 |
- 平均威力
- (そのグループでのダメージ総量)/(そのグループの全トークン数)
そのグループからトークンを1つ引くと受けるであろう、ダメージの期待値に相当する。 - 特殊ダメージ率
- (そのグループでの特殊ダメージトークン数)/(そのグループの全トークン数)
ただし爆発トークンは計算に含んでいない。
そのグループからトークンを1つ引いたとき、特殊ダメージを受ける確率に相当する。 - 爆発率
- (そのグループでの爆発トークン数)/(そのグループの全トークン数)
そのグループからトークンを1つ引いたとき、爆発する確率==『即死率』に相当する。 - 命中率
- (そのグループでの『0』以外のトークン数)/(そのグループの全トークン数)
そのグループからトークンを引いたとき、何らかのダメージを受ける==弾が『命中する』確率に相当する。 - 命中時威力
- (そのグループでのダメージ総量)/(そのグループでの『0』以外のトークン数)
攻撃が『命中』したときのトークンで受けるであろう、ダメージの期待値に相当する。
考察
- ダメージトークン1個あたりのダメージ期待値は、案外小さい。
耐久力18の機体を想定して期待値計算すると、Aダメージなら13発、B,Cダメージなら7発くらい当てて墜ちる計算。
Dになるとかなり重い火力だが、それでも4発くらい当てないとならない。
一度に与えられるダメージトークン数は、遠距離では1,2個程度、近距離でも3個くらいなので、それなりの射撃機会が必要といえる。 - ダメージ量期待値だけを見るならば、
Aダメージ2個==Bダメージ1個==Cダメージ1個。
Aダメージ3.5個==Dダメージ1個<B,Cダメージ2個。 - ダメージトークン不足時の交換ルールについての考察。
BとCは等価交換、AはB,Cと2対1交換、DはB,Cと1対2交換となっている。
Dに限って言うと、B,Cの代わりにD/2だと、ちょっと損気味。逆にDの代わりにBorC2個は、お得気味。 - ダメージBとCとの差は、命中率。
Cでは、ダメージトークンの4割近くがはずれ==ゼロダメージになっている。
長い目で見れば、確率的にはどちらも同量のダメージだが、当たったときのダメージはCのほうが上。
『バクチ気味なC』『堅実なB』という感じか。- よって、戦闘初期は、C相手のほうが怖いだろう。
なにしろ5ダメージ以上のトークンが、3割以上を占めるのだ。天秤がちょっと傾けば、3,4個のトークンで無傷機が吹き飛ぶ。 - 逆に終盤、ある程度ダメージがたまってからはB相手のほうが怖い。
確実に『刻まれる』のだから。 - 撃墜王技能"Sniper"の持ち主では、Cを撃つほうが有利といえるだろう。
『2つ引いていいほうを採用』なのだから。 - 撃墜王技能"Godd at Evadingの持ち主にとっては、どちらかというとC相手のほうが戦いやすい。
『トークン1つを見てから無効化』できるので、バクチの『当たり』を無効化できるほうが効果的。
- よって、戦闘初期は、C相手のほうが怖いだろう。
- Dダメージは、Cダメージにさらに輪をかけた『大博打』火力と言っていい。
30個のトークンのうち、10以上のダメージになるトークンは8つ(!)、耐久力が20に達する機体のほうが珍しいことを考えれば、それなりにいい確率で『2発で吹き飛ぶ』計算。
しかも最大ダメージは18、事実上『爆発も含めて、30枚中2枚が即死トークン』のような火力と言える。
このページは友瀬 遙 によるものです。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/wow/dow_damage.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)
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