やっぱ2ストでしょ!
いきなりレース(?)デビュー!!
レース日:2004.8.29/初稿:2004.9.27



 3型カタナでのレースの反省会をバイク屋で行っていた時に、既にバイク屋へ運び込んであったTZRを前にしながら、第2ライダーに「これ、レースに使ってもいいよ。」

 で、数日後、バイク屋から連絡が入りました。「今度の鈴鹿で使いたいそうです。」

 さて、またまたパーツ漁りの日々が始まりました。貴重なSP専用外装パーツを、万が一の転倒などで潰してしまうわけにはいかないので、カウル類一式とガソリンタンクを物色します。それと雨用スペアホイール。
 カタナの時のように、ちょっと衝動買いした物もありましたけど。それは、下の方で追々紹介することにします。

 今回出場するのは、鈴鹿サーキット南コースで開催される「ワンデーヒーローズ」です。その「GARAGE WOLF」クラスにチーム員が大挙してエントリーです。

 基本的にはノーマルのまま出場するつもりでしたが、こんなものも手に入れました。

これが忠男(?)チャンバー。
ノーマルと比べると各部の曲がりが小さく、よりストレートな形状になっています。
重量も軽くなっています。
これがノーマルチャンバー。
ちなみに、'89のノーマルチャンバー。
'90SPとは微妙に形状が異なります。


 台風の影響で、当日は雨となる確率が非常に高かったため、カタナのレース時に使ったレインタイヤを組み込んでの出発になりました。レインタイヤが使い回しできるのも、コンバートキットのおかげです。

全然SPに見えない外観となってしまいました。
フロント側は'90STDモデル、タンクとリアカウルは'89モデル。
暫定的なリア17インチ。
チェーンラインやタイヤセンターが微妙に合っていません。
ブレーキローターのオフセットも現物合わせ。
でも、なんとなくかっこいい。
シングルシートカウル。こんな物まで買っちゃった。
サイレンサーがカウルから飛び出しています。

 さて、当日の天気は昨夜の雨が残っており、降ったり止んだりの微妙な空模様。午前中の練習走行は、ほぼウェット路面だったので、レインタイヤで何の問題もなく終了。
午後の走行前に雨がほぼ上がり、空が明るくなってきました。路面が乾き出すのも時間の問題、という非常にデリケートな状況でしたが、ライダーはレインタイヤのまま行くことを決断。(っていうか、タイヤをはめ替えする時間がなかった、というのが真相)

 今回エントリーのこのクラス、よーいドン!のレース形式ではなく、限られた時間内のタイムアタックによる一周のラップタイムを競います。レースの予選が本番になったようなものです。
 天候は回復しつつあるものの、コーナーのアペックス付近にはまだ水が浮いている状態です。しかし、時間が経つにつれてライン上が乾きかけてきました。
1コーナーから2コーナーへのアプローチ。
レインタイヤのグリップ力を信じていないとできない突っ込み。
ところが、その前を行く(リアタイヤだけ写っている)NSRは、
さらにバンク角が深い。

 レインタイヤ装着車と非装着車が一目でわかってしまうくらいペースが異なります。っていうか、思うように走れない非装着車が気の毒です。あとは乾きかけたラインでタイヤがたれてしまわないか、そっちが心配になってきます。
 そうそう、社外品に替えたチャンバーですが、何か静か。ノーマルチャンバーより静かかも知れない。2コーナー立ち上がりから裏ストレートへ向けてフル加速する時でも、「パイィィィーーーン」ってのをイメージしていたんですが、実際は「プヮァーン」って感じでしたし。燃料、濃いのかな。
 快調に周回を重ねる7号車でしたが、場内アナウンスが「ゼッケン7番最終コーナーで転倒!」・・・。私は2コーナーのところで見ていましたから、最終コーナー付近の様子がわかりません。(突っ込み過ぎかなぁ、立ち上がりでハイサイドかなぁ)などと思っていたら、あら、復活です。
 見たところ車体にも大きなダメージはなさそう。相変わらず転倒前と同じようなペースで走っていますので、一安心。
転倒後の走り。
左ナックルガードが割れているのが確認できますが、走りそのものは
転倒前と何ら変わらず。

 無事(じゃなかったけど)走行時間を消化し、場内アナウンスで7号車が上位にいるようなことを言っていたので、メインストレート前にある電光掲示板を見に行ってきました。あ、5番手だ。
上とのタイム差は結構ありますが、5番目のタイムを刻んだことは
事実なわけで。
しかもベストラップは転倒後。8/10周目。

 走行後のライダー曰く、

今回の転倒で壊れたところ(全部左側)
・ナックルガード破壊
・スクリーンネジ止め部分の欠損
・ヘッドライトステーとカウルステー曲がり
・クラッチレバーの先っちょ折れ
・ステップ曲がり
・カウル全体に擦り傷少々
・レーシングスタンドフックのボルト穴欠損

 で、よく見るとハンドルグリップ抜けています。この状態であのタイムですか。恐れ入りました。

 アッパーカウルとスクリーンやナックルガードを留めるネジはプラスチック製なんですが、恐らくカウルのダメージを最小限に食い止めるよう、ネジが先に折れるようになっているんだと思います。しかし、ナックルガードの付け根で壊れたんじゃ、プラスチックネジの意味がないなぁ。

 次回もこのバイクで参戦予定だそうです。それまでにもう少し戦闘力アップさせないと。とりあえずスプロケ交換とエアクリBOX加工ですか。(これだけしか思い浮かばないぞ)





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