過去の雑記 02年 4月

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4月11日
某所では書かなかったこと。『90年代SF傑作選』は全体として非常に面白かったんだけど、上下巻で面白さ(というより派手さ)に差があったのは否めない。上巻半ばまでに「のれる」話がないのだな。どれも「巧いよ、巧いけどさあ」という感じがある。上巻が肌に合わなかった向きにも、下巻はまたタイプが違うんで読んでみることを薦めたい。っつーか、他はどうでもいいから「ルミナス」だけでも読んでくれというか。バカ本格数学SFの傑作。バカ数学SFとしての出来は「放浪者の軌道」「無限の暗殺者」に優るとも劣らないっすよ。

4月12日
いろいろあって(ちなみに概ね自業自得)完徹のまま仕事に行って、そのまま歓送会参加。へべれけになって帰ってきてそのまま偽Wiz。われながらちょっと無茶だと思いました。まる。

偽Wizは6階のイベントをほぼ終了。フロア数的に半分ちょっと終わった感じか。順調に強くなってるんでクリア上の不安はいまのところないが、アイテム収拾がうまくいかないのは難。また冬の日本海に向かって「なんでたかがshield+2がでないんだよ〜」と叫ぶことになりそうだ。

今日の覚書:完徹の上に酒が入っている状態で『ダイヤモンド・エイジ』を読んでも内容が頭に入らないので注意。読むなら体力のあるときに。

4月13日
シネ・リーブル池袋で「WXIII」を観る。名作。これぞ僕の見たかった怪獣映画だ。アリアの考察ノート4月5日の「すでに私の頭の中で理想化されすぎてしまったウルトラQ」という評に諸手を挙げて賛成。正しくエンターテインメントしつつも不在の主人公、帆場の天才性という一点に破綻のあるP1、テーマを前面に出す余り物語のコントロールを失ったP2よりも、優れているとすら思う。「パトレイバーであること」に疑問を呈する人も多いが、ゆうきまさみのまんが版ファンとしては「別視点の廃棄物13号」というプレゼントを貰ったようで嬉しかった。P2よりもパトレイバーだったように思う。問題は押井ファンがどう感じるか、か。

なお劇場にいたのはご同輩ばかり。前後左右みごとにおたく兄ちゃんに囲まれて観てました。「普通のひと」に観てもらうのはやはり難しいらしいです。> それを祈っていた方々

ああ、おまけは南雲隊長の一人語り。テレビ版パトレイバーのようだったことである。

勝ったらしい。木塚、斎藤が毎日出てくるのは悲しいので勝ちゲームだけにしてください。お願いです。> 森

4月14日
久々に建設的なことをやろうかと思ったら精神の電池が切れていたので素直に偽Wiz。6階の最後のイベントから8階の依頼達成まで。Webで情報を拾っていたら面白いのは8階までなどと書いてあってやや辛い気分になってしまった。いいんだ、Blade Cusinart'さえ出てくれればそれで満足さ。 < 出ません

じゃあ、Garb of Lordsでもいいや。< 出ません、っつーかLordなんてClassありません

じゃ、じゃあ、KOD's Itemsくらい……。 < そんな#2限定のアイテム、出るわけないだろ

何の因果かイデオン発動編のラスト数10分を見る。なるほど皆殺しだ。あー、当時の人はこれで本当に良かったのか。

4月15日
かなりいまさらな話として、湯川日記経由でヘンリー・スレッサーの死亡?記事。ショックだ。スレッサーって、まだ生きていたのか。星新一の手本になった作家なんだからとっくに亡くなってるとばかり。とか思っていたら、2001年1月に短篇を発表してるし。うーむ。SF風味のときは微妙にあれなこともあったけど、本領の犯罪を扱ったショートショートでは抜群の切れ味を発揮した作家だった。まだ現役だったのであれば惜しいことである。

などと言っているうちにデーモン・ナイトまで逝ってしまったらしい。諸行無常。ジャック・ウィリアムスンが逝くまでにあと何人倒れるかという賭けは不謹慎に過ぎますか、そうですか。カウントするのは国内で商業翻訳された小説がある作家という条件で。< 詳細を詰めるな

4月16日
「ガンバの冒険」のガシャを見つけてしまったので小銭の限り回す。結果はボーボ、ガクシャ、シジン&忠太。それなりに嬉しいんだが、イカサマが出なかったのは大きく難。しかたがない回しに通うか。

4月17日
「あずまんが大王」2話を観る。前回よりはるかに面白い。2回目にして間をつかんだのか、こちらが慣れたのか、大阪だからなのか。メインが変わる次回まで判断を待ちたい。

「ポアンカレ予想の肯定的解決」というニュースの意味がわからなかったので浅井Rにレクチャーを受ける。結果、「なにが解決したのか」という話の影の茫洋とした輪郭くらいは見えたような気がするが、それがなぜ大変なのかは結局わからず。数学は難しいなあ。

バリー・ヒューガート『鳥姫伝』(ハヤカワ文庫FT)を読む。中華風世界を舞台としたおおらかなユーモアファンタジー。ちりばめられた伏線がみごとに利いてくる構成はなかなか。高級感とは縁のない下世話さも魅力。無難にお薦めできる好篇といったところか。

4月18日
たまたま100円玉が手元にあったのでガンバの冒険のガシャを再度まわす。ボーボにつぐボーボの攻撃。ひとつは嬉しいけど、三つあってもなあ。

雷句誠『金色のガッシュ』5巻(小学館サンデーコミックス)を読む。主にイギリス篇。清麿の顔が大分かわってないか。

加藤元浩『ロケットマン』1巻(講談社KCGM)を読む。少年少女が謎の男の手先となって事件を解決するQEDもの。ひとりでソユーズを組み立てるというのは微妙な設定だが、概ねのところでは面白い。

月野定規『♭37℃』(コアマガジンメガストアコミックス)も読了(っつーか)。あー、陰惨さのまるでない調教もの。完全に「実用書」に徹しているのは潔いことである。大変に実用的で良いことだと思いました、まる。

4月19日
今日も今日とてガンバを回す。今回はガクシャにつぐガクシャの猛攻。ぼくはただイカサマが欲しいだけなのに。欲しいだけなのに。

他の懸案事項は何一つとして達成できなかったが、なんとかひとつを締め切り数時間過ぎで達成。さりげなく偽Wizが進んでしまっているあたりが敗因だろう。だからほら、いつまでたっても出てこないアンマリーが悪いということで。

4月20日
夕方からユタ。参加者は大森望、林、山本和人、SF人妻、堺三保、三村美衣、小浜徹也、高橋良平、みなとみらい子、添野知生、志村弘之、福井健太(かなり到着順、敬称略)。僕の周囲での主な話題は、最近の阪神、生きている例会死んでいる例会、明日のパーティー、SFセミナー、キャンディトイ&ガシャ、いまさらクレヨンしんちゃん、数学小説、マスマティカ、怒っているのは第一世代、最近のアメコミ、アメコミと日本の漫画の差、Jコレクション、声優のレート、栃木ローカルアニメ事情、追悼あれこれ、重版でなく新刊、フィギュアを飾る店など。

見せていただいたi-doroidの4号には柾悟郎の短篇が載っていた。SF路線を続けるつもりなのか。UNIX制御のしびれフグ企画もまだ連載中。ホールをコマンドラインで動かすのもなんだから、ペニスの動き自体を読み取って入力にするというのは正しい方向と褒めるべきなのだろう。まさにプラグアンドプレイという奴だ。 < 下品

横浜は山田博士の好投で広島戦、初勝利。これでセ・リーグ全チームからひとつずつの勝利となった。そう、ひとつずつ。あー、ともかく一歩一歩体制を立て直し、最終的には夢は大きく、ぜひとも5位に。

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