過去の雑記 02年11月

雑記のトップへ

前回へ
11月11日
劇薬・星野を投入したのだからどんなトレードがあってもおかしくはないと思ってはいたが、いきなり来ますか3対3。坪井放出とは思い切ったことをする。確かに予定通り金本が取れれば余裕が出来るポジションではあるが。まあ、星野のトレードは、1年目だけはどちらも活躍するからまだいいか。

しかしついでに交換されそうな山田はさすがにかわいそう。実家の隣町の選手なんで(心の片隅で)応援していたのだが。ぜひとも新天地で頑張っていただきたい。

いつのまにかやっていたインターコンチネンタル杯では古木が2失策(うち一つは逆転を許したきっかけ)&勝利打点というマッチポンプをやっていたらしい。京フェスでの対戦に影響が出るので、来年までには評価Dで3塁を守れるようになってもらわないと。

めも。たぶん一番詳しいトムとジェリー放映リスト。ここを起点にうろついて知ったのだが、アニメ系ファングループの総会もふたき旅館でやっていたらしい。「そういう」旅館なのだね。

今日も晩飯はコンビニのミートソーススパ。週3回食い続けているとさすがに飽きてきた。たまにはきのこめんたいスパも食べよう。

11月12日
昨日のトレードについて確定情報が。3対3ではなく坪井と野口の1対1となったらしい。伊達・山田対下柳・中村豊も実際に動いているらしいが未発表。なお、この件に関する阪神ファンの反応を見ると、一様に「坪井と野口は妥当、伊達はもったいない、山田はやっといなくなる」となっていた。山田はそんなに嫌われていたのか。名古屋南西部の名誉のためにも日ハムで汚名を返上するように。> 山田

11月13日
通販で頼んだ本棚が到着。とりあえずひとつ組上げ……たら、その瞬間うまってしまった。もう少し余裕ができるかと思ったのに。「いつまでも、あると思うな本棚の余白」とはよく言われることであるが、こうも一瞬でなくならなくても。

GBA版BPPBのバグ情報が次々と。規定投球回の計算が間違っている、試合中に防御率が表示できないの2点は致命的とまでは思わないが、全チーム試合が無い日を除き、休養日に投手の(体力)指数が回復しないのはわりと致命的。ローテの組み方が大きく変わるし。ゲームとしての存在意義が失われるとまでは思わないけど、魅力が大幅に減ったことは事実。面白い面白いと吹いて買わせてしまった人にはやや申し訳ない気がする。エンターブレインには誠意ある対処をしてもらいたいところだが。

11月14日
某所では書かなかったこと。

ソウヤー『イリーガル・エイリアン』(ハヤカワ文庫SF)には、素数を数え上げることで知性の存在を示そうとするくだりがあるのだが、ここで素数列は「1,2,3,5,7……」となっている。学校数学で普通に使われる素数の定義に従うなら「2,3,5,7……」となるはず。Web上のファーストコンタクトシミュレーション系の記述で「1,2,3,5,7……」という素数列があるところをみると、FCSではこうするものとも考えられるが。なぜ1をいれるのだろう。

FA戦線。まずは若田部の横浜と、金本の阪神が確定。横浜はこれで先発の駒が揃った。野手の顔ぶれもあるから10勝とまでは言わない。1年間ローテを守り負けよりやや多い勝ち星を挙げてくれたら何の文句も無い。ぜひともパ・リーグの底力を見せつけて欲しい。金本はそれなりに無難な結果。桧山が残留なら桧山・金本の両翼に中央を守備重視の赤星か攻撃重視の濱中かという体系になるのか。あー。誰か一人、一塁か三塁にコンバートした方が良くないか。

11月15日
某所では書かなかったこと。

『イリーガル・エイリアン』の冒頭で、エイリアンが現れた年の夏、フランスを中心とするヨーロッパから近東にかけて日食がおきたという記述がある。この記述から作品の舞台が一九九九年の夏であることが明白となる。

トソク族ってアンゴルモアの大王だったんだ。

11月16日
朝から京都SFフェスティバル。詳細はちょっと忘れてしまったので記憶に残っている点だけ(12/31現在 < おい)

会場で出会った向井君(だったと思う)から封筒を渡された。なんでも鈴木力からの伝言だという。何だろうと思い開けてみると、ただ一言地口が書いてあった。人に封書を託してまで地口を伝えようとするのはすでに病だと思う。> 鈴木力

不覚にもちょいと笑ったけどさ。

本会企画は期待通り充実。特にコアマガジン編集・河村さんへのインタビュー企画がすばらしかった。インタビュアーの大森望がかすむほどのたったキャラ。直感を武器に口先三寸で企画会議をすりぬける河村さんの勇姿に感動を覚えた人も多かろう。今後も一層のご活躍を期待する。

非英語圏企画は意外にまとまってました。適切な名前が無いのでホラーがジャンルとして定着しないという中国の話題が良かった。

SF新人賞企画はキャラの勝利。作家三人の立位置が絶妙に異なっていたおかげでキャラ対比のできたわかりやすい構図の企画になっていた。時間配分に問題があったような気もするけど、これはまあそこはそれ。

合宿ではあいかわらず大広間常駐。今回はついにゴロ階段にいついて話をしたりしてしまったよ。ああ、あの日の純真な少年は今何処。どんどん堕ちていくような。

呑みすぎたか朝方は寝てました。もはや若くないのだな。

11月17日
京フェス明けである。例によってさわやの前でうだうだしているとKSFA系を中心としたプロ集団がからふね屋ではないほうに移動し始めたのでなんとなくそちらについていき、遥か彼方の喫茶店で来年の「このエス」の話などを聞く。なんか忙しい人は忙しくなりそうな企画だなあ。

その後、山本和人さんに河原町付近の本屋・喫茶店のガイダンスを受け放浪。Book 1st、ジュンク堂、Books談などを見物する。それぞれに個性があって面白かったが、なかでも談のボーイズラブ通り(店の中央の通路がボーイズラブ棚二つに挟まれている)が興味深かった。なぜこんな配置に。

その後、喫茶フランソワのたちよみの会へ。さすがに京フェス明けでは人が少なかったか。フランソワは待ち客がいるほどの大盛況。なぜあんなに混んでいたのだろう。歴史ある建物で文化財に指定されているとのことなのだが。ジンジャーエールはあまりにもジンジャーだったので、次はやめようと思ったことだよ。

細井さんと近くの本屋を回った後、細井さん行きつけの飲み屋へ。途中、バス停付近で無慮数百にもおよぼうかという雀?が飛び交っている場面に出くわした。どこからどうみてもヒッチコックとしか思えない光景だったのだが、京都ではあれが日常茶飯事なのだろうか。恐ろしい都市だ。さすが古都・京都。

てなわけで細井さんと田中@田中邸さんと飲みに。Web上の僕が3シンラツ、オフラインの僕が5シンラツくらいだとしたら、オフラインの細井君は20シンラツくらいだと思うのだが、なぜ話題にならないのか。人徳と言うものを痛感する瞬間。

最後は新田中邸におじゃまして夜までだらだら。急に押しかけてしまいまして本当にご迷惑をおかけしました。> 田中さん

というわけで、あまつさえ泊まって来るのだった。

11月18日
7時過ぎに田中さん邸を辞し、京都市バスと東海道新幹線(のぞみ)とJR中央線快速と徒歩で新宿武蔵野ホールへ。「チェコアニメ新世代」A,B両プログラムを見る。貫徹明けの翌日こたつで一晩を過ごして、そのまま映画を2本立てというのはかなり過酷なスケジュールではある。

構成は、Aプログラムがダヴィット・スークップ「メカニカ」ミハル・ジャプカ「原始哺乳類」「ババルーン」アウレル・クリムト「フィム・ファールム」「落下」「魔法の鐘」の6作品、Bプログラムがノロ・ドゥルジアク「大いなるくしゃみ」ヤン・ブベニーチェク「海賊」「3人のフーさん」ヤン・バレイ「ワンナイト・イン・ワンタウン」の4作品。

どれもみな、今まで見てきたチェコアニメにはない明るさを湛えている。一党支配の抑圧を受けていない若い世代の作品ということか。明るくわかりやすく楽しめる分、作品に深みを与える翳りも無いのだが、そこはまあそれ。別の楽しみがあるということだ。体調があまり良くない中でどの作品も眠らずに見られたのだから、娯楽として出来は確かに高い。今後ここにどうやって深みを加えていくか。先が楽しみだ。

10作品の中でベストをあげるならヤン・ブベニーチェクの「3人のフーさん」。味のあるドローイングアニメで簡単に首が飛ぶむちゃな昔話を描いてしまう。シニカルに死を扱う「海賊」と共に、乾いた笑いが印象的。

11月19日
ペタジーニ読売決定。予想より早く決まったのは僥倖というほかあるまい。泥沼に引き込まれて事後対応が遅れるよりは、そうそうに見切りをつけられるほうが、まだね。

さて。これで4番は海のものとも山のものともつかぬ新外国人か、ポジションに悩む古木で行くしか無くなった。鈴木尚のレフト、ロドリゲスのライトが動かせない以上、古木で行くならポジションは3塁しかない(1塁転向という手もあるが……)。石井琢の衰えが見え隠れする今、そんなにあちこちに穴をあけてやっていけるのかと言う疑問は尽きないが。やっていけなくてもやるしかないのだろう。がんばれ守備コーチ。

古川日出男『アラビアの夜の種族』(角川書店)読了。稀代のWizardry小説として記憶に留めるべき傑作。本全体の作りが作中の意図を裏切っている点とラストの展開はマイナス材料ではあるが、WerdnaとTreborにあるべき来歴を与えたことは高く高く評価したい。

11月20日
とくに話題にもならないうちにドラフト会議終了。横浜の結果はこんな感じ(日刊スポーツ:ドラフト特集)。現状を考えればこんなものか。今最も必要なのは最大ストッパーまで任せられる即戦力中継ぎと内野守備が大過無くできる即戦力なわけで、この結果はまあまあ。とにかく使用可能な駒は決まりつつある。あとはそれをどう配置するかだ。目標は育成しながらの3位。頼むぞ山下。

次回へ

このページのトップへ