過去の雑記 03年 4月

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4月11日
目が覚めたら微妙に間に合わない時刻だったり。試しに急いで会社に向かってみたが、10分差で午前半休を取るはめに。ちゃんと起きないだけで、こんな犠牲を強いられるなんて。世の中は理不尽だ。< 自分がだらしないだけです

一応、会社では普通にしていたものの、あまりに辛そうに見えたのか、とっとと帰れといわれたので定時帰宅。7時前にはうちに着く……、はずが、なぜか神田を寝過ごして東京駅に着くはめに。おかしいなあ。そんなに疲れていたのか。

着いてしまったものはしかたがないので、八重洲の古本屋をチェックしたり、酒屋を回ったり。一時の気の迷いで、ノールズ・ジュネヴァ(オランダ・ジン)とブッカーズ(バーボン)なんて買っちまったよ。来月までは無くならないと思うので興味がある人は宴会を開くこと希望。封を開けちまってるとは思うけど、持ってきます。

4月12日
八房龍之助『塊根の花』(電撃コミックス)。久々の《ジャック&ジュネ》もの。身も蓋も無い展開はあいかわらず。澁澤から水野良まで、最大広義のファンタジーのどれかが好きなら一度手にとって戴きたい、趣味的なまんが。本棚を含むコマの書籍名(また多いんだこれが。さすが魔術師物)が楽しいのはいつもの通りだが、「兎と月餅」の最終ページには不意をつかれた。ゆうきまさみかい!

てなことを思いながらうちで仕事をしていたら、カレー食いに行き損ねました。残念。次は行くぞ。次は行くぞ。次は行くぞ。

4月13日
気力が尽きたときに戸田山和久『論文の教室』(NHKブックス)なぞをパラパラと。大学1年生の1学期向け、論文の書き方。大学生なら一度目を通して置いて損はない、実践的な解説書。社会人にもなって、これが役に立ってしまうのは問題が多すぎる気もするが、役に立ちそうな気がしてしまうあたり、色々とアレだ。で、まあ、内容はともかく。楽しいのはいつもの戸田山節。たとえば、第9章。引用の仕方をまとめた章で、いきなり例に「黒沢みなも・谷口ゆかり(1999)「現代教育論」とちり書房」などとしてしまう(そして、この時点で直前にある(榊 1991)や(神楽 1999)がなんのことか確信できる)というのは、いかにも戸田山さんだ。哲学方面でこれだけ本を出しながらいまだにおたくらしさを大切にしているとは。さすが、名大文系教養の一番人気。十年来ファンをやっている人がかわらないでいてくれると知るのは嬉しいことだよ。

4月14日
体調不良で一回休み。休みなんだってば。

でも、まんがは読む。とり・みき『猫田一金五郎の冒険』(講談社メフィストコミックス)。メフィストを筆頭にさまざまな雑誌で描かれた猫田一ものの集大成。例によって装丁は祖父江さん。いつものごとく無駄に凝ってます。印刷所の中の人も大変だな。とりあえず、ページ表記がすべてバーコードになっているのが気になるところ。本当に、この数字になるのか。

4月15日
例の場所にあまりにいまさらなんで書かなかったことから。今回、初めて『大いなる旅立ち』を読んだのだが、これでもかこれでもかというくらい父性の物語なんで驚いた。「キリスト教絶対支配の世界での軍隊社会における艦長のあり方」という徹頭徹尾、強い父の物語。おまけにシーフォートと父親の関係まであったり。すべてこれ、父の話。《シーフォート》シリーズには「小説読み女子の間で一番人気のSF」という印象があったのだが、いまどきの女子層はそんなに「父」を求めているのか。「なぜ「活字倶楽部」読者は《シーフォート》を求めるのか」ってーのは、評論形ファンジンの格好のネタになりそうだ。

僕にはかけらも必要ない作品だったけど、いろいろと面白かった。

4月16日
通勤途中の体調不良でフレックス制限に3分遅れる。おかげで、再度、午前半休を取るはめに。勤務開始は普段と5分も違わないのに、有給休暇を半日消費するのは微妙に納得がいかないのだが、健康管理の甘さも含め自業自得なのだから、しかたがない。しかたはないが、くやしいなあ。トラブル対応の余地を得るためにも、これからはあと15分早く行動しよう。

と、何度、心に誓ったことだろう。

SFM5月号を読み始める。森山和道のナノテクの現状に関する記事が面白かった。この記事では研究・開発の紹介の後にURLが記述されているのだな。1,2行のリードでは内容を把握するのは難しいので、こういったポインタはありがたい。一昔前なら、注釈+参考文献という形だったであろう内容が本文埋め込みのURLひとつ。Web万歳である。問題は、Webコンテンツは一般に長持ちしないこと。企業や研究所の解説ページだから通常よりは長持ちしそうだけど、それでもいつアクセスできなくなるかわからない。参考文献として示された書籍なら最悪、図書館に行けば参照可能だろうに。Web、役にたたねえな。

これ、どうやって解決すればいいんすかね。

横浜は9回、荒木に逆転満塁ホームランをくらうという常識では計り知れない事態により、また 敗戦。だからホワイトサイドはとっとと諦めろと、あれほど。< 言ってない

てなことを書きながら先日買ってきたノールズ・ジュネヴァなんぞ舐めてます。それだけ舌に含むとジン独特の薬臭さが強くて辛かったのが、チョコレートを肴にすると良い感じに。蒸留酒といえど酒は肴次第だなあ。

酔い醒ましはトワイニングのペット・ボトル、レディ・グレイ。レディ・グレイって言うとなんだか、ロッテンマイヤーさんのようなイメージであることだなあ。

4月17日
日々、淡々と2次α。どこまで進んだかは記録に残っていない。たぶん、一日の何割かを費やしていたのだろう。社会人とは思えない行いのようだが、今となっては証拠も残っていないので罪は問えないのだ。

それよりも「ジェット機」というメモはなんなのだろう。なにが「ジェット機」なのか。黄金ジェットとかかなあ?

4月18日
すっかり鼻風邪である。鼻風邪のあまりティッシュがむやみやたらと消費されていくが、鼻風邪なのでしかたがない。いや、断じて花粉症などでは。違うってば。違うよ?

違うって。

違う。

「和風甘味処あずきや」という捨て看板を見る。この名前で、デリヘル(明記はしていないが、そうらしい)というのは、かなりのネーミングセンスだ。

4月19日
SRWα2を黙々とクリアしつつ夕方からユタ。参加者は少なく、小江雅美、添野知生、高橋良平、林、柳下毅一郎(あいうえお順、敬称略)。だったんだと思う。多分。主な話題はザ・コアの(ある意味)すばらしさ、最近の深夜アニメ、最近の小説、ウェイン町山と行くアメリカツアーについて、デアデビル、本当に怖い呪恩など。だったらしい。

「カラオケ」というメモがあるので、おそらくユタから帰る段になって呼び出され池袋パセラで徹夜で歌ったのではないかと思われるが、どちらにせよ半年も前のことなのでよくわからない。

犬上すくね『未来の恋人たち【改訂版】』(大都社 Daito Comics)。借りっ放しだった本を返してしまったので改めて買いなおした。頭3本の恋愛物は飛びぬけてますね。終わりの日を待ちながら淡々と過ぎる日々「3丁目の夏‘99」、未来の恋人に託す不器用な恋「未来の恋人たちへ」、長電話の果てにつのる言葉に出来ない想い「Telephone Girl」。どの恋も、みな良いですな。恋はみな良いですな。うむ。

いいよなあ、電話がかかってくるってのは。

なんか書いた記憶のあるフレーズだと思って調べたら、4月23日に読み終わったことになっていた(10月23日記)。しかも内容が被っているという。……「電話が良い」というのは厳然たる事実なので、何度強調してもしすぎるということはないだろう。 < おい

島本和彦『吼えろペン』8巻(小学館サンデーGXコミックス)。炎尾燃最大のライバル、富士鷹ジュビロ登場。面白いよ。面白いんだけど。すっかり脇キャラに成り下がった、うかつけんじが不憫でしかたがない。っつーか、出ても来ないし。

って、あれ?4月に読んだのは8巻じゃなくて、7巻だ!えーと、ヒーローが思いっきり前面に出る巻か。あー、ま、いいや(いたく、なげやり)。



4月20日
メモには「寝てました」とだけあった。

SRWα2にはまっていた時期だし、前日には徹夜カラオケに行った形跡もあるので、本当に一日寝ていただけなんだと思う。だいたい、何かイベントに参加したとか、印象深い本を読んだとかならともかく、ただ無為に過ごした日の日記を半年も立ってから再現しようとしても土台無理というものではないか。> 俺(10月23日記)

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