01/10/06(土)

 MADE IN CHINA の時計のパッケージに印刷されていたもの。文字セットは中国語だが、言語は日本語……なのだろうか。この「売」のような字は、「売」の簡体字の字形ではない。どうも「殻」(qiao4)という字のようである。「別売」は中国語だとしたら、「売るな」という意味になるのだろうか。
 中にはちゃんとした日本語の説明書が入っていて、「単4乾電池を1本使います。(別売)」とあった。


01/09/26(水)

 9801シリーズのエミュレータ T98-NEXT 12th Betaを Dynabook で試してみた。
 DOS が起動できたので、まずハングルワープロ「Vada98」を試したが、問題なく動いた。というよりも、実機(9801NA/C)の場合よりスクロールはむしろ軽やか。韓国語の文書が編集したければ、今や Word が使えるはずだが、Vadaは画面表示がきれいだったので、その画面が見られないのは少し残念に思っていたところだった。
 自家製の広東語FEPもまともに動いた。漢字だけの文を入力するには、今でもこれがいちばん速いのだが、JIS漢字しか入れられないから結局速くないとも言える。
 Vz、oasm などもちゃんと使えた。松茸は、一応動くのだが、何か変。これらのものが動いたからといって別にどうなるわけでもないが、それでも DOS/V機の中に9801そっくりの画面が開くのは感動的である。


01/09/12(水)

 フジ系の連続ドラマ『ウソコイ』に王菲(フェイ・ウォン)が出ているというので、最初の頃一回見たら、軽いタッチのラブコメのようであった。その後は公式サイトのあらすじだけ読んでいたが、11日放送の最終回は一応見ようかと、途中からテレビをつけた。他局はテロ事件のニュースをやっていたが、ドラマは放送されていた。ラスト数分、盛り上げに盛り上げて、いよいよ主人公たちの関係がどこへ落ちつくか、というところで、「途中ですがニュースを」。ニュースが終わった時には、「この番組は……の提供でお送りしました」の画面になっていた。
 ちょうどあの時点で「貿易センタービルへの二回目の突っ込み」の映像が入ってきたのであろう。事件の重大性を考えれば致し方ないが、それにしても、あまりにも見事なタイミングで、腹が立つというよりも感心してしまった。
 公式サイトでは迅速とは言えないが一応フォローがあった。しかし、録画をしかけて毎回見ていたような、熱心な視聴者は納得できないことだろう。海賊版を出そうとして録画していた人がいたら以下略。

 王菲の役名「フェイ・リン」は、画面のなかで「林菲」と表記されていたが、相手の男性がカメラマンという設定から、「菲林」(フィルム)にひっかけてあるのでは、という指摘が公式サイトの掲示板にあった。広東語読みで「フェイラム」ならそれに間違いないが、北京語の「フェイリン」もフィルムの意味なのか。「膠片」などではなくて「菲林」? どうもそうらしい気がしてきた。


01/09/02(日)

倉頡入力のお休み

 先日見た007映画『トゥモロー・ネバー・ダイ』では、楊紫瓊 (Yeoh Choo Kheng, Michelle Yeoh)扮する中国の女スパイが活躍するが、彼女の隠れ家にある端末のキーボードは真っ赤で、キートップに漢字だけが大きく書いてある。アルファベットは入力できないのだろうか。漢字はよく見ると倉頡字母の配列で、他のキーも、「變換」などすべて漢字で、しかも繁体字。実に怪しい。

今日の朝日文字

 日曜版で、「瘴癘」の癘の中が「万」になっていた。中国の簡体字はこの形だし、「蠣」と「蛎」なら両方JISに入っているし、わかりやすい方か。しかし、文脈は「文字の形を見るだけでぞっとする」というもの。「万」だと効果が今ひとつ、では?


01/06/29(金)

倉頡入力の練習 その1

 キーボード表は、いろいろやっているうちに、一応覚えてしまったので、今後は、押すべきキーをしらべるには、発音から漢字(倉頡字母)の「倉頡碼」がひける本一冊だけでよい。しかし、実質的にはたいして先に進んだことにならない。

倉頡之友(中国語)
倉頡入力法の紹介(日本語)

を参照しつつ、落ち着いてよく考えてみよう。「」の倉頡碼が「木人人」なのは、たしかに字を分解すればそうなるから、理解しやすい。「卜日十」なら「」となる。ついでに、「千里草」で「董」だといいが、そうはいかない。いくわけがない。

 A は、B はなどのように、キーボードに割り当てられた「倉頡字母」は24個しかない。(これらの字母は「哲理類」「筆画類」などに分類されているが、その意味はよくわからないので飛ばすとして、)これらの組み合わせですべての漢字を表現するのは無理だ。そこで、実際には、ひとつのキーに複数の部品が割り当てられている。たとえば A はのほかにも兼ねているし、G はの両方に使われる。E のには「さんずい」の形も含まれる。と、このあたりは自然でわかりやすいが、K がのほかに「やまいだれ」でもあるとなると、直感的には理解しにくい。もっとまぎらわしい細かい部品もあって、それらがひとつのキーに2個から7個、割り当てられている。どうもこれがミソであって、使いこなすためには、これを頭に入れなければならないようである。キーボード表の倉頡字母、つまり代表の部品を覚えただけでは、足りないのだ。

 百個近い部品とキーの関係を全部頭に入れないと、なぜこの字がこういう倉頡碼になるかということは理解できないわけだ。しかし、そんなことを理解しようとするよりも、よく使う字については、HAPIBUHUというように指で覚えてしまった方が早いかもしれない。

 で、次に、覚えた字が部首や部品になっている字も覚えて……、という手が使えるかと思ったが、それにはちょっと問題があるようだ。


01/06/23(土)

倉頡入力の練習 その0

 去年買った Dynabook についていた Word を、今ごろインストールした。Microsoft の中国語 IMEで、倉頡入力を試してみる。IME が使えることは、だいぶ前に確認したのだが、これで長い文章が入力できるのかどうか?

 たとえば、「來」という字を入力するにはどうするか? 香港語言學學會のローマ字表記字典で、発音順に配列された漢字の中から「來」(loi)を見つける。すると、「倉頡碼」が「木人人」であるとわかるので、今度は、ワープロ字典『電腦中文輸入碼大字典』の付録のキーボード配列表を見る。木は D 、人は O なので、DOO と打ってスペースを押す。入力できた。

 しかし、これでは、長い文章は入力できそうにない。

 実は、ワープロ字典の方にも「倉頡碼」は記載されているのだが、こちらはキーボード表を見なくていいように、「來」のところに、いきなり DOO と書いてある。便利なようだが、なんだか原理(?)を理解するのに差しつかえがあるような気がする。また、漢字の配列は部首順なので、発音がわかっている場合は、ちょっと遠まわりだ。

 キーボード表のほうは、画面に表示するなり、見やすいところに貼り付けるなりすればいいが(ノートなので、中文キーボードの外づけは、できたとしてもありがたくない)、問題は「倉頡碼」のほうだ。やはり理屈を知らないとだめなようだ。と、もしかしたら当たり前のことを確認したところで、本日は終了とする。


01/06/12(火)

 市内の交通規制の情報をもとめて検索していたら、世界の定置カメラの情報を集めたサイトにぶつかって寄り道してしまった。最近は定置カメラの数も多くなり、いろいろな角度から分類・紹介するサイトも増えているようだ。
 その後もときどき見ているのが、香港のこの風景。大嶼山島(ランタウ島)の東岸、坪洲(ペンチャウ)島をかすめて香港島の西側をのぞむ窓に設置されているらしい。別に珍しいものが見えるわけではないが、大小の船が行ったりきたりし、突然激しい雨が降ってきて画面が真っ白になったりする。夕方、太陽が背後に回ると、香港島がくっきり浮かび上がる。市街地をうつしたものよりも、むしろ香港らしい感じもする。

 現在の環境では、まだ、「よそのお宅の窓を貸して頂いている」という感覚にはほど遠いが、そのうちそういう「どこでも窓」が実現するのだろうか。


01/03/28(水)

 一部のチャットなどで話題になっていた中国のロボット「先行者」だが、いつのまにか、なかなかの人気が出ているようだ。で、中文のページをちょっと検索してみると、いくつかの記事(たとえばこういうもの)があったが、写真は最初に見たのと同じのしかなかった。

 写真のうしろのほうに見える線のようなものは、動力を供給するために必要で、いまのところははずせないらしい。「類人型機器人」となっているところを見ると、「機器人」と言っただけでは、人間型であることを保証しないようだ。


01/03/12(月)

 オイスターソースのフタにURLが書いてあったので、李錦記のページを見たら、中華料理の基本テクニックを解説したビデオがあった。ナレーションは英語と広東語。手順はこの通りにやっているつもりだが、手早さが問題か。


00/12/21(木)

 Windows上で動く BIG5 と JIS のコンバータ、 B2J for Win32 Version 2.0(林啓文氏作)をインストール。変換できなかった文字のコードを表示したり、変換テーブルをカスタマイズしたりすることはできないが、ドラッグ&ドロップに対応しているので、ちょっと変換してみるのに便利。

 香港では人工雪を使った期間限定の「雪のテーマパーク」がオープンし、初日に3万人がつめかけたとのこと。と、思ったら、意外と雪が少なかったとかで、消費者問題に発展しているらしい。できることなら家のまわりに積もる雪を全部送ってあげたい。全部。


00/12/01(金)

 縄文時代の墓が発見されたとかで、「土壙(どこう)墓」という語がインターネット朝日に登場。ところが印刷された朝日新聞のほうは「壙」の字のつくりが「広」になっている。JISにもないし今昔文字鏡にもない文字のようだが、いわゆる朝日文字か。見慣れない文字を見慣れない文字で書き換えても、話をややこしくするだけのような気がするが、「ドコウ墓」と書くわけにはいかないのだろうか。


00/11/08(水)

 香港のSF作家杜漸について検索してみる。「杜漸」というのは「未然に防ぐ」とかいう意味の言葉なので、歴史書の電子化テクストやら新聞記事やらが大量にひっかかってしまう。古典の出典があるわりには日本語には入らなかった言葉のようだ。未然に防ぐほうの「杜漸」でModern Taiwanese in TMSS-Harn Style, EDUTECH Foundation 台語文專線の中のページがヒットした。台湾語についての台湾語によるサイトらしい。台湾語の聖書などがあり、思わずダウンロードしてしまう。(読めないってば……)

 道草をくってしまったがまたSFのほうに戻る。清末のSF小説に関する論文の参考文献リストが出てきたので見てみると、日本人ではただ一人、武田雅哉の著作が数件あげられていた。中に「《翔へ!大清帝國》 東京 口木|卜 1988」というのがある。この「へ」という字がちょっと変な形だったが、実はひらがなではなく、大胆にも注音字母の "ei" なのだった。で、あとの方の「口木|卜」をじっとにらんでいたが、これはわからない。結局 amazon で検索して『翔べ!大清帝国―近代中国の幻想科学』の版元が「リブロポート」というらしいことがわかった。 「リブ」はなんとかならないか。ならないかやっぱり。


00/09/17(日)

 今月のはじめ香港に「瑪莉亞」という台風が来ていた。そうそう台風は英語の人名がついているんだよね、と思っていたら次に「悟空」という凄そうなのが通過。おや、何か違う?
 14号が名古屋方面に水害をもたらしたことは香港でも報じられたがこの台風は「桑美」。 浙江省などで被害を出した後、(16日の朝鮮日報や東亜日報によると)「サオマイ」となって朝鮮半島を襲っている模様。「桑美」は「サオマイ」に漢字をあてたものだったようだが、サオマイとは何か? ということはmassangeanaさんのページで紹介されている気象庁の「台風のアジア名」ページで解明された。各国が提出した名前が交互に使われるらしく、「サオマイ」はベトナム語で「金星」のことだという。「悟空」は16号だった。香港と韓国の新聞はこのアジア名で台風を区別しているわけだが、日本ではなぜ番号なのだろうか?

 台風はどこからともなく日本にやってきて、またどこかへ去っていくものだと思っていたが、インターネットがあると随分感じが違ってくる。とにかくあまり被害が出ないといいのだが。


00/08/29(火)

 香港映画『風雲ストームライダーズ』(原題:風雲之雄覇天下)を見た。なぜか千葉真一が出ていて、「美神のような二人の若者(郭富城・鄭伊健)の前に尊大に立ちはだかるが、やがては踏み越えられていくオジサン」の役を好演していた。郭富城及び鄭伊健が好きな人にはおすすめ(しなくても見るだろう)。
 それはともかく、香港の映画データベースでこの映画のデータを検索したところ、「千葉眞一」のローマ字表記が Chin Sip Chan Yat となっていた。「葉」の字の音は、固有名詞由来の語では、本来はショウ(セフ)である(葉公はショウコウなど)らしいが、今は必ずしも守られていないようだ。ショウにあたるのは広東語では sip だが、こちらも今は使われない古い音で、現代語では専ら yip かと思っていた。


00/06/30(金)

 蘋果日報の「マイクロソフトと甲骨文の戦い」という見出しをみて、何かと思ったが、甲骨文って、Oracle のことだったのね。なるほど、甲骨文は神託である。


99/08/31(火)

 夏バテしている間に出現したあれこれ。

JYUTPING が使える検索サービス:
 香港のサイトの映画関連のデータベースで、ピンインのほかに JYUTPING (「粤語ping1(手へんに併のつくり)音方案」 = 香港語言學學會 (Linguistic Society of Hong Kong) が提案している広東語の新しいローマ字表記法) での検索をサポートしているところがあった。本当に実用になっているのを見たのははじめて。これでいろいろなものが検索できると、個人的には結構うれしいのだが、どこまで普及するだろうか。

掲示板での香港文字:
 同じく香港の掲示板で、香港特有の方言漢字に多い「口偏」をアルファベットの o で代用した例を見かけた。「星戰迷o既話」「我o吾係星戰迷」という具合。外字セットや画像よりもお手軽でいいアイデアかもしれない。

中国人名の新聞での表記:
 トキ飼育の技術指導にあたり、トキのお母さんとして有名になった「席咏梅」さん(朝日新聞の表記)。ん?この「咏」は「詠」の簡体字では?と一瞬思ったがそれはちょっと違った。「咏」は「詠」の異体字であって JIS にも入っているが、人民中国では1955年に発布された異体字整理表で「詠」のほうが整理されて使われないことになり、「咏」に統一されたらしい。簡体字であれば、対応する常用漢字で置き換えるが、こういう場合は、日本人にとって見なれない字でもそのまま表記する、ということのようだ。中国語表示ソフトの簡体/繁体切り替えならあっさり「詠」に変わってしまうところだが。

 やはり朝日新聞で、囲碁のプロをめざして台湾から来日した「潘坤金へんに玉」(はんこんゆ)さん、というのもあった。日本漢字音なら「はん・こんぎょく」だと思われるし、中国語の発音を写すなら「パン・クンユ」などとなりそうなところだが、金へんに玉の字そのものが日本ではあまり知られていないところから、便宜上こういう読みになっているのだろうか。

 「中国人の名前をマオヅエトンだのチンカイコだの、怪しげなカタカナで表記するよりは、漢字で書いたほうが中国人の立場に配慮することになる」という趣旨の投稿が、しばらく前の朝日の「論壇」にあった。名前を「音」と考えるか「文字」と考えるかも文化によって違ってくるということだと思うが、実例に即して考えるといろいろとややこしい問題がありそうだ。
 (怪しげなカタカナは、特に映画・ビデオ関連のデータに多いような気がする。北京語と広東語が混ざった読みなどはいい方で、どうも日本漢字音をカタカナで書いただけ、としか思えないものが時々ある。どうしてもカタカナで書かなければならない、という決まりでもあるのだろうか)


99/05/16(日)

 『電脳中国学』(漢字文献情報処理研究会編、好文出版 1998)を購入。パソコンで中国語を使う時の実用的な知識が詰まっている。今までに体験した、いくつかの怪しい現象(IE で特定の操作をすると中国語フォントと日本語フォントが混ざって表示されるなど)もこれをよく読めば解明できるかもしれない。パラパラとめくっていくと巻末のコードコンバータの性能比較に目がいく。GB から BIG5 への変換で、「南極星ワープロ」だけが「頭髮」などを正しく変換できた(熟語辞書を持っている)ことを「特筆に値する」としている。ううむ。その姉妹品の Njwin なら私も使っているが、「髮」が前にくる語では正しい表示ができなかったし、この手のことでは 100% を達成するのは不可能なはず。辞書を抱え込む方向に進化するのが果たしていいことなのだろうか。

 「しにか」も中国語ツール関連の別冊を出していたようだが、未見。


99/05/14(金)

 先日購入した WorkPad にシェアウェアの辞書ツールKDICをインストール。で、例の広東語字音データ(もと自家製 FEP の辞書だったもの)を整形して KDIC 用の辞書にすることを試みる。まず、マニュアルをよく読まなかったため、お馬鹿な間違いを数回繰り返した後、何とか使えるようにすることに成功。しかし、まだ何か変だ。リストの後ろの方にある文字が検索されない。KDIC に添付されている辞書作成ツール GENDIC.EXE が出力した作業ファイルの後ろの方が壊れている。試行錯誤の後、GENDIC.EXE のソート機能を使わずに、前もって sortf をかけたファイルを通すと一応うまくいくことがわかった。しかし、何が問題なのか不明。ファイル形式の問題か。大きすぎるということはないと思うが。
 さらにいろいろ試してみることにする。うまくいけば、字音辞書をポケットに入れて持ち歩けるわけだし。


99/03/31(水)

 広東語のローマ字表記の対照表を作った。しかし IE でしか見られない。しかもまだ間違っているような気がする。あとでもっとよく考えよう。


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