2.ストライクを取るために(その1) |
さて、今回はストライクを取るためにどうしたら良いのかを考えてみたいと思います。 みなさんご存じの通り、ボウリングのピンはレーンの一番奥に三角形に並んでいます。アプローチから見ると結構ピン同士が近くに並んでるように見えますが、ピンとピンの間はピンの中心から中心までで、30.48cmも離れています。1番ピンと10番ピンの間は、 30.48×3=91.44[cm] も離れています。ですから、これを1度に10本も倒すストライクは、結構むずかしいことなのです。確かにポケット(1番ピンと3番ピンの間)やブルックリン(1番ピンと2番ピンの間)に入れればストライクになる可能性はありますが、たまたまストライクになるだけでは良いスコアを出すことは難しいのです。 ![]() このように配置されている10本のピンをすべて倒すには、まず1番ピンに当たらなければ不可能です。ごくまれに、1番ピンにボールが当たらなくても、跳ね返ったピンが前方向(ファールライン側)に倒れ、ストライクになる場合がありますが、狙ってできる物ではありません。 |
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![]() ボールがピンに当たった時、ピンはどの方向に倒れるでしょうか? ボールがピンの真っ正面に当たれば、真後に倒れます。右側に当たれば、ピンは左方向に倒れます。逆に、左側に当たれば、ピンは右方向に倒れます。このことは感覚的にもすぐにわかります。力学的に考えると、ピンはボールと接触した点のちょうど反対側に倒れます。言い方を変えるピンとボールの接線の垂直方向にピンは倒れます。(図3) |
![]() 図1で示したように、ピンは正三角形に配置されています。つまり1番ピンと2番ピンを結んだ直線と1番ピンと3番ピンを結んだ直線に挟まれた角は60°になります。ファールラインから垂直に1番ピン方向に結んだ線と1番ピンと2番ピン結んだ線の挟む角は、60°の半分の30°になります。つまり、1番ピンを2番ピンの方向に倒すには、ピンに真っ正面から右方向に30°ずれた位置に当てれば良いことになります。(図4) |
![]() まず、”a”はピンの半径とボールの半径を足した距離になりますから a=12.1÷2+21.5÷2 =16.8[cm] となります。 つまり sin30°=b/a b=a×sin30° =16.8×0.5 =8.4[cm] となり、これは、レーンの中央から板目で約3枚右にずれたところであり、右端から17枚目になります。 何だかんだといろいろ書きましたが、結論はストライクを出すためには板目17枚目を狙えばいいことになります。 |
ワンポイント・マナー(その1) ・優先順位 となりあったレーンでは、同時に投球する事はしないようにしましょう。 アプローチにあがるとき、となりレーンのアプローチに人が立っていたら、投げ終わるまで待ちます。もし、となりの人と同時にアプローチに立とうとしたときは、右側の人が優先されます。 第三号は11月中旬?掲載予定です。 |