東横線のもっとも長い「3日」

2日目: 切り替え

先行「開業」

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本日は渋谷〜横浜間の運転となります 発車案内 下りは「回送」ばかり

明けて1月31日。東白楽(ひがしはくらく)〜横浜間が地下線に切り替えられて一足先に営業開始となった。JR京浜東北線で横浜に乗りつけ、さっそく地下に新装なった横浜駅へ。地下のJR改札口と同レベルにある連絡口付近はまだ工事中という感じだが、そこから下って地下2階の南北連絡通路、さらに下って地下3階の出改札コンコースはすっかり整っていた。またエスカレーターで下って地下5階のホームへ。のりかえはかなり面倒だ。

到着した下り電車はそのまま回送となってMM線方向へ出ていく。「習熟運転等実施のため営業開始は2月上旬から」という当初のアナウンスにしたがって、元町・中華街まで開業時のダイヤで運転しているはずだ。

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コンコース ホーム

上り特急に乗りこんで切り替え区間を通る。まだ白いトンネルの側壁が新線らしい。東白楽の手前で地上へ、脇の公園から眺める人も多い。新線は仮桁を組んだ旧線の真下にあり、接続部の仮桁を一晩で撤去して複線ぶんを一気に切り替えた。菊名付近(高架化)や池上線荏原中延(えばらなかのぶ)付近、現在施工中の目黒線不動前〜洗足間でも採用していて、もうお手の物といった感じだ。


「マボロシゆき」を追って

MM線開業後の横浜ゆきは深夜の各停1本のみの存在で、特急・急行はもちろん各停でも日中に「横浜」を表示することは通常では無い。「一日限りで幻」になる行先表示を記録しようとホーム端、沿線にはカメラが並んだ。

土休日ダイヤだったので、平日しか走らない「通勤特急」の横浜ゆきは依然として「幻」のまま。

LEDはともかく、字幕式の8590形・9000形まで「特急 横浜」「急行 横浜」が用意されていた。以前の幕で「急行 菊名」といったものを転回中に見たことがあるし、ありそうなものはすべて準備する姿勢なのかもしれない。その割には、一時期東横線を走った8500形は側面が「  」や「急行」だけだったが。

ほぼ南北に走る東横線は、ホームはもちろんのこと線路脇からの撮影が比較的容易なため、一ヶ所へ極端に集中することもなく、比較的落ち着いた雰囲気だったと思う。15分サイクル、どの車両も1時間あまりで1往復してくる単純なダイヤもあって、各地に分散した人々が入れ替わり、適地を求めてすこしずつ移動していく。車内からその様子が見えるから、誰かが陣取っていると自然に人が集まってくる。

終日好天に恵まれ、みなさん所定の成果を上げたことと思いますが。

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勾配を駆けおりて自由が丘へ (都立大学-自由が丘)
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街の賑わいを後に (自由が丘-田園調布)
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目黒線との合流部 (自由が丘-田園調布)
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9000系どうしの顔合わせ (菊名-妙蓮寺)

沿線点景

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「そっぽを向いた」出発信号 (菊名)

菊名の横浜寄りには、横を向いた出発信号機の姿。新線切り替えと同時に、地上信号式ATSだった菊名〜東白楽間でも車上信号式ATC-Pの運用を開始したため、不要になった。

菊名で駅周囲を歩いていると「各駅停車桜木町ゆきが参ります……」のアナウンス。えっ!? と思ったら、それはJR横浜線の根岸線直通電車、だった。

横浜高速鉄道の車両Y500系はこの日の午後から夕方にかけて、長津田から元住吉へ回送。田園調布〜武蔵小杉間では内側の目黒線を走行する珍しい姿が目撃された。

31日から営業したとの情報があるが当方昼間では未確認。先に搬入していた1編成を使用?

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撮影中 Y500系回送 (多摩川)