2000年9月26日、営団南北線と都営三田線が全線完成し、同時に東急目黒線との相互直通運転を開始しました。当日の朝、乗ってきました。
[撮影 : Nikon E990]
まずは朝一番の南武線で武蔵小杉へ。静かな夜明けだ。
地下鉄線に連絡するきっぷを買って、直通開始を実感する。白金高輪〜目黒間は営団南北線に都営三田線が乗り入れる形を取る。運賃形態の違う東京の地下鉄2社局が同路線に乗り入れるのははじめてのケースで、この区間内では営団の、麻布十番・三田以遠へ行く場合は目黒・白金台からそれぞれの距離で運賃を計算する。
武蔵小杉の改札には、開業を祝うTBSの横断幕。ホームドアにはステッカーが貼られる。タイアップ企画らしいが、TBSといえば千代田線の赤坂が最寄り駅なのだが……。
5時35分すぎ、引上線から営団9000系が入線、赤羽岩淵ゆきに乗り込んだ。
両線の乗り入れる東急線は8月6日から、目蒲線を「目黒線」と「東急多摩川線」に分離している。9月22日からは開業時のダイヤで運転され(溜池山王・三田〜目黒は回送)、営団・都営車が一足早めにお披露目で営業している。開業後はまず見られない「目黒」を掲げた両車の姿も見ることができた。
目黒の手前から地下区間に入る。ここからいよいよ新線だ。朝早いが、先頭部にはファンが集結し、前方に視線が集中する。開業当初のおなじみの光景だ。
目黒を出た電車は一気にカーブを切り、山手線をくぐって都心部に入る。ほどなく白金台(しろかねだい)。対向式ホームだ。
白金高輪だけで見られる南北線デザインの三田線駅標 |
南北線と三田線が合流する白金高輪(しろかねたかなわ) 。2面4線のホームに、外側は三田線、内側は南北線の電車が発着する。目黒線から直通してきた電車はここで二手に分かれ、それぞれ別方面の始発電車が接続する。目黒方には引き上げ線が設けられている。