ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 大阪「みなみ」の商店街:夏祭り

1999年6月21日
 京都に住んでおられる長谷川さんの紹介で、商店街の環境プロジェクトに関わることになりました。

 商店街で環境問題に取り組んでいるというと、東京の早稲田商店街が有名です。全国の環境に取り組んでいる商店街を集めて会議を開いたりと、全国ネットワークを作っていこうという動きもあります。大阪の商店街も環境のことにめざめはじめており、これから取り組んでいこうという話しになってきているそうですが、どうも東京と同じ様な取り組みをしていてもつまらないらしく、自分たちで画期的な取り組みをしたいと考えているようです。そこが関西人の面白いところでもあるんですよね。
 単に「環境のため」だけで取り組みをするのは心許なく、こうした競争心があると、比較的取り組みやすいかもしれないなと密かに期待しているところです。わたしも決して暇な身ではなく、中途半端な下働きをするのならお断りと考えていたのですが、「日本一環境にいい商店街を創っていこう」という威勢のいい言葉に、ついふらふらとしてしまいました。

 京都のグリーンコンシューマーガイドを実際に調査した人も話をしていたのですが、最近はスーパーの取り組みが非常に進んでいて、いままで環境にいいとして評価してきた市場があまり環境の点からはお勧めできなくなっている点が上げられています。特に一番悪いのは、市場の一部を改造して形だけスーパーの体裁を整えた場所ですが、環境の悪さだけが強調されてしまっているようです。かなり各商店の環境意識も低いようです。

 今回の会議の話を聞いていると、商店街の会長さんレベルでは比較的意識が高く、商店街の活性化と環境への配慮を考えたいということのようですが、各お店はほとんどごみのことも考えていないのが実状のようです。そんな中、大阪「みなみ」の戎橋、日本橋、黒門市場、道具屋筋の各商店街が、毎年「夏祭り」を開催しているのですが、今年はそのテーマを「環境」にしようと言うことで盛り上がっているそうです。面白いことに、各商店の人が集まっている場で、「環境宣言」をするそうで、これをきっかけとして長期的に環境に取り組ませようという仕組みが組み込まれているようです。

 大阪はこうしたとんでもない動きが時々でてくるのでおもしろいです。
 


追加情報: 呼びかけ文は6月27日版に載せています。 環境のことを考えない商店街には将来がない (99.06.27)
 
この内容に関してのお問い合わせは鈴木まで。お気軽にどうぞ。

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