ごみにまみれて '98/12

Last update: 98/12/31

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●帰省状況短信 (98/12/31)

 30日には毎年恒例の親戚衆餅つき大会。今年は完全に世代が交代し、私のいとこの世代(浅沼本家の孫の世代)が全部つきました(私は4臼)。うちの親もまだ50なんですけれどもね、なんか遠慮してつきませんでした。力は確かにうちの世代のほうが上なんでしょうけれど、餅つきは奥が深いですからね。安定性からいったらまだまだ現役のはずなんですけれど。結局6人で60kgの餅をつき、例年通り腕が痛くて仕方ありませんでした。もっと運動しなくては(^^;)。

 それに追い打ちをかけたのが、甥っ子と姪っ子。すっかりなついてしまい、すぐに肩や首にしがみつくようになりました。最初はこちらも喜んでいたものの、さすがに疲れますね。ただでさえ餅つきで腕が痛いところに、二人そろって持ち上げたりしていたものだから、今日は痛くて仕方ないです。

 さらにおまけ。下田でも山中なので夜は寒いです。朝起きたら風邪を引いていました。

 ついでに二日酔いも重なって、1年を締めくくるにふさわしく、のんびり家で過ごしました。また来年もいい年であればいいですね。


●大伴産業 (98/12/28)

 4年ほど前に高校の時に使っていた自転車を捨てられてしまい、帰省しても全く足がないために移動することができませんでした。唯一ある自転車も親が近所の人と内職(問屋制家内工業ってやつですか?)に出かけるために使われてしまい、家に帰っても手持ちぶさたで仕方ありませんでした。ところが今日は、親が用事で熱海に出かけているではありませんか。これ幸いと、久しぶりに自転車で近所を回ってみることにしました。

 数年前の稲梓大洪水(死者4名)以来、あちこちで土木工事が行われており、毎年帰ってくるたびに地元の様子が変わってきています。狭かった田圃は圃場整備で広くなり、うっそうとしていた川縁もコンクリートで固められてしまいました。きっと景気回復かなにかで予算を取ってきたのでしょうが、道路拡幅工事も進められています。地元の人はどう思っているんでしょうかよくわかりませんが、なんとも寂しい感じがしますね。

 そんなありふれた「山里&開発」風景を後にして、今年かなり騒がれた(らしい)ごみ処理場に出かけることにしました。我が家は静岡県下田市(伊豆半島のさきっぽ)なのですが、下田駅からは上流に向かって自転車で40分ほどの山の中にあります。自宅から川を下った途中に蓮台寺という温泉街があるのですが、ここから西に折れた山の中にその産業廃棄物処理場(安定型)があります。(安定型処分場:排水処理の必要がないとされる処分場。持ち込める廃棄物は、金属くず、ガラス・陶器くず、土砂、プラスチック、建築廃材の5品目に限られている。ちなみにこれ以外の廃棄物については排水処理を行う管理型処分場に持ち込む必要があるのだが、そりゃトラックを全部チェックするわけではないので、かなりやばいものも安定型処分場に入り込んでいる可能性があると言われている。)

 以前にも書きましたが、今年の夏に東京電力の送電線が破断し、南伊豆にかなりの停電が起こりました。その破断した送電線の場所がちょうどこの産業廃棄物処理場の焼却炉の真上であったということです。まあこの問題自体は、焼却炉から排出される塩化水素濃度が多少高いというよくある問題のようで、単に立地場所が送電線の真下と悪かったためのようです。しかしこれは氷山の一角らしく、処理場から流れ出す排水が真っ黒であるとか、朝の5時から細い道路が処分のトラックで渋滞するとか、近所からはかなりの反対運動があったようです。その経営者が下田市の議員だったこともあり問題追求が遅れていたのですが、9月頃に「駐車場の申請をしていた場所に廃棄物処分を行っていた」という問題で刑事告発され、議員は辞職ということになったそうです。こんな話が地元で起きていながら、結局みんな又聞きなんですね。恥ずかしい限りです。

 まあ、処分場の問題は落ち着くところに落ち着いたものの、とりあえず現場を見てみようということで、自転車でえっちらこっちらでかけました。さすがに山に入ると自転車ではつらく、途中から歩いて上ることになりました。流れてくる水もそれほど見て汚いものではなく、なかなか静かな山村が続いていました。「左:大伴産業最終処分場」という看板があり、乗り込むべきかちょっとためらわれたのですが(産業廃棄物関係は怖い人が多いらしいです)、道自体は林道で自由に行き来ができるようなので思い切って進んでいきました。もちろんカメラを小脇に抱えながら。

 林道を歩いて登ること10分、でてきました大伴産業の看板が。入り口はトタンの柵で覆われていて中は全く見えませんでしたが、処分場の排水をまとめて流すパイプからは確かにクリーム色がかった液体が流れてきており、かなり泡立っています。何か容器を持ってくればよかったな、とちょっと後悔してしまいました。遺跡を見つけて喜んで写真をとっていたところ、こんな林道で自動車が近づき、自動車が私の前に止まるではありませんか、おじちゃんが降りてきたときにはかなりびっくりしました。そのおじちゃんは怪訝そうに私を眺めた後、入り口の鍵をあけ、処分場の中へと進んでいきました。どうもまだ管理は続けているようです。

 どうしても埋め立ての様子を見てみたいなと思っていたのですが、その付近からは全く見えず、もうすこし山道を進んでみることにしました。すると、あるじゃないですか。この谷一面を買い取っているのか、道の両側にいくつも処分場が作られていました。廃棄物処理法では看板をたてることが義務づけられているので、ご丁寧にあちこちにわかりやすく出されています。

 あるところには、「採石の許可証」として看板が立てられていたところがあったのですが、どうみても上の方には廃棄物が山積みされているんですけれども・・・・。まあ、あれはきっと私の気のせいでしょう。流れ出てくる水はかなり黒かったのですが、そういう岩石なのかもしれませんね。ちょうど流れ出てくる小川の沿って立っている杉が2本だけ枯れていたのですが、偶然そこの木だけが枯れていたというそれだけのことでしょうね。汚水によって木が枯れたなんて、そんな因果関係を導き出すのはかなり大変でしょうからね。科学者たるもの、そう安易に変な想像してはいけませんよね。

 さすがに産廃を積んだトラックの行き来はありませんでしたが、上のほうに上がっていくと、焼却炉も動いているし、仕事をしているおじさんもたくさんいました。あれだけ新聞をにぎわせたのですが、どうも営業停止にはなっていないのかもしれませんね。産業廃棄物処分場がいくつもあるということは、そのうちの一つだけの許可を取り消されただけなんでしょうか。また、廃棄物処分場と廃棄物の中間処理も別に看板が立てられていたことをみると、こちらも許可は別なのかもしれません。法律はあまり読んでいないのですが、そういうものなんでしょうかね。

 さすがに覆土をしているために外見的にはちょっとした造成地のような感じで、おもしろくもなんともないのですが(何を期待していたんだろう?)、歩いて20分もかかるくらいの谷を上から下まで埋め立てているというのはすごい廃棄物の量なんでしょうね。まあたしかに安定型の規格にはあっているのかもしれませんが、そりゃ廃水処理しなくては、せせらぎは汚染されますわ。水源になっていないからといっても、ちょっと納得いかないものがありますね。


●環境家計簿1000人モニターin静岡 (98/12/27)

 CASAでお世話になっている静岡大学の水谷先生が、静岡市中心に環境家計簿を実施しており、「交通費を出すから来てくれ」という話だったのででかけてきました。去年の秋に泊まり込みでCASAの報告書を作成して以来の静岡大学です。ちなみに、こんなに暮れも押し迫った忙しいときにしたのは、まあついでに帰省しようかという魂胆からです。(帰省費用が浮いた!^^)

 1000人モニターというので、さも大変だろうと思いきや、今回はまだ試行段階で10人ほどの集計でした。おおさかパルコープでも実施した通信簿を作成してほしいという話でしたが、パソコンのプログラムというのは大量に処理ができるから効率的なのであって、少人数でもプログラムを作成する手間は全く同じなんですよね。もちろん記入表の項目や形式が全く同じであれば、そのまま使い回しができるのですが、そうは問屋が卸さない。なんやかんやで丸一日仕事になってしまいました。

 来年は(もしうまく行けば)静岡市から予算をつけてもらうことができ、プログラム作成費用として20万円ほど予算計上しているという話。しっかり売り込んでおかなくてはいけないですね(^^)。


●クリスマスプレゼント (98/12/25)

 昨日のイブは、研究室の連中で集まって、男だけで飲みにでかけてきました。場所がなんと「ちょっと今日は用事がある」といって抜けた人間が住んでいるマンションの向かいの飲み屋でした。「おお、カーテンが開いたぞ」とか「今度は閉まったぞ」とか様子をうかがいながら盛り上がり、電話をかけても居留守を使われるので、直接マンションまで押し掛けたりしました。まあ、なんていやな奴らなんでしょうかね。幸せになってくれたらいいですね。

 もう一つ、研究室に研究生として来ている内保さんの、お子さんが今日生まれました。朝からそわそわしており、「まだかな」とみんなで話し合っていたのですが、午後3時半すぎにようやく奥さんから電話がかかってきたそうです。用意していた5000円のシャンパンを空けて、乾杯。もともと酒の弱い内保さんは、顔を真っ赤にしていました(^^)。内保さんにとってはとってもすてきなクリスマスプレゼントでしょうね。生まれてきた子供にとっては「誕生日とクリスマスといっしょにされて、何となく損した気分」なのかもしれませんが(^^;)。

 年末のあわただしい中ですが、亡くなる人もいれば、幸せになる人もいるんですよね。いろいろですね。


●有害物アンケートの集計 (98/12/21)

 ポリさんは病院にしばらく入院してから亡くなったそうです。死んでしまってからはどうしようもないのですが、なぜか無性に献血をしたくなり、午前中をつぶしてでかけてきました。病床で横になりながらポリさんは何を考えていたのだろうな、とふと思いながら・・・。気晴らしに(なるわけないんだけれど)するつもりが、血を抜かれてまた体がだるくなってしまいました(^^;)。

 2ヶ月かけて進めてきた有害廃棄物についてアンケートの集計がようやくできてきました。今日は後輩の小清水君がゼミで報告をする日で、本当は監督していなくてはいけないのですが、しっかり仕事をするヤツなので任せっきりにしていました。

 さすがに16ページで54問にもわたる質問は、この暮れの忙しい時に面倒だったようで、回収されたのは3割強でした。これではあまりにも信憑性が問われるというので、催促状を出したところ、どうにか5割に乗りそうな勢いになってきました。このアンケートがうまくいかなかったら、私にとっては単なる一つの経験なんですけれど、小清水君に取っては卒論来年回しという重荷を背負うことになりますからね。みなさんにまじめに書いていただいて、本当に頭が下がる思いです。

 家庭で「もう使わないのだけれど、ふつうの家庭ごみにだしたら問題かもしれない」ということで捨てられずに保管している、ペンキや殺虫剤や農薬や電池類などを記入してもらったのですが、意外と多くの家庭でこうしたものを保管しているものですね。殺虫剤など必要なくなった場合には、使うにも使えず、中身をこぼすわけにもいかず、やはり困るんでしょうね。多くの人が「困って」いました。今回のアンケートでは、「ここまで困っている」という状況を示して、今後自治体や業者を含めて有害物を回収するシステムを模索していこうという目的があります。その第一歩としては、なかなか興味深い結果がでてきたようです。2月はじめころにはまとまってくると思います。


●ポリさん (98/12/20)

 私とポリさんこと堀越さんの間には、いつも一升瓶があった。そして朝方には、不思議とその一升瓶が空になっているのである。最高の飲み友達である。

 東京に用事で出かけるときには、必ずエコ・リーグの事務所に泊まることにしているのだが、そのときに宿泊代ということで日本酒を買っていく。「うまい酒があるぞ」と声をかけるとたいていはポリさんがやってくる。そして朝までわいわい語り合いながら、飲み明かすのである。

 寂しがり屋が 一升提げて 寂しがり屋に 会いにゆく

 どこで知ったか覚えていないが、私の好きな都々逸である。私は寂しがりやであるが、ポリさんもそうなのだろうか。いつも陽気で、隣にいて気持ちがいい人である。大学を出て、「和民」という居酒屋チェーンで店長を務めるまでになっている。「和民」自体が環境問題に熱心に取り組んでいるのだが、その中で環境ISOを取得するために特別のプロジェクトにも関わっていて、企業の環境対策についてもいろいろと話をした。いっしょに廃棄物処理展も見に行った。

 そのポリさんが亡くなったという電話が今日かかってきた。脳内の血管が切れたそうである。

 環境問題関係の友達がこれで4人亡くなったことになる。そろそろ私の番かもしれないね。

 今夜は久しぶりに酒を飲もう。あの「玉の光」を・・・・


●資源経済談話会 (98/12/15)

 毎日なんやかんやで夕方以降がつぶされてしまいます。昼に起きる私にとっては、日が暮れてからが仕事なんですけれどもね(^^;)。今日は毎月定例の資源経済談話会と、その忘年会でした。

 今回は西山先生のところの4回生の研究報告だったのですが、資料として手渡されたのが、たった3枚の図だけ(しかも出典も単位表示もなし)というので皆ショックを受けていました。研究指導をしてもらえない悲しい立場だったらしいのですが、卒論提出まであと2ヶ月だというのに、レジュメの形態もとれないというのはなかなか今後が大変かもしれません。ただ研究テーマはなかなかおもしろいものです。世界のエネルギー消費量が増えてきたのは生活が贅沢になっているためであるとか、人口が増えているからだとかいろいろいわれてます。どちらが重要かといえば、これは先進国と途上国で事情は大きく異なっているようです。先進国では(米国をのぞいて)人口成長は小さく、主に生活が贅沢になっている(ひとりあたりエネルギー消費量が増加する)ために増加しています。一方で、途上国では一人あたりのエネルギー消費量の増加はここ10年は止まっており、純粋に人口増加によってエネルギー消費量がのびています。エネルギー統計だけをみると、途上国も先進国もエネルギー消費量がのびているのですが、実は事情は大きく違うんですね。最近の動きは、途上国と先進国のエネルギー格差は広がる一方のようです。

 もう一点、雑談の話ですが、地下資源の鉱山の経営を考えると、環境問題の解決は難しそうだということがいえそうです。鉄などの金属について、今後リサイクルが進んでいくと考えられる状況のもとでは、合理的な判断をする鉱山経営者ならば、より早めに生産量を増加させることになるようです。つまり(リサイクル品が出回らない)値段の高いうちにたくさん出荷しておこうという考えです。生産量が増加するために資源価格が下落してリサイクルがうまくはたらなくなり、逆に天然資源の需要が増えてしまうということです。また世界銀行からの借り入れで鉱山運営をしている途上国は、借金を返すために、資源価格が下がったときにはより多くの生産をして利益を確保しようという動きもあるようです。そんなこんなで、資源埋蔵量が少なくなってきても資源価格はなかなか上がらないらしいですね。本来なら、資源価格を上げて需要を抑制していくことが重要なんですけれどもね。

 あと、銅の話ですが、すごい採掘のしかたが行われているようです。露天掘りはよく行われているのですが、さらに上から硫酸をかけて銅を溶かし出すらしいですね。単なる露天掘りより効率よく銅をとれるらしいんですが、これって一歩間違えたら大変ですよね。砒素なんかも溶け出すんじゃないかと心配なんですが、現状では問題は起こっていないようです(2割程度がこの方法で採掘しているようです)。


●環境家計簿 (98/12/14)

 いやあ、京都市の環境家計簿は大変みたいです。ようやく参加5回目の会議で全体像が見えてきたのですが、本当にできるのかちょっと心配になってきました(^^;)。ひとりでパルコープをマネージメントするのなら全体が見通せたのですが、グループでやると合意を得ていくのがなかなか大変ですね。

 京都市の場合には、個人宛に郵送しているわけではなく、女性会やNGOを通じて配布しているので、各団体に連絡をとるのが大変で、まだ全然配布物が回しきれていないようです。3月末には完了して、その後は「本番」が始まるはずなのですが、予定が立てられない状態みたいですね。

 今日は、終了時点で行うアンケートの項目を作成したのですが、みっちり4時間議論してしまいました。まあアンケートは本来は1ヶ月以上かけてゆっくり練っていくものですけれどもね。いちいち会議で決めていては、やはりしんどいものがあります。午後8時からはじめて4時間ですから12時までなんですよね(^^;)。よくやりますね、楽しいからいいんですけれど。


●パソコン修理・CASA忘年会 (98/12/12)

 今日、修理に出していたパソコンが帰ってきました。前回の修理の時には3ヶ月かかっていたのですが、今回はわずか2週間で帰ってきたのには感動しました。さすが大手のサポート体制はしっかりしていますね。しかし期間が短くても面倒なものは面倒なもの、500MBもあるデータの移し替えはさすがに大変でした。この2週間でも仕事を休むわけにもいかず、あらたなデータが追加されているので、やっかいなんですね。

 本当なら一日かけて作業をするはずだったのですが、今日は大阪でCASAの忘年会もあり、でかけてきました。(いつも弁護士の早川さんがおごってくれるので、助かるところです)。

 おととい自転車発電でテレビにでたことが話題に上ったと思ったら、静岡大学の水谷さんもその直前にNHKのクローズアップ現代でコメンテーターをつとめていたみたいですね。さらにその前には高月先生が同じくNHKにでていましたし、なかなかテレビがにぎやかな一日だったようです。(残念ながら水谷さんと高月先生のは見逃してしまいましたが・・・)。私も自転車発電のような「変な人」として出るのではなく、ちゃんと「コメントをもらう人」として出てみたいものです(って20年早いんでしょうね)。

 CASAはNGOにはめずらしく、こうしたコミュニケーション(飲み会)の時間を大切にしてくれるのでうれしいです。それでいてしっかり仕事が進んで、政府への働きかけもしっかりやっているからすごいですよね。結局3軒はしごをして、法善寺横町の水掛地蔵にも商売繁盛のお祈りをして、当然のごとく終電を乗り過ごしてしまい、上園さんの下宿に泊めてもらいました。泊めてもらいながらも「この下宿をどうしたら断熱できるかな」と考えるのは、商売がいたについてきたといった感じでしょうか。なかなか「断熱しがいのある建物」でした(失礼な言い方ですね)。来年はこんな下宿に引っ越して、断熱改造をして楽しんでみたいです。


●楽園図鑑 (98/12/10)

 わーい、テレビに出ました。真夜中で見ている人も少なかったかもしれませんが、今回はコミカルでなかなかよかったです。整理したはずなのに、やはり下宿はちょっと汚いですね(^^;)。

 あまり人には知らせていなかったのですが、研究室の出口君などに偶然見られたようです。


●COP3一週年記念 (98/12/06)

 COP4がそれほど盛り上がっていないこともあり、日本のマスコミも低調ですね。去年の盛り上がりはいったいなんだったの、と聞きたいくらいですが、今回はNGOが中心となって一周年記念のイベントが開催されました。昨日に引き続きなんですが、まあ昨日は一般的な講演会とレセプションで、イベントとしては目新しいものはありませんでした。ただ、先日「消費者大会」ですっかりうち解けてしまった高知の松本さんらが来ていたりと、知り合いには多く会えたのでよかったです。大学生中心のイベント企画も別にあったようですが、こちらはすっかり顔見知りメンバーがおらず、私も若者ではなくなってしまったのかなとちょっと寂しく思いました(^^;)。

 いっしょうけんめい自転車で30分ほどかけてやってきたのは、もちろん自転車発電をするためです。今回はさすがにテレビがつけられなかったのですが、まあラジカセで中島みゆきを流して、カラオケができるように設定しておきました。私自身が用事があったので、ずっと自転車の前にいることができなかったのですが、何人かにはたのしんでもらえたようです。ただ、もう自転車も寿命が近いかもしれませんね(^^;)。とうとうスタンドが立たなくなってしまいました。

 予定表を見ると、あのダイオキシン体操のパント末吉さんが来ているというではないですか!! 去年も結局会えなかったのですが、それ以降なんやかんやでメールでやりとりしていたこともあり、是非あいたかったのですが、今回も忙しくて見つかりませんでした。知り合いの話によると、草履を履いていて、いきなりズボンを脱いで着替えはじめたということで、なかなかおもしろい人のようです。私も冬も草履で過ごしており、草履を履いているという話でまた親しみを覚えてしまいました。

 今日は分科会が複数開かれており、私は環境家計簿のワークショップに参加してきました。全国から環境家計簿を作っている自治体やNGOの方々が多く参加しており、一種の交流会のような感じでもありました。環境家計簿もまだマイナーなものかと思っていたら、ずいぶん多くのところで取り組まれているんですね。自治体がマネージしているものから、企業がやっているもの、NGOが身近な範囲でがんばっているものなどたくさんありおもしろかったです。特に、姫路で行われた小学生を対象にしたチェックでは、子供たちがしっかり家の環境負荷を調べてきて、親子のコミュニケーションができているのには感動しました。これはかなり広がりを見せそうですね。私は京都市のグループからの依頼(一応メンバーとしてかもしれない)で、例の自動的に通信簿を作成するプログラムを紹介してくれということでした。

 コーディネータがうちの研究室の高月教授であることもあり、なんかゼミ発表か学会発表のような気分で、ちょっと緊張してしまいました。環境家計簿を付けても結果がよくわからないので継続しようと思えない、結局自分が環境負荷が多いのか少ないのか知りたいという意見があるのは皆が認識しているところのようです。そのために作成したのがおおさかパルコープの「省エネ通信簿」であり、ボタン一つできれいな通信簿ができあがりますというシナリオです。慣れないビデオプロジェクターを使ったのですが、ディスプレイは見事に成功し、ボタン一つでかわいい成績表ができあがると、どよめきが起こったような起こらないような・・・。ともかくなかなか好評で、終わった後にその場で取り巻かれて、自分のところでもこうした成績表を作りたいのだが使わせてもらえないかという話になってしまいました。話を聞いていても、成績表を作って返却できるだけのノウハウを持っている団体は少ないみたいですね。多くのところで使ってもらえればうれしいです。

 開発費用もかかっており、これで来年食べて行かなくてはならいことを考えると、ただのような値段で使われては大変なのですが、この値段設定が困るんですね。1部あたり100円から200円程度でできればお互いうれしいのですが、各地で取り組まれている調査票にあわせて通信簿を作成するようにソフトを対応させるのに2〜3日かかることを考えるとあまり安くはできません。一方で、市民団体はお金がないということで困っております。相場みたいなものがあればいいんですけれどもね。まあ完全に製品になっているわけでもないので、今年は安くてもいいですかね。


●パソコン崩壊 (98/12/02)

 私の愛用のノートパソコンが壊れてしまいました!! 悪夢のようです。

 机に置いておいたところ、突然画面が真っ暗になってしまいました。フリーズしたかなと思い、リブートもさせてみましたが、全く明るくなりません。よく見てみると、うっすらと画面が表示されているのがわかり、どうもバックライトが点灯しなくなったようです。これは自分の手ではどうしようもないというので、修理に出すことにしました。

 といっても、パソコンの中に研究材料一式が入っており、そう簡単には手放せるものではありません(このデータがなければ私は食いっぱぐれます^^;)。家で作業することもあり、やはりノートでないと仕事が進まないようです。前回ノートパソコンを修理した時には3ヶ月かかっており、これではどうしようもないと、引退させて妹に渡していたノートパソコンを急遽送ってもらい、データとソフトを移行させた後に修理に出すことにしました(一応妹には、緊急の時には返せ、と言っておいたので、まあ迷惑でしょうが問題ないでしょう)。昨日妹に電話したところ、早速今日の夕方にノートが届き、必死でデータの移動をさせました。

 データも500MBくらいあり、必要なソフトをインストールしたりしていると、本当に丸一日かかりました。デスクトップであれば、組み立ててでできていますから、部品を交換するだけで仕事には支障ないのですが、さすがにノートパソコンは故障したら全部送らないと修理してもらえないので、補助マシンが不可欠ですね。今回は1年以内の故障なので、無料で修理してもらえるようです。また長年使っていくと心に決めたマシンですから、奮発して5年間保証もつけています。その点では修理すること自体は無料でしてもらえるので安心なのですが、やはり問題はマシンを修理してもらっている間に仕事をしなくてはならないということでしょう。

 幸い、自由に使えるノートパソコンが1台あったのでどうにかなりましたが、仕事から環境活動からプライベートからすべて1台のノートパソコンに頼っているというのは、やはり恐ろしいことかもしれないですね。危機管理をもう少ししっかりしないといけないかもしれません。バックアップをいっぱいとってね。今回はデータ自体は問題なかったのですけれど、データがなくなったら本当に泣きますからね(^^;)。


お問い合わせ、感想などありましたら鈴木(ysuzuki@mti.biglobe.ne.jp)まで。お気軽にどうぞ。

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