ごみにまみれて '99/01

Last update: 99/01/30

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●懺悔 (99/01/30)

 いやあ、世の中にはありえないことが起こるもんなんですね。

 週末に栃木県の足利市で子供向けのイベントがあり、自転車発電をしてほしいという話がきていました。近くのお寺では子供向けに自転車発電を行ったことがあるのですが、こちらは輪になってこぎたい人がこぐだけだったのですが、今回はちゃんとした講演会風にお話を含めてやるということで、いろいろと準備をしてきました。子供がテレビをつけるのは大変だろうということで、ラジカセでカラオケをすることを考え、ポケモンのカラオケができるように手配をしてきました。一応、温暖化を防ぐという話の流れをつくらなくてはいけないので、どうしたら子供たちに納得してもらえるだろうか、かなり悩みました。具体的な話の流れはたいていはその場で考えてしまうのですが、まあ一応落としどころだけは準備しておきました。

 ともかく久しぶりに東京に出て来るということで、今日は建築学会の会合を予定に入れており、午後からは秋葉原へとでかけて、最後の部品の調達をしてきました。もうあとは足利へでかけさえすれば、多少のトラブルがあったとしても適当に代用品も準備しているので大丈夫なはずです。京都から重い発電器を抱えてきており、かなり疲れていたので、いつもの事務所に泊まるのではなく、ビジネスホテルに泊まることにしました。

 ぬかりないようにと、一応前日に、相手方に確認の電話を入れておこうと思い、ホテルから電話をしたのですが・・・・・電話の向こうからは「鈴木さん、今日なのよ」という甲高い声。「え!?」

 明日がそのイベントの日だと思っていたのですが、なんと1日間違えていたんですね(^^;)。電話では笑って許してくれていましたが、スタッフの方にはそうとう迷惑をかけてしまったんでしょうね。何度も手帳を見て、日付の確認をしていたつもりなんですが、結局手帳に書かれた間違えた日付を何度も暗唱していただけだったみたいです。1ヶ月以上も前から、間違えた日付が頭の中にたたき込まれていたってわけで、全く間抜けな話です。大変申し訳ないことをしてしまいました。

 その晩はショックで眠れませんでした(^^;)。


●イカンガー (99/01/25)

 新聞で非常になつかしい名前に出会いました。タンザニアのイカンガーなのですが、知っている人は少ないかもしれませんね。

 今から10年以上も前ですが、確か福岡国際マラソンで、瀬古選手と最後まで勝負がもつれた印象に残る試合をした選手です。マラソンのテレビ中継を見ていて、何度も「タンザニアのイカンガー、タンザニアのイカンガー」というアナウンスが流れて、頭にこびりついてしまったようです。

 時はしばらくたって、高校時代。当時の地理の試験は、ほとんど丸暗記問題ばかりで、必死になって暗記を試みていました。試験問題もひたすら穴埋めで、時間中に暗記していることをすべて書き写す感じで、悩んでいる時間などほとんどありませんでした。そんな試験に「タンザニアから銅を運び出すために作られた鉄道の名前は(   )である」といった問題が出てきました。山がはずれて全く覚えていなかったのですが、「タンザニアといえば・・・・イカンガーではないか」という考えがふと頭をよぎりました。確かに「何も書かないよりは少しでも可能性がある言葉を解答に書け」というのが受験生の鉄則なのですが、イカンガーが答えではないことくらい十分理解していました。しかし、タンザニアという名前から連想されるのはイカンガーしかなく、悪ふざけもあいまって回答欄に記入しました。

 試験が終わって友達と話していたとき、やっぱり友達もタンザニアといえばイカンガーしか思いつかなかったそうです。そいつはさすがに解答欄には書かなかったらしいですが、私の「イカンガー」と書かれた解答用紙をみていっしょに大笑いしました。

 そんな若き日の思い出のイカンガー選手です。今どうしているんでしょうかね。


●進路 (99/01/22)

 突然、水谷先生から呼び出されました。来年どうするのか相談するのに、下で高月先生と酒井先生が待っていると。そろそろ正式に話をしないといけない時期だなと思って、いろいろ考えてはいたのですが、先生方に囲まれるとさすがに緊張しますね。

 以前から、大学は退学し環境家計簿関係でしばらく活動をしてみる、という話は直接間接に伝えてあったので、それを前提に話を進めました。非常に学生思いの先生方なので、まじめに論文を出していれば、それなりの就職場所を紹介してくれたのでしょうけれども・・・・(そうしたほうが先行きが見えて安心なんですけれどもね・・・)。さすがに環境家計簿の話も、一日二日で考えたものではなく、半年近く悩んで準備を練ってきた話で、身を捨てる覚悟は十分できている計画だったので、気持ちを説明しあえて断らせてもらいました。話は納得してもらいましたが、これでとうとう自分の力しか頼る物がなくなったといった感じですね。半天に草履というだれた格好だったのですが、襟が正された気分です。

 ともかく3月までは学生。卒論と修論の内容を英語の論文にまとめるという、けじめだけはつけるという約束を交わし、当面はこちらにかかりっきりになりそうです。

 今まで進路でわがままを通したのはこれで3回目ですね。一度目は高校受験の時。地元の進学校に通うものと自分でもずっと考えてきたのですが、受験直前の12月ころになって下宿して通う別の進学校にすると突然言い出したようです。今では何を考えていたのか覚えていませんが、ちゃんと親や先生を説得したはずなんですよね。もう一つは大学を決める時。これは中学の頃から天気予報が好きで「気象大学校」に行くことを決めており、昔から親にも友達にも言っていたのですが、いきなり京大に進路を変えたことです。この時の様子は明確に覚えているのですが、物理のエントロピーに関する授業で環境問題に目覚めて、それを直接扱う学問ができるところということで、京大工学部衛生工学科を選んだものです。少なくとも東大には行きたくなかったので(^^)、環境問題を扱う学科が京大にあって余計に喜んだことを覚えています。

 選んだ結果がよかったかどうかは、本来は比較できないことなのですが、自分では過去の2つとも、これほど最高の選択はなかったと自負しています。自由な環境で、思いっきり部活に勉強につかることができた韮山高校。そしてそれに輪をかけて自由な(^^;)京都大学。多くの環境NGOに育ててもらい、大学でも環境サークルで学ぶことができ、さらに、そうした活動も研究の一環として位置づけてもらえる懐の深い研究室に見守ってもらい、成長できたのだと思います。感謝してもしきれないくらいです。

 さて問題は今回の選択ですね。今までのような甘い世界ではないでしょうし、挫折する可能性も小さくないと覚悟しています。ただ今回の夢は今までになく大きいですね。「人生をかけてもいい」というと陳腐ですが、むしろ「いい死に場所を見つけた」というほうがイメージに合っているかもしれません。別にこの仕事だけで人生終わりというわけではわけではないでしょうが、これをやり遂げないと死んでも死にきれないかもしれませんね(^^)。大学という研究の場を失い、議論や相談をする機会を失い、学割も図書館も使えなくなり、手元には400万円の育英会の借金だけが残る、という条件でよく選択をしたものだと、我ながらおかしくなります。つくづく人間という生き物は非合理的にできているものだなと思います。


●節約生活のススメ (99/01/18)

 帰省したときになにげなく本屋で買った本なのですが、なんか売り上げベストテンに入っていたりと、かなり売れている本みたいですね。山崎えり子著、飛鳥新社から発行されている本です。「35年の住宅ローンを7年で返済」を目標に計画をたてることからはじめて、ありとあらゆる所で出費をおさえる工夫をしています。2人暮らしで、食費・光熱費・雑費あわせて月47,000円で暮らせるということです(^^)。

 省エネやごみ減量などについていろいろ工夫したことが書かれているのですが、出費の節約として書かれると嫌味がないですね。非常に素直に書かれていて、読んでいてついまねしてやりたくなってしまいます。

 別に「ケチ」な生活をしているわけではなく、持っている衣類をチェックして不要なものを買わないとか、衝動買いをしないとか、「本来そうあるべき」と考えられるような話ばかりです。決して無理しているわけではなく、そんな生活で十分豊かに暮らしている雰囲気も伝わってきます。

 ひとつ残念なことは、山崎さんがドイツで生活して学んだことだという点ですね。本来日本にもあった生活スタイルだと思うのですが、わざわざ海外から教えられないといけないところまで日本も落ちたかと思うとちょっと残念です。まあ売り上げがいいというのは望みがあるということかな。あとは、また好況になったら忘れられるということがないようにしてほしいと願うばかりです。


●松下の環境家計簿 (99/01/16)

 今日は久しぶりに大阪へでかけてきました。松下でも社員向けに環境家計簿を取り組んでいるらしく、気候フォーラムの環境家計簿グループとしてもお手伝いさせてもらうことになりそうです。

 さすが社員向けと言うことで、配布数も6000と桁が違います(^^)。また、一応冊子も作っているのですが、社員ならメールが使えるということで、なんとできるだけエクセルシートに記入して電子メールで返送してくれ、というシステムらしいです。しかし、これだけ電子化が進んでいるのなら、わざわざ1年取り組んでもらって最後に返送するってことしなくてもいいんですけれどもね。どこかにセキュリティーだけしっかりしたホームページを作って於いて、記入するたびに適切なアドバイスが出てくるというシステムがすぐにでも構築できそうです。

 もともと環境家計簿のソフトは、家庭で記入してすぐ結果がでてくるという仕組みのものはたくさん作られています(富士通とかNECとか)。環境家計簿の大御所の盛岡研究室でも、ライフスタイルチェックなるソフトを作成しているんですが、ただ問題は家庭に適当なパソコンが普及していないということなんですよね。社員がパソコンを操作できるのなら、ばっちりだと思うのですが・・・。まあ、父親が家に持ち帰って、そこで母親を説得するという場面をあえて作るという点では、冊子を配布したほうがはるかに面白そうですけれどもね。会社人間に家庭のことを考えさせるという点で、もっと企業さんには環境家計簿を活用してほしいと思います。


●全大阪消団連うちあわせ (99/01/12)

 今日も研究とはちょっと離れたお仕事です(こんなことばかりしているから研究が進まないんですね)。全大阪消費者団体連絡会というところ(CASAと同じ事務所)がシンポジウムをするためパネラーとして話をすることになり、打ち合わせに参加してきました。

 こちらもごみの排出についてアンケートをしたらしく、昨年末にフロッピーを渡されて集計を頼まれました。比較的意識の高い人を対象としており、単純集計をしてもあまり面白いデータが出てこず、面倒だなと感じていたのですが、一つだけ「どこにリサイクルしているのか」という情報だけはオリジナルで価値あるデータになりそうです。おおむけリサイクル率は高いのですが、製品ごとにリサイクルに回すルートというのは違っているのは興味深いところです。卵のパックもリサイクルができるようですが、その大部分は生協ルートです。牛乳パックとペットボトルとトレーはスーパー、古紙は子供会回収、アルミ・スチール缶は自治体回収とそれぞれ回収する場所が違っていました。たとえば生協で全部の容器を回収していたとしても、不思議とそこだけに出すというのは少ないんですね。容器包装リサイクル法で、自治体回収がどうなるのかが興味深いところですが、こうした「どこに出しやすいのか」の視点も含めて議論すると、もっとも望ましい回収のあり方などが検討できるかもしれません。

 この結果と、ブックレットの話と、ごみ問題の将来の話などをまとめて、2月12日に話をすることになるようです。やっかいなことに、卒論の発表会も12日なんですよね。小清水君の発表が午前中になってくれたらばんばんざいなのですが・・・。

 帰りがけに、担当の米倉さんから豊島問題や、住専問題、債権回収銀行などで活躍している中坊弁護士の小冊子のコピーをもらいました。森永砒素ミルク事件の時の回想や、口頭弁論の全文などが載せられていたのですが、非常に感動しました。以前に一度だけお会いしたことがあるのですが、文章からも情熱が伝わってきますね。身震いするような文章です。よく仏教では写経などが行われていますが、私自身仏典などよくわからないので書き写すのは単に苦行のような感じで受け取っていました。しかし、今回の文章は正直言って、一文字一句そのまま書き写したいと思いました。いい文書です。


●来客 (99/01/11)

 あまり研究室に人が訪ねてくるというのも少ないのですが、今日はなんと3人の人が訪ねてきました。これが顧客だったら商売繁盛というところなんでしょうけれどもね。

 一人目は残念ながらゼミの最中で直接会うことができなかったのですが、京都市が「ごみ減量推進会議」というグループを作って市民と一体で取り組んでいるのですが、そこで行った「買い物袋持参」についてのアンケート調査を集計してもらいたいということで来ました。こういう雑用は高月先生に止められているのですが(要するに研究しろということ)、長年のつきあいということで断るわけにもいかず、ついつい引き受けてしまいました。まあ300人くらいの1枚もののアンケートですから、3時間もあればできるでしょう。

 次のお客さんは、これもつきあいの長い環境市民の人です。今年の2月を目処に、京都市のスーパーの環境度を調査して本にする予定なのですが、その中の特集として「鍋をするのに、市場とスーパーで同じものを買ったときに、どちらのほうがごみが多いか」という調査を載せる予定らしいです。食べるものは食べてしまったので(^^;)、ごみの重さを量って、二酸化炭素排出量やごみ処理費用などを計算してほしいということでした。さすがにこの程度は、引き受けるほどの作業でもないので、やりかたを指示して作業してもらいました。

 最後のお客さんは、結構深刻でした。別の研究室の人間なのですが、修士論文の作成で相談にやってきました。ホテルの環境負荷を定量評価するということで、かなりしっかりアンケート調査をしているのですが、まとめ方についてわからないということです。他の研究室の修士論文のレベルはよくわからないのですが、もし環境保全センターならこの程度のレベルまで要求されるぞ、とかなり厳しい指摘をしておきました。彼の性格はかなりおとなしいので、優柔不断になってしまい迷っているようですね。締め切りまであと1ヶ月と迫っているのですが、いい考えを持っているので、うまく引き出してまとめてくれたらいいんですけれど。・・・・ちょっと厳しく言い過ぎたかな(^^;)。


●かながわ環境教育研究会 (99/01/09)

 研究室にK工業から内保さんという研究生が来ているのですが、その上司の渡辺さんという方が、今回高月教授が出した「エコロジー・チェック」の本について話がしたいということで、わざわざ京都まで顔を出してくれました。残念ながら高月教授は環境教育のミーティングで出かけていましたので、集計に携わったものとして、私が話を伺いました。

 K工業という会社も、水環境保全では有名な会社なのですが、渡辺さんはそれ以外にも「かながわ環境教育研究会」というグループを作り、アフター5での活動をしているらしいです。スイスのナチュラルステップというNGOグループの視点に感銘を受けているらしく、その視点で日本の社会が変わるのではないかと情熱的に動いています。今の環境NGOや企業なども、些末的な技術や取り組みに終始してしまい大局を理解していないので行き詰まってしまう、だから環境活動の原理原則から常に判断することが重要だと主張していました。

 わたしも具体的に環境家計簿の仕事をしていきたいという話をしたところ、最初はそうした話で忠告を受けましたが、この仕事に対する思い入れや意義などを話して納得してもらいました。考えてみれば今まで技術的な議論ばかりで、環境家計簿の位置づけなど正面切って議論をしたことなどなかったわけですから、話をしていて非常に気持ちよかったです。最終的には意気投合して、協力しあいながら進めていくことになりました。さすが企業にいるだけあってお金の面ではしっかりしていますね、価値のある仕事に対しては適切な報酬を求めるようにと忠告されました。


●最後の3ヶ月 (99/01/06)

 学生をやっていられるのもあと3ヶ月となってしまいました。論文も出すといいながら、結局まったく書かないまま保留状態を続けています(^^;)。大学を出てしまうと、図書館を使うこともできず、非常に不便になるという話を聞いていますので、できるだけ今の内に資料集めだけは進めておきたいものですね。

 そんな気持ちで研究室に入り、早三日。いやあなんとも充実した研究生活を送っています。いつも通り午後から登校なんですが(^^;)、これだけ一日一日の成果を確認しながら研究が進められるってことは、今までなかったんじゃないでしょうか。研究をしていて気持ちがいいです。最初からこんなペースで進めていたら、すごいことになったんでしょうね(まあ無理でしょうけれど)。

 いま進めているのが、昨年取り組んだおおさかパルコープの省エネチャレンジの集計です。直接論文を書く作業ではないのですが、報告書という形で調査の全体像を整理しようと進めています。その中からおもしろいテーマがあれば、いくつか論文にしてもいいかな、といった感じでしょうか。

 最初にアンケートをしたいと申し出た時には、あまり明確なビジョンがなかったのですが、アンケート集計ができあがってみると、これはすごい宝の山だということが明らかになってきました。とにかくおもしろい話が次から次へと産み出されてくるんです。知りたいことを遠慮なく大量に質問として盛り込んだということも大きいのでしょうが、それよりもアンケートに記入してくれる人がまじめに(正直に)記入してくれたおかげだと思います。ふつうは単純集計をする程度でデータの信頼性が問題になってくるのですが、今回の場合には、かなり複雑な解析に対しても意味のある数値を吐き出してくれるのです。

 おかげで、単純平均から、分布型の議論、重相関による要因の分析、パス解析による因果関係の議論、家庭の環境行動モデルの作成など、いろいろ検討しなくてはいけないことがあって大変です。結果を簡単に理解してもらうための報告書という位置づけだったのですが、早速30ページを越えてしまい、たぶん最終的には資料を含めて200ページくらいのものができるんじゃないでしょうか。いつできあがるかが楽しみです(・・・って他人事のように)。


●爪木崎 (99/01/03)

 けっきょく腕と首の痛みが取れないまま正月の3日になってしまいました。下田にいられるのも今日が最後ということで、甥っ子を連れて海辺へとハイキングにでかけてきました。開国の港、下田湾を囲む東側の半島が須崎半島で、ここには須崎の御用邸があり、時々天皇もやってきます。下田の海と言えば、外浦や白浜などが有名ですが、この須崎にも小さいながらも砂浜があり、いい穴場となっています。その須崎半島の先端にあるのが爪木崎で、自生の水仙が今の時期から何百万本も咲いており、有名な観光地にもなっています。わざわざ人がたくさんいるところを歩いてもつまらないので、地元民らしく穴場を歩いて回りました。

 伊豆の海岸は、波打ち際まで岩がせり出しており、あの東尋坊にも勝るとも劣らない雄大な風景が続いています。海の色は見事な濃青。高さ30mにもなろうかという崖っぷちに立って眺めると、はるか天城連山から稲取の温泉街まで、海には伊豆七島が並んで見渡せます。そして、こんな崖っぷちをどうやって降りたんだろうという場所に、釣り人がのんびりと糸を垂らしています。ほんの半日歩いて回るだけで、いい場所があるというのに、なぜ観光客は回らないんでしょうかね。

 しかし遠くを見渡せば非常にきれいなんですが、ちょっと波打ち際をみるとごみが目立ちますね。考えてみれば確かに昔から、海岸っぷちには枝やビニール袋や洗剤のボトルなどがたくさん落ちていたんですが、今改めて見渡してみると砂浜が見えなくなるほどペットボトルがたくさん流れ着いていますね。見慣れているせいか、もしくは子供の頃はおもちゃとして遊んで悪い思い出がないためか、ごみがあまり汚いとは思わないのですが、知り合いが「下田の海は汚くなった」と話していたのはこのことなんだなとふと思いだし、納得しました。ここにみんなが捨てていくわけではなく、黒潮によって余所から流れ着いて来るんですよね。これだけはいくら拾ってもキリがないんです。


●伊豆新聞:子供たちの意見 (99/01/01)

 あけましておめでとうございます。下田では超有名な伊豆新聞と呼ばれるローカル紙があるのですが、毎年正月号には子供たちの「自分たちの町をこうした」という展望が載せられています。今年は小学校高学年の16人くらい載せられていたと思います。

 なかなかかわいいことを書いているのですが、そのうちの3分の1くらいが「ごみをなくしてきれいにする」とか「自然を破壊しない」といったコメントを書いていました。まあ環境の問題がこれだけ浸透しているというのはすばらしいことなんでしょうが、ちょっと内容がそろいすぎていて怖い気がしました。これなら世の中も変わっていく可能性があるなという頼もしさも感じるんですが、みんながそう思ってしまったら世の中どこまで変わってしまうんでしょうかね。そんな世の中になってしまったら、バランスを取るために、私は開発推進側の主張をするような気もします(^^)。

 まあ現実にくじけることなく、がんばって取り組んでいってほしいものです(・・・ってずいぶん偉そうな言い方ですね ^^;)。


お問い合わせ、感想などありましたら鈴木(ysuzuki@mti.biglobe.ne.jp)まで。お気軽にどうぞ。

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