ごみにまみれて '99/02

Last update: 99/02/28

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●おひっこし (99/02/26)

 別に京都を離れるわけでもなく、今の下宿から歩いて3分程度の場所なのですが、長い間住み慣れた下宿を引き払うというのは、なかなか辛いものです。6畳一間で、ベッドと本棚4つと食器棚と冷蔵庫とこたつを置いたら、座るところが一人分しかなくなるというコンパクトな所だったのですが、家主専用のシートに座ると、席を立たなくても食器棚にも冷蔵庫にも本棚にも手が届き、目の前にはパソコンがあるという、至れり尽くせりの設計ができあがっていました。コンパクトな分だけ、エネルギー消費量も少なくて済んだんでしょうね。問題は、友達が来たときに座るところがないということ(^^;)。一人追加されただけで、めちゃくちゃ窮屈になります。昔はそれでも4人集まって鍋などやったこともあったのですが、よくそんなことができたものだと今更ながら不思議に思います。

 そんな荷物だらけの部屋なので、冷蔵庫の後ろとか、ベッドの下とか、この5年間全く掃除をしていなかったのでどれだけ汚れているか心配していたのですが、さすがですね。ほこりが1cmくらいたまっているのって、見ていてなかなかきれいなものです。冷蔵庫の上には調味料や箸などを置くスペースにしていたのですが、よく冷蔵庫の後ろに落っこちてしまい取れずにそのままにしていたものです。5年ぶりにご開帳に及んだところ、5〜6本がでてきました。ベッドの下の荷物置き場には、5年間使われることのなかった段ボール箱がでてきたり・・・・。宝物探しをしているような気分です。

 私の信条から(?)リヤカーで引っ越しをする予定だったのですが、悲しいことに大学のリヤカーが全部貸し出されてしまっており、仕方なくレンタカーを借りることにしました。結果的にはレンタカーにして正解だったのかもしれません、ロングバンで3往復分の荷物がありましたから、リヤカーでは1日で終わらなかったんでしょうね。本来なら不要になった資料などは廃棄するべきなんでしょうが、引っ越す先が広いところであることから、引っ越し先で整理をしたほうがいいだろうという判断で全部持っていったのですが、これは間違っていたんでしょう(^^;)。必要なものを後で本棚に並べてみたのですが、結局大部分が段ボールに箱詰めになったままで、仕事には支障がでないようですね。

 ともかく、友達の協力のおかげで、無事あたらしい下宿に引っ越すことができました。7.5畳+5.5畳の広さは一人で使っていてはもったいないくらいで、ぽつんと座っていると結構寂しい感じもします。しかし、新しい畳表に、見晴らしのいい窓、広い台所と、年甲斐もなくうきうきしてしまうのも確かですね。ちょうど東京からも友達が来るというので、ついでに引越祝いでもしようと、4Rの会の昔の人たちを呼びだしてにぎやかに鍋をしましたが、いやあ台所が使いやすくて感動してしまいました。コンロをひねれば火がつくというのはすばらしいです(今までどんなとこにいたんや!)。


●追い打ち (99/02/25)

 私の愛用のノートパソコンがまた壊れてしまいました(^^;)。これで1年間に2度目だぞ、富士通・・・・・。

 今回は幸い研究室に持ち込んだときに一度復旧したので、データをすべて大学のサーバーに移すことができました。その後に完全に電源が入らなくなってしまったのは、ノートパソコンが最後の力を振り絞って助けてくれたようで涙が出てくるほど嬉しかったんですが、また2週間ほど修理でお別れをしなくてはならないのは寂しいところです。3月末までに論文を書かなくてはならないので、これから活躍してもらわなくてはいけないところだったのですが、これでちょっとブレーキがかかってしまったかもしれません(論文をのばしてもいいっていう神のお告げかな^^;)。

 引っ越しを前に、なんともどたばたが続きます。やはりノートパソコンは予備を持っていたほうがいいのかな、それとも自転車で毎日運んでいるのをやめた方がいいのかな・・・。たぶん後者だと思うんだけど。


●暇がなき身の悲しさ (99/02/24)

 しばらく更新していないなと思ったら、なんと1ヶ月になってしまったんですね。私はちゃんと生きていますのでご安心ください。

 今月の前半は、研究室の卒論や修論を仕上げるためにお手伝いをしていました。今年も例年にまして締め切りぎりぎりの攻防がスリリングでしたが、どうにかおかげさまで無事提出することができました。その間、徹夜が4回で、インフルエンザにもごやっかいになりました。

 最後まで結果が見えてこなかった卒論・修論ですが、アンケートでよくここまで精度良く求まる物だと感心してしまうほど見事なできになっています。家庭から排出される有害廃棄物は、海外ではかなり分別回収などの仕組みができているのですが、日本はかなり遅れています。とりあえず有害廃棄物の量的把握をめざしてアンケート調査を行ったのですが、家庭での使用量(1年あたり)などは統計から導かれる一世帯あたりの購入量と2倍以内の誤差で出てくるんですね。これで気をよくして、「家庭に保管されている量」「家庭で保管しているが使う予定もない量」「中身が残ったまま廃棄される量」などを集計して求めることができました。家庭におけるフローが見事なまでに示されています。有害廃棄物の排出量も、実際のごみを調べることだってできるのですが、結構まれにしか入っていないので量的把握は難しいんですよね。アンケートも捨てた物ではないな、といった感じです。

 私も卒論の時に、鉛蓄電池がごみとして捨てられている可能性があることを計算で示したのですが、本当にそんなものが捨てられているのか自信がなくて今まで論文にせずにきました。しかし、今回のアンケート調査からは見事なまでに、鉛蓄電池が捨てられていることが示されていました。しかも、5年前に予想していた排出量とほぼ一致した値が出てきたときには、できすぎではないかと思ってしまいました。ようやくこれで、自信をもって論文にしていけそうです。焼却灰が鉛で汚染されている最も大きな原因が鉛蓄電池だということが言えることになります。

 考えてみれば、卒論でもそういう結果になったため「だから鉛蓄電池の回収を徹底させよう」と呼びかけたつもりなのですが、結局卒論なんて誰も相手にしてくれなかったということですね(^^;)。そのために5年間も何も対策が打たれずに焼却灰の鉛汚染が進んだと考えると、まあ環境対策ものんびりしているというか、研究と現実は違うことを実感したというか、これでいいんでしょうかね。

 さて、その5年ぶりに本腰を入れて文章化を進めている論文ですが、研究室を後にする3月末までに完成させることが約束となっています。1月末に言われて、あと2ヶ月あると思っていたのはついこの間のはずなのですが、いつの間にかにあと1ヶ月となってしまいました。今必死で日本語を書いているところです。この内容をチェックしてもらったあと、英語に直す作業を考えると、もうぎりぎりといったところでしょうね(^^;)。最後の学生生活を感傷的に過ごしている時間はちょっとなさそうです。本当なら社会へ一歩踏み出していくにあたって、十分な心構えをしていく時間を持ちたかったのですが、どうも締め切りに追われてそのまま追い出される格好になりそうです(^^;)。

 そんな状態なのですが、あさってには引っ越しもしなくてはならないし・・・・、いやあ「光陰矢のごとし」ですわ。


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