ごみにまみれて '99/05

Last update: 99/05/31

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●蜂−その後 (99/05/31)

 私のパソコンデスクに巣を作っている蜂さんは、いまだに元気です。東京に出かけているあいだ、窓を開けておかなかったために空腹だったらしく、帰ってきたところ飛び方がよろよろであちこちにぶつかっていましたが、ようやく元気になったようです。ただ、あんまり巣も大きくならないので、場所が良くないんでしょうかね。窓がなかなか開かないというハンディがあるのですが、がんばって子育てに励んで下さい。

 追伸:あんまり子育てに励みすぎて増えても困るんですけれど。


●メール (99/05/30)

 最近メールの調子がよくありませんでした。接続してもパスワードの確認に手間取ったり、エラーが出たりしており、BIGLOBEが悪いのかなと思っていました。しばらく前にサーバーをUNIX系のものからWindowsNTに変えるという話を聞いたことがあり、そのせいで悪くなったんだろうとあきらめていました。

 しかしそれにしても、徐々に悪くなっていくことから何かおかしいなと思っていたところ、なんと自分がふだん使っているメーラーの「メールをサーバーに残す」という設定がチェックされているではないですか。メールを読むときにサーバーのメールを削除しなければどんどんサーバーに溜まってしまい、プロバイダに怒られるはずです。

 あわててチェックをはずして接続したところ、いやあ残されているわ、大変なことになっていました。5月2日の分から残っているらしく、977通もありました(BIGLOBEってこんなにたくさん残しておけたんでしたっけ?)。

 サーバー上のメールを選択して削除することができるメールソフトもあるみたいですが、夜も長いのでゆっくりダウンロードしてみます(^^;)。


●環境教育学会 (99/05/22)

 環境教育学会なるものがあって、東京へでかけてきました。学生のころは旅費が支給されていたので楽だったのですが、今回は完全な私費ですから結構つらいです。いつもなら新幹線の切符(生協で売っている回数券のばら売りのやつですけれどもね)を買うのですが、今回はそれも節約せねば、ということで夜行バスとしました。鈍行で行ってもいいのですが、値段を見ると夜行バスと変わらなくなってしまい、青春18切符が使えない時期には夜行バスが一番いいようです。それに京阪三条に住んでいますから、歩いて3分のところからバスが出てくれるので、なかなか快適です。残念ながら出発便は予約がとれなかったために京都駅からですが、帰りは「自宅までやっておくんなぁ」と言って乗り込んだらいいわけですね。

 本日初日。いつも夜遅くまで起きているのが災いしてなかなか寝付けなかった一方、日の出前に目がさめてしまいました。というわけで寝不足で新宿着。エコリーグの事務所で一眠りでもしようかと思っていたところ、こちらにも徹夜で仕事をされている人が二人おりました。徹夜明けで仕事をがんばっているのに、こちらが眠るわけにも行かず、せっかくなのでまだ準備ができていない発表のしたくを進めていました。

 ふと話を聞いてみると、事務所にいた桃井さんは、環境教育学会にいっしょに行く予定なんだそうです。環境教育と言えば毎年キープ協会というところが中心になって山梨県清里で集まりが開かれているのですが、その青年版を作ろうということでスタッフになってがんばっているそうで、今回は人集めに参加するということです。今まで学会に東京に来ることは多かったのですが、東京の事務所で仲間を見かけるというのは始めてで、いやあうれしかったです。小金井の東京学芸大学までつれていってもらいました。

 環境教育学会というのは、いわゆる「学会」らしくない場所だという話を聞いていました。小中高の先生が「こんなことやってみました」と発表したり、市民の人も多く参加してくるのでなかなか聞いていて面白いところです。今回も講演予稿集をもらったのですが、今まで出会ったことがない手書きの投稿などもあり、感動してしまいました。ワープロが一般的に使われるようになったのはここ10年程度のことなんでしょうが、10回以上もいろいろな学会に顔を出していますが、手書きは初めてでした。手書きというのは、非常に新鮮でいいですね(ちょっと字が汚かったでですが)。

 東京学芸大学もいいところです。なんで街のまんなかにこんなにスペースがあるの?といった場所で、東門から入ったのですが延々と並木道が続いて、先がかすんで見えないほどでした。講義棟の前には「ビオトープ」なるものがありました。都会の中ではなかなか自然がないのですが、どんな都会でも適当な水たまりさえ作れば、自然とそこに湿地性の植物が生え、トンボがやってくるようです。ちょっとしたスペースでもできることから、各地で取り組まれているのがこのビオトープ(呼び方はいろいろあるそうです)です。しかし学芸大のすごいところは、水すらないんですね。どうみても手入れをしないで雑草が生い茂っている花壇なのですが・・・・、新手のビオトープなのかもしれません。また、建物の中にはごみの分別ボックスが置かれていたのですが、「もえるごみ」「もえないごみ」の分け方ではなく、「燃やすごみ」「燃やさないごみ」となっていました。プラスチックをどちらに分けるのかによって、言い方が変わってくるのかもしれません。前者だと燃えるか燃えないかという物理的性質ですから間違えると先生みたいな人に「なんでおまえはそんなことも知らないんだ」と怒られてしまいそうですが、後者のほうが排出する人の意図を尊重しているようでいいですね。

 始めての分野への進出と言うことでなかなか様子がつかめず、もしかして自分の発表(おおさかパルコープのお話)は環境教育学会にそぐわなかったのではないかと心配になることもありました。たださすが学会だけあって、非常にシリアスな話をしている人もたくさんいました(ふつうはこちらが中心なんですけれどもね^^)。学校教育自体が今大きな転機を迎えており、学校の先生が全てを教え指導していくというスタイルから、生徒の自発性(生きる力)を引き出すことを重視していき、何を学んでいくのかは生徒が決めていくという「総合学習の時間」なるものを設けることを文部省が決めています。特に環境問題については、その重要性が重視されてきており、今までの時間割の枠を越えて取り組まなくてはいけないということで総合学習の中でも大きなテーマとして挙げられており、一生懸命模索している状態のようです。どういうビジョンで行うのか、どう進めていったらいいのか、現場の先生たちもかなり真剣のようでした。

 


●あしながばち (99/05/14)

 研究所(下宿)は一番窓側が板の間になっており、そこにパソコンデスクが設置してあります。西日が射し込むのでカーテンをしめないと画面が見づらいのですが、そんな中でひとりでディスプレイに向かってせこせこと作業をしているところに、友達が最近よくやってきます。小さな友達、あしながばち君です。

 京都三条大橋そばの町中で、あしながばちに会えるとは思っても見ませんでした。どうもよく部屋の内外を飛び回っているなと思っていたところ、パソコンデスクの所に小さな巣を作っているようです。まだ部屋が10個に満たないちいさなものですが、毎日せっせと通ってきているようです。今の時期はまだ夜もすずしいので、寝るときには窓を閉め切ってしまうのですが、朝起きて窓をあけると一目散に巣のところに飛んできます。最近は、夜も巣のところで過ごすことが多いみたいですね。朝寝坊してしまったら、もしかしたら「時間だぞ」って起こしてくれるのかもしれませんね(おおこわ)。

 さて、どないしましょうか。私の田舎の家では、巣が10cmくらいにまで大きくなって、かなり気合いを入れて除去したことがありました。追い払うなら今の内なんでしょうが、せっかく居心地がいいと通ってきているのを断るのもどうかな、といった感じもします。このあたりにそれほど花があるとは思えないので、まあそんなに大軍団にはならないかもしれませんね。


●中高生向け環境教育の教材 (99/05/05)

 ひのでやエコライフ研究所の4月の収入は3万円だけでした。いやあ、これなら無理に帳簿を付けなくても、税金を払う必要がないかもしれませんね(^^;)。まあ一応、お金になる仕事はしており、払い込みが遅れているだけなのでどうにかなる・・・・のかな。

 さて世の中にはお金になる仕事と、お金にならない仕事の2種類があり、比較的身の回りに多いのは後者のほうになります。貧乏暇なしとはよく言ったもので、ゴールデンウィークも休みなしで(後者の)お仕事をしていました。・・・と言いながら、なんやかんやで毎日友達と飲んでいたのは事実ですが(^^;)。

 さて、今もっとも面白い動きをしているのが、この中高生向けの環境教育の教材作りです。これはもともとCASAでの今年の取り組みで、来年の2000年アースデーのイベントに合わせて教材をいくつか作ってみようということなのですが、なぜか責任者をふられてしまいました。というわけで、何を作ったらいいのかビジョンが見えず、必死で「環境教育」関係の本をあさってみたり、Webページを検索してみたり、メーリングリストに呼びかけてみたりと、動いてみたのですが、ようやく最近になって「面白いことになりそうだ」と思えるようになってきました。

 環境教育というと、なかなか本を読んでわかるようなものではなく、野山にでかけてみたり、町を探索したり、地域の人と会って話をしたりと、教室外の取り組みがかなり重視されています。私もイメージとしてはこうしたものがあったために、教材を作るということにかなり抵抗があったのですが、話を聞いているとやはり適切な「本」が必要とされていることがわかってきました。環境問題でも入門的な物はいろいろ出されているのですが、学校で使うとなると量や内容(子供たちに考えさせたり、調べさせたりするプロセスが必要)についてある程度要望があるようです。そうみると、最近「環境教育を学校で導入する」という盛り上がりの割には、適当な教材が少ないような気もします。

 いろいろ調べてみると結構気が楽になるもので、まあ試行錯誤を前提に面白そうなのを作ってみようという感じです。本当は、NGOと先生と市民がいっしょになって作っていったら面白いんでしょうけれどもね。友達の話によると、なかなか先生を引っぱり出すのは大変のようです。


お問い合わせ、感想などありましたら鈴木(ysuzuki@mti.biglobe.ne.jp)まで。お気軽にどうぞ。

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