CYPに影響を与える薬剤
CYPは代謝酵素チトクロームP450である。CYPには多くの種類があり、そのうち医薬品の代謝で重要なものはCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4の6種類である。
■ CYP3A4 で代謝される主な頻用薬剤 |
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催眠鎮静薬 |
ハルシオン |
トリアゾラム |
抗不安薬 |
サイレース、ロヒプノール |
フルニトラゼパム |
抗うつ薬 |
トリプタノール |
アミノトリプチリン |
トフラニール |
イミプラミン |
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アナフラニール |
クロミプラミン |
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抗てんかん薬 |
ザロンチン、エピレオプチマル |
エトスクシミド |
テグレトール |
カルバマゼピン |
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ランドセン、リボトリール |
クロナゼパム |
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Ca拮抗薬 |
ヘルベッサー |
ジルチアゼム |
ペルジピン、ニコデール |
ニカルジピン |
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バイミカード |
ニソルジピン |
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アダラート |
ニフェジピン |
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スプレンジール、ムノバール |
フェロジピン |
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コニール |
ベニジピン |
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ワソラン |
ベラパミル |
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不整脈用薬 |
アンカロン |
アミオダロン |
硫酸キニジン |
キニジン |
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ノルペース、リスモダン |
ジソピラミド |
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- |
リドカイン |
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高脂血症用薬 |
リポバス |
シンバスタチン |
ホルモン剤 |
プロセキソール、トリキュラー、ドオルトン、プラノバール、エデュレン |
エチニルエストラジオール |
デカドロン |
デキサメタゾン |
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エナルモン |
テストステロン |
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ノアルテン、ソフィア |
ノルエチステロン |
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プレドニン |
プレドニゾロン |
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メドロール |
メチルプレドニゾロン |
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抗真菌剤 |
イトリゾール |
イトラコナゾール |
ニゾラール |
ケトコナゾール |
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抗菌薬 |
エリスロシン |
エリスロマイシン |
免疫抑制剤 |
サンディミュン、ネオーラル |
シクロスポリン |
プログラフ |
タクロリムス |
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片頭痛治療薬 |
クリアミン、カフェルゴット |
エルゴタミン |
■ CYP3A4 を阻害する主な薬剤と食品 |
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抗菌薬 |
エリスロシン |
エリスロマイシン |
クラリス、クラリシッド |
クラリスロマイシン |
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ジョサマイシン |
ジョサマイシン |
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シプロキサン |
シプロフロキサシン |
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ルリッド |
ロキシスロマイシン |
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Ca拮抗薬 |
ヘルベッサー |
ジルチアゼム |
ワソラン |
ベラパミル |
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抗真菌剤 |
イトリゾール |
イトラコナゾール |
ニゾラール |
ケトコナゾール |
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ジフルカン、ミコシスト |
フルコナゾール |
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フロリード |
ミコナゾール |
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不整脈用薬 |
アンカロン |
アミオダロン |
ホルモン剤 |
プロセキソール、トリキュラー、ドオルトン、プラノバール、エデュレン |
エチニルエストラジオール |
メドロール |
メチルプレドニゾロン |
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H2ブロッカー |
タガメット、カイロック |
シメチジン |
食品 |
グレープッフルーツ及びジュース |
■ CYP3A4 を誘導する主な薬剤と化学物質 |
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PPI |
オメプラゾン、オメプラール |
オメプラゾール |
タケプロン |
ランソプラゾール |
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抗てんかん薬 |
テグレトール |
カルバマゼピン |
アレビアチン、ヒダントール |
フェニトイン |
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フェノバール |
フェノバルビタール |
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プリミドン |
プリミドン |
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ホルモン剤 |
デカドロン |
デキサメタゾン |
抗結核薬 |
リファジン、リマクタン、アプテシン |
リファンピシン |
嗜好品 |
たばこのタール |