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ジアゼパム坐剤の使用方法(熱性けいれんの予防)

 乳幼児期(生後6ヶ月から4〜5歳まで)には、発熱時に痙攣を起こすことが度々あり、発熱時にジアゼパム坐剤を使用することがあります。
 熱性けいれんは体温が急激に上昇するときに起こりやすいため、37.5度前後の発熱に気づいたときには、できるだけ速くあらかじめ処方されているジアゼパム坐剤を1個使用する。(肛門内に深めに挿入し、挿入後30分間は坐剤が肛門からもれていないことを確認する)
 そして、38度以上の発熱が続く場合には、8時間後にもう一度だけ坐剤を挿入する。2回目挿入後は、さらに発熱が持続しても、ジアゼパムの効果は長時間持続するため、原則としてそれ以上坐剤を使用する必用はない。(8時間後にもう1個使用した場合、初回使用時から24時間以上はけいれん抑制効果が持続する。)
 ジアゼパム坐剤に解熱薬坐剤を併用する場合には、30分以上間隔をあける必用があります。同時に併用した場合、ジアゼパムの初期の吸収が阻害される可能性があります。
 副作用として一時的に多少の眠気、ふらつきが出現したり、ときには興奮状態になることがあります。