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道南と小樽の旅            (2011.9.15)

北海道旅行に行ってきました。北海道は、2007年に道南の温泉めぐり、2009年にはJRの特急列車で横断したので、3度目です。 尤も、学生時代を含めると4度目ですが・・・。

両親の介護で長期間家を開けられないこともあり、4日間のパッケージツアーを利用しました。小樽へもう一度行きたいという娘の希望も兼ね備えた、あまり欲張らずにポイントを絞って回ってこれるツアーでした。
月日 内容 宿泊地
第1日 9/7(水) 羽田空港→函館空港→ベイエリア→元町→湯の川 湯の川温泉
第2日 9/8(木) 湯の川→五稜郭公園→大沼公園→昭和新山→洞爺湖 洞爺湖温泉
第3日 9/9(金) 洞爺湖→ニセコ尻別川→大倉山→札幌 札幌
第4日 9/10(土) 札幌→小樽→ニッカウヰスキー余市蒸留所→新千歳空港→羽田空港  

第1日(9月7日(水))羽田→函館

羽田空港を7:45に飛び立ったJALのボーイング767型機は、9時半頃に函館空港に到着。今日は函館市内の観光です。元町の散策というおきまりのコースですが、 行くたびに新しい発見があるのが、この街の面白いところです。
元町でまず目に付くのが旧函館区公会堂。函館港を見下ろす高台に建つ旧函館区公会堂は、明治43年(1910年)に建てられた左右対称のスタイルとブルーグレーとイエローの色が特徴的な美しい建物で、国の重要文化財に指定されているそうです。
大三坂は、石畳が続くおしゃれな坂道。車道と歩道の境目にガス灯を思わせる街灯が立っています。旧建設省の「日本の道百選」にも選定されたとのこと。 ハリスト正教会は、聖ニコライが来日した日本正教会発祥の地。函館市元町にあり、ロシアビザンチン様式の聖堂は港町函館のシンボルとなっています。
昨年11月に立てられたばかりの坂本龍馬の銅像。龍馬は函館に足を踏み入れてもいないそうですが、「蝦夷地開拓を目指していた」というのが銅像の建立の理由とか。「志半ばで凶刃に倒れた龍馬の遺志を伝えたい」ということだそうです。ただ、突然振り出した土砂降りの雨の中、ゆっくりと見ることができませんでした。

旧函館区公会堂 大三坂
函館ハリスト正教会 坂本龍馬像

赤レンガの金森倉庫群の近くに、明治館があります。この建物は、もとは函館郵便局として建てられた赤レンガ造りの建物。アーチ型の窓枠や趣向を凝らした意匠が愛らしい印象の外観。内部はガラス工房と、オルゴールやガラス製品、土産物などのショッピングモールとなっていました。
ベイエリアの金森赤煉瓦倉庫 明治館(旧函館郵便局)

ベイエリアを散策中に、小さな喫茶店に入りました。茶房「旧茶屋亭」という店です。 青函博の時、当時の持ち主の方がその期間限定で『旧茶屋亭』の名で営業し、その名を引き継ぐ形で、内装やメニューなどを一新して茶屋旧茶屋亭として1992年にオープンしたそうです。 レトロな内装とどこかモダンな雰囲気は、他では中々味わえない空間で、様々な個性を持った家具が異国情緒溢れる雰囲気を演出してくれていました。
旧茶屋亭の内部 旧茶屋亭のコーヒーセット

ベイエリアを後にして、トラピスチヌ修道院に向かいました。トラピスチヌ修道院は、明治31年設立のフランスの女子修道院で、正式名を「厳律シトー会天使の聖母トラピスチヌ修道院」というそうです。現在も70名ほどの修道女が祈りと労働を中心とした自給自足の生活を送っているとのこと。前庭部分が一般開放されています。ここのソフトクリームは、脂肪分が多いので牛乳に弱い人には向かないとのガイドの説明がありましたが、とても美味しかった。
トラピスチヌ修道院 トラピスチヌ修道院のマリアとベルナデッタ

夕食後、函館山に上り夜景を鑑賞。午後7時ころで暗くなって夜景も見頃という時間でした。函館の夜景は、いつもながら美しい。宝石を散りばめたような光景はため息が出る位でした。
ホテルの窓から函館山を臨む 函館山からの夜景

第2日(9月8日(木))函館→五稜郭公園→大沼公園→昭和新山→洞爺湖

函館を出て、五稜郭公園、大沼公園に立ち寄りました。 五稜郭は、北方防備の目的で造られた、日本初のフランス築城方式の星型要塞で、幕軍と官軍の最期の戦いである箱館戦争の舞台となったところです。五稜郭タワーの展望台から見ると五稜郭の星形が良くわかりました。 大沼公園には、湖畔に、「千の風になって」のニュメントが、大沼の景観を損なうことなく、西大島の北東に駒ヶ岳を望むように設置されていました。
五稜郭タワー展望台から見た五稜郭 大沼公園・千の風モニュメント

昭和新山は、標高398m、山頂温度は300度!。今も噴煙が出ています。 なんと昭和新山は私有地内(地元の郵便局長、三松正夫が買取った)にあるとのこと。 特別天然記念物に指定されています。
昭和新山 有珠山展望台からの昭和新山

洞爺湖は、中島が美しいカルデラ湖。北限の不凍湖でもあるそうです。 湖畔に北海道洞爺湖サミットの記念碑が立っています。ブナの葉をイメージしたデザインで、正面には「北海道洞爺湖サミット宣言の地」という文字が刻まれていました。周囲には美しい花が植えられていました。当時の首相は福田康夫なのに、何故か記念碑の文字は安倍晋三になっていました。 洞爺湖サミットの開催時期を決めたのが安倍元首相だからなのかな?。それにしても、安倍氏は「成果を残せなかったくせに名前を残したいとは、かっこ悪い過ぎる!」と、しらけてしまいました。
洞爺湖畔のサミット宣言の記念碑 ウィンザーホテル

第3日(9月9日(金))洞爺湖→ニセコ尻別川→中山峠→大倉山→札幌

清流日本一とも言われるニセコ尻別川で、川下りを楽しむ予定でしたが、雨が時折強く降っていたため、ニセコ・アウトドア・センターでのジャムつくり体験に切り替えました。これが結構楽しく、一時間ほどでぶどうのジャムが出来ました。
ジャムつくり 出来上がった「ぶどうのジャム」

大倉山には、スキージャンプ競技のラージヒルがあります。大倉山での夕食後、ジャンプ台を見てきました。ライトアップされて、とても綺麗でした。
大倉山のジャンプ台 ジャンプ台へのエスカレーター

第4日(9月10日(土))札幌→小樽→ニッカウヰスキー余市蒸留所→千歳→羽田

札幌から小樽に向かいました。小樽市は、石狩湾に面していて、古くから港湾都市として発展し、歴史的建造物が数多く残っています。小樽運河は、現在では使われていませんが、運河の両岸には煉瓦や軟石の倉庫が立ち並び、往時をしのぶことができます。 小樽のオルゴールやガラス製品は有名で、メルヘン交差点から運河に向かう堺町本通りには、これらの店が軒を連ねています。前回は、あまり時間がなかったのですが、今回はここで、ゆっくり買い物ができました。小樽オルゴール館は、外観はレトロな素敵な建物ですが、中に入ると照明もノスタルジックで、かわいらしいたくさんのオルゴールと心地よい音色に囲まれ、夢の中にいるようでした。
小樽運河 小樽オルゴール館

新千歳空港へ向かう途中立ち寄った、ニッカウヰスキー余市蒸留所は、日本人で初めて、スコットランドからウィスキーの製造技術を身につけた竹鶴政孝氏が建設したもの。以来、伝統的な製法でモルト原酒を作り続けているそうです。赤い屋根と軟石造りの工場や美しい芝生や樹木が茂る風景は、ウィスキーの故郷・スコットランドを思わせます。
ニッカウヰスキー余市蒸留所正門 余市蒸留所の石炭による直火炊き蒸留器

新千歳胃空港からは、21:00発のJAL ボーイング777型機。行きより一回り大きいですが、満席でした。23時半頃羽田着。

旅の途中で、娘が体調を崩しましたが、添乗員やバスの乗務員の方々が親切に対応して下さり、感謝しております。

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