注)渡邊順子さんの踊りの感想です。渡邊順子さんのお許しを得て掲載させて頂きました。
「8年前の金平糖を見てみませんか?」、JUNさんこと渡邊順子さんからこんなメールを頂きました。
渡邊順子さんはバレエのダンサー。数年前、ネットを通じて知り合ってから、親しくさせて頂いております。
渡邊順子さんは、バレエスクールで子供達を教える傍ら、自らも練習に励み、毎年のように「瀕死の白鳥」を踊ってきました。今年は、8月でした。昨年は12月に、その前の年・・・・。毎年、同じ踊りを踊っても、見るたびに新たな感動を与えてくれます。
そんな渡邊順子さんが、今年の12月に、「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」に挑戦します。もちろん私は彼女のステージを見に行く予定ですが、この「金平糖の踊り」には、彼女の深い思いがあるようです。右足の靱帯を痛め、悩んだ末、バレエを続けることをあきらめ、結婚を考えた時の、最後のステージが、この「金平糖」だったそうです。
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渡邊順子さんから、彼女が1994年に踊ったビデオを送って頂き拝見しました。
「舞台の前日もずっとマッサージをして、・・・・。トゥシューズを履いて踊れるかと不安を感じながら、なんとか本番はトゥシューズを履きましたが・・・・・」と言う彼女。ビデオを見ていると、痛みを必死にこらえながらも右足のポアントで立って、懸命に踊る彼女の姿に胸を打たれます。
彼女は、鋭いポアントで立ったアチチュードのポーズがこの上なく美しいのですが、さすがに右足をかばってか、時間が止まったような長いポーズは見られませんでした。でも、一瞬に見せた伸びやかなポアントに乗ったアチチュードのバランスには、ハッとした美しい輝きがありました。
踊り終わってホッとしたのか、観客に「見に来てくれてありがとう!!」と言っているような微笑みは、彼女の優しい人柄が自然に滲み出た美しいものでした。
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「冬になるとやはり、古傷が痛むことがあります。でもトゥシューズを全然履けないという訳ではないので、それなりに努力して踊っていくつもりです。今年の金平糖は8年前よりは精神的にもスッキリとした気分で踊れると思います」。しばらくバレエの世界から遠ざかっていた事が、彼女自身を大きく成長させたのでしょう。
大怪我をして見事に復帰した斎藤友佳里さんが、「試練というものは、『お前はそれを克服できる』と神に選ばれた者だけに与えられる」という事を言っています。
「金平糖の踊り」はポアントもジャンプも多い。「瀕死の白鳥」に比べ、一回りも二回りも、右足の負担は大きいでしょう。でも彼女はハンディを乗り超えて、立派に踊りきるに違い有りません。
12月の彼女のステージ、期待に胸がふくらみます。JUNさん、頑張れ!!!
渡邊順子さんにHPに載せる文章の相談をしたとき、彼女から以下のようなコメントを頂きました。あわせて掲載させて頂きます。 |
このページの画像・文章とも、渡邊順子さんご本人の了承を得て掲載しています。無断で複写複製を禁じます。
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