4年ほど前に、ロジテックのLAT-CARMP3という車載用MP3プレーヤーを買いました。これは、USBフラッシュメモリに保存したMP3形式の音楽データを、内蔵のFMトランスミッターを使ってカーステレオに送るもので、面倒な車内配線をせずにUSBの音楽をカーステレオで楽しむことができます。クルマの中で気軽にMP3のサウンドを聞くにはとても便利で、好きな曲をUSBに入れて楽しんできました。ただ、暫く使っていく内に、不満が出てきました。AMラジオ並の音質は、クラシック音楽を聴くには辛い。またモノーラルかと思うほどステレオの分離が良くないので、交響曲や管弦楽が貧弱に聞こえてしまいます。そこで、もう少し音質の良いFMトランスミッターは無いものかとインターネットを探して見つけたのが、このLAT-FM311Uです。「SRS WOWエフェクト」が売り物です。SRS WOWエフェクトは、米SRS社が開発した音響技術で、立体音響技術「SRS」を基本に、パイプオルガンの低音再生技法を活用し、重低音を無理なく再生させる「TruBass」技術と、音の輪郭を強調する「FOCUS」技術を組み合わせて再生するもの。低音域が弱い小型・小口径のスピーカの使用時に効果が大きいとされており、小さなクルマのスピーカには期待できます。

　

秋葉原の量販店で約7000円で購入し、早速、LAT-CARMP3を外して、付け替えました。 私の愛車プリウスは、コンソールボックスの中に12Vのソケットがあるので、シガープラグと一体型のLAT-FM311Uの設置は必然的にコンソールボックス内になります。

LAT-CARMP3で使用していたUSBフラッシュメモリを、LAT-FM311Uに着けて、音楽を再生してみました。 従来のLAT-CARMP3より遙か澄んだ美しい音で、特に低音の響きが豊か。またステレオの分離も十分で、CDに負けないくらいの音質です。「SRS WOWエフェクト」の威力は絶大です。 CDをMP3に圧縮して、1GBのUSBフラッシュメモリーで、6枚分位入れることが出来るので、USBメモリー1本でも長距離ドライブでもCDを替える煩わしさがありません。電源を切って、次に電源を入れると、切ったときの曲の最初から再生します。 FMの電波がLAT-CARMP3よりも強いのか、チューニングのズレの雑音も、LAT-CARMP3よりも少ないようです。 リモコンが付属していますが、クルマの運転中は使えないし、運転中に曲を選んで聴くことは少ないので、あまり必要はないと思います。