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「民放による日本のバレエの劇場中継」に拍手    (2002.3.10)

最近、民放でもバレエの放送が増えてきました。しかも、「日本人ダンサーによるバレエ」も放送してくれるようになったのは有難いことです。
 
昨年末には、テレビ東京系のBSジャパンが、「スーパーワールドオーケストラ2001」より、熊川哲也・下村由理恵の「ドンキホーテのパドドゥ」を放送してくれ、熊川さんと下村さんの火花の散る美の競演を存分に楽しみました。
そして今回、CS放送のシアターテレビジョンが、昨年末の牧阿佐美バレエ団公演「くるみ割り人形」(全幕)を放送してくれたのです。草刈民代さんの金平糖の精を中心に、牧バレエ団のダンサー達の素敵な踊りを堪能しました。
 
今まで、海外の有名なバレエ団の公演は、NHKがたまに放送してくれましたが、日本人によるバレエは、NHKでも稀でしたし、民放では皆無に近い状態でした。
確かに、劇場での録画には、録画の為の機器の準備や優秀なカメラマンなどのスタッフの準備、そして出演者サイドとの交渉など、面倒な事前準備作業が多く、そのうえ、あまり視聴率も期待できず、スポンサーが付きにくいとあって、バレエの劇場中継は、民放にとっては、大変なことだと思います。
そんな困難な状況の中にあって、BSジャパンやシアターテレビジョンが、あえて日本のバレエの劇場中継に挑戦してくれたのは、本当に有難いことだと思います。
 
日本にも、外国とひけをとらない優れたのダンサーもたくさん居られるし、優れたバレエ団も一杯あります。
私のように、首都圏に住んでいる者は、比較的バレエの公演を観る機会に恵まれていますが、地方のバレエファンにとっては、バレエ鑑賞は、テレビ放送が頼りだと思います。
是非、NHKさんも、民放さんも、日本人ダンサーによるバレエの劇場録画を積極的に放送して下さることを願っております。


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