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Nゲージ:車両紹介(37):JR東日本E655系電車「なごみ(和)」   (2014.10.13)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、JR東日本E655系電車「なごみ(和)」です。 E655系電車「なごみ(和)」は、JR東日本の交直流両用の特急形電車で、6両編成の1編成のみが運用されています。 もともとは昭和初期に製造されたお召し列車用の客車が老朽化し、この置き換え用として製造されたのですが、 お召し列車用として使用しない時には天皇や国賓などが利用する「特別車両」を外して5両編成とし、 団体専用列車(いわゆるジョイフルトレイン)として一般客にも利用されています。 なお、全ての電化区間を自力走行できるよう交直流両用の電車になっているとともに、非電化区間では機関車に牽かれて走るのに備えて、編成の一台にディーゼル発電機を搭載し、各車両の空調などに電気を供給できるようになっています。

私は数年前に信州を旅行した際、新宿駅から松本駅まで約3時間「なごみ(和)」に乗車しました。(その様子は→)
内装は随所に木目を取り入れた高級感のあるデザインで、座席は3列配置でゆったりしていて、各座席は電動リクライニングシート。 全座席に8インチほどのタッチパネル式の液晶モニターが設置されていて、テレビ放送や運転台カメラからの走行風景を見ることができ、 タッチパネルの「車内販売」を使って、飲み物などの注文をすると、アテンダントが持ってきてくれます。 運転台カメラの走行風景を楽しみ、車内販売にチャレンジし、ゆったりと座っているうちに松本に着き、しばし楽しい時間を過ごすことができました。

こんな思い出のある列車の模型を、ぜひコレクションに加えたいと思っていたところ、2012年頃発売のKATOの5両編成のセットを偶然インターネットオークションで手ごろな価格で手に入れることができました。 実機は、制御車1台、電動車3台、電動制御車1台(クロE-654-101+モロE655-101+モロE654-101+モロE655-201+クモロE654-101)の 5両のうち4両が電動車ですが、この模型では3号車(モロE654-101)のみが動力車です。

動力ユニットはフライホイール付きなので、低速走行はスムーズです。 先頭部の連結器はダミーカプラー、中間部はボディーマウント式のKATO密連カプラーで、アーノルドカプラーではありません。 20級車両の模型なので車両長が135〜140mmと長いのですが、田園のループの急なカーブも楽に曲がれ、トンネルの車両限界にも接触せず、5両のフル編成でも軽快に走ります。 これは、実車が中央本線などの狭小トンネルも通過できるよう、「第一縮小車両限界」を適用して、JR東日本管内はもちろんJR他社への乗り入れも考慮された構造となっているので、 これを忠実に模型に反映しているものと思われます。 また、動力車は70gと軽いけれど、4両のトレーラーを連結しても、きつい勾配もスリップせずにスイスイと登ることが出来、とても良く出来た模型だと思います。 ただ連結器は、専用の「KATOカプラー伸縮密連形」です。 固定編成なので、編成に他の車両を入れることはないので、専用カプラー同士だけで連結できればよいという考えから、連結間隔がリアルで見た目のよい伸縮密連形にしたのでしょうが、 接続・切離しにコツがいって使いづらいし、精密で耐久性も気になるので、一般的なアーノルドカプラーの方が良いと思います。


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