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プリウスの側面に緩衝モールを装着   (2012.4.9)

30型プリウスのドアの鉄板はとても薄いようです。前部ドアはまだしも後部ドアは軽く押さえるだけで凹むほどです。 SRSカーテンシールドエアバッグが付いているとは言え、後部座席の衝突安全性が気になります。 軽量化追求の為ならボンネットやハッチゲートと同じアルミ製にするでしょうから、ドアの鉄板を薄くしてコストダウンを狙ったのが見え見えです。 この為か、後部ドアを閉めた時、薄い鉄板が共振して「バァ〜ン」という、いかにも安っぽい大きな音がします。旧20型の時は、こんな音はしませんでした。 鉄をケチってのコストダウンは安全性軽視とも思われかねません。ライバル車との価格競争の為とはいえ、ちょっとやりすぎという気がします。
 
こんなわけで、意識して見るせいか、ドアが凹んだプリウスがやたら目に付きます。 私は昔、交差点で横からぶつけられた事故を経験しているので、 この事故のように隣の車からドアパンチを食らったとき、いくらかでもドアの凹みが少なくてすむように、ドアに衝撃緩和用のモールを付けたいと思っていました。 30型プリウス購入当初から、プリウス向けのサイドプロテクションモールがないか探していたのですが、 何故か純正部品はおろかサードベンダーの部品すら見当たりませんでした。見た目があまり良くないからでしょうか。
 
ところが、先日、2011年12月にマイナーチェンジしたプリウスのカタログを見たら、メッキサイドモールという部品がオリジナルアクセサリーとして設定されていました。 サイドプロテクションモールという呼び名ではないので、プロテクトが目的ではなさそうですが、いくらかでもドアパンチの衝撃緩和に役立つかと思い、 トヨタの純正部品を扱っている店に問い合わせたら、 マイナーチェンジ前の私のプリウス用にも同等のメッキサイドモールがあるとのこと。 値段は3万円。 この店は販売のみで取り付けはしないので、部品を買って自分で装着することにしました。ディーラーでの装着費約5000円の節約もありますが、むしろDIYの楽しみを味わいたかったからです。
 
装着は、ガイドライン用のマスキングテープを貼って位置決めをし、両面テープでメッキサイドモールを貼るという作業で、 思ったより大変でしたが、試行錯誤ながら取り付け、結構綺麗にできたように思っています。取り付け位置は、私の好みで付属の説明書より数センチ低く、ウェッジ状の車のスタイルに合うように、 気持、尻あがり気味に、前ドア用モールの前端をキャラクターラインの上端から14.7cm、後ドア用モールの前端を15.7cm、後端を16.2cmに、マスキングテープの下端をあわせました。 次にマスキングテープ上端に添ってメッキサイドモールを貼ってできあがりです。マスキングテープ幅が18mmなので、キャラクターラインの上端から前端16.5cm〜後端18.0cmを モールの下端にして貼ったことになります。 なおカタログには、ドアエッジプロテクター付車には装着不可とありましたが、ドアエッジプロテクターに干渉しないように少しずらすことで取り付けることができました。
 
取り付けてみると、モールの幅は2.5センチ程度でとても細く、やはりプロテクト効果より、お洒落のためのようです。 それでも、側面衝突というほどの大きなものへのガード効果は期待できなくとも、 例えば駐車場で隣の車がドアを開けたときに、ドアの腹に「コツン」とぶつけられる程度の衝突では、ドアの鉄板そのものではなく、 このモールがちょっと傷ついたり凹んだりして役立つでしょう。
 
8ミリ程度の中央のメッキラインがとても上品で、いかにもドアに衝撃緩和の部品を付けているぞという感じではなく、 のっぺりとしたサイドビューへのさりげないアクセントというようで、なかなかイイ感じです。 商品名をサイドプロテクションモールとせず、メッキサイドモールにしたのが分かるような気がします。 意外だったのは、後部ドアを閉めた時の「バァ〜ン」という音が、いくらか和らいだように思えたこと。これは嬉しい誤算でした。 逆に言うと、こんな小さなものを貼るだけでドアの振動を抑えることができるということは、いかにドアの鉄板が薄いのかということが露呈されたようなものです。
 
純正部品なのでフィット感はさすがで、車検の心配はないでしょうし、耐久性などの材質の品質も信頼できるでしょうが、細いだけに両面テープの粘着力がやや不安。 よく脱脂してしっかり貼り付けたつもりですが、風雨にさらされる部分なので剥がれなければよいがと思っています。 3万円の価格はやや高い気もしますが、純正部品の安心料と思えば、こんなものかもしれません。

メッキサイドモール装着前 メッキサイドモール装着後

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