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愛車プリウス(30型)、1年半   (2012.3.07)

2009年10月に我が家にトヨタ・プリウス(30型)が届いてから、現在(2012年3月)で、1年半になりました。 プリウスは、ACモーターと1,800CCのガソリンエンジンを上手に組み合わせて、お互いのいいとこ取りをするハイブリッドカーです。 「ドライブが気持ちよくて、しかも、世界一地球に優しい」、「プリウス」はそんなクルマを目指して作られたそうです。 今のプリウスは、約6年間乗った20型プリウスについで2台目ですが、旧20型に比べ燃費が良いなどの良くなった面もあったけれど、 コストダウンの為か、手抜きとも思える気になった点も多々あり、それに手を加えて、いろいろ楽しませてくれた車でした。

以下に、1年半乗って、気づいたこと、改善や装飾など手を加えたことなどを書いてみます。
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1.1年半の走行距離は、28,000キロ
18ヶ月の走行距離は、約28,000キロでした。月間にすると1,600キロ弱ですから、月に一度、東京・広島間を往復した計算です。 保険会社の話では、個人の乗用車の走行距離は、年間10,000キロ以内の人が大部分だそうですから、普通の人の2倍近く走ったことになります。
2.燃費は夏季 25km/L・冬季 23km/L、最高は28Km/L
30型プリウスの10・15モード燃費は1リッター当り35.5km。 これは街中を走っての燃料消費量ではなく、10の市街地に近い走行パターンを想定したテストを3回行った後、15の条件の良い道路を想定したパターンのテストを1回加えたテスト結果による燃費の表示方法。 私のプリウスの実際に走っての燃料消費量は、冬季 約23km/L、夏季 約25km/Lというところです。 冬季に燃費が悪いのは、暖房はエンジンの熱を使うので、冬はエンジンの回転が増加するからでしょう。 夏季に消費量が少ないのは、一般の車がエンジンで直接エアコン(クーラー)を回しているのに対し、 プリウスはハイブリッドバッテリーの電力でエアコンを回しているので、冷房の為にエンジンを回す必要がないからでしょう。 また、私は首都高速道路湾岸線の走行が最も多く、次いで坂道の多い横須賀市街の走行です。 高速走行時は速度で燃費が大きく変わりますが、時速85kmくらいが最も燃費が良いようで、90kmhを超えると燃費は下がってきます。100Kmでは20Km/Lにも達しません。 エンジンへの負担が大きいからでしょう。 ちなみに、今までで最も燃費が良かったのは、東名高速経由で河口湖へ旅行したときの往復400Km。燃費は28Km/Lでした。 初夏で気候が良く暖冷房の負荷が少ない上に、渋滞が少なかったせいでしょうか。
3.プリウスは割高ではなかった
ハイブリッド車の値段は、同クラスの一般の車より50万円位高いでしょう。 でも、28,000キロの燃料費で換算してみると、プリウスの燃料消費量を24Km/L、ガソリン代を150円/Lとして、約175,000円です。 一方、以前乗っていたニッサンローレルの燃料消費量は8Km/Lでしたから同じ距離を走って525,000円です。差額は350,000円。 50万円の差額は、あと一年以内で超えてしまい、元をとることができる計算になります。決して割高ではないのです。 つくづく、プリウスにして良かったと思います。
4.マイルドな乗り心地
旧20型から乗り換えて最初に感じたのは、乗り心地がとても柔らかだったことです。 1969年から、スバル1000→サニー→ブルーバード→グロリア→ローレル→プリウス(20型TS)、そしてプリウス(30型G)と乗り継いできて、最もマイルドに感じました。 かと言って、フワフワした感じではなく、程よい柔らかさです。 自動車雑誌の評では、プリウス30型は、ゴツゴツした突き上げ感がかなりあるとのことでしたが、さほど感じませんでした。 これには、私のプリウスがソーラーパネル付きであることに起因しているようなのです。 ソーラーパネル付ムーンルーフ装着車は、20キロの重量増を支えるため、フロントのショックアブソーバーが、 「アッパーマウント分離型」になっているとのこと。一般的な同時入力型アブソーバーは、スプリング・ダンパーの入力を一点に集中して受け止める為、 ゴム部の強度を強くしゴツゴツした乗り心地になりがちですが、 アッパーマウント分離型は、入力を2つに分離してボディに伝える力を分散し路面からの微振動をカットするのでマイルドな乗り心地になるそうです。 柔らかいせいか、一度高速道路で急カーブの外側へ大きく傾き恐怖を感じたことがありましたが、COXボディダンパーを装着した後は 車体が安定して、それもありません。 首都高速横羽線のように、建造年代の古いために路面に上下のうねりが多くカーブがきつい道路でも、高速で軽快に走り抜けることができます。
5.優れたレーダー・クルーズコントロールの車速制御
制限速度80Km/hの首都高速道路湾岸線では、多くの車は85〜90Km/hで走っているので、 ここでは、私は通常88Km/hあたりにレーダー・クルーズコントロールをセットして走ります。 こうすると、アクセルにもブレーキにも足を触れなくても、ほとんど車は先行車両のスピードに追従して走るので、自動的に最適の車間距離を保てます。 隣の車線から急な割り込みがあっても自動的にブレーキがかかるので、追突防止にも役立ちます。 レーダー・クルーズコントロールは、プリクラッシュセーフティシステムとセットでオプションですが、このような運転が楽になる上に、安全性も高まる優れた機能は、 オプションではなく標準装備にする方が良いと思います。
6.低速時の車内は騒々しい
高速道路で90キロを超える速度では、車内は旧20型に比べるて明らかに静かです。エンジンが1500CCから1800CCになり、高速運転時の回転数が少なくなったからでしょう。 これに反して、一般道を低速で走っている時は、むしろ旧20型プリウスよりも騒々しく感じました。床からロードノイズが伝わってくるし、車外の音も良く聞こえました。 窓を閉めておいても外にカーオーディオの音が漏れてくるので、30型は、コストダウンの為か、20型に比べ遮音対策が不十分なようです。 そこで、車内やトランクの床にフェルトやウレタンフォームを敷きつめたり、ドアやリアハッチの隙間にゴムのモールを貼ったりして、遮音対策を行いました。 この結果、対策前に比べ車内は驚くほど静かになりました。クラシック音楽のピアニッシモも、ボリュームを上げなくても聞こえるようになりました。 JBLスピーカーを使ったD-TECピュアサウンドシステムでチューニングしたカーオーディオがこんなに美しい音だったかと、改めて驚いた次第です。 それでも、雨の強い日には屋根に当たる雨の音がうるさいので、天井裏にフェルト等を貼れば、雨音を小さくすることができるだろうと思ったのですが、 この車にはソーラーパネル付ムーンルーフが付いていて天井裏の加工は難しそうなので諦めました。 遮音対策が効いて車外の音が入ってこなくなったのは良いのですが、踏切の警報機や救急車のサイレンのような音も、車内でよく聞き取れなくなってしまったので、 これらの音には一層気をつけて聞き取る必要がありそうです。
7.ヘッドライトの暗さは異常
30型プリウスの最大の弱点は「ヘッドライトの暗さ」です。30型プリウスではLED装備のツーリング系以外のグレードはハロゲンヘッドライトが標準装備です。 私の車(Gグレード)も、ハロゲンヘッドライトでした。 いまどきHID(ディスチャージ/キセノン)でなくハロゲンなので購入前から気にはなっていましたが、実際に使ってその暗さにびっくりでした。 約1000ルーメンの明るさということですが本当なのか?、今まで何台か乗り換えた車のうちで最も暗く感じました。街燈の少ない暗い夜道での走行は、通行人を確認し難く、怖くて最悪でした。 とても我慢できなくて、事故を起こさないうちにと、早々にヘッドライトをHIDに交換しました。 10万円ほどの出費でしたが、この結果とても明るくなり、夜道の走行も楽になりました。ちなみに使用したHIDは明るさ3300ルーメン、色温度5700ケルビン(白色)のものです。
プリウスの購買層の年齢は比較的高いのに、事故率も高いということですが、ヘッドライトの暗さに一因があるかもしれません。視力の衰えた高齢者には、ライトが暗いのは辛いものがあります。 メーカーもこれに気づいたのか、2011年11月のマイナーチェンジで、ツーリング系を除くファミリー向けのG/Sグレードのヘッドライトは、HIDが標準装備になりました。 省エネの点ではLEDが最良ですが高価。LEDより電力は食うけれど、明るさはLEDに勝り、価格はLEDの3分の1程度という実用的なHIDを採用したのは正解だと思います。
8.使いづらいコンソールボックス
センターコンソールボックス内にカップホルダーがありますが、コンソールボックスの蓋を後ろへスライドしないと使えません。 スライドすると、後部座席に蓋が飛び出てしまい、足元が狭くなって後席の人に迷惑です。 コンソールボックスの蓋は、スライドしなくて良いように、カップホルダーを避けて、その後方に付けるべきです。 見栄えを優先し使い勝手を犠牲にしたこの蓋のデザイン、明らかに設計ミスです。 メーカーもこれを認識したらしく、2011年11月のマイナーチェンジ(MC)では、カップホルダーを外に出し、蓋をスライドせずにカップホルダーを使えるように改善されています。
コンソールボックス内のカップホルダーは
蓋をずらさないと使えない
蓋をずらすと、後席に蓋が飛び出し、
後席の人の足元が窮屈になる
【'11年11月MC後のコンソールボックス】
蓋をずらさずにカップホルダーが使える
(トヨタのカタログより)
●せっかく使いやすくなったので、マイナーチェンジ前の車でも使いたい。 この新しいコンソールボックスを交換部品として販売し、マイナーチェンジ前の車に取り付けて使えるようにして欲しいものです。
9.現30型プリウスの完成度は、旧20型に及ばない
20系プリウスは、コンパクトな車体に1500CCのハイブリッドシステムを乗せた、とても使いやすい車でした。 しかも、トヨタのエンジニアが可能な限り「未来」を詰め込んだクルマというだけあって、最新の設備も惜しげなく採用して、コンパクトカーとして、とても完成度の高い車でした。 一方、30系プリウスは、車体も排気量も大きくなり、車内は広くなり、追い越しは楽になったけれど、エクステリアもインテリアも、また装備も、 コストダウンを図っていると感じた箇所が随所に見られました。 旧20型以上に高度なハイブリッドシステムを手に入れることができるたことを考えれば、多少のエクステリアもインテリアも我慢するのはやむをえないとしても、 ホンダのインサイトと競合して価格を切り詰めたせいなのか、いろいろ手を抜いていると感じたのです。 それに、プリウス30型は収納場所が極端に少ないし、あっても使い勝手が良くないのです。その最たるものは、前述のコンソールボックス内のカップホルダーですが、 それ以外にも、例えば、20型では、ドアポケットに今日聴くCDを数枚いれておくことができたけれど、30型ではここに置けないし、それではと助手席のアッパーグローブボックスに入れようとすると、 なんとCDが入るのにフタが閉まらない、やむを得ずと助手席のロアグローブボックスに車検証などと一緒に入れるという嘘のようなバカげた話。 さらに、後部ドアには収納のポケットは無いし、前部ドアにはあっても小さくてペットボトル位しか入らない大きさ。また、エクステリアはメッキなどの加飾は少ないし、インテリアはプラスティックむき出しで安っぽい。それに前述の通り、20型に比べ遮音対策も不十分なようです。 30型プリウスは旧20型より一回り大きく車格は上なのに、使用面での出来栄えのまずさを随所に感じます。完成度という点からは、旧20型に及ばないように思います。
10.完成度が低いがゆえに、30型プリウスは、いじり甲斐がある車
プリウス30型は、軽量化の為のプラスティックがそのまま車内にむき出しだったり、コストダウンによる手抜き?と思われるところも見られ、乗用車としての完成度がいまいちと感じられるところも多々あります。 それゆえに、逆に、いろいろ手を加えて、いじくる楽しみを味あわせてくれた車でもありました。 一層の安全性を求めて装備を追加したり、より快適に、より個性的にと、車内外の改造を施したり、安っぽいと感じた部分に装飾を施したり、便利グッズの装着をしたり、いろいろ手を加えました。 以下に、改造を施したり、装飾をしたりしたことについて書きます。 
(1)改善した(と自分では思っている)ところ
安全面の強化や快適性の向上を目指して、車内外に幾つかの改造を施しました。作業は一部自分で行ったものもありますが、安全に関わるような難しい作業はディーラーに依頼しました。 
 改造内容目的ブランド
1ヘッドランプ(ロービーム)をハロゲン(電球)からHIDに交換ヘッドライトの照度アップD-TEC(CATZ)
2LEDデイライト/フォグランプを装着対向車からの視認性向上/省エネ対策トヨタ純正品
3車両接近通報装置の装着歩行者への接近認知改善トヨタ純正品
4バックランプ(後退灯)を電球からLEDに交換省エネ対策Luxer1
5ポジショニングランプ(車幅灯)を電球からLEDに交換省エネ対策CATZ
6ライセンスランプ(登録番号灯)を電球からLEDに交換省エネ対策Luxer1
7ルームランプを電球からLEDに交換省エネ対策Luxer1
8ドアミラーをレインクリアリングブルーミラーに交換雨天時の後方視野改善トヨタ純正品
9ドアミラーにリバース時に下を向く機能を追加後退時の後方視野改善トヨタ純正品
10ドアミラーにドアロック連動のオートリトラクタブル機能を追加ミラーの倒し忘れ防止トヨタ純正品
11車体鋼性強化ダンパー(COXボディーダンパー)の装着乗り心地の改善D-TEC(COX)
12ドライブレコーダーの装着事故対策トヨタ純正品
13方向指示器の電球をファインクロームバルブに交換消灯時の電球のステルス化CATZ
14ルーフアンテナを高さの低いドルフィンアンテナに交換立体駐車場進入の容易性改善BeatSonic
15JBL製に交換等フロントスピーカーのチューンアップカーオーディオの音質改善D-TEC(AXIS)
16ルームミラーをR1400のワイドミラーに交換後方視野拡大ジェイルート
17リアウインドーに広角のワイドアングルレンズを装着後方被写界深度改善HebertRichter
18盗難防止ボルト(GDトリプルロック)を装着ナンバープレート盗難防止GANADOR
19ナビモニターにプロテクトシートを装着ナビ液晶の保護LX-Mode
20カーナビの日除けにナビシェイドを装着日があたるとナビが見にくいのでYAC
21ドアプロテクターロードノイズ低減マットの装着車内をより静かにVAB・エーモン
22クラクションをプレミアムホーンに変更音質改善トヨタ純正品
23側面にメッキサイドモールを装着ドアの衝撃緩和トヨタ純正品

(2)装飾やグッズの装着を行ったところ
30系プリウスは、エクステリアもインテリアも、コストダウンを図っていると感じた箇所が随所に見られました。 車検に抵触しない範囲内で、安っぽいと感じた部分に、メッキ調のガーニッシュ、ブラックレザーのパーツ等で装飾を施し、使い勝手の向上のため、便利グッズの装着を行いました。作業は全て自分で行いました。
 内外装飾内容ブランド
1(車外)ドアミラーのアームをミラーと同色のドアミラーアームカバーで加飾Modellista
2(車外)窓の底辺をメッキ調のウィンドーモールで加飾SecondStage
3(車外)トランクリッドをメッキ調のガーニッシュで加飾SilkBlaze
4(車外)フロントグリルをメッキ調のガーニッシュで加飾88HOUSE
5(車外)ディレクションランプをメッキ調のリムで加飾88HOUSE
6(車外)フォグランプをカーボンカバーで加飾AXIS
7(車外)ドアノブをメッキ調のカバーで加飾YahooOutlet
8(車外)ピラーをピアノブラックのアクリルで加飾SecondStage
9(車外)テールランプをメッキ調のリムで加飾JDM
10(車外)ドアミラーのウィンカーをメッキ調のリムで加飾JDM
11(車内)アシストグリップをブラックレザーで加飾CX-Superior
12(車内)グローブボックスをブラックレザーで加飾CX-Superior
13(車内)センターパネルをピアノブラックのアクリルで加飾SecondStage
14(車内)オーバーヘッドコンソールをピアノブラックのアクリルで加飾SecondStage
15(車内)ステアリングエンブレムをヒートブルーに加飾ZEROWIN
16(車内)ドアPWスイッチパネルを茶木目のアクリルで加飾SecondStage
17(車内)ドアトリムを黒シボと茶木目のアクリルで加飾GARSON
18(車内)電波時計の装着(標準装備の時計が狂うので)星光産業
19(車内)レーダー探知機の装着(交通取締り場所の早期検地)Assura
20(車内)プラズマクラスターイオン発生機の装着シャープ
21(車内)プリウストレイ(ドリンクホルダー&トレイ)の装着CARMATE
22(車内)コンソールボックスをブラックレザーで加飾CX-Superior
23(車内)シフトノブを交換 

LEDデイタイムランニングランプ(青色)
夜間はフォグランプ(白色)に変身
メッキ調のガーニッシュで縁取り
(トランクリッド・テールランプリム)
ブラックレザーや茶木目アクリルで加飾
(ドアトリム・アシストグリップ・サイドダクト)

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