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Windows Vistaのインストール  (2007.2.1)

WindowsVistaのDVD-ROMが届きました。Vistaとは「眺望」「展望」の意味で、XP「eXPerience(経験)」を超えた「素晴らしい未来」への想いを込めて名付けたとのこと。 なお、マイクロソフトの内部バージョンは、Windows2000のNT5.0、WindowsXPのNT5.1に対し、WindowsVistaはNT6.0で、今回は大幅なバージョンアップであることが伺えます。 その目玉は信頼性の向上とセキュリティ強化とのことで、インターネット犯罪が多く発生している中での強靱なプラットホームへの期待に、的をえた改善だと思います。
WindowsVistaはRC1(Release Candidate) Customer Preview Programが昨年10月に出た時から自宅のPCにインストールして使っていましたが、ワープロ・表計算や映像の再生などの一般的なアプリケーションを使う限りWindowsXPと大きな差がなく、また、XPよりも動きが重く、あまり魅力を感じませんでした。このため製品版が出ても積極的に買おうという意欲は沸かず、RC1を使用期限(6月30日)まで使い続けようと思っていました。 でも、「WindowsXPに比べセキュリティ面を大幅に強化しスパイウェア対策が万全」というマイクロソフトのセールストークの誘惑に負けて?、結局、購入してしまったという次第です。常時インターネットに接続しているWebサーバなどを経由して侵入する外部からの脅威に対するセキュリティ強化は、家庭内ネットワークでも重要なことと思っているからです。
Windows Vistaには、機能の少ない方から、@Home Basic、 AHome Premium、 BBusiness、 CUltimate の4種類がありますが、購入したのは、最上位のUltimateです。OS組み込みで販売されているPCには、AHome Premiumが入っているのが一般的なようです。Vistaの目玉のWindows Aeroなどの機能はHome Premiumに含まれていますので、一般の家庭用にはAHome Premiumで十分だと思います。ただ、私の場合、WindowsVistaを入れたPCをサーバとして使い、制御は他の部屋のPCから自宅LAN経由で行うこともありますから、リモートデスクトップ機能が必須になります。そうなると選択肢はBBusiness あるいはCUltimate となります。BBusinessですとWindows Media Centerなどデエンターテイメントの機能がAHome Premiumよりも劣ってしまいます。そんなわけで、高価ですがCUltimateを購入しました。マイクロソフトの品揃えのうまさに誘導された感じですが、仕方がありません。
インストールしたPCは、CPUがAMD Athlon64 3000+ 1.8GHz 、メモリDDR SDRAM 1GB、HDD 200GB(SerialATA/150) で我が家では最速のもの。最近のデュアルコアの超高速PCには及びませんが、WindowsXPのもとでは映像ソフトの再生にはストレスを感じることなく、快調に動きました。もちろんWindowsVistaが要求するPCのスペックを満たしています。このPCのCPUは64ビットなので、以前64ビット版のWindowsVistaのRC1を入れたのですが、 その時、ドライバが64ビットに対応しておらず、多くの機器が使えなかったという不具合が出たので、今回は32ビット版にしました。また、RC1は使いものにならないくらい重く感じたアプリケーションもあり、今回の製品版Vistaがどれほど改善されたか楽しみでした。
 
インストール対象のHDDの第1パーティションにはWindowsXPが入っているので、第2パーティションにインストールしました。Windows VistaはWindowsXPの環境をアップグレードすることも可能ですが、WindowsXPの環境はこのまま残したかったからです。 インストールは、約50分で問題なく終了しました。以前、RC1をインストールしたときは約1時間20分かかったので今回の製品版は30分ほど早くなっています。でもWindowsXPの40分よりは10分ほど余計にかかりました。ただ、インストール実行のスケールは表示されますが、WindowsXPのように終了予想時間が表示されないのは不親切です。


インストールが終わってリブートしWindowsVistaの起動。Bata2やRC1でも感じましたが、WindowsVistaの起動からデスクトップの表示までに時間はWindowsXPより長く掛かかります。WindowsXPは、とりあえずデスクトップが表示されて、その後でアイコンやら画面更新などが行われるのですが、WindowsVistaはすべて処理が終わった後にデスクトップが表示されます。デスクトップが表示されたらすぐ使えるようにとの配慮でしょうが、好みが分かれそうです。 デスクトップの標準の壁紙は、Bata2やRC1の「湖の風景」から、「オーロラ」をイメージすデザインに変更されました。こちらの方がスッキリして良いと思います。
Windows Vista実装のWebブラウザはIE7.0。WindowsXPの時、マイクロソフトのサイトからダウンロードして組み込んで使ったものと表面上は変わりありません。個人的にはIE7.0より、従来のIE6.0の方が使いやすく、WindowsXPやWindows2000のPCでは、いまでもIE6.0を使っています。でもWindowsVistaはIE6.0が乗らないので、IE7.0を使うしかありません。
Windows Defenderはスパイウェアの検出・駆除のソフト。Vistaの売りの一つですが、市販のスパイウェア対策ソフトと同様の機能のようです。これがどの程度効き目があるかは使い込まないと分かりませんが、今後新たなスパイウェアにスピーディーに対応してくれることを期待します。
DVDの作成や映像の再生などのマルチメディアの機能は、WindowsXP Media Center Edition(XP Professionalの映像系強化版)と大差ありません。ただ、幾分軽くなったような気がしました。
Aero Glassと銘打つた透け透けのデスクトップは、上のウィンドーを動かすことなく下のウィンドーを見渡せるのは良いと思いますが、全体に「重たい」感じはぬぐえません。
アンチウィルスソフトAvast! antivirusもいち早くWindowsVistaに対応していますし、 Ms officeや一太郎など、周辺機器に依存しないビジネスアプリケーションは問題なく動きます。Canonのプリンタやデジカメのドライバも問題ありませんでした。 また、WindowsVista RC1のときにはインストールがエラーになったIO-DATAのHDDレコーダーRec-Onのドライバも正常にインストールできました。
以上、WindowsVistaは、ワープロや表計算のようなデスク作業はもちろん、DVDやHDDの映像の鑑賞や録画にも支障ないようなので、このPCではWindowsVistaをメインに使って、Vistaの新機能を楽しもうと思います。
一方、Windows2000やWindowsXPの軽快さも捨てがたく、普通にデスク作業で使う上では十分な機能なので、WindowsVistaに切り替えるのは当面最速のこのPCだけにし、自宅の他のPCはこれより性能が劣ることもあり、このままWindows2000とXPを使い続けようと思っています。


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