1月31日(木) きゃ〜、1月が終ってしまったあ〜!
3月くらいに引っ越すことになりました。これから少しずつ、いろいろ片付けていかなくちゃなあ。まず、不要なものを捨てるところから。ただ生活してるだけなのに、どうしてこうモノってのは増えていくのか。本は別にしても>別じゃないっての(笑)。
風野ドクター(1月30日の日記)が、フルタ製菓の「20世紀漫画家コレクション3 松本零士の世界」の造形を褒めて下さっていてちょっとうれしい。実は、これを作ってる安藤さんは、ちょびっとだけお知り合いなのです。つっても一度お会いしただけだけど(笑)。昨日はミーメと鳥さん、エメラルダス(ダブリ)が出ました。あう〜、ハーロック〜。
のむのむさん(1月30日の日記)のご指摘も間違ってないと思いますよ>芝田勝茂。『星の砦』は確かにちょっと思想的っていうか、お説教っぽい匂いがします。メッセージが率直すぎ?んでも私はあのいきなり××になったところに腰が抜けるほど驚いたりして、けっこう楽しめましたよ。『星の砦』でGoogleで検索したら、いろいろ感想が出てきたので、今あちこち読んでるところ。こことか。深い。あとはお知りあいのサイトがいろいろと出てきた。おっ、kashibaさん(99年11月25日)も買ってらっしゃる。ところでヒラマドさんはどうしてらっしゃるのでせう。ん〜、ネタバレ警告つきで乱読書くかなあ。ちょっと考え中。あ、のむのむさんは『きみに会いたい』(あかね書房)をぜひ読んでみて〜。ロマンティスト直撃、だと思いますよ(笑)。『サラシナ』(あかね書房)もすごくいい。
1月30日(水) レジでお客様からお預かりした硬貨の冷たさで、外の寒さがわかります。今日はとても冷えてました。
結局、ひとは誰かを自分のものにするなんてこと、できないんだね。たとえば恋人の気持ち全部が欲しいと思っても、それは手に入れるとかそういうものではないわけで。また、自分の子供だって、決して親の所有物ではないわけで。誰も私のものじゃないし、私も誰のものでもない。なんていうか、ひとが相手の気持ちを無理やり動かすことはできないのね。できるのは、ただこちらから相手に与えること、それだけなんだ。ああ、うまく言えないな。
ニムさんほかお待ちかねの『琥珀の望遠鏡』(P・プルマン、新潮社)が入荷。「ライラの冒険シリーズ」3巻目。先日、海外で賞も取りましたよね。あと、装丁が面白い本。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(橋本治、新潮社)。これ、新潮文庫の三島由紀夫の装丁をパクったものなんですよ。うまいなあ。まあ書店で実物をご覧下さい。あと、和田誠が文章とイラストで、いろんな本を紹介してる『物語の旅』(フレーベル館)というエッセイもなかなか。『殺人鬼の放課後』(恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一/角川スニーカー文庫)買ってきましたよーん。
それにしても、最近視力の低下が著しい。マジでちょっとやばいかも。最近ブームが復活してる、懐かしの3Dのマジック・アイ本は、本当に目がよくなるのかね?ちなみに私はちゃんと見えますよ>3D。
『ふるさとは、夏』(芝田勝茂、パロル舎)昨夜読了。夏休みに、都会の少年が、両親の都合で田舎の伯父の家に預けられる。そこでの朴訥なひとびととの触れ合いから、やがて彼はその土地の神様たちと出会い…。読後感のよい、ハッピーなお話でした。ほのかにラブストーリーだったりするところもまたよし。☆4つかな。
なるほど、芝田勝茂はファンタジー作家なんだね>いまさら何を言う(笑)。で、そのファンタジーと現実との境界の書き方がすごく独特なのよ。なんていうか、境界線があいまい、というかわざとぼやかしてるのかな。どこからが現実で、どこからが架空という輪郭がくっきりしてなくて、水彩画のようににじんでるところが、味わいがあっていいんだよね。結局、今月は芝田勝茂強化月間だったなあ。
1月29日(火) 昇ったばかりの満月は、ぽったりとよく熟れた果物のようです。
いろいろと忙しかったりもするけど、それなりに楽しい毎日です。物事を、少し離れた位置から見るといいんだな。自分のことでも、ひとごとのように。あまり至近距離だと、逆にものが見えにくくなってしまうから。
今夜は長くバイトしてくれた子の送別会でした。長年勤めてると、バイトの子の年表とか作りたいと思っちゃいます、マジで。「ああ、この頃はこの子たちに御世話になったんだなあ」とか。どの時期も、あれこれ思い出があって楽しかったよ。ご苦労様でした。ありがとね。
本日、ダイジマン待望の『幻の小松左京 モリ・ミノル漫画全集』(小学館)入荷。意外と小さい本だったのね。もっとどーんとした箱かと思ってました。昨日、出版記念パーティがあったんですね。のむのむさんの日記で知りました。
新潮文庫の新刊も入荷。『屍鬼』が大量に。『謎のギャラリー』2点(北村薫編)は、ハードカバー持ってるんだよね。でも文庫に買い換えたほうがいいのかなあ、保存スペース的には。あと、シーナさんがSFについて熱く語っているのを読んで、ついつい『本の雑誌血風録』を買ってしまう。へー、「奇想天外」に応募してたんだ。しかし自信満々だったのに予選通過すらしてないのを見て、「うそだ!これはうその号だ!」と思うくだりはおかしかったね(笑)。でもこれが後に日本SF大賞受賞(『アド・バード』)ですからねえ。世の中はわからないものです。解説はWEB本の雑誌の恋愛談話室室長、吉田伸子さん。あ、そのヨシダさんの『恋愛のススメ』が3月頃に本の雑誌社から出るそうです!わーい!
『出版界はどうなるのか』(日本エディタースクール出版部)という新刊も。データ多し。
リンドグレーンさん、死去。94歳。『長くつ下のピッピ』の、床いっぱいに生地を広げて、しょうがクッキーを作るシーンが忘れられません。そういえばこの映画の試写会、見にいったことがあるのよ、その昔。訃報を聞くまで、すっかり忘れてたけど。楽しい物語をいっぱいありがとうございました。
ついにコンビニで「20世紀漫画家コレクション3 松本零士の世界」を見つける。トチローと、アルカディア号と、エメラルダス(わーい)が出た。ハーロックとメーテルが欲しいよう。
『ふるさとは、夏』(芝田勝茂、パロル舎)昨夜、あとちょっとのところで睡魔に負ける。今夜読めるかなあ。眠い…。田舎の土地に昔から住んでる神様がいっぱい出てきて、楽しいです。みんなユーモラスなのよ。
1月28日(月) 今日発売のジャンプの「ヒカルの碁」を読む。…ただただ号泣。佐為編完結。次回からは、キャラ別読み切りだそう。きゃー、アキラくんが!きゃー、佐為が!た、楽しみ!本編は春から再スタートだとか。
テレビの「名探偵コナン」のエンディングが、今日からGARNET CROWになった。ちょっとうれしい。しかしコロコロ歌が変わる番組だなあ。今のオープニングの倉木麻衣 「Winter Bells」はめちゃ売れてるみたいですね。
『星の砦』(芝田勝茂、理論社)読了。ああっ、これもいろいろ書きたいけど書けない〜〜。児童文学がいきなり○○になるんだもん。って、ああこれも言わないほうがいいんだけど〜。面白かったですよ、ぐいぐいイッキ読み。物語の飛躍の仕方が、先日読んだ『きみに会いたい』(芝田勝茂、あかね書房)とちょっと似てる気がする。この2作は、SFな方々ならとても楽しめると思うな。『ふるさとは、夏』(芝田勝茂、パロル舎)を読み始めたけど、今日は睡魔の誘惑が強くて…。今、半分くらい読了。今日中に読めるかな。今のところは、健全な児童文学といった趣。だが、これからどう転がるかが問題なのだ(笑)。本当に、この著者は油断ならない。こうくるだろう、と思ってると、とんでもないところに飛ばされてしまうのだ。ひょえ〜、そんなのあり?って感じ。
1月27日(日) 昨夜は、雪にはなりませんでした。でも今夜は北風がとても強くて、家がガタガタ音を立てるほど。こんな夜は、お風呂にゆっくりつかりましょう。
浅い眠りのときに見る夢は、自分が無意識に心の奥底に隠しておいたものを全部さらけ出してしまう。「ああ、本当はこんなこと考えてたんだ、私」と目覚めてから愕然とすることがある。そんな朝はほろ苦く、ほんの少し切ない。夢は目覚めてしまえば消えてしまうくせに、気持ちだけ残していく。
どんどん本を買ってるわりには、ちっとも読書が進んでおりません。『指輪物語』の文庫や、『ゆっくりさよならをとなえる』(川上弘美、新潮社)や、『ゲーム・プレイヤー』(イアン・バンクス、角川文庫)や『悪いうさぎ』(若竹七海、文芸春秋)などなど買ってるんだけど。あうう。あ、芝田勝茂『ふるさとは、夏』(パロル舎)も無事入手。へー、これ、サンケイ児童出版文化賞受賞作品なんだ。
「かつくら」パラパラ見ましたが、恩田陸インタビューが出てましたね。『黒と茶の幻想』は、彼女の集大成だとか。は、早く読まなきゃ〜。年末には読み終わるつもりだったんだがのお(遠い目)。でも、ちょっとハードワークなご様子が心配。無理なさらないでね、恩田さん。あれも書きたいこれも書きたい、と執筆意欲はあふれんばかりのご様子ですが。
1月26日(土) 空気が冷え込んでいます。雨は夜更け過ぎに雪へと変わる、でしょうか。
本日の注目新刊。『幻想小説大全』(北宋社、46判、4200円)。アンソロジーのようです。目次を見ると、あれ、小松左京「くだんのはは」が載ってるよ。と思ったら、香山滋「ネンゴ・ネンゴ」はあるわ、ブラッドベリ「巻貝」はあるわ、ホジスン、ウェルズ、筒井康隆、M・R・ジェイムズまで!なかなかのラインナップでしょ、ダイジマン?値段がちょっと高いけどね。
新刊速報、更新。
1月25日(金) つ、つかれた〜〜。会社に8時間半もいたなんて信じられない。あっという間だった。もうすぐ棚卸なので、何かと忙しいのですよ。
直木賞の帯つき本が大量入荷。『あかね空』(山本一力、文芸春秋)がよく売れてます。ずっと品切れだったからね。
そういえば、昨日の朝かな?芥川賞をとった長嶋有さんがテレビに出てて、「すごくいい人みたいだった!」と同僚が絶賛してました。なんでもお金がなくて、奥さんにエンゲージリングならぬエンゲージチャリンコをあげたとか。なんか、いいなあ。
『宇宙へのパスポート』(笹本祐一、朝日ソノラマ)が入荷してましたよ。
昨夜、『九龍に昇る日は』(高野裕美子、集英社より3月発売予定)のゲラを読了。ミステリ系エンタテイメント、かな。なかなかよかったですよ。ぐいぐいラストまでイッキ読みでした。技術的には申し分ないと思う。あとは、どれだけ自分の色を出せるか、でしょうか。
本に秘められた魔力、それはひとの心を揺さぶり動かす「力」。それは誰が読んでも等しく感じられるわけではなく、同じ本を読んでも、それが強く心に響くひともいれば、そうでないひともいる。なんとも不思議なものですね。
1月24日(木) 冬の夜空。シリウスが、小さなダイヤモンドのように輝いています。
月末なので、またまた新刊プチラッシュ。『五人姉妹』(菅浩江、早川書房)が昨日入荷した模様。今日は東京創元の文庫新刊がいろいろ。『グローリアーナ』(マイケル・ムアコック)、『銀河パトロール隊 レンズマン・シリーズ1』(E・E・スミス)を買ってしまいました。『グローリアーナ』の表紙イラスト、素敵ですね。小林智美画。『銀河パトロール隊』の表紙は、一瞬『ハイペリオン』かと思いました(笑)。ダイジマンが「野田大元帥の解説がすごくいいよ!」って絶賛してました。
『うたう槙原敬之』(ソニーマガジンズ)入荷。本人が書いてるんじゃなくて、インタビューなんだね。湯川さん、情報ありがとう!
注文してた『星の砦』(芝田勝茂、理論社)が入荷。おお、この表紙はなんとなく記憶があるぞ!プラネタリウムのイラスト。93年の初版がまだ生きてるんだねえ。
新刊速報、ちょびっと更新。2月の角川文庫、入れ忘れてました〜。
1月23日(水) ちょ〜っと睡眠不足。マジで寝ないと死にます。
そういえば、おととい発売の少年ジャンプ「ヒカルの碁」は泣けたよ〜。
『サトラレ』2巻(佐藤マコト、講談社イブニングKC)と『なるたる』8巻(鬼頭莫宏、講談社アフタヌーンKC)購入。これから読みます。
新刊速報、更新。
1月22日(火) このまま時間が止まってしまえばいいのに、なんて思ったり。でも時間は止まらない。今この最高に幸せな瞬間に、映画のようにエンドロールが流れて、ハッピーエンドで幕を下ろしてしまえたら、と思っても。自分の物語のジ・エンドは、自分の心臓が止まる時。それまでは続けていかなきゃならないのだ。
時間という川の流れの中で、ひとは集まり、そして離れていく。でも確かに、その中で、もうこのまま死んでしまっても、という最高の一瞬一瞬があったのだよ。その小さな幸福のビーズをつないで、ひとは生きていくのだろうか。
渡辺啓助氏が亡くなられました。101歳の大往生。心よりお悔やみ申し上げます。
昨夜は、集英社のAさんからいただいたゲラを半分ほど読了。3月5日発売予定の『九龍に昇る日は』。デビュー作の『サイレント・ナイト』(光文社)で第3回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞なさった、高野裕美子さんの書き下ろしだそうです。なかなか面白いですよ。非常に力量のある方ですね。
1月21日(月) いつも、ふと気がつくと頭の中で音楽が鳴っている。それは全くの無意識に、自分の心がアトランダムに記憶の中からひっぱりだしてくる曲だ。たとえば懐かしのアニメ主題歌だったり、学生時代大好きだった曲だったり、最近よく耳にするCMの曲だったり。まるで自分専用の有線が、頭の中で常時かかっているような感覚なのだ。気分のいい時だと、我知らずその歌が口からこぼれている。たとえば皿洗いの時や、車の運転中。「ママはどうして、うんてんしてるとき、いつもうたってるの?」と娘に言われて初めて気がついた。さっき、お風呂を洗いながら歌っていたのは、「記念樹」by白鳥座。>古すぎ(わかる方、います?)
この、常時マイ有線がかかってる感覚ってのは、私だけなのだろうか?それとも、誰でもそうなのかな?
『サラシナ』(芝田勝茂、あかね書房)、昨夜読了。そうね、☆☆☆☆かな。きゅんっとくる切なさ。ちょっと泣きそうになった。注文してる『星の砦』と『ふるさとは、夏』、はやく来ないかな。
1月20日(日) 『サラシナ』(芝田勝茂、あかね書房)、あとちょっとで読み終わります。なかなかいいですよ。昨日のπRさんとの雑談で、「芝田勝茂の本は、詳細情報なしの、まっさらな状態で読むべし!」という共同結論に達したので、これからの読者のためにこれ以上は説明しないでおきます(笑)。点数だけでいうと、『夜の子どもたち』☆☆☆1/2、『きみに会いたい』☆☆☆☆1/2(超オススメ)。『サラシナ』はまだ保留。
1月19日(土) 仕事の後、はるばる遠征して下さったπRさんと会う。あれこれお話して、楽しゅうございました。長い時間つきあってくれて、どうもありがとう。本もありがとね。いやあ、彼もすごいお方ですよ。いろいろと。まめだし。途中でダイジマンも合流。彼が加わると、なぜか話が古本ネタに(笑)。
もう、宿命だな。やっぱり、いっぱい読まないとダメだ。頑張ろう。
『サラシナ』(芝田勝茂、あかね書房)買ってきました。
1月18日(金) 今日は、なにがなんでもこれを書かなくては。『恋愛的瞬間』1,2巻(吉野朔実、小学館文庫)が出ました!えらいぞ小学館!あとは集英社が『少年は荒野をめざす』を文庫化してくれれば完璧なのだが。ひとつよろしくです〜。
童話作家のいぬいとみこさんが亡くなられました。代表作は『ながいながいペンギンの話』、『北極のムーシカミーシカ』など。私は『木かげの家の小人たち』(福音館書店)シリーズが印象に残っています。心よりお悔やみ申し上げます。
ひとと話すのがとても好きです。皆、私の知らないことをいっぱい知ってて、いろいろ教えてくれるから。6歳の子供でさえ、私の知らない歌を教えてくれる。初めて知ることは皆、どんな小さなことでも、とても興味深く、新鮮で、楽しい。本当に何もかも、人から教えてもらうことばかり。世界はまだまだ遥かに広く、私はとても小さい。
新刊速報、更新。恩田陸、梨木香歩情報あり!!
1月17日(木) 昨日とうってかわって寒い1日。
本日発売のサライに、星一(星新一のお父さん)特集が載ってます。今回はなんとショルダーバックのおまけつき。ダイジマンは「これも未開封でないと、完本じゃないんだよ」とつぶやいておりました(笑)。
本日の新刊。『魔羅節』(岩井志麻子、新潮社)。これは『ぼっけえ、きょうてえ』路線の短篇集ですね。なかなかよさそう。『魔神全書ーマジンガーバイブル』(双葉社)はどうなんでしょう?>お詳しい方々。けっこう分厚いですが。
ついに『サムライ・レンズマン』(古橋秀之、徳間デュアル文庫)を買ってしまったよ〜ん。中もぱらぱら見たけど、おっ、なんか楽しそう。でも元ネタを知らないと話にならないので、小隅黎の新訳で1月24日頃に出る『銀河パトロール隊』(E・E・スミス、創元SF文庫)を待つことに致しましょう。
おお、やせる香水!いいなあ、それ。香水ってあまり好きじゃないけど、確かにお風呂(で読書)に入れるならいいかも。>森山さんの1月16日の日記。1ヶ月で1キロって、すごい効果じゃん。新聞にも載ってましたね。ところで私はすっかりお風呂で読書にハマっております。昨夜も『地球儀のスライス』(森博嗣、講談社ノベルス)を持ち込み。が、なかなか汗が出ない。っていうか寒い。どうもお湯がぬるすぎた模様(笑)。少しさし湯をしたら、汗がしたたってきた。そういや未読王さんは、なんと「シャンプーしながらシャワーを浴びつつ本を読む」ことができるらしい(!)。すごすぎ。
お風呂で汗をかいた後、水を飲むと本当に爽快。最近は、大好きなチョコレートなどのお菓子もそんなに欲しくなくなってきた。代わりに、イチゴやキーウィなど、果物をおやつにしています。食事メニューも、自然と野菜たっぷりめに。なんかね、体が軽くなって、さりさりしてきた感じがする。必要以上にカロリーをとってると、体が重く、もったりした感じになるんだよね。マジで1キロやせた。わーお!
昨夜、『きみに会いたい』(芝田勝茂、あかね書房)イッキに読了。すごくよかった〜。『夜の子どもたち』より好き。ひょっとすると、これはものすごい傑作だよ。ちょっと乙一の「きみにしか聞こえない」を連想しました。でもまさか、ああくるとは!まだ気持ちがうまく纏まらないけど、この物語に書いてあることみんな、よくわかるよ。うん、うん、ってうなずきながら読んでた。…ニムさんありがとう。今度、『サラシナ』買ってみます。
新刊速報、ちょびっとだけ更新。
1月16日(水) 柔らかな霧雨で、冷気がゆるむ。コートがいらないくらいの暖かさ。空気に、ちょっとだけ春の匂いがします。
昨夜、『そして二人だけになった』(森博嗣、講談社ノベルス)読了。えっ、これは……!!!???実はずうっと以前に「これを読んでみて感想を聞かせてください」というメールを下さった方がいらしたのです。その気持ちがやっとわかりました。こりゃあ、既読者を片っぱしから捕まえて、感想を聞いてみたくなるような本ですなあ。とにかくなんといったらいいのか…唖然呆然びっくり仰天。でも実に森博嗣らしい、と言えるかもな。動機とか。本当に、彼の思考回路は常人を超越してるよ。ネタバレになっちゃうから何も書けないのが実に残念。でもすごく面白かったですよお。「そりゃないぜ」という方と、賛否両論かな。私はもちろん賛成派。
ニムさんから、『きみに会いたい』(芝田勝茂、あかね書房)を戴いてしまった。ありがとうございます!さっそく読みます!
『ぶたぶた2』(安武わたる画、宙出版エメラルドコミックス)が昨日発売されたのを書くの、忘れてました。
NHKで夜6時からやってる「天才てれびくん」を見ていたら、「クレマチス」という曲が流れた。すぐにわかったよ、遊佐未森の曲だって。このひとの曲は、誰が歌っててもすぐわかる。はっきりと空気が違うもの。メロディから、風や空や森や陽の光がこぼれてくるよ。ていうかCD買ってるじゃん、私(「honoka」)。ちゃんと聴けって(笑)。
直木賞発表。『肩ごしの恋人』(唯川恵、マガジンハウス)と『あかね空』(山本一力、文芸春秋)。おめでとうございます!
1月15日(火) 本の雑誌2月号&おととい日曜の朝日新聞書評とダブルで北上次郎氏(目黒さん)に絶賛された、『ジョッキー』(松樹剛史、集英社)が、あっという間に10冊完売。さすが。本の雑誌の記事なんて、「日本初の本格競馬小説の誕生」という、最上級のほめっぷりだもんなあ。私まで思わず読みたくなるような書きっぷり。っていうか、いつも思うんだけど、目黒さんの褒め方ってどれもホントに説得力があるんだよねえ。ついつい、手に取ってしまうのだよ。読むと読まないにかかわらず、その本を気にとめさせるだけのパワーがあるよ。
おっ、WEB本の雑誌に「ほんや横丁」が開店だ!見にいかなくちゃ。
星間宇宙船に、『本棚探偵の冒険』(喜国雅彦、双葉社)の検印にパラフィンがついてた&ついてないの報告が続々と。私はついてない方が大多数だと思ってましたが、そうでもない感じですね。皆様はいかがでしたか?
あと、「お風呂で読書同盟」の報告も>勝手に同盟にするなよ(笑)。よしださん(1月14日の日記)もそうだったんですね。昨夜もトライしたんですが、今回はちゃんと入る前に水を一杯飲んでみたんですよ。そしたら!汗が出る出る〜!額から、つつ〜っと。しかもメガネが曇る!>当たり前だって(笑)。やっぱコンタクトで入らないとダメだな。未読王さんの一家言を読みにいかねば。とにかくもう流れ出る汗に耐えられなくなって、30分くらいで出ちゃいました。は〜、気持ちよかった〜。ちなみに昨夜のお風呂の友は、読みかけの『そして二人だけになった』(森博嗣、講談社ノベルス)。森博嗣はやっぱり森博嗣だねえ。よいなあ。今、ちょうど半分ってとこ。
1月14日(月) 祝日。成人の日。娘は「きょうは、はたちのひとが、きものきるんだよね!」と申しておりました。母は仕事。店はまあまあの混み具合。棚整理をしていたら「安田ママさん」と声をかけられる。あらっ、お給仕犬さん!お久しぶりです〜!
そうなんですよ広島さん(星間宇宙船参照)!私も昨夜、本の雑誌2月号読んでて、思わず湯船からがばっと立ち上がりそうになりましたよ!(笑)あの『本棚探偵の冒険』(喜国雅彦、双葉社)の検印に、小さな四角いパラフィンが貼ってある本が一部あるそうなんですよ。印刷会社の方が気を利かせてくださったそうで、ついてた方は「当たり!」だとか。えっ、うちのはどうだったっけか?お風呂上がってすぐにチェック。…がーん!ついてない〜!(涙)ということは、こだわる方は、パラフィンつき初版を探さないといけないわけですね。さあ、大変だぞ〜(笑)。広島さんは当たりだったのですね。いいなあ。
えっと、いつも憎まれ口ばっかり書いてるのもあれなので、今日は結婚のメリットについて(笑)。ああは書いていますが、私は実家にいた時より、今のほうがずうっといいです。数百倍、いいです(笑)。実家はやっぱり、両親の作った「家」なんですよね。私はそこの子供でしかなくて、あらゆる決定権は父母にある。でも、今はまがりなりにも自分の「家」。気持ち的にすごく楽です。自分を押さえつけてた、頭の上にあった天井がスコーンと抜けて、青空が見えて、外の風が自分の肌で感じられるような、そんな感覚。
ていうと一人暮らしでもいいように思えるが、私はひとりだとたぶん野垂れ死にするタイプ(笑)。例えば、ドラクエが発売された翌日に、出社できる自信がないとか(笑)。自由ではいたいけど、それを律する強さもない。ダメダメじゃん(笑)。
あと、他人と心をとことんまでさらけ出すというのもいい経験。逆に自分というものが見えてくる。異性はやっぱり異星人だね(笑)。
結局、自分のやりたいようにやりたい、ってだけなのかもしれないなあ、私。でも、自分を幸せにできるのは自分しかいないんだよ。他の誰でもないんだよ。道はあたしが切り開くのだ。王子様なんていらない。そうじゃなくて、自分が自分の王子様なんだよ。
関係ないけど、吾郎ちゃん、お帰り。
1月13日(日) ワタクシ、ついに本日、はるか昔から憧れつつもその勇気がなく羨望の眼差しを投げるのみだった、禁断の道に足を踏み入れてしまいました!それは…「お風呂で読書」です!>大げさだよ
新年の誓いに「体をいたわる」とか言いながら何もやってないし、そういえばちょっと前に出た細川ふみえのお風呂でダイエット本(『フーミン・ダイエット』、マキノ出版)にも惹かれたし(笑)、じゃ思い切って!と、娘を寝かしつけてから、10時過ぎについに決行。しかし、本選びが難しい。さすがに初心者だから、ぬらしたくない本は避けねばならぬ。考えた末、読みかけだった「本の雑誌」2月号を持ち込むことに。(ごめんねすぎえさん!でも、これならぬらしてもすぐに新しいのが買えると思ったんです〜)
カバーもせずにそのまま持ち込む。ふむ、湯船の出入りにさえ気をつけていれば、本をぬらすことはなさそう。湯気のせいでふやけもしない。何より、き、気持ちいい〜〜〜!(笑)なるほど、こりゃいっぺん味をしめたらやめられなくなりそう。我が家は現在「エモリカのお、ふ〜、ろ♪」なのだが、その入浴剤の香りと、本の楽しさと、ちょうどいい加減のお湯の温度と、じんわり出てくる汗と、とにかく一石五鳥くらいの効果はありそう。
ただし、ひとつだけ難点が。うちの浴室の照明は、読書にはちょっとツライということが判明。いわゆる、あのオレンジっぽい電球なんですけど、普通にお風呂に入るだけなら問題ないのだが、さすがに活字を追うのには向いてませんな。っていうか、普通の浴室ってそうだよね(笑)。これはなんとかしないと、視力がますます低下してしまうなあ。今でさえ0.03くらいなのに(もう0.01くらいかも)。「お風呂で読書」派の皆様、照明はどうなさってますか?ご意見求む!他にも「お風呂で読書」のコツや、うまい方法などありましたらぜひ教えて下さいませ。
普通なら20分くらいであがるところを、今日はたっぷり1時間お風呂に入ってました。風呂上りのアセロラドリンクがうまいっ!そういえば、半身浴って、入る前に水を一杯飲むと発汗作用が上がるって書いてあったな。今度は気をつけよう。ま、そんなにしょっちゅうは出来ないだろうけど。ささやかな贅沢、かな。
昨日、通販のフェリシモから今月の荷物が届く。めでたく復刊された絵本『いちねんのうた』(エルサ・ベスコフ、フェリシモ出版)、素晴らしい!この絵の豊かさ、温かさ、柔らかさ、何より子供のかわいらしさ!添えられた詩のような文章も、深い味わいがあっていい。この時代は、時間がゆっくり流れていたんだなあと感じる。動いてないようにみえて、ふと気がつくと形が変わっている、空の雲のように。人々は四季の移り変わりを肌で感じ、何よりそれを愛で、楽しんでいたのだろう。夏には夏の、冬には冬の楽しみ。この絵本は、私の宝物の一冊になりそうだ。
1月12日(土) 講談社ノベルスの新刊入荷。『捩れ屋敷の利鈍』(森博嗣)と『QED 式の密室』(高田崇史)。あれ、なんか森博嗣のほう、紙が黒い。と思ったら「袋綴じ」じゃん!びっくりしたなあ。
まあ昨日の日記は極論ですが(笑)、要するに私の願いは「既婚女性もプレッシャーなしに普通に働ける社会であってほしい」、それだけなんですけど。もっと具体的に言っちゃうと、小学生の子供がいても6時過ぎまで安心して働けるようにして欲しいです、ホントそれだけです。
1月8日の日記の続きというか補足。のむのむさんの1月7日の日記で教えていただいた『21世紀文学の創造1 現代世界への問い』(筒井康隆編、岩波書店)の、佐藤亜紀氏の「物語のゆくえ」を先日読みました。これ、すごいです!!『定本 物語消費論』(大塚英志、角川文庫)を読んだ方は必読かも。ぶっちゃけた話、彼への激烈な怒りなんですね。
なるほど、彼は評論家というよりはむしろマーケッターなのか。そう考えてみれば納得いきます。要するに、彼にとって本を作るのは企画商売なんですね。しかも「おぢさんはこんなに悪いことしてるんだよん」と自分で言ってる(笑)。「キミたち騙されてるよ、いいの?」って。ある意味正直というか。
佐藤亜紀氏は、「物語のゆくえ」というお題を受けながら、「正直な話、私は物語などには何の興味もない」と言い放つ。うおっ、すげえ。じゃあ、彼女が小説に求めるものはなんなのか。それは「動き」だという。で、その動きを生みだすのは、「語り」だという。これに関しては私には説明しきれないので、とにかく読んでみて下さいませ。
同じ本のラストには、筒井康隆氏の「現代世界と文学の行方」という章があります。彼も「語り」について言及しています。「文学ミーム」という言葉も。要するに、作家は今まで読んだたくさんの本の記憶を下敷きとして小説を書いている、と。話は極端に飛びますけど、「ヒカルの碁」で、佐為が「私はヒカル(が囲碁を極める)のために存在した。ヒカルもまた誰かのためにあるのだろう。そうやって高みへつながっていくのだ」みたいに独白するシーンがありまして、おお、これと同じだ!と思ったのです。連綿と過去から未来へ受け継がれてゆくのだ、と。囲碁も小説も。
だから小説は物語(ストーリー)やモチーフが他の作品と似ていようと、私はかまわないと思っています。それは同じ本ではないもの。著者が違えば、その行間から出てくる味わいは全然違う。素材はオリジナルじゃなくても、出来上がった作品はその作家にしか作れないオリジナル。この考えこそ、筒井氏が言う「同じ物語類型であっても、語りによってその無限の発展は常に可能である」ということだと思うんです。そして、この「語り」を無視した大塚氏の小説に関しての評論は、だから文芸評論ではないな、と。
先日の日記では、私がアニメと小説をいっしょくたにして書いてたのが悪かったのかな?私はアニメのリメイクについてはやや懐疑的です。まあ諸事情がおありとは思いますが。結局、どんどん新番組をつくらないとという商業主義がいかんのか。
そう考えると、書店員としてもいろいろ考えちゃいますが、それはまた今度。
1月11日(金) 『本棚探偵の冒険』(喜国雅彦、双葉社)がこないだの月曜日に朝日新聞の文化欄にでかでかと紹介されましたね。あのせいか、最近売行きがよくて、本日めでたく追加注文。「1月18日に2刷りができます」とのこと。「あの、初版とどこが違うんですかっ?」と思わず聞いてしまった私(笑)。やはり月報と検印がつかないそうです。刷り部数は初版の半分の2000部って言ってたから、確かに珍しいよね、ダイジマン?(笑)
『エリコ(上、下)』(谷甲州、ハヤカワ文庫SF)の帯ごらんになりました?あれ、上下巻並べないと、帯の言葉が意味をなさないんですよね。ちょっとびっくりしたなあ。どっちか1冊だけだと、わけわからん状態ですよ(笑)。
気になる新刊。『ルート225』(藤野千夜、理論社)。ヤングアダルト向け?帯の文句にちょっと惹かれるものを感じました。イラスト、さべあのま。そうだ、私の昨年のベスト1『トリツカレ男』(ビリケン出版)のいしいしんじさんが、3月に理論社から新刊を出すそうです。わーお!!
湯川さんの1月5日の日記にあった、新潮の「波」2002年1月号をゲット。梶尾真治の短篇、読みました。SFではないけど、くすりと笑えるほのぼの話ですね。
今日は本の雑誌社のすぎえさんが営業にご来店。あれこれ励ましていただく。誰かが自分を理解してくれる、ということが、これほど気持ちを軽くしてくれるなんて。どうもありがとう。本当は昨夜、ここに過激発言をいっぱい書いたんですが、アップせずにすみそうです(笑)。
私は「結婚する」ってのがどういうことか、全くわかってないアホたれだったということですね。「家庭を作る」ってのは自分の夢を捨てること(男女ともに。男性だって、家族のためにいろいろ我慢してるもんね)。自分のやりたいことはニの次で、家族のためを第一に考えること。女性は結婚した瞬間から、「家政婦(&保母)」という生涯の職業を義務づけられる。子供ができてからも女性が外で仕事を続けるなんてのは言語道断、極悪非道。女性の仕事に対する情熱は、単なる「わがまま」でしかない。ええ、よおくわかりました。
誤解のなきよう申し上げておきますが、私は別に誰も恨んだり責めたりしてません。周囲の言うことはごもっとも。正論。迷惑をかけまくり倒してる周囲の人間には本当に申し訳ないと思ってる。私が責めているのは、日本における「結婚」というシステムを甘く見ていた数年前の自分だけ。ホント、よくみんな我慢してるよなあ。エライなあ。やっぱり私はまだ子供なんだな。
しまった、抑えたつもりだったが、やっぱり過激発言になってしまったか?(笑)まあ要するに、仕事したい女性は結婚なぞするなってことですね。
1月10日(木) カウンタ40万に。いつもありがとうございます!獲得者は不明、かな?
本の雑誌2月号が届いたのでゲット。ふっふっふ、今回はなんといってもネット古本御三家の対談よ!読んでると思わずニヤけてしまう(笑)。くすくすっ。そのおひとり、kashiba@猟奇の鉄人の2001年ベスト13が発表になりましたね。つられて『銀座幽霊』、『とむらい機関車』(大阪圭吉、創元推理文庫)を買ってきちゃいましたよ。あらっ、これ、中に入ってる挿絵もシブイのね。
直木賞候補作、発表。決定は16日夜だそうです。
くうっ、ちょっと私的に追い詰められ状態っす。
1月9日(水) カウンタ40万ゲットの方、ご報告よろしく〜。ちなみに記念オフは50万までお待ちくださいませ(笑)。
昨夜、『夜の子どもたち』(芝田勝茂、パロル舎)読了。おお、そうきたかー。面白かったですよ。確かに、雰囲気がどことなく天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』と似ていたな。真っ黒な夜のイメージが。
ところで、今度発売の「サライ」は、星一特集だそうですよ。そう、星新一のお父さんね。SFファンは要チェック(?)。えと、第3木曜日だから、今度は17日でいいのかな?ちょっと未確認。
土田さんの書き込みで思い出しましたが(ありがとう!)、モリ・ミノル漫画全集(小学館)が出るのよね。1月30日発売、4800円。たぶんあまり刷ってないと思うので、ぜひとも早めに予約をオススメします。
ほぼ1ヶ月ぶりに乱読一挙4点更新。新刊速報もちょびっと更新しました。
1月8日(火) 大事な人を、傷つけてしまったかも。ごめんね。
昨夜から『夜の子どもたち』(芝田勝茂、パロル舎)読み始めました。今、半分まで。昨夜これを途中で閉じるのに、どれだけ渾身の力を要したことか!よく我慢した、自分!ああ、いったい、どう物語が転がるのか気になって気になって!
のむのむさんから、1月7日の日記でメールをいただきました。こちらこそ、ありがとうございます。そのレスを、ではこちらも公開メールということで(笑)。
ちょっとくどいですが最初から書きますと、のむのむさんの日記で知った小説トリッパー2001年夏季号(すごい表紙だね、これ)の特別対談「批評とおたくとポストモダン」(大塚英志×東浩紀)を正月に読んで、非常にカルチャーショックを受けまして。ええもう、いちいちどこでショックを受けたか書いてたら、全文書き写さなきゃいけないくらい(笑)。しかもこれ、3段組で29ページもあるんだよね(笑)。いやあ、すごいボリューム。とその濃厚さにただただ圧倒。
私が少し前からすごく疑問に思っていたのは、「どうして今、こんなにも昔のアニメのリメイクばかりが出てくるのか?」ってことだったんですね。サイボーグ009、コメットさん★、ひみつのアッコちゃん、ゲゲゲの鬼太郎、あと忘れたけどいろいろ。これは要するに、私たち世代にオリジナルなものを生み出す力がないってことなのか?こうやって焼きなおしばっかりしてていいんだろうか?って思ってたんですね(この疑問は、あのクレヨンしんちゃんの映画「オトナ帝国の逆襲」みたときダイレクトに問題提起されてて、がーんときましたね)。
そこへきて大塚氏と東氏が、ちょっと乱暴なまとめ方になっちゃいますけど、「現代は”データベース消費”の時代で、萌えの要素を組み合わせて小説やマンガやアニメやキャラを作ってるだけだ、消費者はそれをハンバーガーを買うように手っ取り早く消費し、感動してるだけだ。オリジナルなんてものは存在しない、みんなまねっこだ」みたいに書いてるので、さらにがーんときてしまって。だったら、その小説やマンガをむさぼるように読んでる自分っていったいナニ?って。自分の本棚を眺めて、しばし呆然としましたよ。
で、『定本 物語消費論』(大塚英志、角川文庫)と『動物化するポストモダン』(東浩紀、講談社現代新書)を立て続けに読み(これもとても面白かったです)、いろいろ考えまして、自分なりの結論を出しました。「彼らは、批評家なんだ」って。
彼らは、記号論的に小説やマンガを読み解いているんですよね。それはあくまで「批評」であって、「文学批評」じゃないと私は思うんです。たとえば、フィニィの『盗まれた街』と恩田陸の『月の裏側』を比べた場合、彼らなら「全く同じ話」と言うでしょう。でも、本読みにとってはどうでしょう?あれが全く同じ話でしょうか?確かにストーリーとか題材はそっくりだと思う。でもね、味わいが全然違うじゃないですか!(あの恩田陸の、ねっとりした夜の描写の濃厚さ!)書き手によって微妙にあるいは大きく異なる、その作家が行間から醸し出す雰囲気といったもの。あれこそを味わいたくて、私たちは物語を読んでいるのではないでしょうか。それが「読者」ではないでしょうか。
確かに今、オリジナルな素材は減っているのかもしれない。どれも、どっかで見たような聞いたようなモチーフ、設定、トリック。うん。でも人間、もともとそう斬新なものは産み出せないのでしょう。これは今、量的に小説やマンガが多すぎるから特にそう見えるのではないかと。で、だからこそ、その素材をどう料理し、どう盛りつけるかが作家の腕のみせどころなんじゃないかと。その腕こそが、現代の「文学」ではないでしょうか?(私は「文学」というものについてはてんで素人なんで、このへんはちょっと自信ないですけど)
(でもあのアニメのリメイク氾濫はちょっと安直すぎる気もしますけどね。あれは制作者がマニアなのかな?(笑))
大塚氏は確かに確信犯的なところがありますね。わざと挑発的発言をして、その反応を楽しんでるような。岩波書店の筒井康隆編『21世紀文学の創造 (1)現代世界への問い』も、今度見てみますね。佐藤亜紀氏がどう書いてるか、楽しみ〜。
大塚氏が宮崎事件当時、おたくを肯定する発言をしていたのは、実はあまりよく知りませんでした。ていうか私はおたくとは無関係だと思ってたんですよ。しかし今回『定本 物語消費論』を読んで愕然としたのは、ここに出てくるキーワードがいちいち全部自分に思い当たるフシがあったこと(笑)。さすがにビックリマンチョコレートは集めてなかったけど、「つばさキックオフ」とかあのへん(ちなみにあまりに内容がえげつなくなってきたので途中で足を洗いました^^)、マイバースディ、銀色夏生、斎藤由貴詩集、もん、高河ゆん、などなど。あたしって、もしかして昔からおたく的要素があったの?とこれまたショック(笑)。
実はこのあたりの評論を集めて、今度、「現代サブカル・文学論フェア(仮)」を当店でやるつもりなんです。>安直(笑)。『教養としての<まんが・アニメ>』(講談社新書)もこのときに積みますので、見てみますね。いろいろ教えていただき、本当にありがとうございました。
やたらめったら長くなってすみません。ではまた!
1月7日(月) 今度は娘が体調を崩す。とほほ〜。
今日はさっそく新刊が入ってきましたよ。さあ、今年も戦闘開始だ!『マスカレード 異形コレクション』(光文社文庫)、早くも入ってきましたよグレさん!まだ中身は見てないんですが>すみません。
新刊速報も更新。仰天したのは、週刊スターウォーズだよ!(笑)デアゴスティーニ、マジでやるか?詳しくは速報のトップをご覧下さいませ。2月19日スタートだそうです。あ、ついに『エンディミオン』も文庫化。2月ね。
1月6日(日) 今朝のデジモン。タ、タカト!キミは戻って来れないのか?ああ、むちゃくちゃ心配!
今日はいろいろあって、ちょっとブルーです。全くの平行線なんだよね、考え方が。
2001年ベストアンケート、アップ!遅くなってすみません。実に45通もの応募をいただきました。ありがとうございます!なにしろすごいボリュームですので、じっくりゆっくりお読みくださいませ。
1月5日(土) 体調はだいぶよくなりましたが、出力70%ってとこ。荷物もほとんどなきに等しいので、ひたすら注文書き。う〜ん、これが最も難しい仕事なんだよね。
ああ、もっといろんなことを知りたい。今年はいっぱい勉強しよう。もっと自分の視野を広げたい。
大塚英志を教えてくれたのむのむさん(2001年6月25日、28日の日記)に感謝!今まで、サブカル論なんてどうせマンガ蔑視だろうと思って(うちの父がそうだったからね。小説さえ「現実逃避」と一蹴してた)、遠ざけてた。でも考えてみれば、父がどういおうと、実際に現代において私たち世代が生み出した(もしくは享受してる)「文化」っていったら、アニメやマンガやエンターテイメント小説が主流なんだよね(音楽などはまた別として)。まさにそれらを吸収して育ち、今なおこうやって読みまくって生きている私たちにとって、この「文化」について考えてみることは、決して無意味ではないと思う。私にとっては、大いなる発見であったよ。これについてはいっぱい書きたいことがあるけど、まだうまく自分の中でまとまらない。
作家の向井敏さんが亡くなりました。この方、わりと近くにお住まいで、昔はお店にもときどきいらしてたんですよね。心よりご冥福をお祈りいたします。
1月4日(金) 初出勤。1時間くらい早めに出社して、ひたすらスリップチェックと棚直し、注文書き、レジ。思ったより平台は減ってないかな。年末ギリギリに出た、『ローマ人の物語』10巻が激売れ。全体の売上はまあまあだった模様。ああ、日常が戻ってきたなあ。
通勤本は『動物化するポストモダン』(東浩紀、講談社現代新書)。ちょっと頭が痛いので、今日も早めに寝ます〜。
1月3日(木) 風邪ひいてダウン。一日中寝てました。はう〜、明日は仕事なのに。宿題も全然終ってない〜。
何冊読んだかわかんなくなっちゃうので(日記を再チェックするのもめんどうだし)、今年は実験的に読了本記録をつけることにしてみました。自分の備忘録なんで、見ても面白くないですよ(笑)。あー、コミックはどうしようかなあ。
1月2日(水) 赤羽まででかけたついでに、池袋まで出る。ホントは新宿京王百貨店の古本市に行こうかとちらっと思ったんだけど(笑)。
で、池袋のジュンク堂へ。コミック売り場をのぞいたが、某嬢はお休みだったのかな?探してた『チキタ☆GUGU』1巻(TONO、朝日ソノラマ)をゲット。2巻は自分の店で買ったんだけど、1巻がなくてずっと読めなかったのよ。ああしかし、こんな大きな店にいくと非常に焦りますな。棚の隅から隅まで全部ゆっくり見たい、でも時間がない、でもゼッタイなにか買い逃してたアレやコレが見つかるような気がする、ああでも娘がぐずってる〜〜〜コナン買ってやるから黙って待っとれ!というパニック状態に。はあはあ。
その後、娘を児童書売り場に追いやり、3階の文芸・文庫売り場をざっと流す。ああ、あんな本やこんな本がある〜。でもやっぱり時間がない。『動物化するポストモダン』(東浩紀、講談社現代新書)を捕獲して泣く泣く8階へ。あっ、『夜の子どもたち』(芝田勝茂、パロル舎)があるっ。なんだか知らないが、これは買わねばいけないという強迫観念が働く(笑)。なんでだっけ?誰かのサイト見て、ひっかかってたんだよなあ。『サラシナ』(芝田勝茂、あかね書房)もちょっと迷ったが、これは自分の店にもあったから今日のところは許してやろう(笑)。
それにしても池袋は混んでたよ。正月も仕事の皆様、ご苦労様です。
ではこれから『チキタ☆GUGU』を読みます!
1月1日(火) あけましておめでとうございます。ダイジマンともども、今年もよろしくお願いいたします。
穏やかな晴れの元旦でした。ここからでも、富士山が見えたんじゃないかな。午後から近くの神社に初詣。実家の連中とばったり遭遇。あれだけ混んでたのに、よく発見したなあ。おみくじは末吉。
今年の目標としては、そうですねえ、も少し体をいたわろうかと。もっと寝る、とかさ。>どう考えても無理っぽいです(笑)。いや実は、先日『からだの救急箱』(寺門琢己、メディアファクトリー)という本をぱらぱら見たんです。で、ああ、自分はカラダを精神力のみでめちゃめちゃに振り回してるなあ、と痛烈に思ったのですよ。今日も、正月だってのになんかやたら疲れてるし。もう少しだけ、カラダにやさしいことしてあげようかと。けっこう、目ウロコのことが書いてありました、この本。肩こりは全身の血の循環が悪いせいなので、肩もみでは意味がなく、半身浴がいいとか。あとは入れたカロリーは使い切るのがベストとか、ごく当たり前のことなんだけどね。でもこの当たり前が、いかに大変か。
あとは目標100冊読破とか、甘いものをとりすぎないようにするとか(女性の永遠の目標=ダイエット)、ですかね。
今年は私にとって、ちょっと大きな決断の年なのです。右か左か。しかもまだ迷っている。
年越しは、今更ながらの「小説トリッパー 2001年夏季号」の大塚英志と東浩紀の対談を読んでました。「批評とおたくとポストモダン」。ずっと前にのむのむさんが日記で書いてたアレです。やっと入手できたんだよー。朝日新聞社のMさん、ありがとう!非常に面白かったです。少々読むのに時間かかったけど。
で、興味がわいたので、前に買っておいた『定本 物語消費論』(大塚英志、角川文庫)を読み始めました。しかし、娘がちょっかいを出してくるのでなかなかスムーズに進まない。同じところを何度も読み返したり、うがー!本読みにとってはけっこうショッキングな説ですね。でも説得力ある。いちいち、うんそうだよなあ言われてみれば、って。ビックリマンチョコレートのシールは私にも謎でしたが、あの裏に書いてある物語を読むのが目的だったとは知りませんでした。なんかね、10年以上も昔の話に思えないです、ここに書いてあること。今の現象とあまり変わらない。というか、今もこの時代の現象をひきずっている。興味深いところにライン引きながら読んでます。