11月30日(日) 休養日。ほぼ1日寝っころがっていたので、筋肉が痛いのはだいぶ楽になりました。

 『悪の読書術』(福田和也、講談社現代新書)読了。んー、私は福田さんとはスタンスが全然違うな、というのはよくわかりました。立ってる位置が全く違う。社交的な読書?自分をカッコよく見せるため・見られるために白洲正子や須賀敦子を読む?もちろん、その著者の本が好きならいいのですけど、見栄を張るためだけに読むのではあまりにアホらしくないだろうか。私は229pにあるとおり、「人がどう思おうと、自分は、こういう本が好きなのだ、そのために批判をされようと笑われようと構わない」ですわ。もちろん、「自分を向上させるための読書」というのもアリだとは思うけど、それが社交的な意味での向上、とか言われると、うーん、と思ってしまいます。自分の内面を磨くため、とかならまだわかるけど。女性雑誌「スタイル」の連載をまとめたものだそうなんで、要するに読みたい本を選べない人、のための指南書だったのかな?

 あとは『MOON LIGHT MILE』7巻(太田垣康男、小学館)、『ナノトリノ』1巻(ふくやまけいこ、ワニブックス)読了。アユ姫には笑った。ムーンライトは、どんどんハードな話になっていくなあ。すごく面白いです。

 新刊速報、やっと更新できました。


11月29日(土) そろそろ立ち仕事はキツくなってまいりました。お腹を支えてるせいなのか、歩くと右のお尻の筋肉が痛くて。まだ体重は、2.5キロしか増えてないんですが。

 『鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック』(エニックス)なんて本が出てたんですね。ダンナが買って来てくれたんですが。キャラ紹介、人気投票、カルトクイズなどが載ってるんですが、最後に掲載されてる書き下ろし読みきり短編、「外伝 盲目の錬金術師」が傑作。ラスト1コマの苦さ。12月12日発売の「少年ガンガン」1月号には、DVDが付録についてくるらしい。さらに12月18日には「増刊 鋼の錬金術師」なんてのも出るそうです。

 「ヒカルの碁」テレビアニメスペシャル、2004年1月3日(土)午前10時〜11時半、放送決定!!成長したヒカル、アキラ、社が登場!北斗杯出場権をめぐる、日本代表予選編だそうです!わーい!!

 12月29日発売の「赤マルジャンプ2004WINTER」は、ヒカ碁アニメ特番記念ポスターつきだそう。忘れずに買わなくちゃ!


11月27日(木) 疲れた〜〜(涙)。自分で言うのもなんですが、妊婦なのによく頑張ってると思うですよ。健常時と全く同じ分量の仕事をこなしてますからね。前の子を妊娠したときは、まだ会社の人数にも余裕があったので、サービスコーナーなどの座る仕事に回してもらえたけど、今はそうもいかないのだ。今日は月末恒例、新刊ラッシュ。もはや多すぎて、何が出たのか書ききれない…。いつも朝礼の時に、昨日出ためぼしい新刊の紹介があるのですが、これにはぶっと吹いたよ。『午歳生まれは、強運すぎる人』(友常責仁、三五館)。そうか、私は強運すぎるのか(しかも丙午)。小泉首相も午年だそうな。

 えと、『クリスマスのぶたぶた』コミック『火星ダーク・バラード』(上田早夕里、角川春樹事務所)、『楽園の知恵』(牧野修、ハヤカワJコレクション)、『廃墟の歌声』(ジェラルド・カーシュ、晶文社)、小松左京のコミック『くつしたをかくせ!』(乙一、光文社)、などなどがめぼしい新刊かな。あ、西澤保彦の短編集なんてのも!タイトル忘れたけど、タック&千秋シリーズだそうです。うちは2冊しか入荷しなかったから、刷り部数少ないかも。本日、自分で買ってきたのは『シャドウ・オブ・ヘゲモン(上、下)』(オースン・スコット・カード、ハヤカワ文庫SF)と『オーデュボンの祈り』(伊坂幸太郎、新潮文庫)。鈴木力さん絶賛の『ペイル・スフィア 哀しみの青想圏』(富永浩史、ファミ通文庫)にもリンクしておきます。 

 「暮らしの手帖」での森雅之の連載「果物物語」は、今回で終了。残念です(涙)。5年くらい続けてほしかった。

 そうそう、書き忘れてましたが、SFマガジン1月号の31p、〈ハヤカワ文庫復刊希望アンケート〉結果発表。なんと1位は『光の塔』(今日泊亜蘭でした。ダイジマンだけじゃなかったのね(笑)。『アヌビスの門』、『ヴァーミリオン・サンズ』、『異次元を覗く家』などは、当サイトの「銀河通信オンライン」推奨作品10点とダブってますね。あ、国書のレム・コレクションは来年4月だそうで。この号のレム特集とちょっとずれちゃって残念。まあ予習と思えばいいのか。

 昨日の日記の『きつねのおきゃくさま』は、アマゾンではまだ買えるらしいです。ぜひ。

 『街の灯』(北村薫、文芸春秋)読了。昭和7年が舞台。お金持ちのお嬢様と、その御付の女性運転手が謎を解決。うん、この運転手のベッキーさんのキャラはなかなか。でもお嬢様なら別シリーズの、二重人格の千秋のほうが好き。全体の出来としては、まあ並かな。


11月26日(水) 休日。天気がよいので、窓を開け放して庭を眺めながらお昼を食べました。テレビも音楽もつけず、聞こえるのは外の鳥の声や、遠くの大工さんの工事の音だけ。何しろあったかい秋なので、いまだにインパチェンスが咲いてます。じき12月なのに。

 11月22日の日記の続き。皆様の書き込みを読んでて、アニメやマンガからいまだに離れられないのは、環境のせいもあるかも、と気がつきました。友人環境、家庭環境などなど。実家にいた頃は弟らがいたので、私が20歳になっても14歳の弟がやっぱガンダムとか大好きで見てたんですよ。zとかzzだったかなあ。私はファーストガンダムしか見てないんですが。なので、アニメは生活の中に当たり前に存在するものだったんです。で、結婚してみたらダンナが雑誌「ニュータイプ」を毎月買うような人間だったため(笑)、これまたアニメは当たり前だったんですね。マンガは私よりたくさん持ってるくらいだったし。で、子供ができて、今度は小さい子向けアニメをたくさん見るはめになり、ネットを始めてマンガ・アニメ系情報が爆発的に増え(笑)、現在に至るわけです。

 話が飛びますけど、先日、娘が私の本棚を見て「これ読んでいい?」と、安房直子の『わるくちのすきな女の子』(ポプラ社、もう絶版?)を読みはじめたんですよ。イッキ読みした後、「どうだった?」と聞いたら、ため息をつきながら「すごく面白かった〜〜!」。なんかものすごくうれしかったです。私も子供の頃、親の本を手当たりしだいに読んだ記憶があります。ヒマだったんだよねえ、あの頃って。もう、そのへんにあるもの、何でも読んだ。…やっぱ、岩崎の冒険ファンタジーを居間の本棚にそっと入れておくかな(笑)。家庭環境、あなどるなかれ。

 また娘ネタですが。昨夜、一緒にお風呂に入ってる時のこと。ふと娘が「ママが一番好きな本って何?」と聞くので、「ん〜、『星の王子さま』かなあ」と答えたら、何の脈絡もなしに「ふうん…。じゃあ、今、国語で習ってるお話を教えてあげる」と、いきなり全文を暗誦し始めたんです。「きつねのおきゃくさま」、あまんきみこ作。…母は不覚にも、風呂場で泣いてしまいました。娘が寝てから、ランドセルをあさって、教科書を引っ張り出して何度も何度も読みました。ごんぎつねの比じゃないですよ!あの100倍くらい感動する、号泣ものの話でした。ストーリーを知りたい方はこちらへ。図書館にはあるんじゃないかと思うので、ぜひ現物をお読みくださいませ。おそらく誰からも嫌われていたきつねが、食べるつもりでひよこたちと暮らし始めたのに、無防備かつ純粋にきつねに感謝するひよこたちによってやがて愛を知り、彼らのために戦って…。とてもシンプルな短い話ですが、涙なしには読めません。今買えないのかな?

 昨夜、たまたま「BSマンガ夜話」を見ました。西岸良平の「夕焼けの詩」。私もコンビニコミックでハマりました。絵柄が好きじゃなかったんだけど、読んでみるとすごく面白い。昭和30年代ノスタルジーマンガなんですが、いい話だけじゃなくて、非常に皮肉な結末とか、アンハッピーエンドも多くて、人生のほろ苦さを実に淡々とありのままに描いてると思うんですよ(ホントはありのままじゃないと思うけど)。人間の善意や優しさだけでなく、醜さや愚かさをも同時に描いてるところが素晴らしい。でも根底にあるのは庶民のささやかな夢や幸せであって、ああ、貧しくても皆頑張って生きていたんだなあ、と、ふっとその時代に行ってみたくなってしまうのです。しみじみとよいマンガです。

 すいません、ちょっと締め切りを勘違いしてたことが判明(汗)。やばい。新刊速報はもう少し延びます〜ごめんなさい!


11月24日(月) すごくねむいのでしんかんそくほうはもうちょっとまってください。

 今朝、NHKの中継で、南極の皆既日食を見ました。本当に一瞬だったなあ。きれいでした。

 胎動が感じられるようになりました。お腹の中で、ケータイがブルブルしてるみたいです(笑)。

 テッド・チャン「ゼロで割る」読了。イーガンの「ルミナス」みたいな感じ、でいいのかな?数学を突き詰めていったら、矛盾する結果がでてきた、という?


11月23日(日) 世間は3連休なんですよね。いいなあ〜。私の休みは今日だけさ。車のバッテリーが上がっちゃったりして、ちょっととほほ。

 「マトリックス・レボリューションズ」見てきました。すいません、一瞬睡魔に負けました(笑)。うーん、無難にまとめたというか。もうひとひねりあるのかと思ってたけど、わりとストレートな話だった。絵的にも、そんなに印象に残るシーンはなかったような。もう見慣れちゃってきてるから。雨の中で戦うのは、大変そうだなと思ったけど。あの戦闘ロボットは、乗務員の人間がむき出しであまりに危ないんじゃないの?と、妙なことが気になったり。

 『誰か』(宮部みゆき、実業の日本社)読了。うん、宮部さんらしい人情系ミステリですかね。ひとつ最後まで気になったのは、主人公の子持ち男性が、どうしても自分より年下(35歳)には思えなかったこと。40過ぎに思えたぞ(笑)。老成してるというか。彼女のミステリはどれももともとのレベルが高いので、その中ではまんなかへんくらいの評価でしょうか。


11月22日(土) 今日のハガレン、こわかった〜。包丁が〜。

 私は自分のことをおたくだとは全然思ってなかったんだけど、周囲からはそうだって言われてしまう。中学や高校の頃は、クラスのみんな、ほとんどがアニメやマンガを当たり前のように見てたのよ。普通に話題にもしてたし。でもふと気がつくと、他の人々はいつのまにか、それらから卒業してしまったみたいなんだよね。いつ頃かなあ、20歳過ぎくらいから?学生から社会人になるあたりから?でも私だけ、いつまでもあの頃の嗜好のまま変わらず、今に至るわけで。この違いはどうしてなんだろう?なぜ彼らと私は道が分かれてしまったのだろう?

 『誰か』(宮部みゆき、実業の日本社)を読みはじめました。まだ導入部。ああ、時間が欲しい〜!

 掲示板で、向井くんにすすめられたので、「ゼロで割る」も読んでみることにしました>テッド・チャン。

 明日はやっと「マトリックス・レボリューションズ」を見に行くのです!娘とだから、吹替え版。


11月21日(金) 今日は久しぶりに荷物が多かった。午前中に2段台車山盛り2台分、午後は1台分。でも売れ筋ばかりだったので、こういうときはどんなに大変でもウキウキうれしいのだ。待望の伊坂幸太郎の新刊『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社)、入荷。装丁が、えっ、これ創元?マジ?というくらい、すごくオシャレ(笑)。『重力ピエロ』っぽくしたかったのかな。すごくいいと思います。

 『狐笛のかなた』(上橋菜穂子、理論社)も先日入荷。ほわほわっとした、やさしい色あいの表紙。本の中にも挿絵が入ってるんですね。

 こんなのも出てます。『「女子校育ち」のための恋愛講座』(根本裕幸、すばる舎)。

 ダンナが買ってきた食玩、バンダイ「なつかしのヒーロー&ヒロイン ヒット曲集」第1弾。ついにきたか!(笑)全10種類にシークレット2種類。ダンナはキャシャーンとデビルマンを買ってきて、「もう欲しいのはこれだけ」とのこと。他には一休さん、仮面ライダー、魔女っ子メグちゃん、999、009、母をたずねて三千里、怪傑ズバット、ムテキング。シークレットは気になるな。私が欲しいのは、009「誰がために」かなあ。あのハスキーな声、好きだったんだ。あとは大体、脳内再生できるからいいや。ムテキングだけは見てなかったので例外。

 『あなたの人生の物語』(テッド・チャン、ハヤカワ文庫SF)読了。あ、ウソ、「ゼロで割る」は読んでないや。すいません、最初のページから全然わかりません>数学は赤点でした(涙)。マイベストは、やはり圧倒的に表題作と「七十二文字」でした。天使降臨の話や、美醜の話も面白かったけどね。


11月20日(木) さっきまで死んでたのですが、夕食後に仮眠とったら回復。今日出たばかりの、かいけつゾロリの新刊『かいけつゾロリとなぞのまほう少女』(原ゆたか、ポプラ社)を娘のお土産に買う。イシシのフィギュアつきなのだ。『エロイカより愛をこめて』の最新刊(29巻)もゲット。わーい。しかし前の話を覚えてない(汗)。弟よ、先日貸した既刊を早く姉に返したまえ。

 ちょっと胃が痛くなるようなことがあって、ツライ。

 みかげさん経由で、第24回日本SF大賞候補作。選考会は12月とのこと。うーん、誰が取るでしょうかね?

 2004年宇宙カレンダー。日本版は、月がコワイ。アメリカ版は、星雲がどれもすごく綺麗。「回転花火銀河」っていいネーミングだなあ。「狐の毛皮星雲」も。ネットで買えるそうです。そういえば、ちょっと前に予約してたヒカ碁カレンダー2004を買いました。もう、絵が素晴らしく美しい!ほれぼれ〜。でも家族が「ゼッタイ居間に貼っちゃダメ!」っていうの〜(泣)。なぜ?そりゃパパも娘も自分の部屋があるからいいけどさ、母はないんだぞお〜。どこに貼れと?

 ふとしたメールで、イヤリングやピアスの通販サイトを見つける。市販してないような、ちょっとユニークでかわいいピアスがいっぱいあって、欲しくてたまらないのだが、あいにく私の耳に穴はあいてないのだ。穴あけようかなあ。どうしよう。でもズボラだから、腐ったらいやだしなあ。ちなみに「親からもらった体を傷つけるなんて」という台詞は、ものすごくナンセンスだと思う。子供は親の所有物ではないのだ。生まれた瞬間から、もう立派な一個の別人格なのよ。

 テッド・チャンは「地獄とは神の不在なり」の途中。サクサク読んで、たまってるミステリを消化せねば。


11月19日(水) 昨夜の流星群はどうだったのかな。すっかり寝てしまったけど。そもそも今住んでるところは、空があまり見えなくて悲しいのだ(涙)。そういえば、先日、オリオン座を見かけてうれしかった。彼を見ると、ああ冬がきたな、と思う。

 ひとりの休日。とても静かな曇天の日です。どんてん、という言葉の響きはとても気に入っている。曇りの日って、無口で穏やかな友人みたいで好き。あ、でもちょっと陽射しが出てきた。鳥が鳴いてます。最近は、あちこちの庭先のサザンカがきれい。先ほど産院に行ってきました。母子手帳を忘れて愉快なサザエさんでしたが(笑)、順調とのこと。体重がひと月に2キロも増えたんで、イエローカードかとヒヤヒヤしてたけど、許容範囲だって。ほっ。

 マンガを4冊イッキ読みして、とても満足〜。『フルーツバスケット』13巻『琉伽といた夏』4巻(最終巻)、『天然コケッコー』6,7巻。『フルバ』はいつ読んでもしみじみとよいねえ。世の中には、他人(赤の、じゃなくてごく身近な知人)の不幸を見て喜ぶような人もいるけど、私はやっぱり人の幸せを願わずにはいられないなあ。透くんみたいに強くはないけど。ここに出てくる人たちは、みな不器用だけど優しい。夾くんが最近好き。ゆんゆんは片思いっぽいなあ、かわいそうに。『天然〜』は、最初の巻に比べてだいぶ絵が崩れてきてて、ちょっと悲しい。絵柄変えたのかなあ。私は前のほうが好み。内容は、相変わらず素朴で微笑ましくて、とてもよいのだけど。

 こないだの『ずっと彼女がいないあなたへ』から、自分に自信を持つ→自分を好きになるってことから始めないと、ていう流れなんですが。誰しも自分の中に白いところと黒いところがあると思うんだけど、私はその自分の黒いところがとても嫌いで、許せなくて、よく自己嫌悪に陥ることがある。と人に言ったら「黒いところを肯定したら、ただの悪人になっちゃう」と言われて目ウロコ。そ、そうか!自分の中の悪を憎むのは、当たり前なのか!皆こうやって苦しんでいるのか!

 自分としては白くありたい、というのが常に強くあって。おそらく子供の頃に見たアニメや、読んだ世界名作ものの影響だと思うんだけど、あれってホントに勧善懲悪というか、いい子と悪い子がはっきりしてたでしょ。で、子供は素直だから、やっぱりいい子のほうがいいなと思うわけですよ。それがもう性格の根底に刷り込まれちゃってる気がする。いい子ぶりっこな面も確かにあるのだけど、というよりは常に理想を目指してる感じ。ハイジみたいになりたい、とか現実にいる誰かさんみたいになりたいとか。でも、自分の中にある黒いところを自覚したりすると、ハイジやあの人と比べてあたしはなんてヤなヤツ、と落ち込んだりしちゃうのですよ。いい年してアホですかね?もちろん、ハイジやその人にだって欠点はある、ってことは重々承知してますが。

 私は自分のいいところはもちろん好きなんだけど、悪いところは嫌いで、自分をトータルで見るってことがうまくできないのですよ。「それってニキビがあるから自分の顔が嫌い」ってのと同じ、と人に言われてまたまた目ウロコ。まさにそんな感じ。どうやったら顔全部を見ることができるのかな?

 なんてことをぐるぐる考えながら日々暮らしてるんですけど、他のひとってどうなんだろう?銀色夏生さんの角川文庫で出てる日記「つれづれノート」を読んだとき、「ああ、この人も私と同じでぐるぐるしてる!」と思って嬉しかったんですが。やっぱ誰でもそうなのかな?

 ああ、ぐだぐだと長くなってしまった。テッド・チャンの「七十二文字」、もうすぐ読了>遅読(泣)。でもホントにこれ、ハガレンぽい(笑)。脳内画像が、つい鎧の人になってしまう(笑)。初めてハガレンを読んだとき、「こんな錬金術、ありえない〜」って思ったけど、この設定をSFと考えればものすごくしっくりくることに気がついた。しかし何読むときにもそうだけど、やっぱ雑学って必要だって痛感したわ。私のテッド・チャンとイーガンの比較は、今のところ、のむのむさんの感想(11月18日)に一番近い。もうひとつ加えるなら、チャンは「言葉」がキーワード、かな?別にどちらが好き、とかはなくて、どちらもそれぞれ面白いです。

 新刊速報、更新。そうだ、『世界の中心で愛をさけぶ』はテレビCMやってるんだってね!


11月18日(火) うう、昨夜はあまりの眠さに沈没。空気が冴えてきたのか、昨夜の火星はひときわ赤かったです。そうだ、今夜はしし座流星群だって!去年はすごかったからなあ。夜中すぎ、東の空の、月と木星が目印だとか。でも月がちょっと明るいかも。

 ああ、今朝は寒い。コタツ入れてるから、部屋は全然暖房入れてないの。パソコンもコタツに入ってやりたいよう。

 『世界の中心で愛をさけぶ』がまたバカ売れし始めてます。先週くらいから。まあ、前からずうううっと売れ続けてはいるんだが。それにしても、同じ作者の新刊が出ても、あんまりそっちには手が伸びないみたいなんだよねえ、お客様。そのへんがどうよ?と思ってしまう。

 ところで!日曜の晩に『あなたの人生の物語』(テッド・チャン、ハヤカワ文庫SF)の表題作を読みました。か、感激!すごく面白かったよ!ラストでこの話の構成の仕掛けがわかるという組み立て方が素晴らしい。ミステリみたいでしたよ。でもその仕掛けが、ミステリトリックじゃなくて、SFネタなんだよね。水に入ると曲がる光線のあたりから、「おお!」と感動。もううれしくてゾクゾクしちゃいました。ここで、話の仕掛けにも気がついたよん。これを不幸ととるか、幸福ととるか。やっぱ子供を持つ身としては、不幸なのかなあ。でももし実際にそうなったら、不幸とは思わないのかもしれない。チャンはそのへんはあまり追求してなくて、もしもイーガンならそこを追求するだろうなあ、なんて思いました。

 読み終わってから、検索してネット上の感想を読みまくってしまいました。チャンについては、みんな言うことが違って、また面白い。好きな話も、人によってすごく評価が分かれるね。私は「バビロンの塔」と「理解」はイマイチだったんだけど(特に「理解」のラストがまさに理解不能だったのですが、人に説明してもらってやっと納得。「理解」って、ふたりのアルジャーノンのエスパー対決みたいだよね。この対決の決着のとこがわからんかったのよ)、表題作で一気に評価がぐぐぐんとあがりました。

 「七十二文字」を読みはじめたところ。こ、この設定もツボだ!なんとなく、このトンデモ設定は鋼の錬金術師みたいじゃん!(笑)チャンは、言葉に力があるという考えの持ち主なのかな。ああ、何もかもほっぽって、早く続きを読みたいよう!!昨夜はコタツで撃沈しちゃったからなあ、くそう。きゃー時間だ!会社行ってきます!


11月16日(日) あったかい、というより暑いに近い日でした。9月くらいの陽気?でも明日からはまた寒くなるそうなんでご用心。久しぶりに布団が干せてうれしかったー。

 昨日のアニメ「鋼の錬金術師」を、今日ビデオで見ました。昨日見た娘いわく、「すっごく悲しい話だったよ〜〜。心で泣いた。ママならホントに泣くよ」。ええ、母はホントに泣きました…。つらすぎ。本当に、この作品は出来がいい。「ふたつのスピカ」や「プラネテス」も全部ビデオにとってます。スピカは、どうもアスミの顔がなあ〜。かわいすぎて。本当はハイジみたいに素朴な顔なのに。エンディングはすごく好き。「プラネテス」は全然違う話になってるんで、もういいです。別物。自分は原作に愛がありすぎてダメだ。これはこれでいいんだけど、私はあまり見る気がしない。こないだは、原作でも一番好きなエピソードのひとつ、月で生まれた女の子の話でしたね。原作より育ってるやん!とかやっぱりどうしてもツッコミたくなってしまうので、このアニメについては傍観者でいたい。あと、どうしても「ボーボボ」の面白さはわからない(笑)。娘は大好きなんだよなあ、これ。

 新刊速報、更新。来月の文庫をいっぱい入れなきゃいけないんだけど、ちょっとお待ちくださいませ。

 なんか、本がみんな読みかけだ。とりあえず、テッド・チャンの続きを読もう。


11月15日(土) ああ、なんか疲れたなあ。と夕食後にコタツでうたた寝。目覚めてからも動く気になれず、その体勢で、なぜかついてたテレビを最後まで見てしまう。ヒューマンミステリー「運命が見える手」(第20回サントリーミステリー大賞受賞作・”セカンド・サイト”より)。いや、意外にと言っては失礼だが、よかったですよ。切ない結末だった。今回で終わりなんだよね、この賞。

 『ずっと彼女がいないあなたへ』(諸富祥彦、WAVE出版)、読了。とてもまっとうなご意見。うんうん、その通り、とうなずきつつ読みました。「自信を持て」ってのは、男も女も同じだね。で、自信ってのは、何かに真摯に取り組むことから得られると私も思う。なんでも適当に中途半端にやってたんでは、なーんにも楽しくないんだよ。私もそうでした。このへんはけっこうグサグサと古傷にささりましたね。私も昔、自分に自信がなくて、重たいコンプレックス抱えてたから。

 仕事だって趣味だって、真剣にやればやるほどどんどん面白くなる。充実感も得られる。シンジくんじゃないけど、「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ(このあと50回リピート)」ですよ。フラれて傷つくのを恐れてはダメだってこと。というか今の若い男性って、こんなに逃げ腰なのか!?マジで?これじゃあ、今の元気な女性たちが歯がゆく思うのも当然だわさ。

 男性の「プライド」については、いろいろ興味深かった。へー。これは女性にはない資質だな。ちょっと話がずれるけど、確かに日本の母親は息子に甘すぎ。何もかもやってあげすぎ。これはもう確実に女が悪い。前にとある年上女性が「ダンナの旅行の支度は全部やってあげてる」と言ってたのにはぶったまげた。オトナでしょうが!?あたしはもし子供が男の子だったら、自分のことは何でも自分でやらせますよ。って自分がめんどくさがり屋だからってのもあるけど(笑)。

 「間違いだらけのLOVE&SEX」も本当にその通り。AXを本気にしてはいけません(笑)。エッチ漫画の女性の描写とかも、女から見ると「ゼッタイありえねえ〜」ですよ!あれはフィクションですよ!

 誠実であること、真剣に打ち込んでる何かを持ってること、女性とのコミュニケーション能力、相手への情熱があれば、あとはもう「運」しだいじゃないかなあ。コミュニケーション能力さえあれば、個性(性格)が強いのは問題ではないと思う。お金も顔も問題じゃないですよ。そんなことを問題にする女はただのアホなんで、ほっておきましょう。「大切なのは「顔だち」でなく「顔つき」」ってのは名言。昔、車の教習所に、まさにブルドッグみたいな顔の教官がいたんだけど、私、このひと大好きだった。やさしくて楽しくて、すっごくいい人だったんだよ。

 総統も書いてたけど、この本の唯一と思われる間違いは、「実際、私の周りにも、「あなたって、普段はとてもやさしいのだけれど、セックスの時だけは獣になるのね」と言われて捨てられた男も少なくありません。 」という箇所。これはウソ(笑)。そんなことで女は男を捨てません。だって男ってみんなこうだもん(笑)。もしそう言われたことがあるのなら、それは互いのコミュニケーションがすでにうまくいってなかったってことです。彼女とかいう前に、普通に気軽にしゃべれる女友達を作る、というのは正しいと思うな。そこまで行ければもうひと息だよ。あと、誰しも欠点を持ってるのは当たり前なんだから、その欠点を含めてまるごと自分を認めてくれる異性に出会えればいいよね。女は相手にホレてしまえば、あばたもえくぼで、欠点も許容しちゃうと思うけど。

 『ずっと彼氏がいないあなたへ』(岩月謙司、WAVE出版)と2冊あわせてお読みすることをオススメします。男女ともに。両方読んで感じたのは、男女どちらも自分が傷つくのを恐れておじけづいてる、ってことかな。私は好きになったらゴー、というか気持ちを隠せないタイプなんで(正直すぎ)、よくみんなそんな風に自分の気持ちを押し込めてしまえるなあとむしろ感心というか。軽い恋愛、なんてそれ一体どうやるの?って感じ。全然わかりません。


11月14日(金) とりあえず、終わった。しかしまだまだあるのだー。

 『黒いハンカチ』(小沼丹、創元推理文庫)、読みはじめました。いやいや、文章というか文字の使い方が古い!昔の日本語ってこんなだったのか。でもとても品があって、好みですわ。ニシ・アズマ女史、いいキャラだなあ。ユーモアがあって。さりげないヒントから鮮やかに謎を解決してしまうという、いかにも創元っぽい、とても好感触のミステリです。わりとのどかな感じなので、誰も死なないミステリかと思ってたら意外と死ぬんだね(笑)。

 『ずっと彼女がいないあなたへ』(諸富祥彦、WAVE出版)、読みはじめました。うっ!これは女の子版の『ずっと彼氏がいないあなたへ』よりもグサグサくるぞ!いてててて!過去の傷が。これに出てくるモテない「男の子」を「女の子」に変えると、ほうら。コンプレックスをすっぽりかぶって歩いてた、あの頃を自分を思い出すよ。ちなみに女の子版は、要するに「素直になれ」だったんだけど、さてさて男性版はいかに?


11月12日(水) 「キル・ビルvol.1」、見てきました。最初から最後までもうドキドキで、ものすごく真剣に見ちゃいました。もっと笑える映画なのかと思ってたら全然違ったよ。次に何が起こるかと心臓ばくばくで、もう手のひらが汗じっとりになっちゃいました。噂どおりに、ツッコミどころは満載(笑)。でも「それ違うっしょ!」と心でツッコミをいれつつ見てました。いきなりタイガーマスクかよ!とか。ヤクザ映画って見たことないけど、こんななのかあ。しかし血しぶきハデすぎ。こんなに胎教に悪い映画もないでしょう(笑)。いいの、8年前も「ナイトヘッド」の血まみれ映画見てたくらいだから。

 大変面白かったというか続きが気になるので、続きも見ますよ。


11月10日(月) 急に寒くなりました。でも11月っていったら、普通このくらいだよね。

 ちょっとやることがあって、今週は日記が滞りそうです。みかげさん京フェスレポありがとう!冲方さんのは聞きたかったな。あと、SFじゃないけど「ファウスト」の話。なぜ京フェスで?(笑)

 テレビのおかげで、『白い巨塔』文庫全5巻バカ売れ中。『ずっと彼女がいないあなたへ』(WAVE出版)も売り切れちゃって失敗失敗。早く追加こないかな。オンナノコ編はなかなか的を得ていたので、こちらも読むのが楽しみ。


11月9日(日) 京フェスに行ってた皆様、お帰りなさい。楽しかったようで何より。レポ読むのが楽しみだわ。

 「鋼の錬金術師」のオープニング、「メリッサ」(ポルノグラフィティ)のCDを買ってきて、娘と歌いまくる。今度カラオケ行こうねー。しかし今の主題歌ってカッコいいよなあ。が、驚くのは子供が曲を忘れるのも早いということ。

 昨日の続きですが、最近の舞城について。私は彼の小説をこよなく愛しています。で、愛ゆえにちょっとキツイことを書きますが、最近の作品はやっぱりちょっとどうもいただけない。群像12月号の「私たちは素晴らしい愛の愛の愛の愛の愛の愛の愛の中にいる。」にしてもそう。舞城くん、私はこれを面白いとは思えなかったよ。残念ながら。だって洗濯機みたいだもん。最初から最後まで、ぐるぐる同じところを回ってるだけ。読者はただただ、攪拌されて終わり。これがあなたの言う、文学ならぬ「文楽」(ぶんがく、と読むのだと思う)なんだろうか。これがあなたの言う「素晴らしい愛」?うーん、私には届かなかったよ。ファウストの「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」もやっぱり洗濯機だった。すごく面白そうだったのに。話の勢いやノリは好きだったんだけど。あなたの文章は今でも大好き。「私たちは素晴らしい愛〜」でさえも。

 『山ん中の獅見朋成雄』(講談社)では、舞城くんが私(読者)の手を引いて、不思議な森の中へ連れて行ってくれた。その森の中がどうなってるのか、これから何が起きるのかって私はすごくドキドキしたし、歩きながら眺める景色はたいそうむちゃくちゃで面白かった。でも、その森の真ん中で、舞城くん、いきなり私を置き去りにして消えちゃうんだもの。「はい、ここまでね」って。えっ、お話はここでおしまい?読者おいてきぼり?そう、この頃どうも、読者おいてきぼり感が強いのよ、読んでて。「わからないヤツはいい」ってあなたは言うかもしれないけど。でもね、あまりにもひとりよがりが強すぎると、読者は離れていっちゃいますよ。

 あなたの以前の作品には、むちゃくちゃで暴力的で過激な文章の中に、こっそりとちゃんと本当のことが書いてあったんだ。それは人生における真実とでもいおうか。でも今のあなたの作品には、残念ながらそれが見えない。私には見つけられない。

 私はあなたの書いた「物語」が読みたいです。ひとりよがりの自己満足の「文楽」でなく、エンターテイメントが読みたいです。書いてる自分だけが楽しいんじゃなくて、読んでる人も心から楽しめるような、感動を与えてくれるような、そういう話を書いて欲しいです。一読者の単なるわがままでしかないけれど。えらそうなこと書いてごめんなさい。でも私は本当に本当に、いつもあなたの次の作品を心待ちにしているのです。


11月8日(土) 本、というか書店の実務に詳しいSEのひとを雇いたい心境。こんなの、ちょっとプログラムいじれば簡単にできそうなことなのにさあ(以下略)。

 仕事以外の仕事(>矛盾してるぞ)が立て続けにきて、うれしい悲鳴。しかし海外ミステリは難問だ。奥の手があるけど。

 先日庭に種をまいたムラサキハナナの芽が出たー!わーい!春に四谷駅でこの花畑を見て感動したので、うちにも植えてみたくて種をネット購入したのでした。砂粒みたいに小さな種だったんだけど、ちゃんとちっちゃな双葉が出るんだねえ。うれしいねえ。テッポウユリやハナニラの球根も、もう芽が出てきてます。

 妊婦のための通販雑誌など買ってみる。ほお、8年前はジャンパースカートくらいしかなかったが、今はこんなにおしゃれなのがあるんだねえ。

 『妄想炸裂』(三浦しをん、ウイングス文庫)買いました。羽海野チカの表紙がめちゃキュート。そういや大槻ケンヂの今度出る新刊の表紙も書いてるそうで、今から楽しみ。

 さあ、今日は群像の舞城を読みます!

…読みました。ってこの「現代小説・演習」(最終回)、愛媛川十三×舞城王太郎になってますが。愛媛川って誰だっけ?と思ったら、あれれ、ちょっとちょっとおー!!!この評論はいいですよ。当たり前のことを書いていながら、今までこんなにスパッとこういうこと書いたひと、いた?ってな内容。一般の評論家みたいに回りくどくなくてストレート。ああ、あなたはやっぱりそう思って小説(ミステリ)を書いていたのね。うすうすわかってはいたけれど。実に爽快。よくぞ言うてくれました。これは傑作ですよ。第2部の小説のほうは、いつもの、というか最近の傾向の舞城。ぐるぐるぐるぐるしてる。こないだのファウストに載ってたやつみたい。小説より、この第1部の評論のほうがずっと面白いです。ちなみに小説のタイトルは、「私たちは素晴らしい愛の愛の愛の愛の愛の愛の愛の中にいる。」です。

 おおお!そうだったか!すっかり忘れてた。愛媛川十三って、奈津川三郎がミステリー小説を書くときのペンネームだったってこと。


11月7日(金) そういえば角川の営業の方からお聞きしたんですが、ネットでも好評の『神は沈黙せず』(山本弘、角川書店)は乙一くん大絶賛だそうですよ。今年読んだ本の中でベスト1だとか。

 今日発売の群像12月号に、舞城王太郎がーっ!例の文学実験講座みたいなアレ。うう、なんで今日買い忘れたんだ自分!早く読みたい!

 講談社ノベルスが出てましたね。森博嗣買わないと。

 寝室には、自分の好きな本の中でも特にベスト級のを置いてます。さっき娘を寝かしつけた後、ベッドでぱらぱらと森雅之の『夜と薔薇』(ふゅーじょんぷろだくと)を読んでたら、すっかりロマンティックモードに。心が水晶の塊になったよう。やっぱり心はここ、左胸にあるよね。なんだか宮沢賢治が読みたくなりました。きらりと光る、鉱石みたいな文章を。


11月6日(木) ネットやっててよかったと思ったことは数知れずだが、今日ほどうれしかったことはないよ。ありがとうございます!!

 本屋大賞、まだ応募してない書店員の方はいらっしゃいませんか?今月末でエントリー締め切りですよ!森山さんも11月2日の日記に書いてたけど、知らないひとはまったく知らないんだろうなあ。文化の偏りをひしひしと感じます。

 TVチャンピオン、今日の「食品サンプル王」は実に面白かったですよ。驚愕。ホントにおいしそうだったもん。

 先日、若い女の子とおぼしき声のお客様から電話。「ローダンシリーズの60巻、在庫ありますか?」「えーと、前のほうの巻はほぼ絶版状態かと…」「じゃあ今いったい何巻まで出てるんですか?」…なぜ今60巻?そしてその先に彼女を待ち受けるものは?謎は深まるばかりであった(笑)。

 SFJapanの新刊がいつのまにか出てましたね。エロチックSFですか。中身まだよく見てないんだけど。あと、今日発売のダ・ヴィンチ12月号の特集は「未来少年コナン」。読んでるだけで泣けてくる。よしもとばななのエッセイがまたいいんだ。うんうん、私も中学時代、本当に食い入るように見てたよ。息もまばたきもしてなかったんじゃないかと思うくらい、無我夢中の濃い30分だった。確かに、もうあんなふうにアニメを見ることってできないかもしれないね。あの年齢だからできた、のめりこみ。今日買いそびれたんで、明日買ってこよう。

 本日のオススメ。『カエルのこころ』(新風舎)。実物はもっとすごいので、ぜひ書店で見てみてください。

 角川書店の営業の方から、第10回日本ホラー小説大賞受賞作品「姉飼(あねかい)」の全文掲載の小冊子をいただきました。「くれぐれも、お食事の前後には読まないように!」との注釈つきで(笑)。かなりグログロな模様。

 『あなたの人生の物語』(テッド・チャン、ハヤカワ文庫SF)を読み始めましたが…む、難しくないですか?今の私の文章読解力が鈍ってるだけか?や、マジで、妊婦になると脳みその働きがちょっと鈍る感じがしますよ。いつもはカラダが脳みそ主体で動く「頭モード」なんだけど、妊娠すると「からだモード」になるような気がする。脳でなく体が命令を出してて、それに逆らえなくなるのよ。「寝ろ」とか「休め」とか「食え」とか「食うな」とかいろいろ。

 で、今「バビロンの塔」と「理解」を読み終わったところ。「ゼロで割る」は抜かして(笑)、表題作読み中。イーガンとはまたひと味違う難しさであるよ。でもまだイーガンのほうが入り込みやすい気がする。面白いことは面白いんだが。『しあわせの理由』みたいに、また読書会やって!誰かあたしに説明して!ってカンジですよ。まあ、もう少し頑張ってみます。


11月5日(水) 2日も更新をサボってしまった。すみません。

 とりあえず新刊速報、更新。またあとで日記追加するかも。


11月2日(日) 今夜の「あるある大事典」のテーマは「防犯」。こ、こわかった〜。ふるえあがっちゃったよ。うちも気をつけよう。

 ダンナが私の惨状を見るにみかねて1階の本棚を譲ってくれたので、昼間は本の整理。SFマガジンや本の雑誌を刊行順にまとめたり、ばらばらになってたコミックの巻数をそろえたり。あれ、なぜヒカ碁の3巻が2冊?『うたかたの日々』(ハヤカワepi文庫)と『日々の泡』(新潮文庫)ってひょっとして同じ本じゃなかったっけか?ダブリだ〜。それにしても、私の好きそうな未読本をいっぱい持ってるなあ、自分(笑)。いろいろと発掘できて、収穫収穫>ちょっと違う。出産前後に本屋に行かれなくても、読むものには全然困らなさそう。

 だいぶお腹が大きくなってきたので、マタニティ用のジャンパースカートを買いに行く。前の娘のときと、妊娠期間の季節がまったく逆なので、冬服は全然持ってないのだ。いよいよ5ヶ月目に突入。前は何もかも初めてだったので、妊娠中も自分の身におこることすべてが新鮮だったんだけど、2回目になるともういいからさっさと産みたくて仕方ない。あと5ヶ月もかかるなんて、じれったい。早く抱っこしたいよー。だるさもとれて、体調は快調。胃が圧迫されてるのか、すぐ満腹になってしまうのと、眠いのだけは相変わらずですが。今は洋梨がおいしい。

 『マルドゥック・スクランブル』、昨夜3巻目読了。ちょっとトランプのシーンが長すぎかな。必要な長さかもしれないけど、さすがに飽きた。やっぱ、ボイルドと戦ってるシーンが一番楽しいね。面白かったです。


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