6月30日(月) ここんとこずっと、胃をこわしてるので、お昼はおにぎりとヨーグルトというメニュー。さすがに力が出ません。疲れ気味。10秒チャージとかもしてるんだけど。

 いよいよ本格的に夏らしく暑くなってきました。明日から7月だもんなあ。そういや昨夜テレビで冷却シートダイエット(冷却シートを肩に貼る)ってやってましたが、それって要するに薄着してればいいだけなのでは。あんなに冷えピタ使ってたら、すごい出費だよ。

 その同じテレビ番組でショックだったのは、「代理によるミュンヒハウゼン症候群」。母親が、まわりの人間に注目されたい・かまってもらいたいがために、自分の子供を傷つけるという心理的病気。ひどい。子供を傷つけるなんてのは、最も許せない行為だ。いつでも社会の歪みのはけ口は、弱い者に向けられる。強い者こそが、弱い者を守るべきなのに。

 『ZOO』(乙一、集英社)のサイン本、あんなにいっぱいあったのに、もう残り3冊に。昨日の朝日新聞の北上次郎さんの書評もグーでしたね。そういえば土曜日は、とりこさんと、やぎだんな&やぎづまさんがご来店してくださったのでした。ありがとうございました。あ、まだ文庫のサイン本は残ってますので。

 今、乙一の作品で唯一未読だった『暗黒童話』(集英社)を読んでます。すっごくグロと聞いていたのですが、そうでもない、今んとこ。それよりずいぶんかわいそうな話だった。読んでてつらかったよ、1章は。いじめられる話は読んでて胸が痛い。

 グロいといえば、娘が「こわい話して」というので『暗黒童話』の序章「アイのメモリー 前編」を話してあげたらけっこう気に入った模様。「もっと話して」と言われても〜母は怪談は大の苦手なのよ〜(泣)。

 「en−taxi」の舞城王太郎「W」読了。ぐるぐるー。狂ってるぜイエイ。これは講談社ノベルス路線の舞城。

 ハヤカワ文庫SFフェアが少し前からスタート。無料配布の小冊子には、神林長平の「かくもリアルな仮想世界」という書き下ろしエッセイが載ってます。読者プレゼントは映画のDVD。


6月28日(土) 大変遅くなりまして申し訳ありません。5周年記念アンケート「あなたの映像化希望作品、教えてください。」結果をアップしました。うーん、どれもこれも本当に映像で見てみたいですねえ、ホント。コメントも皆面白いので、ぜひご一読を。ご応募くださった皆様、本当にありがとうございました。感謝。

 今日は文庫をいっぱい買いました。4500円くらい。『クロノス・ジョウンターの伝説』(梶尾真治、ソノラマ文庫)も『りかさん』(梨木香歩、新潮文庫)も既刊に1話分加わってるんだもん、ずるいや!また買わないとじゃん!(泣)

 第4回日本SF新人賞受賞作の『ルナ』(三島浩司、徳間書店)が異様に売れてるんですがなぜ?局地的なものなのか、全国的なものなのか?10冊入ってもうあと2冊しかないというハイペース。

 昨夜『LOVELESS』3巻(高河ゆん、スタジオDNA)読了。ダメだ、こういうの読むとやっぱり心がざわざわしてしまう。傷だらけの草灯が夜中に訪ねてくるシーンなんてたまんない。部屋の中にすら入らないのに、ものすごくドキドキする。

 限定版の付録からの作者の言葉。

 「ぐちゃぐちゃになるのがロマンスですから(たぶん)。」


6月27日(金) ふっふっふ。6月12日の日記で予告していた「天にも昇るほどうれしいこと」の回答を発表しましょう。実は!なんと乙一くんが、販売促進のために集英社さんとご来店くださったのです!!ああっ、書店員やっててよかったよ〜(感涙)。

 ナマ乙一くんは、思ってたよりガタイのいい青年でした。おっきかった。ごくフツーのTシャツ姿にリュックだったんで、まるで店のお客さんと見分けがつかない感じ。店頭用に、新刊の『ZOO』(集英社)にいっぱいサインをしていただきました。すると集英社のAさんが「他社の本でもいいからガンガンサインしてもらっちゃいなよ〜」と太っ腹な発言を。ええっ、いいんですか!?じゃあ『GOTH』(角川書店)も!「文庫も書いてもらえば〜?」えっそんな、じゃあ新刊の『平面いぬ。』(集英社文庫)と角川スニーカーと幻冬舎と、となんだかもうすごいことに(笑)。すいません、ご無理をお願いして。看板にもサインしてもらっちゃったんですよ。腕組みしてしばらく看板とにらめっこして、おもむろに黒サインペンで「脱出不可能 乙一」とキメ文句を。うわカッコいい〜。真赤な色紙の文句は、なぜか「たまには親と会話しよう」だったかな?他の店では「たまには親に電話しよう」という文句だったとか。…謎(笑)。

 今日は8軒も書店を回られたとかで、もう本当にお疲れさまでした。大感激&大感謝!!「今後のご予定は?」と尋ねると、「今年じゅうにジョジョのノベライズが出るかも…。でもとにかく今は、明日発売のドラマCD「きみにしか聞こえない」を売りたい」というお答えでした。書き下ろしショートエッセイつき。皆様ぜひ!!

 お見送りをしてから、全部の本に「サイン本」の手書き帯をつけて、どかーんと平台に並べてきました。早いもの勝ちですので、お近くの方はぜひどうぞ。えと、旭屋書店船橋店です。もいちど乙一サイトにリンクしておきますね。彼の日記はこちら

 星間宇宙船でもタコレミがありましたが(アーネストさんありがとう)、昨日の朝日新聞朝刊の記事にあるように、舞城王太郎の小説「W」が本日発売の「en-taxi」2003夏号に載ってます!!今日はバタバタしてて買いそびれたので、明日のお楽しみ。今日は『LOVELESS』3巻(高河ゆん、スタジオDNA)を読むぞお!

 あ、そうだ、茶木さんに『バトル・ロワイアル2』(杉江松恋、太田出版)はどうですか?と聞いたら、「これが初めての小説だけど、彼はもともと小説家志望だったんで、文章はうまいよ」とのことでした。

 あっ、あと今日は新潮文庫で欲しいのが山ほど出てたんだった!角川の川島誠も買わなくちゃ!ハヤカワの小川一水も!


6月26日(木) 『ZOO』(乙一、集英社)が入荷。真赤な表紙。帯の北上次郎氏の言葉がインパクトあり。スニーカー文庫だと短篇3本くらいしか入ってないけど、これはたっぷり10編も入ってますからお買い得でっせ〜。ぜひぜひ!!集英社には乙一サイトもありますのだ。『ZOO』未収録作品もここで読めます。・・・今読んできました。こ、こわかった〜(涙)。

 夜は、にじむさんと一緒に、浅暮三文さんの推理作家協会賞授賞式の2次会にお邪魔する。うわあ、ミステリ&SF作家大集合(汗)。ナマ京極を見てしまいました。グレさんのバンド友達という方がお近くの席だったので、いろいろお話。グレさんはマンドリンの名手なんだそう。知らなかったー。ご本人は黒のスーツでパリッとキメてらして、酔っ払ってもおらず(笑)、終始にこにこ顔。『石の中の蜘蛛』(集英社)にサインをいただきました。ありがとうございます。年内のご予定は、7月の集英社を皮切りに、ハヤカワJコレクションと、徳間と、創元推理文庫から新作が出るそうな。来年は新潮からも。す、すごーい!たちまち売れっ子ですね!これからも頑張ってくださいませ。


6月25日(水) 娘が学校の視力検査でイエローカードをもらってきたため、先日メガネ屋に連れて行ったところ、なんと視力0.1ということが判明。いやー、悪いとは思ってたけどそこまでとは。漫画の読みすぎか、絵の描きすぎか、はたまた母の遺伝なのか(私も小2でメガネを作った)。で、黒ブチのメガネを作って本日受け取ってきたのだが、鏡に映った自分の顔を見た娘がひとこと「ハリー・ポッターみたい」…おお、まさに!ってアンタは女の子なのにい〜(涙)。

 なかなかアンケートがアップできずに申し訳ありません。もうちょっとだけお待ちを。


6月24日(火) ううう、疲労たまりすぎで風邪ひきそうざます。そんな時に会社の健康診断。それが待合室でめちゃめちゃ待たされて。その間に『北野勇作どうぶつ図鑑 その5 ざりがに』(ハヤカワ文庫JA)を読了し、さらには『石の中の蜘蛛』(浅暮三文、集英社)を半分以上読んでしまいましたよ。グレさんの推理作家協会賞贈賞式は26日だそうです。

 ざりがには、というか北野さんはどれを読んでも同じことを書いてるような気がする。にせもののヒト、会社または工場、ヒトとメカの融合(ちょっと違うか?)、火星、にせものの地球。それもすごくいいけど、私はカメリとか、生き物カレンダーが好み。ほのぼのとかわいいんだけど、ちゃんとSF。そのSFテイストのほどよい分量が、なんともいい感じ。11月の「豆狸祭」なんて、ちょっとほろりとさせられる、いい話なんですよお。あ、妻の出てくる話も好き。「イモリの歯車」とか。6冊中のベストは、やはり『かめ』でした。というこの1行を書くために、本の山々から6冊ぜんぶを見つけ出すのに費やした時間、ほぼ1時間(泣)。とんぼに手こずらされました。いいの、おかげでちょっと片付いたから…。しかし未読本をいやというほど見つけて、ちょっとショック(泣)。

 さきほど『石の中の蜘蛛』(浅暮三文、集英社)読了。なんという丁寧で緻密な描写。私もうるさい音は苦手だが、この普段耳に入ってくる音をぐおーんとフルボリュームにしたら、そりゃあすさまじいよなあ。事故で、ある日突然そんな目にあってしまった(聴覚が異常に研ぎ澄まされてしまった)男の物語。というかミステリ。とにかく描写がきめ細やかなので、ついついこちらも納得させられ、乗せられてしまう。以下、未読の方はもったいないと思うんで、文字反転。ああ、鯖も読まないとなあ。

 異常な聴覚のおかげで、彼は新しく借りた部屋に以前住んでいた女性の残した「音」を見つける。この描写がすごい。ねっとりと濃密で、偏執的で、緊迫感があって。このあたりから物語がぐんと弾みがついて面白くなる。その幻の女を捜し求めていくうちに事件に巻き込まれて、と、ちょっと宮部みゆきの『火車』みたいな展開になっていくのだが、大きく違う点がある。それは『火車』はあくまで現実に即した設定なのだが、本書は異常な聴覚というファンタジー(むしろSF?西澤保彦みたいな)設定でミステリを展開していくのだ。そこが実に面白い。タイトルに隠された意味も切なく、哀しい余韻を残す。現実的テーマでありながら、その語り口は現実にありえないもの(架空)という、相反するものが見事に織りなされた異色ミステリ。面白く読めました。


6月23日(月) 「小説トリッパー」2003夏季号をつい買ってしまう。特集は「なぜ、いまファンタジー?」。最初の高橋源一郎と大塚英志の対談が面白そうだったので。つっても言ってることは半分くらいしかわからないのだが。右翼とか左翼とか、連合赤軍とか、あのへんにおける団塊の世代の感情というのが全然つかめないのよ。ほかにも乙一、恩田陸、小川洋子、古川日出男、本多孝好などがコメントを書いてます。高村薫のインタビューもあり。

 あーねむい!ゲームやりたいよー本よみたいよー。

 新刊速報、更新。


6月22日(日) 5周年のお祝いの言葉をありがとうございます。皆様のお力に支えられて、ここまで続けることができたという感慨でいっぱいです。本は好きだけどウンチク語れるような知識もない、文章はへたっぴ、日記と新刊速報以外の更新はえっとお、というダメダメサイトなのに、いつもお越しいただく皆様には本当に感謝しております。これからもなにとぞよろしくお願い致します。

 昨夜はMZTさんの迎撃オフでした。遅番だったので、途中から遅れて乱入。さすがの人望というか、行ってみたらすごい人数。20人くらいいたかな?超お久しぶりにRIKIさんのマッチョなお姿なども拝見(笑)。会場はアフリカ料理店で、ダチョウの卵のオムレツやらワニの唐揚げやら、初めて食べるものばかり。どれも美味でした。MZTさんはダイジマンとSTRさんという古本組にはさまれて、至極ご満悦の様子(笑)。今日もSTRさんと古本屋めぐりをしてきたと言って、重たいリュックをうれしそうにしょっておりました。

 2次会はカラオケルームでひたすらだべり。u-ki総統(ちょっと痩せました?)はいつものごとく、高い裏声を駆使してネットハンサム話とSFネタ炸裂。ダイジマンがこっそりと「なぜ女の子のメール文面も宇宙人声?」とツッコんでいたのがめちゃウケた。そしてにじむさんは「ビール゛だよ゛!!」発言が大ウケ(笑)。お仕事お疲れさまです〜。

 楽しい一夜でした。おおたさん、幹事ご苦労様でした。

 昨日書きそびれたネタ。土曜発売のハリポタ最新刊(イギリス版とアメリカ版)は即日完売。もっと入れておけばよかったのになあ。小説現代7月号には伊坂幸太郎&本多孝好対談掲載。「たぶんどちらでもない僕らが書きうる物語」。同い年だったんですね、このおふたり。伊坂さんは本多さんの熱烈なファンらしい。川端裕人の連載「せちやん」は最終回。菅浩江の「麦笛西行」も掲載。これは読みきりかな。

 『立花隆秘書日記』(佐々木千賀子、ポプラ社)読了。著者はなんと1988年から92年まで、小松左京の秘書をやってらした方だそう。ええっ、こんなことまで書いちゃっていいの?って心配になるくらい赤裸々なネタ炸裂。立花さんもエッチサイトにハマったとはねえ(笑)。しかもプリントアウトまでしなくても。さらには締め切り直前に部屋の模様替えを始めるのは恒例行事とか、娘に自慢したいから映画「耳をすませば」の声優(お父さん役)をやったとか、「知の巨人」の素顔は欠点だらけの、なんとも愛すべきフツーのひとでした。要するに異常なくらい好奇心が旺盛で、とにかくなんでも知りたがりで、自分の気になったことはとことん知らないと気がすまないのね。そのパワフルさには確かに舌を巻くよ。

 そしてその暴露本としての面白さもさることながら、なによりこの著者の気っぷのよさが気に入りました。さすが有能で頭の切れる人は違う。気取らず気負わず、自分のいる場所でできる最大限の努力をする。仕事にしても、なんにしても。コツをつかむのがうまいんだろうな。カンがいいのか。何があっても冷静で、立花氏を変に神格化せず、常に客観的な視点から彼を書いてるのも好印象。文章も非常に読みやすく、つるつる読めました。上昇志向の女性なら、おおいに共感できるところの多いエッセイだと思います。たぶんこのタイトルだと立花ファンしか読まないと思うんだけど、むしろぜひ女性に読んで欲しいと思う。生き方なんて自分の頑張り次第なんだね、ホント。


6月20日(金) というわけで、このサイトは今日で5周年なのでした。皆様いつもありがとうございます。ダイジマンともども、心よりお礼申し上げます。

 「マザー&マザー2」ゲット!どせいさんストラップもゲット!ううっ、始めたら止まらん!私のようなぬるいゲーマーにはちょうどいいレベル(もはや今のFFはついていけないと思う・・・)。ああほかにも宿題とかあるのに、やばすぎ。


6月19日(木) 映像化希望アンケート、締め切りました。おかげさまで16通のご応募をいただきました。どうもありがとうございました。発表はもうちょっとお待ちくださいませ。

 ふー、今日も暑い。この熱気は台風のせい?夕方、帰宅途中の空を見上げたら、灰色の雲がフィルムの早送りみたいに、ごんごんと流れていた。娘と「きれいだねー」としばし見とれる。

 本日の新刊。『笑う怪獣』(西澤保彦、新潮社)はなにやらむちゃくちゃ面白そう。ツボをハズしてなければ。喜国さんのイラストがまたチープな感じでよいのだわ。『海外ミステリ 誤訳の事情』(直井明、原書房)も面白そうだった。ちょっとうろおぼえだけど、「刑事はデンマーク人を探しにいった」という文章がいきなり出てくる訳があるが、この「デニッシュ」(つづりわかりません)はデンマーク人のことでなく、菓子パンのデニッシュのことだとか。つまり、「刑事はパンを買いに行った」んですね、というような話がいろいろ載ってるらしい。『石の中の蜘蛛』(浅暮三文、集英社)は、やっと推理作家協会賞の帯つきが入荷してきました。あ、集英社文庫の新刊『平面いぬ。』(乙一)も出てたわ!『竜の紋章(上)』(新田一実、桜桃書房)はSFボーイズとかいってつまりは「やおいSF」らしい。同僚がすすめてくれましたが丁重にお断りしました(笑)。でも宇宙船だか宇宙基地だかの地図が載ってたよ。

 東京創元社の「ミステリーズ!」も入荷。中身よく見てないけど、えらいゴージャスな内容みたいですね。

 講談社が「ミステリ―ランド」とかいうジュブナイルレーベルを立ち上げる、というのは先日の「ダ・ヴィンチ」7月号の小野不由美特集にちょっと書いてありましたが、その詳細です。7月26日ごろ発売で、初回ラインナップは、
島田荘司『透明人間の納屋』
殊能将之『子どもの王様』
小野不由美『くらのかみ』だそう。値段は2000円前後というから思ってたより高めかな。殊能と島田、ってのは正直びっくり。

 『コンクリート・アイランド』J・G・バラードは7月中旬〜末ごろ発売で、古い訳のままだそうです。大和田さんという方と、もうひとりの共訳なんですか?予価1900円。しかしどういう経緯でこれが出るようになったのか、聞いてみたいものですね。あ、ゲームが出るからだと思うけど、新潮文庫の『MOTHER』(久美沙織)が復刊されるそうです。

 昨夜、『北野勇作どうぶつ図鑑 その6 いもり』(ハヤカワ文庫JA)読了。「曖昧な旅」も「イモリの歯車」もSFマガジンで読んだ話でした。ちなみに私はイモリとヤモリの違いがわかりません。壁にへばりついてるのがヤモリだったのか。あ、ぶたぶた新作も読みました。『異形コレクション 夏のグランドホテル』(光文社文庫)の「柔らかな奇跡」。ちょっとシニカルな話かな。井上雅彦の「ぶたぶたシリーズ」紹介文が素晴らしくよかった。ああ、ぶたぶたさんにひさびさに会えてうれしかった〜。もっと読みたいよお!


6月18日(水) 娘と髪を切りに行く。娘はますますどこから見ても男の子状態に(笑)。

 6月22日(日)午前8時からNHKーBS2で放送の「週刊ブックレビュー」に、新井素子が出る予定。オススメの3冊のうち1冊は、私もやられたあの『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午、文藝春秋)らしいです。

 映像化作品アンケート、今夜いっぱいで締切ります。まだ間に合いますのでどうぞよろしく〜。

 「きみはペット」、最終回をついうっかり見てしまった。ああもう、こういうのは見ちゃいけない!いけないのに!

 海外で発売になったハリポタ新刊がごっそり盗まれたそうで。いやはや。

 昨夜、『オレンジ党と黒い釜』(天沢退二郎、筑摩書房)読了。おどろおどろした土着の禍々しいものの感じがなかなか。でもやっぱり『光車よ、まわれ!』のほうが印象が強い。あの冒頭の、ずぶぬれの子供3人が教室に入ってくる場面や、水に映る、さかさまの町の景色とか。

 新刊速報、更新。『コンクリート・アイランド』J・G・バラードが7月に出るらしいっすよ、総統!!


6月17日(火) 映像化作品アンケート、おかげさまで9通になりました。ありがとうございます。明日の18日(水)いっぱいで締め切りですので、どうぞよろしくお願い致します〜。

 庭に植物が増えたら、たちまち虫も増えた。毛虫もいるのよ。ほっとくとどんどん葉っぱを食われてしまうので、殺さざるをえない。ごめんね。彼らにしてみたら、私は血も涙もない非情な虐殺者だ。

 そういや昨日、突然NHKの人がきて、今度からケーブルテレビのカラー衛星もカネとるとかいっていきなり950円も値上げされたわよ。なによお、それ〜。

 昨日書いた、講談社青い鳥文庫fシリーズですが、先月から出てたそうです(ヒラマドさんありがとう!)。リンクしておきますね。今後の発売予定は

7月 ねらわれた学園 眉村 卓
8月 三丁目が戦争です 筒井康隆
9月 ポンコツタイムマシン騒動記 石川英輔
10月 時間砲計画 豊田有恒

だそうです。

 新刊速報はまた明日あたり。すいません。


6月16日(月) 梅雨に入って、空気も緑もぐっと濃厚になってきました。紫陽花の青もさらに深く。うちはプルンパゴ(るりまつり)が白い清楚な花を咲かせはじめました。

 右のドアと左のドア。未来は選択することができる。運命は自分の手で切り拓くのだ。

 花や木は、光のある方へ枝を伸ばす。それは迷いもへったくれもなく、本能のままに、どんなに不恰好だろうがなんだろうが自分の求めるもののほうへ真っ直ぐ向かう。植物にとってのお日様は、人間に例えるなら笑顔や心地よさだろうか。そこにいて幸せを感じられる場所、それこそが人間にとっての日向であると。何も暗い日陰で悶々としてることはない。枝を伸ばして、光のほうへ進めばいいのだ。

 講談社青い鳥文庫の新刊『宇宙都市008』(小松左京)が入ってきたんだけど、青くないよ?オレンジだよ?今度から青い鳥文庫fシリーズとかいうのを出すそうで、この「f」は不思議とかSFとかをさすらしい。これから毎月、有名な昔の日本SFを子供向けに、つまりジュブナイルSFとして発刊するらしいのだ(SFだけじゃないけど)。おおー、講談社えらい!裏の見返しに近刊予定が載ってたんだけど、メモってくるの忘れちゃった。けっこう大御所ばかりだったと思う。ていうか新作、誰か書かないかなあ?子供向けジュブナイルSF。どうすか瀬名さんとか?北野勇作は子供にはちょっと難しいかなあ、裏ネタが理解できないだろうから。あとはそうね、菅浩江さんとかどうかな?

 おお、今、小松左京で検索したらこんなものも。そうか、もう入ってるのか、『役に立つハエ 小松左京ショートショート全集3』(ハルキ文庫)。


6月15日(日) 上記のアンケート「あなたの映像化希望作品、教えてください。」おかげさまで6通になりました。まだまだ引き続き募集中ですのでよろしくお願い致します。一応、締め切りは18日(水)の予定です。

 このアンケートはあくまで「もしも」の話なので、いくらでも自分であーんなのやこーんなのなど、脳内でスバラシイ映像を想像してくれていいんですよ(笑)。あれは一度映像化されたけどイマイチ、つか超不服〜なんて方は自分の書いた脚本で作り直してくれ!とかでもオッケーでございます。

 「マトリックス リローテッド」見てきました。評判悪いから覚悟して行ったんだけど、いやあ、面白かった〜!1作目を見たときの物珍しさこそなくなってるけど、アクションがすごくて、ハラハラドキドキしっぱなし!あのシーンもこのシーンも、ホントすごかったよ。ネオ、スーパーマンだよ!娘と行ったので吹き替えで見たんだけど、ややセリフが難解で、「えっ?もいっかい言って!」(by子供シーマン)なところもちょっとあったかな。そしてすごくいいところで「続く」なのだった。早く秋にならんかな。

 群像7月号の舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」、昨夜読了。ちょっと今体調悪いんで、詳しくはまた後日。とにかくまたもや舞城独走状態でした。あー面白かった。わけわかんなかった!(笑)不条理な世界なんだけど、脳内に映像はくっきり見えるんだよね。


6月14日(土) 上記のアンケート「あなたの映像化希望作品、教えてください。」が意外と集まらなくてちょっと冷や汗。まだ3通のみ。今回のお題は難しかったのかな?まだ応募してない方、ぜひともよろしくお願いいたします〜。

 今夜も暑いけど、お腹こわしぎみなのでアイスは食べられないのだった(泣)。

 群像7月号の舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」引き続き読んでます。意外と分量があるんで、まだ半分くらい。どこに着地するのか全然わからない、かなり奇妙な話。そういや『阿修羅ガール』はもう6刷だって。

 講談社の「インポケット」、今月は加納朋子ミニ特集が。7月7日に新刊『コッペリア』が出るそうです。楽しみ。


6月13日(金) 今夜も暑い。突然夏がやってきたようだ。近所の紫陽花がとても綺麗。深い青。

 「成恵の世界」って、SFだけど、ものすごくベタなラブコメだなあ。なんかもうそういうのはごちそうさま、って感じ。

 カメリ、今度はハワイ旅行を当てたのね。ケーキ屋に続いて、またもやダメ!?と思いきや、トータルリコール社だよわははは。このシリーズ大好きだったので、これで終わりだとしたらとても残念。北野さん、もっと書いて〜。

 群像7月号の舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」読んでます。今日はこれを読みたいので日記は手短に。

 怒涛の新刊予定の豪華ラインナップに敬意を表して、リンクページ国書刊行会を追加。ここのトップにある、『JUNICHIシルエット絵本」もいいですよ。母が昔、元本を持っていて、私も何度も何度も読みました。昔のお姫様が出てくる物語絵本。 

 新刊速報、更新。


6月12日(木) 今夜は蒸し暑い〜。帰りに娘とコンビニに寄ってアイスをいっぱい買いこみ、うちに着くなり1個ずつ食べる>夕飯前に食べちゃいけません!

 天にも昇るほどうれしいことがあったけど、これはもう少したってからご報告致しますね。ぐふふふ。

 ゴマキの写真集(買い切り)はでかすぎ!なんだこの分厚さは!段ボール1梱包で3冊しか入ってないよ!でも案外軽い。買った方は、中に何が入ってたのかぜひ教えてください。みかげさんとか政宗九さんとか(笑)。飯島愛はどうなんだろう。東京は売れてるんでしょうか。うちはまだ。スポーツ新聞に載ってた性病検査薬キットは、東京・大阪・名古屋などの大書店でしか配布してないそうな。愛ちゃん、頼むからちゃんと説明しといてね。テレビにも、書店にも。しかし250万、自腹を切ったというのはすごい。金持ち〜。

 『少年カフカ』(新潮社)は装丁がすごいと聞いていたけど、ひと目みて納得。これは「少年ジャンプ」のパロだったのか(笑)。

 おおたさん経由で「文学賞メッタ斬り!」。おお、楽しい楽しい。歯に衣着せぬ発言が実に痛快。

 私個人としては、直木賞や芥川賞は作家功労賞の意味合いもあると同時に、あまり普段本を読まない人に本を読ませま賞(買わせま賞)でないかと。一般人は、何かマスコミが騒がないと本なんて買わんのですよ。テレビで紹介、雑誌に載ってた、新聞に載ってた、などなど。普段本屋に来ないから、どんな作家がいるとか、どんな本が面白いとかわかんない、選べない。直木・芥川賞は一番マスコミ露出度が高いので、「はなまるマーケット」や「とくダネ!」で紹介された、くらいのノリで買ってらしゃるお客様も少なくないでしょう。「へー、今、こういう本が売れてるの」「賞とったんだから、面白いんだろう」みたいな。そういう方々の大きな指針にはなっていると思います。正直言って、本当に自分で自分の好きな本を選べるひとは買ってないと思う(笑)。自分の趣味がわかってるからね(もちろん趣味があえば買う)。

 売上も当然、数ある賞の中では一番大きい。ていうか文芸担当者としては、自分の売上成績に関わる非常に重要な賞です。だから該当作なしってのは、かなりガックリなのです。3桁単位で売上の数字が違いますんで(もちろんこの数字は店によって違う)。

 ぶっちゃけ、もう売れればなんでもいいです(泣)。マジで。それほど深刻に、今、書店は追い詰められてます。ほんっっっとに今、マスコミがなんか言ってくれないと、普通のひとは本買ってくれないね。本屋に来てもくれないね。もちろん、本屋が大好きで毎日のようにいらして下さるお客様もいらっしゃるんですが。でもそういう方は徐々に減ってる。どうしてこうなっちゃったのかなあ。面白い本、いっぱいいっぱいあるのになあ。書店の力が足りないのかなあ。

 この対談にも何度も出てくる『阿修羅ガール』(舞城王太郎、新潮社)は、じわじわと着実に売上を伸ばしております。スリップ一枚見るたびに「うわーい」と心で万歳三唱。ていうか、私、三島賞でこんなに本を売ったの初めて。というか三島賞をこんなに気合入れて売ったのが初めてなのか。

 あっ、北野勇作どうぶつ図鑑5.6巻!表紙カバーの裏が〜〜かわいい〜〜〜。異形コレクションもう出ました?


6月11日(水) 昨夜は頭がくらくらするので日記はお休みして早めに寝ました。疲れがたまっていたのか。今日も半日寝てました。

 初物のスイカを食べました。ああ、夏の味!これから夏野菜がおいしい季節になりますね。茄子、胡瓜、トマト、空豆、枝豆、とうもろこし!みんな大好き。梅もおいしいですね。今日は梅干を6粒も食べてしまった。

 なんか最近、怒りっぽくてダメだなあ。沸騰点が下がってる。なんでだろう?年のせい?疲れのせい?昔は気がつかなかったことに気づくようになってしまった、というのもあるかもしれない。理不尽なこと、納得いかないこと。私はあまりにも無力だ。先に明るい光がなにひとつ見えないのよ。

 新刊速報、更新。


6月9日(月) 昨日、ふと思い立って、ここ1年で庭に植えた植物の種類を書き出してみた。

 ヒメツルソバ、ツツジ、ヒメエニシダ、ホホベニエニシダ、キンモクセイ、プリベットシルバー、シバザクラ、ツルニチニチソウ、菊、ブルーサルビア、ブルーデージー、るりまつり、スイセン、オキザリス、サフィニア、姫フウロ草、イソトマ、バーベナ、ユリオプスデージー、チューリップ、ムスカリ、パンジー、ビオラ、ノースポール、アメリカンブルー、ニチニチソウ、つるバラ、レンギョウ、インパチェンス、オキシペタラム、ブルークローバー、花かんざし、雪柳、ワスレナグサ、クロッカス、ナデシコ、カラミンサ、ルピナス、デルフィニア、百合、ロベリアグランブルー、トレニア、ジギタリス、サクラソウ、リシマキア・ヌンムラリア、サザンカ、ヤツデ、紫陽花、ギボウシ、フウチソウ、桔梗、アスチルベ、ハナニラ、ミヤコワスレ、オダマキ、スイセンノウ、ニコチアナ、ヤブラン、ツルハナシノブプラムパーフェクト、ツボサンゴ、レインリリー、フッキソウ、アジュガ、ナルコユリ、ティアレラ、シダ、アイビー、ヒメツルニチニチソウ、ツルマサキ、ワイルドストロベリー!

 ええと全部で70種類、かな?>節操なさすぎます(笑)。ちなみにすごーく狭い庭なんで、もうぎゅうぎゅう。でもまだ欲しいものあるんだよなあ。矢車草とか、チオノドクサとか、カシワバアジサイとか。傾向としては、青い花が好きかな。

 『幻想文学』ファンにお知らせ。アトリエOCTAから書店あてに手紙がきました。『幻想文学」67号(これで終刊)は7月10日ごろ配本予定とのこと。バックナンバーの販売は2005年1月末までと考えてるそうです。古書店での特価販売計画はないそうです。(書店の返品は2005年2月末まで受付とのこと。)バックナンバーを買おうか悩んでる方は、定価で買える今のうちに新刊書店へ!それにしても残念ですね。うちも冊数はやや減ったものの、いつも決まった数だけ売れてたのになあ。

 星間宇宙船での古本ネタ、盛り上がりまくりですね(笑)。もはやフェアとかを離れてますが、あまりに面白いので(うちの掲示板は消えちゃうのがネック)、ここに書いておきます。

出久根達郎さんの一連の書物、横田順弥さんの古本系エッセイ
『淋しい狩人』宮部みゆき、新潮文庫
『古書買い取ります!』(双葉社)
』金魚屋古書店出納帳』(少年画報社)
『栞と紙魚子と 夜の魚』諸星大二郎
『SF万国博覧会』、『キテレツ古本漂流記』北原尚彦
『死の蔵書』ジョン・ダニング、ハヤカワ文庫
『十字路に立つ女』逢坂剛 講談社文庫
『古本マニア雑学ノート』(幻冬舎文庫)と『PART2』(ダイヤモンド社)
『コミックブック・キラー』リチャード・A・ルポフ、早川書房
「世界から言葉を引けば」石川喬司、河出書房新社
『夜の蝉』北村薫 創元推理文庫
『競作五十円玉二十枚の謎』 創元推理文庫
『DAIーHONYA』、『LASTーBOOKMAN』とり・みき、早川書房

 米田淳一さん、ご結婚おめでとうございます!末永くお幸せに!これでネット婚したのは知り合いで2人め。


6月8日(日) 入院中の祖母のお見舞いに行く。見ててつらくて涙が出そうになった。看病してる母の気持ちを思うといたたまれない。

 ヒカ碁22巻、読んでてつらかった。北斗杯のあとで、ヒカルは秀英と戦うはずだったのにい〜。アキラくんも、ヒカルと秀策の関係に気づきはじめてる、すごくいいトコなのにい〜(涙)。読了後、思わず「碁ジャス・キャラクターズガイド」をひっぱりだして読みふけってしまった。

 ヤングユー7月号の羽海野チカはすごいっす。ぶっとびました。森田さん…最強…。爆笑につぐ爆笑。別冊ふろくもうれしい。私の一番好きなキャラは、やっぱ山田鉄人かなあ?まあ特に誰が好きってわけじゃないんだけど。

 新刊速報、更新。今日は本を1ページも読めなかったよとほほ…。日曜は娘の攻撃で本が読めないのよ。「ママ!こっちきて!」「ママ!宿題いっしょに見てて!」「ママ!なんか飲みたい!」「ママ!いっしょに遊んで!」はいはいはいはい。やはりキミが寝てからじゃないと母は何もできないのね。


6月7日(土) ねむい。でも書く。

 昨日、テレビを見ていた娘がひとこと。「ハム太郎ってさー、最近太ったんじゃない?」…そうなの?

 「新潮」7月号の、三島賞『阿修羅ガール』講評と、舞城王太郎の短篇(中篇?この境目はどこに?)「川を泳いで渡る蛇」読了。講評が、賛否両論まっぷたつで笑えました。(ネットでも読めるんですね>スズキトモユさんとこ経由)とくに宮本輝がけちょんけちょん。でも彼のいうこともわかるなあ。舞城って、全肯定か全否定かのどちらかしか読み手の反応がないような気がする。ハマるひとはどっぷり、ダメなひとは拒絶反応。宮本輝が『九十九十九』読んだら、本を投げるかもしれん(笑)。でも彼も、舞城のエネルギーは認めている。「舞城氏の中には、何か形にならない大きなエネルギーがくんずほぐれつなままとぐろを巻いている。」そうそう、その通り。あの文体やストーリーからくるその圧倒的なエネルギーに私はやられてしまうのですよ。『阿修羅ガール』は特に、一晩の台風みたいな感じの話だしね。島田雅彦のけなしっぷりも面白い。

 それと、選考委員が皆「最近さあ、10代の若い女の子作家ばかりデビューさせるのはどうよ?」(ややパラフレーズ)みたいなコメントをしてるのが印象的でした。

 「川を泳いで渡る蛇」は、舞城を彷彿とさせる作家の一晩の出来事。私小説風。こないだの「となりのトロロ」に近い作風。おとなしめ、かな。群像7月号の「山ん中の獅見朋成雄」はぶっ飛びな気配。たてがみのある男の話らしいんで。

 ヒカ碁22巻とヤングユー7月号の羽海野チカの話はまた明日。羽海野チカのギャグって、少年漫画っぽいというのがよくわかりました。ゼッタイ少女漫画ギャグじゃない(笑)。あーでもカバ丸もこんな感じだったかも?

 『ぬしさまへ』(畠中恵、新潮社)が売れてます。前作『しゃばけ』はそうでもなかったのに。とりあえず並べて積みました。『GOTH』(乙一、角川書店)もコミック版と並列。ちょろっと見ましたけど、コミックもなかなかうまく漫画化できてますね。森野夜が脳内イメージどおり。この話はいったいどう描くのだ?と思ってた話「犬」はやっぱり漫画化されてなかったな。でも原作だと、主人公と森野とのちょっと屈折した微妙な関係がもっとくっきり出てて、なんともいい感じなのよ〜。関係ないけど、秋田書店のミステリコミックシリーズみたいなので、超超美形の浅見光彦を見て私は吹いたよ(笑)。

  今更ですが、講談社の新刊文庫・新書のスリップが小さくなってますね。プチサイズでかわいい。紙節約のためでしょうか。


6月6日(金) 今、テレビで「マトリックス」夢中で見てました。ああ〜面白かったあ〜!もう、全部好き!ネオ、カッコいい〜。仮想現実、最高!しかし、大筋以外はストーリーすっかり忘れてたなあ(笑)。映像として頭に残ってるシーンは多いんだけど。ラストとか、ああこうだったんだっけ、とか。「リローテッド」も楽しみ。でもいつ行けるかな…。

 舞城ファンは、明日発売の「群像」7月号と「新潮」7月号を必ず買うように!特に「群像」は315枚の長篇一挙掲載ですよ!

 7月14日発売の週刊少年ジャンプ33号に、ヒカ碁の読み切り掲載決定。本当にこれで終わりなんですか?(泣)

 今日発売の「ダ・ヴィンチ」7月号は、十二国記特集。小野不由美の新刊が、7月末に出るそうですね。『くらのかみ』、講談社より。ミステリ−ランドという新しいレーベル(ジュブナイルシリーズだそう)からだとか。今月のプラチナ本は『ティモレオン』

 『世界の中心で愛を叫ぶ』の片山恭一の写真を、今日どっかで見た気がしてたんだけど、思い出せない…。雑誌だったと思うんだけど、「ダ・ヴィンチ」じゃなかったっけ?おかしいなあ…。気になるなあ。

 新刊速報はまた明日にでも。昨夜『仔羊の巣』(坂木司、東京創元社)読了。ミステリ色は薄いなんて言ってごめん。撤回。


6月5日(木) まあいろいろありますのよ。ふう〜。いいこともあるけどね。

 三日月の横に光っていたのは木星でしたか。プラネタリウム行きたいな。あ、先日メガスターの大平さんの新刊入荷してました。『プラネタリウムをつくりました。』(大平貴之、エクスナレッジ)

 ああっ、買ったのに会社においてきちゃったよ『ヒカルの碁』22巻と「編集会議」7月号!ヒカ碁の表紙はサービスですか?(笑)今月の編集会議は書店員必読、って遅すぎますねネタが。そういやユリイカ7月号(6月28日発売でいいのかな?)は萩尾望都特集だそうですよ。買わねば。

 講談社ノベルスの新刊が入荷。『創竜伝』13巻(田中芳樹)がどどーんと。『あいのり』5巻は売り切れだあ〜。早川書房の営業の方がいらしたので、「冲方丁 『マルドゥック・スクランブル』がネットでは好評ですよ〜」とお教えしておきました。売行きとしては、同時発売だったもう片方のJA文庫『デス・タイガー・ライジング』のほうがいいとか。

 SFな方々にはうれしいお知らせ。ハヤカワ文庫から、梶尾真治短篇傑作選が出ます。全3冊で、7・8・9月と3ヶ月連続刊行。7月が『美亜へ贈る真珠』(ロマンチック篇)、8月が『もう一人のチャーリイ・ゴードン』(ノスタルジー篇)、9月が『フランケンシュタインの方程式』(ドタバタ篇)だそうです。よりすぐりを集めた、いいとこどり短篇集だそうですよ。書き下ろしも一篇ずつ入るとか言う噂だったけど、どうなったかな?

 それとハヤカワJコレクション、7月下旬に発売決定!田中啓文『忘却の船に流れは光』、紺野あきちか『フィニィ128のひみつ』、2点同時刊行!

 星間宇宙船の、古本ネタがどんどん増えていく〜(笑)。いやあ、気がつかなかったものばかりで感謝。


6月4日(水) 近頃、海外旅行に行く夢ばかり見ている。願望?逃避?ああもうすぐ飛行機が出ちゃう、時間がない!パスポートはどこ?とあわててスーツケースに荷物を詰めているとか、地図を見ながらホテルを探してるとか。ここに来たのは2回目なのに(なぜかそういう設定)、道に迷っているとか。夜、川のほとりのランプのついた3階建ての小さなレストランで食事をしてる夢も。水面に映った灯りがゆらゆら揺れて、どこかメランコリックな美しさだった。夢の中の景色なのに、まるで見てきたようにくっきりと胸に残っている。いつか、本当にそこを訪れることができるだろうか。

 最近、水曜はいつもケーヨーホームセンターと(笑)、図書館と歯医者というパターン。『オレンジ党と黒い釜』(天沢退二郎、筑摩書房)を借りてきました。しょっぱなから妖しげな雰囲気。日常が、ふっと異世界に変わる。

 星間宇宙船にて、昨日の古本フェアについて幾つかナイスなツッコミをいただきました。感謝。フェアに反映させていただきます。やはり古本のことは古本の人に聞くべきですな(笑)。

『本棚探偵の冒険』 喜国雅彦/双葉社
『古書店めぐりは夫婦で』、『旅に出ても古書店めぐり』L&N・ゴールドストーン著/ハヤカワ文庫 
『チャリング・クロス街84番地 書物を愛する人のための本』ヘレーン・ハンフ編著・江藤 淳訳/中公文庫
『「英国ミステリ道中ひざくりげ』若竹 七海・小山 正著/光文社

 新刊速報、更新。


6月3日(火) ひとの情けが身に沁みた1日でした。感謝。

 最近、目の調子がよくない。また乱視が進んだのかな。ちなみに老眼ではありませんよ(笑)。遠ざけると霞むから。

 娘が「かゆいところは〜ど〜こ〜♪、しずまれしずまれ虫さ〜さ〜れ〜」と、ウナコーワのCMを延々とくりかえし歌っている。こないだ小学校に迎えにいったら、男の子が集団で歌っているのを目撃。子供に大人気?そんな娘は、先日、鼻兎のオリジナルカラー4コママンガを描いてました。すごく出来がいいので、「ネットにアップしていい?」と言ったら断られました。ちっ。鼻兎が弓矢の練習をしていたところ、ニニコが通りかかったのでぷすりと矢を射るという話(笑)。最後のコマで、矢が背中に刺さったニニコが白目になってるのがポイントだそう。あんたブラックすぎるよ…。

 本日発売の週刊朝日の書評に、『ヘルタースケルター』『うたかたの日々』『恋とはどういうものかしら?』(すべて岡崎京子)が。うれしい。評者は高橋源一郎。ちゃんと文芸書コーナーに全部積んでありますのだ。

 ソニーマガジンズから、販促用に超巨大本が届く。80センチ×50センチくらいで、『こげぱんのピクニック』をそのまんま拡大した絵本。すごいインパクト!(笑)でもどうやって店に出そう。う〜ん。当店の女の子たちには大ウケ。「これ、作って売ればいいのに!」って。はぐちゃんに持たせたら、いいコロボックル写真が撮れそうです(笑)。

 『仔羊の巣』(坂木司、東京創元社)の前の作品である『青空の卵』を、盛岡のさわや書店さん(『天国の本屋』の仕掛人)が仕掛けて売ってるそうです。売行きも好調とのこと。『仔羊〜』も前作より動きが早いそうですよ。

 『インターネットで古本屋さんやろうよ!』芳賀健治、大和書房)がよく売れてます。なので、今度のフェアは「古本大好きフェア(仮)」に決定。ラインナップは

『ヘンな本あります』、『銀座八丁目探偵社』、『ぼくはオンライン古本屋のおやじ』(ともに北尾トロ)
『モダン古書案内』(中央公論新社)
『未読王購書日記』(未読王、本の雑誌社)
『東京古本とコーヒー巡り』(JTB)
『文庫ハンターの冒険』
『ブックハンターの冒険』(牧眞司、学陽書房)
『それでも古書を買いました』、『子供より古書が大事と思いたい』(ともに鹿島茂)
『古本病のかかり方』(岡崎武志、東京書籍)
『ぼくは本屋のおやじさん』、『彷書月刊編集長』、『石神井書林目録』、『古本屋月の輪書林』(ともに晶文社)
『古書肆したよしの記』(平凡社)
『古本街の殺人』、『神保町の怪人』、『古書収集十番勝負』(ともに創元推理文庫)
『マンガ古書マニア』(インターメディア出版)
『ふるほん文庫やの奇蹟』(新潮文庫)
『古書狩り』、『古本屋おやじ』(ともにちくま文庫)

 これで全てじゃないけど、まあだいたいこんなとこ。どうっすか、ダイジマン?先日書評に載ってた、日本古書通信社の本も入れたかったんだけど、ここの本は買い切りなのかな?『全国古本屋地図 21世紀』も入れたかったんだけど。


6月2日(月) トップページにお知らせをアップしましたが、今月の20日で当サイトはなんと5周年を迎えるのです。いやー、しぶといね!(笑)なんだかんだ言いながらも5年ですよ!というわけで、またしてもアンケートを募集致します。今回は「映像化希望作品」の募集です。6月18日(水)締め切りです。なにとぞよろしくお願いいたします。

 『仔羊の巣』(坂木司、東京創元社)読み始めました。こ、これはいい!!前作よりさらにいいです!やおいパート(なのか?実際どう読んでもそうとしか思えないけど)に関してはますますツッコミどころ満載ですが(笑)でも彼ら自身は友情と思ってるんだよなあ。どう見てもそれは普通じゃないって!(笑)あとは「はっ!もしかしてこの感情は!?」ってお互いに気がつくだけなんだけど、著者はそういう意図はないようで。

 で、まあそれは置いといて。それ以外の部分が非常によいのですよ。最初の話「野生のチェシャ・キャット」しかまだ読んでないんですが、同僚という会社だけの関係が、枠を壊して徐々に深い友人になっていく、その過程がとても丁寧に描かれています。ああ、その葛藤よくわかる、といちいちうなずきつつ読みました。登場人物の気持ちを、ひとつひとつとても大切に細やかに書いてる、その姿勢がいいです。ミステリ色はかなり薄いですが、とても爽やかであたたかな小説です。


6月1日(日) そこここの庭先で、紫陽花が色づき始めました。ピンクや白もあるけれど、やっぱり紫陽花は青が一番。

 最近、あちこちのサイトで「銀河通信」という言葉を見かけるたびにドキッとしてしまいます(笑)。別にうちのサイトのことでなく、その元ネタの谷山浩子の曲なんですが。というわけで風野ドクターにちょっとだけ反応してみたり>遅すぎ

 そもそも私、未だに「blog」ってのがなんだかよくわからないんですが。堺三保さんの日記(退院おめでとうございます)を見て、ほお、これが、とか。掲示板と日記がくっついたもの、みたいなのでいいのかな?なんか大変そうな気がするのは私だけ?(笑)がやがやした感じがするというか。あたしは今のままでじゅうぶんっす。

 ドクターの日記を読んでいて、サイトを始めたばかりの頃を思い出しました。毎日カウンタ見ては、「わ、今日だけで20件だよ!いったい誰が見てるんだろうね?」とダイジマンと話してましたよ。懐かしいね。最近はすっかりネット知人(リアル&バーチャル含め)が増えたので誰が見てるとかだいぶわかるんだけど、あの頃は本当に見知らぬ誰かに向かって、虚空に向かって書いてたなあ。ただただ本を読んで感じたことを誰かに言いたくて。

 今でもその気持ちは変わってないんだけど、すっかり日記主体になっちゃって、感想きちんと書いてなくてダメだな。なら日記やめればいいんだけど、もう中毒だからやめらんないの(笑)。やめたいと思う時もあるんだけど。この日記中毒症っていったいなんなんだろう。誰か説明してくれないかしら。これがつまり自己顕示欲ってやつなの?私はこれがすごく強いんだろうか?

 日頃思っていても、実際人に向かって口にするにはちょっと、みたいなのってあるじゃない。毎日会社と家の往復だけで、実際のところ、日々顔をあわせるひとってすごく限られてる。そういう身体的距離は近くても心の距離はそんなに近くない人たちにはちょっと言いにくいようなことや気持ちを、文字にして外に発信したいんだよね。私にとってはそれがウェブ日記。で、万が一誰かがどこかで共感してくれたりなんかしたら、うれしいな、という。

 「その背後に透けて見える書き手の方に私は興味がある」というドクターの意見には同感。私はマイブームはあれど、いつもほとんど同じ人の日記しか読んでないし(しかもほぼ読書系サイトのみ)。ぐーぐるで舞城の感想を探しまくったりすることもあるけれど、たいていは「あのひと今日はどうしてたのかな」的な意味合いで巡回してる。「お、この人これ読んだのか。どれどれ、どんな感想かな」とか。その人の感想だからこそ知りたい、みたいなのがある。結局、その感想にはその人自身が現れるから。「何が書いてあるかに関わらず、ほかならぬその人が書いた文章だからこそ読み、少しずつその人について知っていく、という読み方」ですね。

 新刊速報、ちょっと更新。あ、『北野勇作どうぶつ図鑑 その4 ねこ』読了しました。

 


 

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