劇場☆新感線  野獣郎見参〜Beast is RED

劇団☆新感線 2001年春公演
野獣郎見参
〜Beast is RED

(作 = 中島かずき / 演出 = いのうえひでのり)
公演記録
東京公演
 期間 : 2001年03月12日(月)-31(土)
 会場 : 青山劇場
大阪公演
 期間 : 2001年04月05日(木)-14(土)
 会場 : シアタードラマシティ
CAST

物野怪野獣郎 (もののけやじゅうろう) /堤真一
美泥 (みどろ) /高橋由美子
芥蛮獄 (あくたばんがく) /古田新太
婆裟羅鬼 (ばさらぎ) /手塚とおる
北の宮の眠り姫(梨花姫・りかひめ) /大沢さやか

猿噛 (さるがみ) /橋本じゅん
穿ちの錐蔵 (うがちのきりぞう) /粟根まこと
左前の甚五 (ひだりまえのじんご) /河野まさと
細川虎継 (ほそかわとらつぐ) /こぐれ修
細川猫継 (ほそかわねこつぐ) /こぐれ修
独言鬼 (どくげんき) /逆木圭一郎
陰面羅鬼 (いんもらき) /右近健一
葛鬼 (かつらぎ) /村木よし子
雪目 (ゆきめ) /山本カナコ
赤松為麿 (あかまつためまろ) /吉田メタル

渋毒柿右衛門 (しぶどくかきえもん) /右近健一
一刺し蜂介 (ひとさしはちすけ) /インディ高橋
あぶくの蟹兵衛 (かにべえ) /磯野慎吾
いがいが栗満太 (くりまんた) /村木仁
うすらの臼六 (うすろく) /タイソン大屋
侍所の武士達、魑魅魍魎達 /川原正嗣、前田悟、武田浩二、佐治康志、藤家剛、前川貴紀、三住敦洋、奥園日微貴
女官達、魑魅魍魎達 /赤峰宏枝、CHIZUKO、栗原妃美、毛塚史子、菅原和歌子、武田みゆき

荊鬼 (いばらぎ) /前田美波里
安倍西門 (あべのさいもん) /松井誠
風鏡 (ふうきょう) /松井誠

野獣郎見参〜Beast is RED
[あらすじ]
今は昔、京の町。
そこに秘術を操り、都を魔界の闇から救った天下無双の陰陽師がいた。
名を安倍晴明。その霊力を封じた五条河原の「晴明塚」は、彼死して尚、もののけ共の魔力から京の都を護り続けていた・・・・・。

晴明の死から、およそ250年後。時は応仁、戦乱の世。
焼け野原と化した京の町に、突如魔物達が蘇った。戦乱に乗じて何者かが、あの「晴明塚」を破壊したのだ。
今や京は、魔物たちの怨念と呪詛に満ちた呪いの都。そこに・・・・・「あの男」がいる。
頭は単純、気性は短気、男は殺す、女は犯す。金に汚く己に甘い、傍若無人のあの男、
人呼んで、物野怪野獣郎(堤真一)。
両刃の剣を抜き放つ、その強きこと鬼神の如し。
だが、女にはめっきりモテず、最愛の女、美泥(高橋由美子)は今や、ある男の妻となっている。
その男、謎の魔事師・芥蛮獄(古田新太)。

・・・・・蛮獄はこの京の町で、密かにある秘物を狙っていた。
それは「晴明蟲」。巨星・安倍晴明が遺した永遠の命を得る秘法−。
その力を以てこの世を鎮めようとする蛮獄の志に、美泥は、惚れた。

陰陽師頭として都の平安を司る安部家総帥、西門(松井誠)は、野獣郎と蛮獄に、魔物の首領、道満王の馘首を命じる。
二人の前に立ちふさがるは、羅生門の妖怪・婆裟羅鬼(手塚とおる)。
更には、美しい横顔に氷の微笑を浮かべる女妖怪・荊鬼(前田美波里)。
そして雷にも似た閃光と共に、金色の仮面と甲冑に身を包んだ怪人、道満王がついにその姿を現した−。

果たして二人が目撃した、道満王の正体とは何か。蛮獄が狙う「晴明蟲」の、恐るべき真の力とは。
そして次第に明らかにされる美泥の悲しい運命とは−?
地獄の果てまで続く、その全ての無明の闇を、今、不死身の男・野獣郎の、熱き心がぶったぎる!!
(以上、チラシより)


[「直訴だ!目安箱」 過去公演中の直訴]
[感想]
今回は正直、自分の中でなかなか盛り上がれませでした。
観たのは東京初日、で次が大阪初日やったんです。
いつもは大阪が先で、すぐに盛り上がれるんですけど、今回はネットでいろいろな感想を読んでても、なんか置いてきぼりにされてるみたいで。
で、大阪が始まると「あっ」という間にもう楽日。
「あぁ、滅茶苦茶面白い〜」って思った時にはもう、公演は終わってました〜、それが残念。
もっと観たかったなぁ。

初演からわずか5年での再演、ってことで色々意見のある今回の「野獣郎見参」でしたが、おいらはあんまり初演と比較はせずに観れました。
そりゃ「再演」であるし、「初演」も観てるので、「全く比較せず」とは行きませんでしたけどね。
それに、「初演」を観てる人は、知ってる以上「初演」と比較してしまうのは仕方ない部分もあるんでしょうけど。
基本的には「別作品」として観れました。そのせいか、どっちかというと、「初演」よりもいのうえ歌舞伎前公演「阿修羅城の瞳」と比較してしまってはいましたね。
去年の「阿修羅城の瞳」とこの「野獣郎見参」は、ここ最近の、「豪華客演陣」「大劇場進出」といったメジャー化しつつある劇団☆新感線の、ある意味で「集大成」、一つの区切りっぽく感じています。
ま、それはさておき。
ネットを観てると賛否両論あるミュージカルシーンもおいらは好きです。
「長い」って虎次の台詞もありますけど(^^;)、個人的には面白かったですよ、このシーンは。
あと、この「野獣郎」って作品、人によって好き嫌いがあるみたいですけど、おいらは結構好きなんですねぇ。
特に蛮獄を中心として観ると、観ててこれだけこちらの想像を超える設定はなかなか無いですから。
タイトルは「野獣郎見参」やし、ヒーローは物野怪野獣郎、なんやけど主役は「蛮獄」って思えるほどに、蛮獄の設定が凄い
それから堤さんと新太さん、野獣郎と蛮獄の「殺陣」が素晴らしかった〜。さらに川原さん扮する道満王を交えての「殺陣」は、もうそりゃ観応え十分過ぎました!
その他、客演の方々、劇団員の方々もみんな、よかったです。特に前田美波里さんはもう一度劇団☆新感線で観たい。

最後に、いっつも書いてることですけど、スタッフの方々、役者さん、今回も楽しいお芝居をありがとうございました〜
なんだかんだ言っても「劇団☆新感線のファンでよかった〜!!!!!」


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